Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。

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 新潮文庫の100冊の中に「春琴抄」が選ばれました。..........ただしそれは去年のはなし。去年の今頃にそれをネタにしようと思っていたのですが色々あって今頃になってしまいました。


 新潮文庫で谷崎潤一郎の作品が選ばれるとしたら、過去20年くらいの間ほとんどが「痴人の愛」で「春琴抄」が選ばれたのは2回くらいだったような。.........自分が谷崎の作品が好きなので贔屓する分もあるのですがそれでもこの扱いは酷いと思ってしまいます。

「彼女に踏みにじられたい、そんな欲望が君の心の奥底にもひそんでいるはずだ!」(2009年新潮文庫の100冊における「痴人の愛」のキャッチコピー)
「妖しい心を呼びさますアブナい愛の魔術師」(新潮文庫 「文豪ナビ 谷崎潤一郎」)

...............すっかりそういう扱いをされているのにあきれてしまいます。確かに谷崎作品にはマゾヒズムの内容もあることは確かですが、「単に」それだけではないでしょう?  私的な意見を言わせてもらえば、マゾとかどうとかではなく、ファムファタルな女が登場し、男の主人公がファムファタルにどう対峙するかどうかの話で、その結果多くの場合、マゾな態度になるだけのはなし.......という気がします。ファムファタルに出くわしたが最後、男は骸になる他ないのです。ギュスターヴ・モローの小説版という感じといっても差し支えないとも思えます。つまり、ファムファタルの絵を描かせるなら右に出るものがいないモローなら、ファムファタルの話を書かせるなら右に出るものがいない、それが谷崎潤一郎なのだと個人的には思います。

 
 加えて「細雪」や「陰影礼賛」のように、日本の美を書き上げたものもあることを強調したいのです。精緻な文章で綴ってゆく日本の美、これらは「細雪」だけに限らず他の多くの作品にも背景としてよく溶け込んでいます。また、「日本の美」という範疇に「(日本)女性の美」「官能美」というものも含まれているということが、谷崎の作品の表紙絵も手掛けた加山又造の、日本画による女性のヌードの屏風絵.......あれに通じるものがあるようにも思えます。

 
 単にマゾヒズムだけの話だとしよう、それならポルノ小説じゃないか、そういう扱いをしている様にしか思えない、新潮文庫の売り込みが嫌いです。

 それと......噂レベルのネタですが、新潮文庫が「春琴抄」を選びたくないのは、本の値段が安いからだとか。.........それなら「細雪」にすればいいのに。(新潮文庫の「細雪」は上中下巻の構成になっています) というか「刺青」「春琴抄」「細雪」はもれなく100冊リストに入れてもらいたいです。

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 なかなか好きになれるコミックに出会えないことは、以前の記事で書きましたが、それでも機会があれば本屋のコミックコーナーで物色したりもします。..........ただし近年はアマゾンのせいですっかり「実店舗」の本屋へ行くことが少なくなってしまいました。以下に紹介するコミック4作品は、去年末....大晦日辺り、年越しそばを食べて高崎駅ビル内の書店へ立ち寄った際に見つけたものです。年越しそばはどうでもいい話題ですね。(w ただ、それだけ昔だということが言いたいだけなのと、家へ帰ってアマゾンでチェックするまでのあいだ、コミック名をしっかり覚えておくことに心がけたくらい気になっているものでした。


Amazon.co.jp: イルゲネス‾黒耀の軌跡 1 (1) (BLADE COMICS): 桑原 水菜, 石据 カチル: 本

Amazon.co.jp: モノクロームファクター 2 BLADE COMICS: 空廼 カイリ: 本

Amazon.co.jp: ハートの国のアリス1 (BLADE COMICS): ほしの総明, QuinRose: 本

Amazon.co.jp: オリンポス (1) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス): あき: 本


 ちなみに4作品とも隣り合わせで平積みされていました。.........って3作品が同じ出版なんですね。当たり前か。どれも封がしてあったので中身は確認できず。全て表紙カバーで気になった作品です。以下気になった理由をコメントしておきます。

 上2作品は、クラシカル、ゴシックっぽい雰囲気が感じられたこと。「イルゲネス」は表紙からBL系だったらどうしよう....なんて思いましたが、そういう作品ではないようですね。どことなく大英帝国でも栄華を誇ったヴィクトリア期のようにさえ感じるブリティッシュな感じ。「モノクローム〜」は、タイトルからしてゴシックポップな雰囲気。
「ハートの国のアリス」は、ポップなイラストが気に入りました。たぶん「不思議の国のアリス」をもじっているのだと思うのですが、それゆえに内容も気になるところです。「オリンポス」はとにもかくにも官能的なイラストが気に入りました。


..........それでそこまで話題にするなら「当然買ったんだよな、おい?」と鋭く突っ込まれそうですが、実は買っていません。躊躇しているんです。買ってみてビニルカバーを破いてさあ読むぞ!と意気込んでみたものの、数ページで、買ったことを後悔する結末............、これはいやです。このがっくり感。まあCDでも同じ様な経験も少なくありませんが、コミックの場合1巻で終われば良いのですがたいていはそうではないので、中途半端に本棚にあるのが何とも...........。そういうのはさっさと売ってしまえば良いのでしょうか、やっぱり。


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Amazon.co.jp: まりあ・ほりっく 1 (MFコミックス アライブシリーズ): 遠藤 海成: 本

 これはアマゾンでいろいろ本をチェックしていたら偶然見つけた作品。見つけたのはだいぶ前です。以前「黒執事」を話題にしたことがありますが、あれと同時期だと思います。表紙イラストを見て、いかにも「萌え系」なので、購入したくて気になったというよりは、萌えイラストとして参考になるかという意味で気になったという感じです。その後、アニメ化されたことを知って、自分の着眼点もまずまずかなと自惚れたり。w しかし内容が微妙すぎます。女装ものだとか。(゚∀゚;)エェェェ

 
 以上紹介したものはイラスト先行による気になった作品ですが、内容を知って気になった作品もあります。
最近知ったコミックなのですが、「BLACK CAT 」と「ロザリオとバンパイア」という作品。「BLACK CAT 」のほうは、作者の奥さんと動画サイトで人気になっているらしい素人のミュージシャン(?)との不倫騒動を知ったのがきっかけ。「ロザリオ〜」のほうは今日知りました。中川翔子のブログ更新記録の話題を2chスレで見かけて少し眺めていたら、上記作品の名前を見つけた次第です。どちらもその後、Wikipedia(BLACK CAT - Wikipedia ロザリオとバンパイア - Wikipedia)で調べてみたところ、内容が気になったということなのです。
 「ロザリオ〜」のほうはタイトル通りヴァンパイアものだし、ヴァンパイア+学園ものという王道っぽい内容で人気がでるのも頷ける......と思いながら公式サイトを見てみたところ、作風を見て、自分には買えないと悟りました。ちょっと無理だなあ........ああいう感じは。
 「BLACK CAT 」は、内容を見て、サイバーパンク+ダークな西洋風という気がして気になりました。なんとなく映画「ブレードランナー」とかを連想してしまいました。作品内にルシフェル、オリハルコン、ヘイムダール、ジークフリートなどの西洋の神話の登場人物の名前が登場しているところが、そそられます。サイバーパンクというジャンルは結構好きなジャンルです。


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 ここで個人的な話題になりますが、サイトのリニューアルも含めて、自分の好きなスタイルというのが、ゴシック+サイバーパンクなのではないかと気づきました。言い換えると「近未来におけるゴシック」。例えば、ブレードランナーなどのサイバーパンクの情景に、ゴシック建築.........漆黒の鉄筋鉄骨のフライングバットレスがあたかも巨大な骸骨のあばら骨のような...........そんな伽藍とした大聖堂で天使と悪魔の殺戮が繰り広げられる.....................そういう感じ。古い建築物と近未来の風貌が合う分けないだろ、と昔は思ったものですが、そんなことはないと今は思えます。ゴシックとサイバーパンクには共通点があると確信しています。


 というわけで、もしかしたら今回紹介した作品を購入するかもしれません。

† 01:10 | コメント (2) | トラックバック | Topへ▲ †

 まず訂正です。下書きを済ませたのは去年の初めでしたが、去年一年間も読みませんでしたので結果に二年間ということになります。

 というわけで、近年マンガを読まなくなってしまいました。話がそれだけならばわざわざ取り上げる必要もありません。実は前々からマンガに対して思う事があり、それが結果としてマンガを読まなくなっていった理由になっているのではないかと考えました。

 
 まず、絵柄とストーリーの両方を楽しめない場合が多い、ということ。
絵は好みなのにストーリーが馴染めない、あるいは絵はそれほど好きでもないけどストーリーは好み、という具合。近年買うマンガはほとんどジャケ買いならぬ表紙買いなので、前者の傾向が圧倒的に多いです。これが残念なんです。他にも読み始めはストーリーが気に入っていたけど、途中から好みの方向からずれていったとか、自分本位な勝手な理由ではありますが、残念に思います。

 そして、台詞などの文章に違和感を感じる、ということ。
端的に言えば文章力。いくら台詞といえどあまりにも語彙が少なすぎる場合や、逆に難語をどこからか引っ張りだしてきたかのような借用の文章など。、気になります。「ら抜き言葉」なども気になりますが、まあ時代とともに文法も変わってゆくからそれも仕方ないところはあると思います。見れる、寝れる、食べれる、来れる、着れる、辺りは仕方ないとしても、例えば.....開けれる、止めれる、抜けれる等、強引すぎるのは勘弁してほしいです。個人的には前者の類いも文章ではNGです。読んでいて気になってしまうんです............。

 さらに、内容もさることながら「キャラ萌え」の傾向に付いてゆけない、ということ。
小説にしても近年のラノベでは、ストーリーよりもキャラを如何に描くか萌えられるか、という傾向があるように思えます。前にも書きましたが、「萌え」という要素がひとつの分野になり、それによる市場が出来る様になると、やはり商業としてはそういう要素を売りにしていくことは当然の成り行きだと思うので、これも仕方の無い事なのかもしれません。しかし登場人物の特徴などのデータが尋常無く事細かに出てくるのが鬱陶しいんです。ページ欄外や巻末にそうした詳細がずらーっと載っていたりするのがちょっと。ストーリー内で読者にそれとなく知らせる方が自然で好きです。というかある程度はばっさりと端折ってほしいです。ストーリーがしっかりしていればそれほど問題ないはず。


 今までに読んだマンガを例にすると、「東京大学物語」の台詞(文章)は問題なく読めました。文章がしっかりしているしその点に置いては非常に好感でした。ただ物語の展開が自分の好みではなく結末も少し裏切られた気持ちになりました。そこが残念でした。「名探偵コナン」も台詞の文章で気になるということはありませんでしたし、展開も長丁場だけでそれさえなければ良い印象です。「3×3EYES」はら抜き言葉がちょこっとあったのが気になったくらいで特に違和感はありませんでした。以上の3作品は少し昔の作品ですし作者の年齢なども関係あるのかもしれません。その点、「スクラン」と「ホリック」は................。具体的な理由は割愛しますが、自分には受け入れがたい感じなのです。作品自体は悪くなく良い作品だと思うのですが。
 

 ..............なんとなく察しがつくかもしれませんが、そもそもの遠因は小説を読む様になったからなのだと思います。小説の方が面白くて夢中になって結果としてマンガを読まなくなった、というのではありません。小説とマンガのそれぞれの文章の違いが明白で、あまり言いたくはないのですがマンガの文章の方が見劣りしてしまうんです。また小説ならば話の内容さえ良ければ登場人物の雰囲気も好き勝手に好みの想像で補えます。

 マンガは絵と台詞の両方で見て読むものですし、そもそも分野も違いますから小説と比べるのはお門違いなのは分かっています。でも.......あまりにも気になってしまうしそれのせいで面白みを感じなくなってしまうのも事実なんです。マンガは嫌いではありません。好きになれる作品に出会えないんです。面白い作品に出会えれば、自然と手に取り読むはずですから。

† 22:18 | トラックバック | Topへ▲ †

 ちょっと記事のカテゴリ分けに悩む話題です。

 
 唐突ですが「けいおん!」というアニメ/コミックをご存知ですか。何でも女子高生がバンドをやる4コママンガが元で最近深夜帯でアニメを放映しているのだとか。アニメは元から全然見ないですしマンガを読むのもかなりご無沙汰です。なにより最近はテレビもあんまり見ていないので、「けいおん」なんて言葉を見たり聞いても何がなんだかさっぱり分かりませんでした。


 「けいおん」という言葉を知る様になったのは2chの楽器板のスレッド内の書き込みでした。なんでもレスポールタイプのギターでチェリーサンバースト色のが至る所で売れているというのです。軽くWikipediaで調べてみたところ、登場人物のひとりがギブソンのチェリーサンバーストのレスポールを使用しているという設定になっているようです。
 レスポールのオリジナルはギブソンですが、とても高価なギターです。と同時に大変ポピュラーなギターでもあります。他社メーカーから数えきれない程のコピーモデルが昔から発売されています。

 チェックしているスレッドが安ギターの話題のスレでしたので、本家ギブソンのレスポールまで売れまくっているのかどうかは分かりませんが、少なくとも廉価なチェリーサンバーストのレスポールは売れているようです。サウンドハウスのブランド「プレイテック」のレスポールや、低価格ギターの代名詞「フォトジェニック」のギブソンタイプのブランド「メイソン」のそれ、やはり低価格ギターブランドで有名な「ブリッツ」のそれ.......ネット上の楽器屋、サウンドハウスとサクラ楽器をチェックしてみたところ、不思議なくらいレスポールのチェリーサンバーストだけ品切れになっています。(BLP-450 CS|レスポールタイプ 【BLITZ by ARIA・ブリッツ バイ アリア】 リンク先はブリッツのメーカー元のオンラインショップ。次回入荷が7月になってます。)

 レスポール以外にもやはり登場人物が使用しているフェンダーのジャズベース(3トーンサンバースト)の類似ベースがやはり売れているようです。中にはメーカー元のサイトの説明にも登場する影響ぶり。(LJB-X 3TS) 詳しくは分かりませんが、ジャズベースは作品内ではピックガードがべっ甲柄だとか。(上記製品は白色) 注意書きされるくらいですから問い合わせも殺到したのかもしれませんね。
 

 有名ギタリストに憧れて同じギターを手にするのは分かるのですが、アニメやコミックに登場する人物が使用しているという理由で手にする、というのには驚きました。といって別に軽蔑するつもりはありません。中にはそれがきっかけでギターを始めてみようと思い立った人もいるでしょうし、楽器市場も潤うはずですから、悪いことはとくにないはず。

 ただ、それほどまでに影響を及ぼすことにびっくりしました。アニメもコミックも同作品をチェックしていないので、それほど楽器が手にしたくなる様な魅力があるのかどうかは自分には分かりません。


 タイトルの「というよりは.....」に続く文章は、(凄いのは)いわゆるオタクの人達ではないか、ということです。この話題に関連性のありそうな話題を少し前に下書きし、まだ未公開ながら重複してしまいますが、オタクの人達の行動力には感心してしまいます。好きになったらすぐに嵌ってとことん深く嵌れる。よくオタクのネガティブな面だけを取り上げては叩く傾向がありますが、個人的にはそんな面だけだとは思えないのです。(オタクではない人でも夢中になれるものを持つ人はいるとは思いますが)やはり何かに夢中になれたり嵌って浸れる人は羨ましいし幸せそうにみえます。

 
 
 というわけで、「けいおん」には、水玉模様やらサークル模様、エディストライプ柄なんかのギターの登場を願うことにします。w
 

† 01:57 | トラックバック | Topへ▲ †

 *3年前に下書きしてあった記事です。古い話でごめんなさい。
 
 
3_3eyes.jpg ふとしたことから、3×3EYESを読み返していました。既に完結していることもあって本棚にしまったまま、思えば最終巻の40巻を買って以降、読み返したことがありませんでした。(連載中はよく読み返していましたが)

 今回は3×3EYESをメインに所有しているコミックのレビューをまとめてみました。案の定、長くなってしまいましたがどうかご勘弁を。


 3×3EYES......一応ご存じない方のために軽く説明しておきます。まずタイトルは「サザンアイズ」と読みます。.(算数の九九からですよね.....?たぶん。海外でも翻訳されて発売されているらしいですが果してどんな読み方になっているのやら....気になりますね。) ジャンルは冒険伝奇マンガ、という感じなのかな。三つ眼の三只眼吽迦羅(さんじやんうんから)と呼ばれる妖怪(とはいっても見た目は人間そのもの)によって、ひょんなことから、とある高校生が不死身の僕(しもべ)(「无(うー)と呼ばれる)として、端折って言うと元の人間になるために最後は魔王的な存在の鬼眼王(かいやんわん)を倒す.....というストーリー。

 その主人公の一人である三只眼吽迦羅の名前は「パールバティー」(以下、単に三只眼と呼びます)。とある事からこの三只眼はもう一つの人格を持っていて、そっちの名前はパイと呼ばれています。第三の眼が開く覚醒時が三只眼で閉じている非覚醒時がパイ、という感じです。性格も正反対で、三只眼は....たぶんツンデレ(しかも悪夢のようなツンデレw)、パイは....いわゆる天然系。ちなみに三只眼の无となった高校生の名は藤井八雲。ふだんはおっとりした感じで糸のように細い糸目が特徴。w

ってこれだけではちっとも分かりませんね。
詳しくはこちらでどうぞ。3×3 EYES - Wikipedia
 
 

 それで冒頭の通り最近読み返してみたのですが、買って良かったなと改めて気付かされたのでした。思えば所有しているコミックの中で、たぶん一番読み返しているし一番のお気に入りだと思います。自分にとって一番好きになれるコミックなのだと気付かされた、という表現の方が適切かもしれません。


 理由を挙げるとすると長くなってしまいますが、まず三只眼のキャラの良さ。見た目も凛とした雰囲気で好きです。もう一人の主人公の八雲も、戦う時は言葉荒げな感じになりますが普段は言葉遣いが丁寧なのが.......思えば意外です。周りの人間に年上が多いっていうのもありますが、優しそうで性格が良さげなのが、個人的に◎。

 あとは.....その三只眼と八雲の関係。少女(といっても実際は300歳超えてるけど。w)の三只眼と青年の八雲、主の三只眼と僕(しもべ)の八雲。何となく三只眼にファムファタル(宿命の女)のような気がして..............。三只眼が生きている限りは、瀕死の重傷を負おうが体が粉々になろうがまず死ぬことはない无ですが、逆に三只眼が死ねば无も死んでしまうのです。ストーリーが進むににつれてそれまでいまひとつ頼りなかった八雲も次第に強くなっていくのですが、どことなく結果的に三只眼が八雲に対して「男を上げた」様に思えるのです。八雲が強くなってきた辺りから、三只眼の八雲に対する接し方も軟化してきて、最後には相思相愛の間柄になってゆきます。.....なので、そういうのっていいな、って。

 最後の最後で訳あって、涙目になりながらも言い放つシーンに思わずつд`)ウウッ。その前の37、38巻の最後の別れの前のラブラブな場面も(*゚ー゚)bイイ 。三只眼....何気に大胆。(*ノωノ)   読み初めの頃は、三只眼ってヤなヤツだと思ってていましたが......今ではパイよりも好感。男にはああいう「上げてくれる」女が必要だと思ってしまいます。 少なくとも自分には。w   

 ああ、そうそう....この三只眼、自分のことを儂(わし)と言うんですよ。儂なんていう(見た目は)女のコは初めて見たよ。w 「〜じゃ」なんていう口振りだし。最初は違和感あったけどすっかり慣れてしまいました。つーか虜かも。 (ぉぃw とにかく今でいうツンデレなのは間違いありません。ツンデレスキーの方は是非っっ!!!


 巻末の作者のあとがきで、情が移り出てくる敵をほとんど倒せなかった(殺せなかったという意味なんでしょう)と書かれているのですが、案外それが自分には良かったのかも、と思っています。死にそうな所で助かったり助けたり....実際にはそんなに甘くはないのでしょうが、でもそこが良くて! ............これは邪推ですが、自分の「こうなってほしい」と思う気持ちが、作者の心理に似ているのかもしれません。本当....三只眼、パイ、八雲の他にも登場した多くが好きになれたキャラばかりでした。

 世界観が中盤あたりまでは、舞台が東京、香港、東南アジア、チベット、と東洋的な雰囲気がありました。実際、登場するキャラ名もインドのヒンドゥー教の神々にまつわる名前になっています。パールバティーはもちろん、シヴァ(これが物語では鬼眼王)、ガネーシャ、カーリー、ベナレス、ウシャス、ラートリー.......等々。中盤以降は、スケールアップして異次元の世界や、騒動を世界レベルにして採取的には宇宙的な思想のような展開にまでなりました。買い続けていた時は、その東洋的な世界観から世界レベルになった時は違和感を感じましたが、読み続けていくうちにとても自然な摂理のように思えました。


 15年も連載が続いたせいか画風が変化しているのですが、個人的な好みはやっぱり後期。キャラの性格も若干変化しているのですが、それもやっぱり後半の方が好き。書き慣れたせいかどのコマでも安定しているし、女キャラに関してはどことなくポップな感じになった気がします。そうそう......最終巻の冒頭(第433話)の扉絵のパイが...........後述の「東京大学物語」の2巻辺りの水野遥にどことなく似ている気がしました。シチュエーションも偶然にもどことなく似てる....かも。海岸で村上直樹と涙と鼻水を流しながら嬉し泣きしている感じが.........。

 話はそれますが、大好きなラストバイブルに出てくるシヴァのグラフィックが、この3×3EYESのシヴァにそっくりです。ラストバイブル3に出てくる、スクルドとかもラートリーとかに似ている...というか3×3EYESのラートリーやウシャス自体が、「ああっ女神さまっ」に出てくるベルダンディーに似てるわけだけど。

 
 
 「東京大学物語」.........序盤の5巻辺りまでの、ほのぼのとした学園マンガっぽい感じが好きでした。「甘い」と言われるかもしれませんが、自分にはその甘い雰囲気で続いてもらっても構わなかったんです。話が進むに連れて変わってしまいました。主人公の村上直樹は、成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗....の非の打ち所の無いように思えますが、実は小心者でプライドが人一倍高く、自分のことだけしか考えない我がままなタイプで、どんどんその性格が露呈していきます。その嫌な自分自身を見つめ直し、長く巡り回って、ようやく水野遥と結ばれてハッピーエンド.....で終わるところが..........ネタバレになりますが、夢オチならぬ「妄想オチ」という形で終わっています。

 前にも同じ様なレビューをしたと思うのですが、要するにそういう性格を持ち合わせた村上直樹という人間を、現代社会における人間像の中の1つの集合体として具体化したものであって、その問題提起と解決策をマンガの中で表現したのだと....自分ではそう解釈しています。そういう意味ではちょうど村上直樹と同じ年齢で読んだことはとても良かったと思っています。村上直樹の性格にあてはまるものが自分にも少なからずあったし、振り返れば、大袈裟ですが村上直樹と一緒に成長したしようなものでした。w だからその点については感謝しています。でも........ちょっとエッチ過ぎたね。w いや....青少年向けにしてはかなり....って感じか。よくまあ成人向けにならなかったものです。もう中盤以降はしょっちゅうxxxだもの。まあその気持ちは良く分かるけど、大学物語なんてタイトルのくせに、大学に通ってる気配がない!w  

 
 作画に関しては、やっぱり初期の頃が良かったです。もちろん全巻通して精緻な作画になってはいるのですが、キャラの雰囲気が自分には合わなくなってしまって。なんというか.....純真な、イノセンスな雰囲気を出そうとしていそうなキャラでさえも、目つきがどことなくふしだらに思えてしまって。

 加えて作者本人に対してもあまり好感が持てなくなってしまったし。昔は「この人すごいっ!」なんて思っていたけど..........今でもそう思って入るけど、尊敬の念は........抱けそうにないです。最近はテレビ等にもよく出ているそうだけど、ちょっと.....痛い気がする。前はあんな物腰の人じゃなかったような気がするけど...........。

 ウィキペディア(江川達也 - Wikipedia)に載っているのを見てみると....「源氏物語」や日露戦争のアレとかヤブーとかみんな打ち切りになっていたなんて........。しかも最近の作画が酷い...とか。なんだよ〜〜〜「源氏物語」なんてライフワークにするとかどうとか言ってなかったっけ??? ...........マンガを描くことに飽きてしまったのかな......。思うに、あの人の場合、マンガは自分の主張したい意見の伝達役でしかないように思えます。分からないけど、読者を楽しませようとかいうよりもそれが優先されているような気がします。

 あの人には豊富な知識を活かしたものがやはり似合うのでしょうね。しばらく前に「萌える英単語=萌え単」とかいう本が出ていましたが、ああいうのを江川流で出してみたら良いものが出来そうな気がします。萌え単ならぬ濡れ単だね。w  「Slippery When Wet」とかのタイトルにして。....まあこれはボンジョヴィの3rdアルバム名だけれど、「濡れるとすべるぜ」.....意味を「受験を滑る」とかけてるわけ。我ながらなかなか。w 

 
 
 「xxxHOLiC」は、とにかく世界観と絵柄が気に入っています。最新刊の10巻のカバーイラストも素敵です。
............でも正直言うと.........、キャラの人間性に関してはあまり好みではありません。結局どのマンガでも、他の創作物でもそうなのだと思いますが、とりわけマンガに関して言えば登場人物の言動に作者の言動が少なからず表れてしまうものです。この先の話がどう展開するかわかりませんが、少なくとも現時点では好きになれません。以前テレビに作者達が出演してたのを見ましたが、やっぱり..........という感じでしたし。例えばこれの画集が出るとするなら、それを買ってしまえばマンガは買わなくなるかもしれません。ファンの方には申し訳ないですが、本当、今のところそんな感想です。 ちなみに.......前に、登場人物の侑子さんがファムファタルっぽいなんて書きましたが、よくよく考えてみるとちょっと違うかも。確かに他の人物へ関与しているけど、関わり方が一方的.....。3×3EYESの三只眼と八雲のような1つの大きな運命の下において互いに関り合う様には思えないので。どっちかっていうと魔性の女って感じだし。窮地に追い込まれたり、失敗をしでかすことも未だに一度もないんじゃない!?  そういうキャラには魅力を感じないしつまらない。

 
 「スクールランブル」は........今のところかなり微妙。これも以下に載せた3巻のカバーイラスト目当てで買ったようなものなのですが、カバーと中身の作画の差がありすぎてがっくりしたし、好きになれそうなキャラはいなそうだし.........なんとなく惰性で買っている様なものです。そういえばウィキペディアで作者を調べたのですが、うぅ....自分より1つ年上なのね。おまけに長身でイケメンだとか。才能もあって羨ましい。なんか同じ名字なのに正反対だぞ。w

 
 「コナン」は........やっぱり長く続き過ぎです。これ以上長く延ばせば延ばす程、いい終わり方をしないとすごく叩かれる気がします。アニメの方は、もうずっと前から見ていませんが、OPとEDの曲は共にビーイング系のアーティストで埋め尽くされているしほとんど宣伝みたいなものです。そうなり始めた頃から嫌気がさすようになりました。マンガ自体はよいと思うんです。キャラの感じや設定など、ポップでストーリーの展開も小気味よい感じ...........でした。 嫌なら買うなよ!なんて突っ込まれそうですが、50巻以上も既に買ってしまっているのでここまで買い続けてきたならば、やっぱり最後まで見届けたい気持ちもやはりあるので.........。う〜ん....。


 
 そんなわけで、3×3EYESが一番のお気に入りです。完結後、新しい作品が出ていないな......と思っていたら、いろいろ出ているんですね。読んでみようかな。あと、3×3EYSの39巻と最終巻の40巻は同時発売だったのですが、さらに「3×3EYES FINAL」なる特別本も発売されていたんですね。ちっとも知りませんでした。何でも作者ご本人のインタビューや制作秘話などが満載らしくて........でも限定本だったのか、ネットのいたるところで在庫無しになってる..............。今思えば、グッズとかも買える時に買っておけば良かったです。よく単行本に宣伝が入っていたのですが、あんまり興味がわかなかったんですよね、その時は。

 三只眼と八雲のフィギュアとかないのかなあ。あったら買うっ!!!
完結してしまいましたが、おすすめです。


conan.jpgtokyo.jpgschool-rumble.jpgxxxholic.jpg

 
(2006/11/15)

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加山又造展 | 2009年1月21日(水)~3月2日(月) 国立新美術館

 
 どうしても見たいと思っていた展示会、加山又造展。
見終えた直後の感想は、「見応えたっぷりの内容だった」でした。以前、東京国立近代美術館で琳派展や加山又造 + 所蔵作品展で、加山又造の絵を知って「わりと好みの画家」ではあったのですが、今回の展示会を見て、お気に入りの画家のひとりになりました。

 美術や絵画の専門的な知識はない素人ですが、個人的に或は「このブログ的」にお勧めの展示会です。琳派が好きな人ならもちろん、琳派も含めて日本画とか古くさいしあんまり.....なんて言う人にもお勧めです。今回は久しぶりに弟も一緒でした。デザイン関係は好きみたいだけど絵画は別に、という感じなのに、今回のは割とウケた様子でした。日本画とか古くさいし....なんて言う、ずばりそんな弟でしたので。でも見るまでは散々なことを言ってたなあ。「どうせ会場はじーさんとかばーさんばっかりなんだろ?」とか失礼な事を色々。たしかに日本画だからその傾向はあります。でもそれって若い人に日本画の偏見があるのだと思います。たとえば大和絵、雪舟などの水墨画などはともかく、近代でも伝統を受け継いだ横山大観、或は西洋のエッセンスを取り入れた東山魁夷でも、たしかにそう思われるふしもあるかもしれません。(個人的にはそうは思わないが) 

 しかし琳派、とりわけ加山又造の作品は、かなりデザイン的な絵画だと思います。特に加山又造のは、琳派をさらにモダンに押し進めたコンテンポラリーな琳派だと思います。そのことは公式サイト内に紹介されている作品からも窺えると思います。

 サイトには紹介されていませんが、七夕や天の川を題材にした作品などは印象的でした。たしかにそれまでの琳派のスタイルではあるのですが、画面構成やその題材が斬新でとても驚きました。幻想的で宇宙的というか....ある意味SF的というか、非日常的な空間が描かれている日本画、という感じ。表現という意味では水墨画も頭に思い浮かべるものとは違い、見る作品ひとつひとつに驚かされました。金屏風に黒い牡丹が描かれた「牡丹」は金と黒の強烈なコントラストの中に妖しく輝くようでしたし、「華と猫」は日本画には従来出てこなかった様な長毛種であるペルシャ猫が描かれた和む作品.......。また描かれる動物などが特に顕著だったと思うのですが、輪郭が美しい。狼、キリン、ゾウ、鳥、そして竜.....何と言うか輪郭だけは写実的というか各々の動物の躍動感を表しつつも美しさと併せ持たせる様な線を描くと言うか.........。


 もうひとつは何と言っても裸婦画です。レースを纏った裸婦画の一連のシリーズのひとつを以前見ているので、その素晴らしさは一応分かっているのですが、今回は四曲一隻の屏風など、非常に大きいサイズのものがいくつも展示されていて、その美しさとともに魔的な雰囲気が漂っていました。(....と思いたい) 前に見たのは屏風ではなくコンパクトなサイズに黒薔薇と白薔薇の模様のレースをそれぞれ纏った裸婦の絵が対になって飾られていたものでした。が、今回は屏風絵。裸婦画の屏風絵なんて斬新すぎます。しかも薔薇のレース模様だなんて。これらの絵は裸婦がレースを纏っているだけでなく残りの背景にもレース模様が敷き詰められています。黒薔薇の方は見やすいですが、白薔薇の方は光を照らす様に見ないと見えませんでした.......。(あんまりまじまじと見ていたら変態とか思われるしなあぁ.....。) この作品だけは個人的にはゴシック調と吹聴したいです。背景に鏤められた華麗なレース模様に流麗な輪郭による裸身との組み合わせが単なる裸婦画ではないもっと普遍的な美を表しているかのように思えます。


 ここで4年前と同じ様に再び引き合いに出してしまうのですが(Diary of a Madman: 谷崎潤一郎 [+] 癲 狂 院)、やはり文豪・谷崎潤一郎と重なる点があるように思えてしまいます。 谷崎は初期の作品では西洋のモダンさを取り入れたりしたものの、後期では「細雪」「春琴抄」に代表される様な日本の美を精緻な文章によって描いています。丸谷才一の解説に確か、谷崎は日本の美を回顧したのではなく美を追求し行き着くところが日本の美だった......と書かれていました。加山又造もまた画家人生の中でたどり着く先が日本の美だったのではないかと思うのです。例えばそれが前述のレースを纏った裸婦画だったり.......。谷崎の「陰影礼賛」でも西洋と日本のそれぞれ女性の美を比較した話が載っていましたっけ。
 そういうわけで新潮文庫の谷崎潤一郎の表紙カバーが加山又造によるものなのはうなずけます。
関係ないですが猫好きで猫を飼っていたっていうのもありますね。w

 
 それと公式サイトで初めて知った装飾品!!! 中でもアームレットはクリティカルヒット! 腕輪ですよ腕輪!!!  加山又造展 | みどころ(第章 生活の中に生きる「美」) 他にも装飾品では花びらのネックレスなども展示してありました。焼き物の器、きものなどもあり、琳派の画家と似たところがありますね。今回の展示作品を見ていると、本当に限界のない自由な美の世界があり、それを満喫出来たことが嬉しく思うとともに、それらがすべてひとりの人間によるものだと思うと、加山又造の素晴らしさ、凄さをまじまじと感じるのでした。


 これは余談ですが、ふたつめの休憩室に飾られていた(映されていた)絵、付随して書かれていた解説文を見てこれにもびっくりさせられました。マッキントッシュにアドビのフォトショップとA3サイズのペンタブによって描かれた小作品。日付が1998だったので、まだ機能的には加山自身には満足出来なかったようですが、今だったらどうだったかなあ....。1998年というとインテュオスも初代が出たばかり?だったような気がするし、ソフト的にもフォトショップはアナログ絵画的な表現は難しかっただろうし、その当時のペインターも.......。ネット上の自分の作品に対する感想などを見て楽しんでいたり、これからのCGなどのデジタルによる絵画の在り方に興味を持っていたようですし、そう思うともっと長生きしてもらいたかったと思わずにはいられません。


 いつものようにカタログを購入しましたが、今回はDVDとのセットのものにしました。DVDセットというのは初めてお目にかかりましたが、これはとても良いと思います。展示内容、カタログと内容がリンクしていて加山又造本人の映像や家族によるコメントなどDVDならではのコンテンツで、これからの展示会ではカタログにDVDが付録するのが定番になりそうな予感がしました。


 というわけで、個人的には既に今年一番の展示会となりそうです。見て良かったーーーーー!!!

† 21:45 | トラックバック | Topへ▲ †

 たま〜にサイトをチェックしたりしているのですが、結構欲しくなってしまった機種が出ていました。

PW-AT770|生活総合タイプ|電子辞書 パピルス:シャープ

 
 何といっても液晶バックライト付き、というのがポイントです。私事ですが、よく寝る前にベッドで電子辞書を使うことがあります。電気を消してスタンドの明かりで見ていたりするので、バックライト無しだとちょっと見づらい。その点バックライト付きは暗くても大丈夫だし。おまけにさらに液晶のドットが細かくなって情報量が増えたとかでこれも嬉しい。手書きパッドは少し前の機種から付いていますが、これも良いですね。持っている電子辞書はちょうど手書きパッドの機能がつく前のでした。本などで難字に出会う度に調べたりするのですが結構面倒くさい。部首引き、訓音読み、総画などから調べられるのですが、部首引きで見つけられないとかたまにあります。総画でも調べられますが、たまにハズレることもあったり。w  あとは最近はしていないですが脳ドリルの際に漢字の書き取りとかはパッド無しでは出来ませんでしたが、これならできるのでありがたいかも。.......漢字を書かないのでけっこう忘れているんです。小学生の漢字ドリルが出来ない様な気も........なきにしもあらず。

 シャープの生活総合タイプの電子辞書は2つの方向性があるようで、1つは上記の様なモノクロの液晶+コンテンツ豊富なタイプ、もうひとつはコンテンツは少なめだけどカラー液晶でワンセグや電子書籍も見られるタイプ。

 PW-TC930|生活総合タイプ|電子辞書 パピルス:シャープ

 正直言って、これらを組み合わせた機種が欲しいな。
ワンセグはともかくカラー液晶で豊富な写真や画像が見られるのは、製本媒体の辞書や今までのモノクロ液晶による電子辞書では出来なかったことですし。加えてこの機種に収録されている国語辞典の「大辞林」がすごい。類語機能が付いてる!!!  一部の見出し語のみらしいですがぜひ網羅してもらいたい!!! おまけに音声図鑑とは.........。いい時代になったものですね。

 電子書籍が読めるっていうのは前々から欲しかった機能です。青空文庫に収められているものも自分でファイルを落としてカードに保存すれば見られるのだとかネットで目にしたことがあります。

 ちなみにこの液晶パネルってASVだから目が疲れにくそうだし...............、うぅ、欲しいなあ。
 でも2年前に買ったばかりだしなあ............。持ってる電子辞書、同じシャープの「PW-A8410」ですが、使い倒したおかげですっかり単語帳がいっぱいになっています。(各辞書ごとに200語までしか登録できないから) 日々日常、助かっています。

 
(2008/02/22)
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 ..............と思っていたら、いつのまにかシャープは新しい電子辞書のシリーズを発売していました。

電子辞書 Brain(ブレーン):シャープ

 こういうのを待ってたんです!!!!!
ダウンロードしてコンテンツを増やせる機能! 電子書籍も読めるし! 細かいところでは3色マーカーが付けられたり、収録している国語辞典を相変わらず三省堂の「大辞林」にしているところ!!!! 個人的にこの辞書がとても気にいっているので、とても嬉しいです。広辞苑のどこが良いのかさっぱり分からない自分は異端ですね、きっと。電子辞書ならではのカラー液晶で辞典の挿絵はもちろん、音資料まで収録しているところはさすが。

 欲しい欲しい!!

.......でもダウンロードするのに必要なパソコンがWinオンリーなのはいただけません。Macも対応してください。(インテルMacオンリーもだめです。w) あと、液晶パネルも目に最も優しいといわれていたASV液晶じゃなくなってしまったようなのも残念です。

今後のモデルに要注目です!

(2008/11/05)

† 23:50 | トラックバック | Topへ▲ †

聖少女 / 倉橋由美子

うわ〜〜〜い!!!
復刊だーーーっ!!!

 倉橋由美子の作品は、たくさんあるはずなのにどれも在庫切れで、新刊で手に入れられるのはわずかです。新刊で手に入るものは全て買ってしまいましたが、いまひとつ代表作を読んだという感じがしませんでした。デビュー作の「パルタイ」は幸い新刊で出ていますが、話の内容が少し古く学生運動というものを扱っていることもあって、少し自分には掴みにくい内容でした。もちろん、作者が持つスタイルは十分に感じられましたし、「買って良かった」と思える作品でした。でも、手に入れた作品の多くが、抽象的というよりは幻想的で、SFというと誤解されそうですがどこか空想的な内容を併せ持った感じで、それを構築された精緻な文章で綴られてゆくような、後期の、晩年に近い作品ばかりでしたから、「パルタイ」は少し違和感を感じていました。


 そこで「聖少女」。
初めて倉橋由美子の名前を知ったきっかけの作品です。前にブログで書きましたが、2chの文学版で「美しいと思った題名は」というスレッドに挙げられていました。
 タイトルからxxxxな内容ですが、作品紹介を見ても間違いなくxxxなのでしょう。判型違いの古い紹介文の方では拙いと思ったのか、幾分オブラートに包んで今風の文章に変えているような気がしますが.....................、
それならもっと早く、「援交」(の言葉も含め)が流行ってた時にその見出しで売れば、「パパ」の意味は異なりますが意外に話題になったんじゃないかと思うのですが.................。(でもそういう売れ方は本人は嫌いかもしれませんね。)

 でも、桜庭一樹とかいう人の見出しはいらないかも。若い作家や話題性のある作家による感想が巻末に載っていると、読後にそれを読むとげんなりしてしまいます。何というか.....売名行為の様に思えてしまうし、何より作家だからといって作品を評価するプロとは限らないからです。数ある文学賞.....例えば「芥川賞の受賞作品!!!」......みたいなのには興味が湧きません。なぜならそういう人達による選考だから。倉橋由美子自身が「あたりまえのこと」でも書いていました。それに誰も書いていないものを書こうとするあまり、変態的なのが多すぎて、それも好きになれない理由でもあります。文章にしたって、句読点は多いし日本語の奥ゆかしさが感じ取れないし、がっくりしてしまいます。そんななか、倉橋由美子の作品は、現代的でもありながら構築された文章がとても読み応えがあって、一文一文味わいながら読んでいける.....というのは少し大げさかもしれませんが、少なくとも自分には合っています。


 こんなに素敵な作品をたくさん残しているのに、ほとんどが在庫切れというのは本当に残念です。最近の芥川賞受賞作品なんかを見てると、今の時代の流れというのはああいうルックスが良い若い女性が描く日常を逸脱した世界.......なのかもしれないと思うと、過去を遡れば先人たちの残した作品にもたくさんあるのになあ........とさみしくも思いますが、逆にそれこそが誰にも知られない秘密を手に出来るのだ、とにんまりしてしまうのも事実ではあります。

 話によると来月も倉橋由美子の作品の復刊があるとか耳にしたのですが、これが本当ならば万々歳だーーーーー!!!


 ともかく内容が内容だけに公言しにくいですが、注文しよーっと。

 もし人に倉橋由美子の作品を勧めるとしたら......「よもつひらさか往還」(文庫版)かな。「大人のための怪奇掌編」もおすすめです。
今ちょっとアマゾンのページを見てみましたが「よもつ〜」のレビューのどれひとつも頷ける。本当にそうなのです。ぜひ手に取って欲しいです。


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売れているのかそれともあまり売れないからと元々あまり刷らなかったのか、もう在庫切れです。アマゾンでも3~5週間待ちになってしまいました。まだ発売されて2週間くらいしか経っていないのに.........。はやく増刷してくださいっ!!!!

† 23:28 | トラックバック | Topへ▲ †

 前回の続きです。


..........前々から思っていたのですが、ウィキペディアの「春琴抄」の解説はやっぱり解せません。両目を針で突き刺し自ら盲目となったのは「つまり佐助(谷崎)は、自らのマゾヒスティックな趣向を満たしてくれる女性を必要としているだけであって、献身自体が目的であるわけではないのである。」とはやっぱり思えないのです。「春琴が年を経るうちに軟化してきたことに対し佐助が拒絶を示している」とも思えません。もしもマゾで嬲りものにしてほしいと思うのならば、春琴を煽り煽って怒らせた方が手っ取り早いはず。

 しかも、いくら谷崎の自叙伝的な作品「異端者の悲しみ」で己のマゾヒズムの欲望を叶えてくれる情婦を探し求め歩いたとはいえ、佐助が谷崎自身とは思えません。...........よく、谷崎自身がマゾだということが周知の事実であるからと、作品全般において単にマゾな作品だと決めつけるのは短絡的な気がします。


 自虐の上での愛情.......そういうふうに思うんです。たとえば運命の女神に翻弄されても.......つまり宿命の女=ファムファタルだったとしても、自らが破滅の運命を辿ることになっても、それに気づいていたとしても、宿命の女と対峙するには、それしか方法がないのだと...........個人的にはそう思っています。それこそが宿命の女の愛情に応えられる唯一の方法でもあると......思います。虐げられ嬲りものにされるのが目的なのではなく、それが手段なのだと。

 たとえば、「宿命」の女に身を滅ぼされるかといっても心中するわけでもありません。仮に同時に死ぬことになっても宿命の女は男の為に死ぬとは到底思えないからです。(......でもまあ死後の世界あるいは転生後でも、女は魔界の王女になるか亡霊かになって未来永劫、やはり転生した男にしがみついている、とかはありえそうですが。)男は自らの死をもって己の願いと欲望を応え、女はそれを愛情と受け止めるのだと思うのです。愛する運命の女神の御胸にその骸を委ねることで願いは叶うのです。..............怪談「牡丹灯籠」では、幾度の前世から宿命づけられていた男女が、女は亡霊となって生身の男へ通いそして男は骸に成り果てる........ただし登場する男はそのランデヴーを拒否していましたが。w 

 悪女と宿命の女はそこが違うと思います。悪女はおそらく永遠に虐げるままかもしれませんが、宿命の女には男の破滅の代わりにきっと褒美を与えるはずです。(とはいえ女は男が破滅するとは思っていないかもしれませんが。) 勝手に男が死んだだけ.....と思うのは悪女なだけで、宿命の女は宿世に定められた運命が流れる血を身体で感じ、差し出された骸を愛しく思っているはずです。ワイルドの「サロメ」などがその例ですね。


 話はそれますが、刺青も同じように思う時があります。
苦痛に耐え、(消すつもりがなければ)一生を背負う刺青を身体に彫り込むのです。あれをマゾだという人はいないでしょうが、「結果的に」自虐的な欲望であることには変わりはありません。同じく谷崎の作品「刺青」は、それに加えて宿命的なものを感じます。刺青師が女に見せた絵の通りに女は刺青を入れることによって覚醒します。多くの男の骸の上に立つ魔性の女に。故に観念的である作品だから、あの作品は大好きなんです。単に「刺青」の言葉を引用するだけの作品とはそこが違うのです。

† 23:14 | トラックバック | Topへ▲ †

 最近ウィキペディアで谷崎潤一郎の「春琴抄」の項目を見たら..............、
「また作中で春琴は、美しく、非常に気高い女性として描かれており、常に佐助に対して高圧的に臨んでいる。しかし顔面の負傷後は佐助に対して自らの容姿を恥じるなど弱い面も見せており、その様子は所謂「ツンデレ」の原型とも言える。---------(ウィキペディア「春琴抄」より」

 やっぱりツンデレなのか。以前、ブログで悪夢の様なツンデレ....なんて春琴を表現しましたが、なかなか分析は当たっていたようです。ちょっと嬉しいかも。

 でも..........春琴がツンデレというなら..........個人的には樋口一葉の「たけくらべ」に登場する「美登利」もツンデレな気がします。むしろこっちのほうがより分かり易いツンデレのスタイルな気がします。あらすじはウィキペディア「たけくらべ」を参照してもらうことにして、人前では強い口調で罵倒するのに、気にかかる僧侶の息子である信如には、ばったり道で出くわした際に声がかけられずもじもじしているし.........デレのデレデレ感はあんまりないかもしれませんが。

 あぁーー、ツンデレ要素以外だったら、春琴、美登利に続いて、夢野久作「ドグラ・マグラ」に登場する、「呉モヨ子」も萌えるかも。モヨ子は......天然系.....じゃなかった、ピュアな電波系でしたね。w 話の中じゃあ精神病院の鉄格子部屋にいるし。夢野久作には元祖「妹萌え」の要素を含んだ作品が多いとか密かに(w囁かれますが(「瓶詰地獄」とか)、それなら泉鏡花はなんとなく「姉萌え」要素を含んでいるのがちらほらあるような気がしないでもないです(「竜潭譚」)。


 文学以外だったら.........マンガで言えば、3×3EYESの三只眼(さんじやん)、スクランの沢近.........、あ!そうだ、文学でもキム・ニューマン「ドラキュラ紀元」に登場するヴァンパイアジェンヌ「ジュヌヴエーヴ」もツンデレだし、三只眼は萌える。設定が三只眼と似てるところがあって、見た目は16、7歳にしか見えないのに実際は400歳を超えていて、あのドラキュラ伯爵よりも年上だとかいう設定..........。格好もたぶんゴスの格好に違いない。w (というか脳内補完するぞ)


 話を戻して............、やっぱり谷崎潤一郎は凄いです。ツンデレにフェチにマゾにスカトロに女装と..........なんか今でも充分通用する要素をモリモリ盛り込んだし、時代を先取りした感覚を持ち合わせていたのにも驚きます。..........もしもの話で、今のアキバに谷崎を連れて行ったらどうなるんんだろう。「陰影礼賛」から察するに、たぶん幻滅する確率が高いと思うけど、ひょっとすると.............。メイドコス萌えームッハー(;゚∀゚)=3とかなってるかも????? いや....むしろ川端康成のほうかも?w

 
 
 *ちなみに、古典.......ここでは萌えの歴史が浅いので敢えて古典と呼びましたが、いわゆる維新後からの近代日本文学のことです。


 (2007/1)
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 久しぶりにウィキペディアの項目を見たら、だいぶ加筆修正されていて、ツンデレの表記がなくなっていました。.....と日記の修正をしようと書いていたら結構な量になってしまったので、分けて載せることにします。

† 23:05 | トラックバック | Topへ▲ †

img黒執事 1 (1) (Gファンタジーコミックス) /枢 やな (著)

 先日ちょこっと書いておいた「気になるコミック」がこれです。
 一目瞭然ゴシック調のデザインなのでその手のものが好きな人にとっては、間違いなく興味を引くはず。本屋で見かけた時はキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!.......と心の中で叫んだのは言うまでもありません。

 あいにくビニルで封がしてあったので立ち読み出来ず帰ってからアマゾンで検索..........レビューがいくつもあってまだ2巻足らずなのに密かな人気があるのかと期待しつつレビューを読んでみると....................、あまり良くない。も、もしかして「地雷」なのかな......? 作者には悪いですが、ちょっと躊躇してしまいます。絵柄は間違いなくツボなので、「表紙買い」でも構わないくらいです。

 ストーリーがいまいちだとかレビューにあるようですが、一体、どんな内容なのかな........。四の五の言わずに今すぐ買ってこいっって感じですが。w


 
 黒執事..........いつもの自動妄想モードがスイッチオンしてしまい、いろんなシチュエーションが浮かんでしまいました。以下、電波妄想脳内シアター。スルーして下さい。

 

お嬢:これから私、新しいコト始めようと思ってるんだけど、それには必要なものがあって。これ、お願いね。(お嬢、メモを渡す)
執事:さすが才色兼備なお嬢様。さっそくご用意しましょう。(メモを見る。と同時にお嬢、部屋を出る)
執事:........なになに、hotoshopとIkkustrator..。ホトショップとイカストレーター? さて一体何のことでございましょう。はっ!まさか.....お嬢様。 ホトってアレのことですかもしかして。.....なんていやらしい。一体何屋なんですか! となるとイカストレーターの方は一体....。ん、もしやスペルミス? イカストレーダーなのではっ。イカすトレーダーのことでございますね。ホトショップとイカストレーダー、なるほどつまり手練手管に長けた(人身売買専門の)トレーダーを見つけて秘密裏に女郎屋を経営して一儲けしようという話でございますな。さすがはお嬢様。さっそく手配いたしましょう。

数ヶ月後........
お嬢:すっかり忙しくて忘れていたけど、例の件、用意してくれた? 
執事:もちろんでございます。順調でございますよ。安く買い付ける事が出来るとのことで、今からトレーダーと打ち合わせをしに出かけるところです。夕方には帰って参りますのでそれでは失礼いたします。(執事、玄関から出て行こうとする)
(ピンポーン♪)
執事、お嬢:どなた?
警察:警察ですが、違法な風俗店を経営..........タイ━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━ホ!!!!!
執事:やばい、バレたか!お嬢様、裏の隠し扉からお逃げを! 私はここで食い止めます! さ、急いで!!!
お嬢:なに? 風俗店って!? なになになに? 違法な経営??? 一体なんなのよ〜〜〜

あれから数ヶ月後
執事:まったくお嬢様っ、あんな簡単な単語を間違えるとは.........わたくしは悲しいです。PhotoshopとIllustratorだったなんて........。
お嬢:(おめーも単語知らなかったじゃねーかっ)バカっ! お前のせいで私はお尋ね者に.........。どーしてくれんのよ!  逃亡資金も底をつきそうなのに。
執事:そこはご安心くださいませ。わたくしに策がございます。今度こそは失敗いたしません。
お嬢:..........う〜〜〜ん.........今度こそしくじったら東京湾の冷たい海の中だからねっ!
執事:間違ってもそんなことは決して。それではさっそく。

執事:あの女は逃亡の足枷になるな.....。悪いがここで置いてけぼりだ。.....あんなアホギャルな奴に傅いていてはオレまでバカになってしまう。もっと有能な人間に召し抱えられた方が得策だ。ったく、おまけにオレまでお尋ね者に。氏素性を偽るしか無いな。


数週間後
伯爵:まだ間もないがなかなかの仕事ぶり。嬉しいぞ。..........ところでそんなお前の働きぶりからぜひ頼みたいことがあるのだか.......。

執事:有能な主人に抱えられたのはいいが、こんな頼み事をするなんて........案外だらしないな。妻の浮気現場を押さえてくれだなんて。そういえばまだ奥さんにまだ会ってなかったが、若いな。(と写真を見る) なかなかやるなあの侯爵。しかし現場を押さえるのは難しいぜ。よし、この小型カメラ内蔵ネクタイでさらりと撮ってやるぜ、ふふ。

とあるホテルの前
執事:なんとかバレずに尾行してきたが、案の定ってわけか。同伴でないってことは待ち合わせか?  用心深いな.....部屋までは難しいな。かといって出来なければ執事役もクビだしな。........そうだ、浮気相手はこのオレがやろう。どうせクビになるなら浮気相手になってやるぜ! おっ、いいアイデアが浮かんだぞ。さすがオレ。さっそく実行に映すぞ。

数日後
(繁華街で伯爵夫人を尾行)
執事と雇ったTVクルー:すみませーんっ、いまちょっとしたアンケートをやっていまして……。あ、もちろん謝礼も出しますので! すぐそばにクルマを停めててそこでお願いしてます。
(やった〜、ノコノコ付いてきやがって。クルマに入れちまえばこっちのもの)

以下数十行、都合により割愛

伯爵夫人:よ、よくも嵌めましたねっっ
執事:まあ確かに色んな意味でハメたが........。この期に及んでまだ貴婦人振るとは。とにかく.....このハメ撮り、どうしようかな。
伯爵夫人:(旦那にバレたらやっとの思いで玉の輿になった努力が水の泡......) い、いくらよ?
執事:よくお判りで。ではこの辺で手を打ちましょう。
伯爵夫人:(つけこみやがって.....こんな大金なんて...........)わ、わかったわよ、その代わりそのカメラよこしてよね。(金を渡す)
執事:もちろんですとも。まああんたとはもうこれっきりだから安心しな。(カメラを渡す)

執事:今回はオンナがアホで助かった。その場で密にデータをコピーしていた事に気付かないなんて。これであの家とはおさらばだな。オレの普段の喋り方とは違うし、まあオレの声だけ加工しておけばバレないだろう。あとは顔さえ写らないように撮れば大丈夫。おまけにこれをネットで売りさばこう。この手口は結構いけるな。一儲けさせてもらおう。

半年後
執事:ふふふ、短期間でけっこういけたな。まあ最近は逆ナンばっかだけど。ホスト上がりのイケメン執事だからな。人にかしずく執事はやりたくないが金があり人脈に長けた家が多いからな。あとは芋づる式だよな。
(ピンポーン♪)
執事:だれ?
警察:警察のものですが.........
執事:((((゚д゚)))))(なに警察だと? 氏素性はしっかり隠したし偽名だ。前の件ではないはず。)......な、何の「誤」用でしょうか。
警察:ポルノ禁止法違反容疑で...........タイ━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━ホ!!!!!
執事:( ゚Д゚)ポカーン そ、そういえば、自分の編集ばっかりでモザ掛けとくのをすっかり忘れてたっっ。くそっ、奥の窓から屋根伝いに脱出!


半年後
元執事:もう執事役は飽き飽きだ。オレにはやっぱり前の仕事が似合うな。そんなわけで今はバーテンダーだ。今宵も幻想なひとときを召し上がっていただこう。このカクテルを飲むと不思議な体験が出来ると言う噂でもっぱら評判がよくなってきた。時空や世界を変える事は私の手にかかればいともたやすい。さあ、極彩色の世界へ。(というか倉橋由美子「よもつひらさか往還」ネタからだけど)
客:ごくごく。.......................。
元執事:さっそく旅立たれましたね。蠱惑な世界を味わってもらいましょう。

3時間後
客:....................。
元執事:今日は覚醒るのが遅いな。
客:wwwヘ√レvvwwwヘ√レvv─────ピーッ。
元執事:((((゚д゚))))) あれ..........も、もしかして...........ぴしぴし(客のほおを叩く) .................し、死んでる! 売人から買ったこのクスリ.....安いっつうから昨日買ったものだけど........ヤバいやつだったのか? くそ、本日は閉店だぜ。明日も開かないけど。

タイ━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━ホ!!!!!


 そんなブラックリストに載ってしまう..........すなわち黒執事。なんかそんなイメージがちょっと浮かんでしまいました。「黒執事」の作者とファンの皆様、ごめんなさい。一切関係ありません。脳内シアターだから。

 しかしレビューを見ると、何でも有りでストーリーもないようでは、意外にこんなしょうもない展開だったりして..........。真面目に考えると、闇の世界(魔界でもよし)と通じていて、その執事が関わると、摩訶不思議な出来事が起きる......みたいな。ゴシックホラーロマンスみたいな。おまけにミステリー要素も含ませて。執事と言えば目立たない立場でありながら、実は話のカギを握る、闇の立役者。そんな黒執事.....というか闇執事をキボン。


(2007/9)

† 22:12 | コメント (7) | トラックバック | Topへ▲ †

 作品からその作者の人柄を窺い知ることができそうですよね。

どうしたって作者の嗜好や思想が表れてしまうものです。例えばコミックで作品内のキャラが喋るセリフは、当たり前ですがその作者が考えたセリフです。ストーリーの流れでの会話によるセリフならばそうでもないかもしれませんが、キャラがある話題/事柄について考えて話す........みたいなのだと、大抵はその作者の思想なのでしょう?  

 もちろんそうだとしても、作者の腹話術のように感じない、自然なものもあります。意図的なものを除いて自然に感じるそういうのは、主観的な感想ですが作品自体の出来が良いのではないかと思います。

 個人的に、いろいろキャラが喋っている割には、作者の腹話術を感じなかったものは.......コミックでは、「東京大学物語」とか......「スクールランブル」もそういえばあんまり感じなかったかも。「東京〜」の主人公の村上直樹は、ある意味、作者の江川達也の思想とは真逆の立場で、ある種の典型的な人格の集合のような面を持ち合わせた人間なので、そう感じたのかもしれません。あれほどぐだぐだ喋っている割には、ほんとう自然でした。「スクラン」は.....シリアスなセリフは内容上、「ネタ」で喋らせているものだと思って往いたのでそう感じたのかもしれません。まあある意味「東京〜」も壮大なネタだったとも言えますが。(かなりネタバレですが) 他に読んだことのあるのだと..........「3×3EYES」なんかもそうかな。


 それに反して、作者そのものだなあと感じたものと言えば.........「こち亀」かな.........。流行りものとかに両さんが飛びついてあれこれ評論したり、社会について何か物言いするのって、まさに作者本人の言葉って気がします。おおむね同意なのが多いので嫌いではありませんが。嫌い.....というか自分とは違うかな.......って感じるのが、「ホリック」。絵や内容の要素は大好きですが、そこの部分がどうも好きになれません。以前、NHkの「トップランナー」にクランプが出ていましたが、あれを見ていて何となく納得しました。........まあコミックのストーリーにもちょっと無理がある部分のせいもあるのかもしれませんが。


 以前、本のレビューで、作者の引っ張る運命の糸が見えてしまうのは興醒めである....と書きましたが、コミックにおいても同様に言えそうですね。


 そんな話はその辺にして.........そういう作品から作者の嗜好が読み取れそうなものがあるわけです。
最近読んだものの中で気になったものがあって..........全然大したことじゃないのですが以前紹介した「少女セクト」でして、ポール・アンカ「ダイアナ」とフェンダー・ハイウェイ1の名が出ていたんです。
この「少女セクト」1、2巻を買ったはいいものの、実を言うと殆ど読んでません。1巻の初めくらいで読み止めてそのまま放置気味。たまたまもう少し読んでみようかな...と思ってパラパラめくっていたら、1巻の巻末の2巻の予告に「〜フェンダー・ハイウェイ1が轟き〜」なんて書かれていたので、気になってその部分を探したら、ポール・アンカの「ダイアナ」を弾く......とかいう部分が。

 フェンダー・ハイウェイ1っていうのは、予想通り、ギターメーカーのフェンダー(USA)。ラインナップの中でもやや低価格のシリーズで、ギターかと思っていたらベースでした。こんな固有名詞をなんで使うのかちょっとよく分かりません ストラトとかレスポールとかなら分かる気もするけど、敢えて現行ラインナップの商品名を書くってのも.......ねえ。別に有名なシリーズでも何でもないのに。作者本人が持ってそう....なんて邪推してしまいます。

 それはともかく、ポール・アンカってのも...........。このコミックの読者の中で果してポール・アンカの名前を知っている人がどれだけいるか..........。1950年末から60年代にかけて活躍したミュージシャンなのですが.........。もう殆ど過去の人...でしょう? と思いきや調べてみたら去年辺りにカバーアルバムを出してました。でも活躍していたのはその当時ですよね。 う〜ん、なんか作者って意外に年喰ってそうな気もするけど、若い様な気も。仮に若かったとしてもそこでポール・アンカの名前を出すところが.....う〜ん。
 例えば、女子高生が、ギターやベースを持っているのは別に普通にありえることでしょう。でも、そこで弾こうとするのがポール・アンカってところに違和感を感じてしまいます。たまたま作者のサイトを見つけてBBSを見てみたら、同じ様なことを質問している書き込みに対して作者がレスをしていましたが、その曲の歌詞に意味があったそうです。でも........、ポール・アンカを知っている女子校生がどれだけいるかってことです。他にも、パワーブック(アップルのノートパソコン)を愛用している別のキャラは、スティーヴ・ジョブス(アップルCEO)を尊敬している....という設定になっています。.........これはありえなくもないけど、そういうのは「ちょっと違うかな」って感じました。

 ともかく、その「少女セクト」では、登場人物の設定が細かいのですよ。ところどころにそういう紹介ページがあって、事細かに性格や嗜好なんかが書かれています。........これは個人的感想なのかもしれませんが、そういうのがいかにも「おたく」っぽい気がしてしまって、好きになれません。もちろんそういう諸設定があるのが好きな人もいるのでしょうが、少なくとも自分にはちょっと.....。内容が内容ってのもあるんだけど。1話ごとに必ず絡みを入れなければいけないのだから、いちいち諸設定を話の中で登場させる余裕がないのかもしれません。

 実社会における様々な人物やモノを引用することによってリアルさを出しているのかもしれませんが、作者の博識さ故に、キャラに不自然さが表れているように思えます。申し訳ないですが、博識なおたく.....そういうイメージにしか思えなくて。築き上げた機械仕掛けの妄想世界で、人形を踊らせているかのような..........そういう風に見えてしまいました。

 でも作者が多方面に詳しそうなのは確か。ちょっと羨ましい気もしますが...........いややっぱり憧れるのはやめておこう。でも、1巻の表紙絵だけはきっちり技を盗むぞっ!


(2006/10)

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ちょうど1年前に書いてあった下書きです。
他にもいくつか残っているので近いうちに公開しておこうと思います。

† 22:34 | トラックバック | Topへ▲ †

NHKアーカイブス NHK映像ファイル あの人に会いたい:谷崎潤一郎


 あ〜〜〜〜、録っておけて良かった!!!
昨日の夕方、何気なく2chの谷崎潤一郎のスレをチェックしたら番組の情報が書き込まれていました。あわてて番組表をチェック。たった10分間ですが谷崎のコメントと映像が拝めることが何より貴重で、録っておきました。

 映像に映っている谷崎は晩年の頃で、新潮文庫に載っている写真のと比べるとそれよりも後年らしく、ちょっと受ける印象が違いましたが、谷崎のコメントを聞いていて、やっぱり「谷崎らしい」なと感じました。機嫌が良いのかそれとも元々そういう性格なのか、ずいぶん朗らかで笑みを絶やさない受け答えでした。「陰影礼賛」なんかを読んでみると、年を取ってからは来客嫌いらしかったので、もっと口数が少なくて重みのあるような感じなのではと勝手に想像していましたが実際は違いました。番組内でも大きく映りましたが、すこし見下ろした目線で見据える様な...あの写真!......いかにも文豪っぽい表情とは違っていました。

 10分という短い間の中で、さらっと谷崎の人生と著作品名を紹介し、リンク先の説明文にもある通り、女性のおしゃれに関する興味や、老人の性欲について話していました。若い頃のイケメンな谷崎の写真、後に結婚することとなる松子夫人へ宛てた恋文、松子夫人による、谷崎が戦時中、細雪の原稿を持って防空壕へ他の人に遅れて一番最後に入った旨を話した映像もありました。


 谷崎潤一郎の人生を調べると、なんとなく.....ピカソやルーベンスといった画家との共通点を見出します。特にピカソとの共通点。ともに何度も結婚していますしその度に作風が変わっています。そして長生きをした。ルーベンスは妻を亡くした後すぐに(そのとき53歳)別の女性を結婚したのですが、まあすごいのがその女性の年齢。わずか16歳。今だったら半ば犯罪ものです。w その時のコメントもすごい。「まだまだ厳格な禁欲生活を通すつもりはないので....」とのこと。ルーベンスは画家の側ら外交官なども務め多才で、多数の弟子を持ち大規模なアトリエを構え裕福な暮らしが出来たと言います。画家には貧乏が付きものなのですが彼にはとうてい無縁でした。谷崎もたくさんの女中を抱え贅沢な暮らしをしていたと言います。そして常に妻の存在があった。

 やはり欲は必要なのだと思います。挙げた人達はみな死ぬまで創作しつづけました。谷崎の場合、書痙で文字が書けなくなっても口述で代筆させて作品を発表しつづけました。枯れる事の無いエネルギーがどこから漲るのか。そのひとつに今回の番組での谷崎の至言「いつも女性には興味を持っている」に表れている気もします。

† 21:39 | トラックバック | Topへ▲ †

 最近は本を買うのは専らアマゾンなので本屋なんかへは普段行かないのですが、久しぶりに行ってみました。

 平積みされていたコミックを見てみると、その中でも大きなスペースをとって並べられていたのが、「のだめカンタービレ」と「デスノート」でした。

 ................実を言うと、どちらも前々から気になっていたコミックです。前にレビューした「さくらん」同様、アマゾンのカートの中に2年以上前から放り込んでそのままのコミックです。カート内の商品が90日は記憶されてるらしく、その間ならば必ず一度はアマゾンのサイトを見ているので消える心配も無いので、(アマゾンを利用したことがあればわかると思いますがショッピングカート内ではなくて単にカートの中に入っている方)カート内にはすごい数の(ほとんど本)商品が詰まっています。
 最近になって気づいたのですが、それって「ウィッシュリスト」に入れておけばいいんですね。うぅ....長く利用しているくせに知るのが遅すぎました。


 「のだめカンタービレ」は、確か音大マンガですよね。音楽マンガっていうかバンドマンガとか呼ばれる物は今までにいろいろ出ていますが、「音大マンガ」っていうのは珍しかったし、とりあげられる音楽だってきっとクラシックだろうし(ちなみにカンタービレってヴィヴァルディに同じ曲ありますよね?確か。 )、それもいいかなと思っていました。今ではけっこう有名になってしまいましたね。ドラマ化するとかいうし。ちょっと流行りを逃した様で悔しいかも。w  本屋でPOPが組まれていて結構な見栄えで紹介されていました。音楽マンガっていうと、「BECK」とかも読んでみたいな〜と思い続けていたら、いつのまにかアニメもやってそれも終わってほとぼりも冷めて、乗り遅れました。w  「NANA」も気になるけど、さすがにね.........。買ってダメってことはないだろうけど........。


 デスノ(ですの....じゃ白雪だ!w....しかもいつの話だw)は、ゴシックっぽいコミックだなあとカバー見てすぐピンときました。他にゴシックっぽいと感じたコミックは、「ヘルシング」と「こぐまレンサ」....かな。「こぐまレンサ」は3巻くらいで終わっちゃってるみたいですが、フランスのユリの紋章をあしらったカバーだったりしたのでおもわずカートに放り込んだり(といっても買ったわけではありません)。「ヘルシング」はヴァンパイアが主人公でしたよね? アルカード=Alucard→Dracula...つまりドラキュラのアナグラム。別にアルカードという名前はこのマンガのみならず、「ドラキュラのアナグラム」として他の作品でも色々取り上げられていますね。なんんか..シンボルマークがうちのサイトの十字架(ふちどりした十字架)と似ていてびっくり..........。というかちょっと複雑です(パクってるとか思われそうで使い始めたのはこっちが先だぞっ)。

 デスノも今更.....って感じもなきにしもあらずなので、なんか......ねえ。でもカバーの背景や雰囲気はかなり好きです。ただ....キャラの感じが.......何だか好きになれません。雰囲気は重厚でダークな感じでいかにも!って感じで良いのですが。あんまり関係無いけど、ちょっとまえに作画担当の方がナイフ持ってたとかで警察のお世話になってたような........。なんかそういうのも知ってしまうと....ね。本屋では、となりの「のだめ〜」よりも大きなスペースで派手に飾られていました。なんか画集(?)っぽいのとかボックス仕様のとかもあったかな。のだめの方もクラシックのスコアにCDとか近年ではもはや定番のメディアミックス化されていて豪勢でした。デスノはカバーや装丁などのパッケージがいい感じなんですよね。手に入れる価値がありそうな気もするけど.........肝心の中身が好きになれないと....どうも.................。


 う〜ん..............思い切って大人買い....する? アマゾンでは洋書のデスノも売っていますね。台詞などが英語になっているので、英語の勉強に良いかも? 


 そうすると部屋が本で埋まってしまう................。
コナンはちっとも終わらないまま50巻突破してるし、スクランも意外に続いているし......まあ、既に完結している「3×3EYS」「東京大学物語」が一番幅とってるんだけど.......。コミック以外だとまず音楽とデザイン関係の本がものすごいし......。スコアに画集に資料に雑誌と.........最近は文庫本が幅を利かせてきているし........そっちの問題をクリアしないと。しかし捨てられない。(;∀;)


(2006/10)

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内容からわかると思いますが、かなり前に書いておいた雑記です。
 結局どちらとも未だに買っていなかったりします。
昨日、またもや同じ様なシチュエーションで本屋にて気になるコミックを見つけました。
その話はまた後で。

† 00:59 | トラックバック | Topへ▲ †

 たぶん1ヶ月に1度は少なくとも漁ってる、アマゾン。
本のみならずいろいろな方面で大量に扱っているので、何かといろいろまとめて買ってしまいます。
アマゾンでまさかアレを売り出すとは思ってなかったよー。(←何だそれは)


 そんなアマゾンで、最近見つけて気になっている本が2冊あります。

Gustave Moreau (ペーパーバック) /Pierre-Louis Mathieu (著), Francoise Siess (著)
Gothic Ornament And Design (Dover Pictorial Archive Series)

 どちらもまだ未発売のものです。
ゴシックのオーナメント集はこれまでにも数冊見つけましたしそのうちのいくつかは買いました。前にも書きましたが、多くの人が抱く「ゴシック」とはかけ離れたデザインです。大聖堂などのゴシック建築が好きな自分にとっても、少し的が外れた内容でしたので期待していただけにがっくりしましたが、今回のは期待できるかもしれません。タイトルにDesignが含まれているので。単にOrnamentだけだと.......家具や庭園の置物の装飾品....みたいなものが多くなってしまうので、平面のデザインには活かしにくい。でも「Design」が入ったタイトルは初めてなので、今まで見てきたものとは内容が異なるのではないかと.....そこを期待しています。それにページ数が240!!! 素材集で有名なドーバーのですし「Pictorial Archive Series」ですので、たぶん通常通りイラストばかりだと思います。なので期待大!!!


 もう1冊は画家のギュスターヴ・モロー。ファムファタルを描かせたら右に出るものはいない.....画家です。前のBunkamuraでやっていたモロー展のカタログもあるし市販の画集も持っているので、ここしばらくアマゾンで検索することはなかったのですが、アマゾン恒例のカレンダーの発売ももうしているし....モローのがあれば....と思いつつ検索していました。
 今までフェルメール、ビアズリーのカレンダーを買ってきましたが、本当はモローのが欲しいのです。欲しいのですが無いみたいなんです。モネとかゴッホとか有名どころは複数売られていますが.....。モディリアニとかロートレックのもあったかな。モディリアニは好きな画家ですが使われている絵がみな裸婦ばっかりだったので、買えなかったよ。w バルテュスほどじゃないにしてもけっこう大胆なポーズしているので.....ね。ロートレックのはポスターばかりだったので買わなかった。ロートレックは油彩画の方が断然好みです。でも買っておけばよかったかな.....。ムーランルージュの有名なポスターも使われていたし。

.........って、話を戻して、紹介したモローの本。なんで気になっているかというと、そのページ数。3000円以上もするのにたった24ページっていうのは........しかも画家の本とくれば、どう考えたってほぼすべてのページが絵に決まっているでしょう? それで24ページ。24÷2=12..............うまくいけばカレンダーにもなっていそうかな....って邪推してます。発売時期も11/1ならばあり得るし。でもそれならタイトルにCalendarとか2007とかが入るはずだし、やっぱり違うのかな....とも思っていますが、3000円で24ページだったらサイズが大きいんじゃないかなとも邪推しているので、それを期待しています。


いまからわくわくしています。
どちらも買うつもりなので買ったらレビューします。


(2006/9)

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ほとんど1年近く前に保存してありました。

買うつもりとか言っておいて何ですが、実は未だに手にしてなかったりします。
モローの方は、その後ネットで調べてみたら、フランス語での情報しか見つからなかったので詳しい事は分からないのですが、おそらく近年に見つかった未発表の絵をまとめたものだと思います。カレンダーではないですね。......深読みし過ぎでした。w そういえば今年はこれといってカレンダーは買いませんでした。めぼしいのがなかったので。

ゴシックの素材集は、「ゴシック建築」のオーナメント集ですので、個人的にはツボを押さえられた内容だと思うので、こちらはいずれ買うつもりです。.......でもまあ、かれこれ3年以上....ネットでゴシック建築の写真とあらば手当たり次第、集めまくった結果、ある程度は知っているので、それなりの内容でないと満足出来なかったりします。でもこの本はいけそうです。ピンときました。

† 00:15 | トラックバック | Topへ▲ †

 ついに我が群馬にも紀伊国屋書店が出来ました!

アピタと150の専門店けやきウォーク前橋


........という、総合ショッピングモール内に併設されています。前橋駅南口、元ダイハツの工場跡地に建てられたとか。前橋なんて久しく行っていないので、いつの間にか出来ていたなんて。でもオープンしてすぐに行ってみたのですけど。w  大型のシネコンに紀伊国屋に多数のテナント、それにアピタ(全国に展開されているかどうかわかりませんが、総合スーパーのチェーン店).......自動車工場の跡地ですから、やはり規模は大きいです。

 とりあえずどんなものか見に行ってみました。ネットで紀伊国屋のサイトを見てみると洋書なども扱っている様ですし、群馬県内でそれまで一番の蔵書を誇っていた本屋よりもだいぶ多いというので、一番の目当てでした。いざ入ってみると、1フロアながら広い。かなり細長いフロアの形をしているので、奥行きが凄い。まずそれに驚いて、これなら洋書も好きな日本の作家の本もいろいろあるかな....と期待を膨らませました。

 が.........、結果から言うと、個人的には単にたくさん本があるだけ、でした。正直言ってかなりがっかりです。まず日本の作家....たとえば谷崎潤一郎や夢野久作、樋口一葉などの作家の本が.......なんだか自分の本棚にあるものしか..........ないんです。例えばアマゾンで買える(古本などを除く)ものよりもずっと少ないんです。夢野久作は「ドグラマグラ」と「少女地獄」しかないし。絶版の多い倉橋由美子のもやっぱり代表作の「パルタイ」しかないし。..........アマゾンでは手に入らないものがこういう大きな本屋にはあるのではないかと思っていたのですが...........全然だめです。洋書のコーナーはどこかなと見つけたら、ええ〜〜っ!? たったこれだけのスペース????って感じではっきりいってオマケ程度。洋書は、美術書や有名なドーバーの素材集が目当てでしたが、そんなのはひとつもなし。そんな洋書コーナーはさっさと諦めて、他のコーナーなどもいろいろ見て回ってみました。デザイン/グラフィックスのコーナー....近所のそこそこ大きい本屋と品揃えが変わらない。美術コーナー.......モローやゴシック関係はもちろんなし。これなら西洋美術館の美術書コーナーの方がずっと充実しています。まあこれは当たり前と言われればそうかもしれませんが、しょぼ過ぎです。........自分にはとても満足出来ませんでした。

 どうしてなんだろう......。あんなにたくさん本があっても、自分が欲しい本がまるでないなんて。谷崎や夢野、倉橋.....モローだって充分有名で著作(作品)も多いのに.........なんでないんだよう。


 紀伊国屋以外の他のショップももちろん一通り寄ってみたのですが、どれもピンと来ず......。インテリアのお店が2つか3つほどありましたが、う〜んって感じだし、無印良品は群馬県には大きな店舗がなかったので、ここは比較的品揃えが良くて見てて、へ〜こんなのもあるんだ....みたいに眺めて楽しめましたが、買うつもりはないし...........。アクセサリーや服の店も.........。


 そういえば楽器屋もありました。フロアはそれほど広くありません。ところ狭しと楽器が置いてあるのですが、その日一番笑えたのがその楽器屋。壁に掛けられているギターを眺めていると、ちいさい子供が。いきなり手当たり次第にギターをべたべた触ったり弦をかき鳴らしたり、かなりやりたい放題。ギターは床に付きそうな位の低い位置にまで掛けられていたので、それらのギターがターゲットにされていました。なんかすごくギターの配置が間違っていると思うのですが、そういう低い位置にもギブソンなどの高価なギターがあるんです。で、例の子供。そういう高価なギターも....というか知ってか知らずか集中的に触りまくっていました。さすがにこれはやばい、止めなきゃと思って近づこうとしたら、店員も気付いた様で慌てて注意して(厳密には取り押さえてw)いました。子供は諦めず次のギターへターゲットを変えて行動開始。店員がその後を付いて走り回っていました。

 たぶん翌日にはギターの陳列具合が変わっていたでしょうね。..........ここだけの話、結局そういうお店ではギター等は買えない.....買いたくありません。弦とかエフェクター、小物などを買うのがちょうど良いのだと思います。フロアの大きさからいっても.....なんかそんな感じにしか思えません。無理して(?)高価なギターを所狭しと並べているのが.......ちょっと。


 というわけで、なんだかやっぱり田舎に出来るものは田舎クオリティのものなんだぞ、ということを学んだような気がしました。よくよく振り返ってみると、ああいう多数の店を集めたのって自分には向いてないんだよなあ.......。眺めるだけになってしまう。

 東京などの都会に近い地域、もしくは都内に住んでいる人が、すごく羨ましいです。都内だったら、例えば本屋だったら紀伊国屋本店、丸善、青山ブックセンター.......楽器だったらお茶の水にいけばいくらだってあるし、衣服なんてそれこそいくらだってあるはずだし。はあぁ〜('・c_・` )

 
 
 .............ちなみに、インフルエンザに罹ったのは、どうやらここへ行ったからのような気がします.........。(・ω・;)

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アートとジャズ好きのために....「美の壷」

「美の壷」

NHKでやっている美術番組です。番組サイトを見て知りましたが、今まで「新日曜美術館」の制作に携わったスタッフが手がけた番組なのだそうですね。番組の内容は、「くらしの中の美」というテーマらしいですが、タイトルからも彷彿とさせますがどちらかというと「伝統の和の美」がメインな気がします。「壷」と「ツボ」を掛けている訳ですね。

..........まあ、いささかおっさんくさい...というか比較的年齢層が高めの気がしますが、アートが好きだったらたぶん誰でも楽しめるとお思います。それに加えて、ジャズ好きだったらそれこそ至福の時が過ごせるはずです。

 というのも、番組中流れるBGMがみなジャズばかりだからです。「枯葉」や「What's New」「My foolish Heart」「Blue Moon」「Blue Bossa」.....などのスタンダードなどがぎっしり詰まっています。ミュージシャンも、ビル・エヴァンス、マイルス、ウェス、チャーリー・パーカー、サラ・ヴォーン、オスカー・ピーターソンなどなど.....有名どころばっかり。曲が流れるたびに思わず(^∀^)ニヤリしてしまうはず。w

 再放送は3度も積極的に流しているので、好きな時に見られますし、超オススメ!  第1回からほとんど欠かさず見ています。25分間ですし、小気味良くて良いです。

 
 話は少し変わりますが..........、ここ半年間、密かに....というかモロバレですが、谷崎潤一郎がマイブームです。実は、この番組を見てても今までに数回、谷崎ネタが出ていたり.....と何気にメディアでも偶然にマイブームにリンクしていたりします。 谷崎ネタが出ていたのは......覚えている限りでは、「File26 文豪の装丁」「File24 和の明かり」「File21 蒔絵」に谷崎の「鍵」「陰影礼賛」から引用されていました。......どう考えても「陰影礼賛」を読んだ事のある、もしくは谷崎ファンが制作スタッフの中にまぎれているように思えてしまうのですが....どうなのでしょう。

 そうそう! その美の壷で使われた谷崎の写真が......何気にかっこいいんですよ! かっこいい...といっても60過ぎ位の写真だと思いますが。w 新潮文庫に使われている「狸親父w」とは違っていて、斜めに見下ろした表情がかっこいいんです.......。詳しい人なら知っているのかもしれませんが、何となくその新潮文庫の写真と連続で撮った写真の様な気がします。風貌や服装がそっくりだったので。単にポーズが違うだけなのに......やっっぱり谷崎潤一郎。


 それと、個人的には、アール・ヌーヴォーと明治期の洋館を取り上げた番組が良かった。.....金魚も良かったかな.....。
明治期の洋館では、上野の池之端にある「岩崎邸」を取り上げていました。前に行った事もある、近代建築で好きな建物の1つでしたから、嬉しかったです。


 ......というわけで、最近見たいな..と思わせる美術番組がなかったので、この「美の壷」には満足しています。

(2006/11)

 でも年が明けてから放送時間が変わってしまって、見逃すことが多くなってしまいました。。・゚・(ノД`)・゚・。 録画しておけば済む話では有りますが。

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 待ち続けてようやく電子辞書を買いました。

シャープ PW-A8410

 以前に辞書や電子辞書について書いたことがありましたが、「使えない辞書」(2003/7/12)、「でも、やっぱり」(2003/7/13)、1、2年前から本をよく読む様になってから次第に電子辞書のようなコンパクトな複合辞書が欲しくなりました。(パソコンソフトの辞書は持っていませんので)パソコンでの場合だったら「goo」などのポータルサイトにある辞書機能を使って調べたりしますが、パソコンから離れたところなどで本を読む場合などでは面倒ですし、寝る前とかに寝そべって読むこともよくあるのでやっぱり持ち運びに便利な辞書が欲しかったんです。それと複合辞書。例えば国語辞典で調べた或る言葉の類語を調べたくなった時に、今度は類語辞典を引っ張り出さなくてはいけません。難しくて読めない言葉を見つけたら今度は漢字辞典.....。本を読むのがメインなのにいつのまにか字引きで格闘していたりすることがあったりします。それが良い場合もありますが、やっぱり疲れます。


 そういうことで現在発売されているメーカーと機種を調べてみました。シャープとカシオは生活総合、セイコーは翻訳、キヤノンは学生向け......個人的な主観ですがそんな風に感じました。

 個人的になるべくだったら欲しいなと思っていた辞書があって、それは大辞林と類語辞典なのですが、その2つを収録している機種は少なく、シャープのみだったと思います。広辞苑と類語辞典のセットならば他にもあったと思いますが、個人的....くどいですが個人的には大辞林の方が好みです。本屋で辞書の引き比べを前にしたことがあるのですが、どうも見辛い...というか実用的でない気がしてしまって。それに広辞苑は改訂する度に日本語の誤用までも収録してしまっている様で、出来ればそう云うのは避けたいとも思っていたのと、普段「goo」が採用している辞書は大辞林でしたので、これに馴染んでいたし実際使い易かったので、大辞林が欲しかったのです。 それと類語辞典。紙媒体のも持っていますが、電子辞書だからこそ国語辞典との連携で類語辞典がますます活きてくると推測していたので、とにかくこの2つをメインのものが欲しかったのです。

 あとは、コンテンツ。翻訳などの機能が充実している電子辞書がありますが、自分には必要ないので要らないコンテンツです。しかし標準の様にどれにも付いてしまって、その分他のコンテンツが削られているものがシャープ以外には多い様な気がしました。辞書の役割を超えた、もっと日常に密着した知恵袋的なものが欲しかったので、コンテンツは多ければ多い程ありがたいです。人によっては必要ない人もいるでしょうが、自分には必要でした。


 そういう理由から、シャープのPW-A8400かPW-N8000に候補を絞りました。ただ、ベストではなかったんです。PW-A8400はかなり良かったのですが唯一残念だったのが、国語辞書が広辞苑だったということでした。PW-N8000はカラー液晶搭載で大辞林+類語辞典、カラー液晶を活かした百科事典を収録するなど、こちらも惹かれましたがコンテンツ数が少なくてそこが残念でした。

 別にそれでもいいかな....とも思っていたのでPW-A8400を買うことにするつもりでした。ただどうしても納得いかなかったのでもう少し調べていたのです。そうしたら、PW-A8400の発売時期が1年程前なのです。また最新の機種も3月のままでしたので(調べた時期は5月頃でした)、それ以前の発売ペースから見ると、そろそろ新機種が出るのではないかと密かに待ち望んでいました。

 そうhしたら何と自分好みの機種が発売されたではありませんか!! もう凄く嬉しいです。PW-A8400の後継的なPW-A8410という機種が6月に発売されました。PW-A8400と比べると、広辞苑が大辞林になったこと以外は収録コンテンツはそのままで、脳を活性化させるための機能がさらに充実していて、間違いなく自分にピッタリでした。価格.comで値段が下がるのを待ち続け、そろそろ底値に近づいてきたので今週買いました。値段はメーカーサイトでは47,250円なんていう高値になっていますが、実際は2万円前後かそれ以下で買える様です。ムラウチドットコムで送料/手数料込みの16,800円で買いました。(註;現在はさらに安値になっているようです。 PW-A8410 の最安価格 【価格.com】今、価格.comを見たら電子辞書 人気アイテム1位でした。(^∀^) )


 届いて早速使い始めています。面積は広めですが本体はとても薄いです。表面のアルミ削り出しの様な質感が安っぽくなくて好きです。(シルバーに続いてホワイトも出た様ですがそちらはどうだかは分かりません) 大きさは....メモ帳程度です。持ち運びに不便ということはありませんが重さは意外にあるかもしれません。コンテンツや使い勝手に関しては満足しています。脳を鍛える機能はいらないかな...なんて思っていましたが、使ってみたら面白いです。脳が鈍っていた様で、試しにやってみたら脳年齢がxxxだったのでちょうどよい機会です。

 あとは、欲を言えば7カ国語会話の部分にコンパクトでもよいから一般の言葉を収録した辞書が欲しかったです。一応単語の辞書があるのですが旅行に関係するような言葉が中心でしたので。 あとはカードスロットが付いているので、今後カードの充実を望みます。中には広辞苑の方が良いという人もいるでしょうしブランド的なものもあると思います。メインで使う辞書は好みに合わないと他のコンテンツが良くても選択肢から外れてしまうかもしれませんので、まったく同じ仕様だけど主要の辞書のみ異なる仕様、もしくは購入時に選択出来るようにできたら良いな...と思います。

 -------------ここまで2006/9/9-----------------

 .....と、使い出してから3ヶ月になりますが、相変わらず毎日使っています。大辞林も良いですが、「百科事典 マイペディア」というコンテンツがかなり良いです。1つ1つの事柄に対して詳細に説明されている上に、関連項目も豊富に載っているので、いわゆるネット上の「リンク」の様に関連項目を辿っていくと、包括的に把握することが出来るので重宝しています。歴史上の人物などは、日本史/世界史辞典の項目と重複する場合が多いのですが、百科事典の方が詳細っていうのはどうなの?w .....まあ全てにおいて重複しているわけではないから価値が全く無いわけではないですけど。カタカナで引ける英語辞典というもの良いです。思わぬ単語を見つけられたりします。「家庭の医学」も普段使うわけではないですが、これが手元にあるという事が有り難く感じます。

 なんて、とっても満足しているのですが、シャープが最近になって新製品を発表したらしいのですが、これがまた良さそうな内容で、ちょっと悔しい気がして複雑です。

PW-AT750
手描きパッドが付いて、字を書いて調べられるんですね。そうなんです....漢字辞書を使う際に、部首や画数で調べるのはちょっと面倒だったりするんですが、手描きならば一発とはいかなくてもかなり短縮されそうですよね。あと、漢字書き取りのドリルの際にも活用できますし。.....日頃、パソコンばっかりで手で文章を書かなくなっているので、漢字を忘れ易いんです。読めても書けないっていう。だから、これは良さそうです。値段が5万円超になっていますが、市場価格は2万円前後でしょうね。.........う〜ん......もうちょっと待っておけば良かったのかな....でも満足してるし、いっか。


 ちなみに.........こういう使い初めの辞書って、意外な言葉が載っているかいろいろ字引きしてみたくなってしまうんですよね。自分の場合は例えばそれが音楽関係だったりするのですが、案外載っているものですね。ジミ・ヘンドリクス、レッドツェッペリン、クリーム、ディープパープル.......。大辞林には全て載っていたけど百科事典の方には、前者2項目のみ。ただし百科事典の方は詳しく載ってておもわずにんまり。  で、お約束の(?)「ヘビーメタル」。メタル好きの人にとって憤慨するであろう説明になってます。w 

† 01:33 | トラックバック | Topへ▲ †

日本近代文芸におけるゴシック風小説−泉鏡花と谷崎潤一郎の場合−

 という記事を偶然見つけました。確か.........自サイトのログの検索キーワードに「谷崎潤一郎 ゴシック」みたいな感じのがあったので、どうして谷崎の小説がゴシックなわけ???と、まさかそんなことってあるわけないとグーグルで調べたら見つけました。


 上記のWebページを見ると、谷崎/鏡花以外にも、夢野久作、ワイルドなどの名も出てきており、それってみんな自分の好きな作家だったりします。肝心のそれらの作家の作品がなぜゴシック風小説なのか説明されているのですが...............いまいちよく分かりません。ただ、泉鏡花がゴシック風というのは以前から知っていましたし、「高野聖」や「外科質」を読んで何となくそういう雰囲気は読み取れましたし、事実アマゾンの洋書で調べてみると、泉鏡花の作品がゴシック小説として出ていますね。小泉八雲の怪談もジャパニーズゴシックホラーとして出ていたと思います。


 谷崎の初期作品は、悪魔主義とかデカダンス、マゾヒズムとは言われていたりしていたようですが、ゴシックとは言われていない....ですよね???  う〜ん........その論文の著者だけがそう思っているのかな..........。ゴシック好きの自分でさえそうは思っていなかったし。でもそう解釈されるのは嬉しいですが。w

 でもでも....リンク先を読んでみると、次の様な記述があります。

谷崎の使うゴシック風の語りは、 明らかに非常に意識的な使い方で、 多分これは鏡花よりも谷崎の方がゴシックの伝統をよく知っていたからではないかと思います。(中略)谷崎は、 一九世紀後期の西洋のゴシック作家たちを広く読んでいて、 アイデアを借りるにしても鏡花よりよほどあからさまに借りています。(中略 ) つまり、 谷崎こそ、 日本のモダニズムの基盤の一つとしてゴシックを確立した一連の作家たちの鎖の最後の輪なのです。

嬉しいことを言ってくれるではないですか!!(^∀^)


 
 ここからは個人的な解釈ですので構わないで下さい。w

 もし仮にゴシック風だったとしても多分関西へ移り住む前の、悪魔主義でいた頃の作品に限るのではないでしょうか。う〜ん....でも........移住後に書かれた「春琴抄」はどことなくゴシックぽい気がしないわけでもない.......。春琴と佐助は共に盲目になって、つまり暗黒の世界へ共に過ごすことになったわけですが、個人的に読んで感じたことは、それがふたつの魂を昇華させた....言葉で言うなら「魂合う(たまあう)」....お気に入りの言葉ですが、魂がひとつに結ばれる、心が通じ合う........という意味なのですが、まさしくそれなのだと思うのです。光を失えど、魂は共に一筋の光へと導かれた....そういう風に感じました。

 別に互いが同じ運命を辿ることがゴシックではないと思いますが、鏡花の「外科質」に出てくる外科医と患者にも言えるかもしれません。紹介した上記のページにも解説されていますが、情事(情愛)が発覚するのを恐れるあまり、麻酔を打つのを拒否しそのまま執刀をうける人妻が、遂に外科医の持つメスを手に取り自らの胸へ突き刺し命を絶ち、後日、その外科医も自殺します。
........なんてそれだけでは何で自殺するのか分かりませんね。作品内では、外科医の若者と、或る伯爵夫人の患者が昔、面識も無い間柄の上に言葉も交わさず「たった一目」見ただけなのに、どういうわけか二人とも相互に惹かれたらしいのです。で、麻酔にかかると「愛してる」だののうわごとを言ってしまうのではないかと、人妻の身分であるゆえにそれが許されないことだと伯爵夫人は決意し、自らメスを取りあげる........巻末の解説から考えてもたぶんそういう内容/解釈なのだと思います。もちろん、「ありえない」話ですが、思うに、いわゆる「観念的」な象徴として描くためのシチュエーションなのではないかと.........個人的には思っています。


 ここで先に挙げた2つの作品で考えてみると、仮に破滅するのが闇ならば、光は愛といえるかもしれません。光と闇が互いに逆の方向へ働こうとする力が大きければ大きい程、ゴシックらしくなる気がします。以前にも「二律背反」という言葉を使って書きましたが、人がどう思おうと、自分ではゴシックはそう感じます。醜悪なものと美麗なもの。惡と善。黒と白。闇と光。

 

 前にも同じ様なことをこのブログで書いてるはずですが、結果的に、自分の好きなモノの多くがみなゴシックの要素を含んでいた.....ということなんですよね。もちろんここでいうゴシックは自分勝手な解釈のゴシックも含めてです。別に無理してゴシックと呼ばれる物ばかりを追い求めた結果ではなくて、知らず知らずのうちに好きになっていたものが実はゴシックだった....ということです。うぬぼれていますが、こういうのを発見する度にやっぱりそうなのだと思ってしまいます。


(2006/08)

† 23:09 | トラックバック | Topへ▲ †

5月末に買った本は以下のとおり。

あたりまえのこと/倉橋 由美子 (著)
よもつひらさか往還/倉橋 由美子 (著)
奉教人の死/芥川 龍之介 (著)
水晶幻想・禽獣/川端 康成 (著)
殉情詩集・我が一九二二年/佐藤 春夫 (著)
さくらん/安野 モヨコ (著)
少女セクト 1、2/玄鉄絢 (著)
脳病院へまゐります。/若合 春侑 (著)
賞賛語(ほめことば)・罵倒語(けなしことば)辞典 /長野 伸江 【著】


あとはいつものように、コナンとスクラン。


 レビューが遅くなってしまいました。(もう9月だっていうのに...)(*注:書き貯めていた記事です。)
「奉教人の死」と「少女セクト」は以前書きましたので省略。

 「あたりまえのこと」
「大人のための怪奇掌編」を読んでからというもの、すっかりフェイバリットの作家のひとりになった倉橋由美子の小説論です。前編と後編におおまかに分けられていて、どうやら書いた時期が異なる様です。前編は20年以上も前に書いてあったもので後編は最近になってかかれたもののようです。(体調がすぐれないなどの記述もありました)
 ともかくせっかくお気に入りになったのに故人となってしまったことは、残念でならないです。そんな倉橋由美子が遺した「小説を書く/読むため」の本です。「小説論」だなんて触れ書きでしたのでムズカシイ持論が展開されているのかもと思いもしましたが、いざ読んでみるとエッセイ風で事項別に述べられていたので、とても読み易かったです。

 前半は「小説論ノート」と題し、「恋」「女」「運命」「自殺」「狂気」などの項目ごとに持論を述べられています。何々の書き方は良くない...という感じで次々とそしてずばずばと、歯に衣着せぬ物言いで批評しています。これがどれもうなずく内容ばかりで面白かったですし、嬉しくもありました。というのは、前のレビューで「いちご同盟」に触れた時にこの本から引用しレビューしましたが、事実、自分が読んであまり面白いと思えなかった理由がそこにはずばり書かれてあったからなのです。これが本当に的を射るかの様に当てはまっているので、作者に共感してしまいそうな位でした。
 後半も事項別に持論を展開していますが、前半の「である」調に対して「ですます」調なので、なんとなく和んで読めます。w だって前半の雰囲気は圧迫感や冷淡ささえ感じる程でしたから。w  後半は「小説を楽しむための小説読本」と題して、批評に加えて今度は小説を読む際の指南をしています。「小説を楽しむこと」「小説を読むときのBGM」「人間がつまらない小説」「話がつまらない小説」など、前半に続いてこちらも膝を叩いてうなずいてしまう内容ばかりです。

 個人的に救われた..というか嬉しかったのは、「明治以後の日本で、とりわけ『美味』であるという条件を満たしてくれる小説はあまり多くない」中、谷崎潤一郎の「細雪」を挙げていたこと。(他には北杜夫「楡家の人びと」、トーマス・マン「魔の山」がお勧めとして挙げられていました) 谷崎については、語り手としてのうまさや名文のうまさとして、この本のあちこちで出てきます。ただ、谷崎訳の「源氏物語」はああいう風に訳する意図が分からない......と書かれていましたが。w  


そんな「あたりまえのこと」の批評内容にいくつも当てはまってしまった本がありました。(あくまでも個人の主観としてです) 
それが、「脳病院へまゐります。」です。

 文學界新人賞を受賞し芥川賞候補にもなったということや、谷崎潤一郎に傾倒する主人公が登場すること、究極の情痴文学という触れ込みだったことで、買ってみたのですが全く好きになれませんでした。

 タイトルからそうですがこの本は珍しく旧仮名遣いで書かれています。「〜でしょう」→「〜でせう」の様になっています。それと共に旧漢字も多用しており戦前の雰囲気を出そうとする意図によるものだと思います。そういう感じ......つまりこの「癲狂院」にも通じる雰囲気が味わえるかも....と思っていたのです。でも期待はずれでした。

 読み始めは良かったのです。ですが次第に登場する女の言動が、うじうじした言い訳っぽく感じてしまい、中盤辺りからそれが著者の言い分、終いにはその登場する女が著者自身に感じてしまって、萎えてしまいました。最初は著者の名前から男の作家かもと思っていたのですが、読後に知ったのですが女の作家でした。思わず納得してしまいました。話の展開も結局のところ主従関係のままこれから脳病院へいきますと言うだけで何も変わらないまま。ただ脳病院へいきたいとわめいているだけのように思えてしまいました。谷崎に傾倒しているという主人公の男は女に自身の性癖を押し付けるのですが、これも..........。具体的に書きたくないですが........その男は女に食糞させたりするのですが、個人的に感じたのは、単にスカトロ行為を書きたいだけだったのではないかと、インパクトの名目のみで意味はないのではないかと.......そう感じました。実際には難しい言動も言葉では簡単に描けます。とにかく物語からその部分だけが浮いてしまっていて、先ほど挙げた点などと共に読んでいくと、旧仮名遣いも単なるメッキのようにさえ思えてしまって........著者や気に入っている人には申し訳ないですが、本当に楽しめませんでした。

 解説に、情痴文学の親玉として谷崎潤一郎、それに続いて近松近江や岩野泡鳴など挙げられていますが、それなら最初からそれらの作家の作品を読めば良いこと、良く分かりませんが褒めているつもりが却って解説者自ら他書を勧めている様にも思えてしまいました。


 「よもつひらさか往還」
読む前はタイトルを見ても「?」という感じでしたが、読むにつれてなるほど納得でした。これは「大人のための怪奇掌編」と同じように1話ごとに区切られていて、それが15話あります。「大人の〜」と異なるのは、1話1話ごとにストーリーが進んでいく点です。それぞれの話は、慧(けい)君という主人公がバーテンダーである九鬼さんという得体の知れない老紳士が作ったカクテルを飲んで、その後に幻想とも現実とも言えない世界へいざなわれてしまう、というプロットで構成されています。

 感想は........「大人の〜」のレビューとだいたい同じです。さすがという出来映えの作品です。精緻な文章やあらゆる分野から引用した文章により的確に表現されていて、幻想的な世界さえもありありと頭に浮かんできます。そういう文章表現などの技巧がまず素晴らしい。そしてわくわくさせる話の展開力.......九鬼さんのカクテルを飲まずともその世界へ逝けそうです。w まあ実際お酒は弱いのでカクテルなんてものには縁がないのですが、そんなことはどうでもよくなるくらい、ぐいぐいと物語の世界へ引き込まれてゆきます。

 作品を通して現れる、バーテンダーの九鬼さん、最初から異様な雰囲気でしたが話が進むにつれて人物自体が異様に。どうかんがえても人間ではない設定が次々と表れ、この九鬼さんを通して作品全体に妖しげな「もや」のようなものが漂っている様に感じました。

耽美でどこか退廃的でもあり乱堕的でもあり、デモーニッシュでもあり、からだとこころがとろけてしまうような狂酔さ。

 そういう設定なので、お酒好きの人にはなおさら好きになれるのではないかと思います。お酒に酔って脳ミソが宇宙へ逝ってしまう様な感じを見事に具象化させているのではないでしょうか。ちなみに「サントリークォータリー」という冊子?が初出誌ということになっています。酒造メーカーのサントリー....ですよね、たぶん。...........って今調べたらありました。

サントリークォータリー
バックナンバーを見てみると、確かに載っていますね。しかしよく見ると連載が15回で終わりにはなっておらず、確認出来たところでは、サントリークォータリーNo.76の22回。もしかしたらまだまだ続く予定だったのかもしれません。残りの分も読みたいです。


 「水晶幻想・禽獣」
読了しているのですがどういうわけかあまり感想を憶えていません.........。すみません。時間が経っていることもあるのですが、どうもピンと来なくて。思うにあまり好みのスタイルでは無かったのかもしれません。収録作品の多くが、何と言うか.....物語を手段として「思想」を表現している....そういう作風のような気がします。作品自体は悪くはないと思いましたし、やっぱり好みの問題だと思います。
 「禽獣」は、夏目漱石の「文鳥」と読み比べると興味深いですね。同じ小鳥を飼う私小説です。 「禽獣」は小鳥に加えて犬の話なども通して生物の死をみつめているようです。収録作品の多くが生や死を扱うものばかりで、どことなく死の引力に引きずられていくかのようなダークさがあります。淡々と話は進んでいくのですが、その不思議な引っかかりのようなものを終始感じていたのだと思います。
 「水晶幻想」は、収録作品の中でも一番不思議な雰囲気でした。犬を飼っている夫人と(主に人間の)生殖に関する研究をしているその夫、夫人の犬と交配させてもらうために家に訪れる令嬢が主な登場人物で、今で言うならブリーダーみたいなものでしょうか、犬の交配や夫の研究している生殖(・技術)の話などを盛り込むと共に、断片的で詩的な言葉を夫人の言葉として随所に散りばめています。この作品の触れ書きは「性をめぐる自由奔放な空想と溢れるイメージの連鎖を結晶化させた実験小説」とあります。そんな触れ書きから官能的な話かと思っていたのですが、まったく違いました。部分的に詩的な感じがしたせいかどことなく瑞々しく、水晶幻想というタイトル付けが読後になってわかりました。とても性的なのに全然いやらしくないのが不思議。


「殉情詩集・我が一九二二年」
この本を飼った理由は2chのあるスレに書き込まれていた詩が素敵で、それが佐藤春夫のものであると知ったからです。その詩というのは次のようなものです。

「水辺月夜の歌」

せつなき恋をするゆゑに
月かげさむく身にぞ沁む。
もののあはれを知るゆゑゑに
水のひかりぞなげかるる。
身をうたかたとおもふとも
うたかたならじわが思ひ。
げにいやしかるわれながら
うれひは清し、君ゆゑに。

 この詩は有名なのだそうですね。佐藤春夫というと申し訳ないですが今ではすっかり過去の人ですよね.......。でも文化勲章も授与されていますし、当時では知名度や人気があった作家だったようです。また谷崎潤一郎とも交流があって、谷崎の最初の妻を譲り受けたという「細君譲渡事件」も有名なようです。また、意外なところでは、絵心があったようで二科展に度々入選していたようです。

 詩というのは理解するのが大変で、買ったはいいもののなかなかページが進まず途中で放り出してしまうことがあります。ランボーのなんかは特にそうで、一体何を表現しているのか分かりにくくて苦労したことがあります。それでもどこか惹かれるというのが不思議です。ああ、でも「殉情詩集」はわりと分かり易かったですけれど。


 「さくらん」
これはコミックです。江戸吉原を舞台にした花魁のお話。................樋口一葉の「たけくらべ」を読んで以来、「吉原」について知る必要があるなと漠然と思う様になっています。なぜそう思うかというと.......わけもなくそう思うからなので何とも言えないのですが、もし挙げるとするならば、それは自分が「無粋」だから(今では「だった」であると信じたいですが)だと思います。それが吉原を知ることになぜ繋がるのかといわれると答えられなくなってしまいますが............。

 吉原を舞台にした又は取り上げた小説は数限りなくありそうですが、コミックというと........あんまりなさそうですよね。このコミックを知ったのは実を言うと随分前のことです。以前に「江戸300年 吉原のしきたり」という本をアマゾンで買った際に、関連商品として載っていたのでずっとカートに入れっぱなしにしてありました。

 感想ですが、結論から言うととてもよかった。とりあえず現行は1巻のみですが話は終わっていない様なので早く続きが読みたいです。独特の画風なので人によって好き嫌いが分かれると思います。 事実、自分も表紙を見て最初はあまり受け付けない感じでした。しかし実際読んでみると思うにこの画風がこのコミックには合っている気がしました。だって可愛らしい女のコだったら合わないでしょう? 剃刀を渡る様な生き方をしている女性を描くには、似合っています。 作中には吉原に関する用語が頻繁に登場します。禿(かむろ)新造などある程度は説明されていますが、羅生門河岸などの言葉が出てきてもそれがどういう場所なのかは分かりません。先ほど紹介した「江戸300年 吉原のしきたり」は、このコミックを読むのにちょうど良いガイドです。併読することでさらに内容を理解出来るのではないかと思います。

 大抵の女性はたぶん.....わざわざ読まなくたって観念的に理解できる/しているのだと思うんです。でも......男の場合とりわけ自分みたいなバカな男だとややもするとろくでもない考えを抱きがち。それでもってさも理解したかの様に振る舞ったりして周りに吹聴したり.........まあそれが勘違いというか無粋なわけで、そういうふうにはなりたくないんです。かといって理解するというのも男であるゆえに宿命的に難しい気もします。分かったつもりでいても女からはバカにされるだけでしょう。もっともこんなコメントをしている事自体、自殺行為なのですが。

 なので女性が描いた吉原というのはとてもすてきなことだと.......思います。おまけに映画化決定とのこと!! 嬉しいですね。


 「賞賛語(ほめことば)・罵倒語(けなしことば)辞典」
アマゾンで見つけて気になっていたので買ってみました。
.......が、アマゾンのレビューで評価されている程、自分には必要ではなかった様です。思うに類語辞典を持っていればそれで済む話だと思ってしまいます。あとはもう個人的な好みでしか評価できません。類語辞典と異なるのは、タイトルの様に褒め言葉と貶し言葉に分類して、しかも賞める/貶すというように人を評価する言葉に搾った点は良いと思います。ただ気になるのは著者の主観的な解釈、ウィキペディアに掲載されている事柄を引用している点(=正しい記述の保証はない所からのソースを引用している)...その辺りが気になりました。個人的には、作家の作品の中から実際にそれらの言葉を使って表現された文章を紹介しているのが、興味深かったです。


 コナンとスクランは............コナンの方はもう半ば惰性で買い続けている様なものです。連載当初から読み続けている人の多くがそう思っているはず。スクランは、少し話に変化が起きてきた様な気がします。最近1巻から読み直したのですが、ときたまハッとさせられる様なセリフが出てきたりして、何気に良いです。最初はそれも「ネタ」としての使い方かなとも思っていたのですけど、どうやら違うらしい??? それとハリマが隠れて徹夜で(..というかもう半ばバレてますが)マンガを描いて出版社に持ち込んでいたりする場面が度々出てきますが..........これってひょっとして作者本人の姿を重ねているのでしょうか。作者の経歴は知りませんが、スクランがデビュー作だとすると、なんとなくそう思えてしまいます。 もう少し描き込みが細かければなお素敵なのですが.......期待しています。


 また長々と書いてしまいました。1冊ごとに分けて書く方がよいかも。そもそもこの雑記を定期的にご覧になる方などいるとは思えませんが、見る立場で考えたら、好みがあるはずなのでまとめて紹介した本全てに興味を抱くとは思えません。ただ、現状ではどうせ自分しか見てないものだと思って、自分の記録として後の創作の参考になるように意図して書いています。なので少し感想としての表現を自分なりに言葉を選んで書いています。

 それはともかく、倉橋由美子の作品はお気に入りになりました。「さくらん」も大事に本棚に置いておきたいコミックです。他も期待はずれでもなく好きになれました。(コナンは微妙ですが) 「脳病院〜」と「賞賛語(〜辞典」を除いて。

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テレビを付けてみたら、尺八と箏をフィーチャーした「Burn」が流れてました。BS-hiの「シブヤらいぶ館」
しかも..........歌ってるのが閣下でした。(←デーモン小暮閣下ね)

尺八があの主にギター(つまりリッチー)、箏の方がハモンド(ジョン・ロードね)っぽい振り分けぽかったけど、なぜかギターソロは箏がやってた。他にシンセ、ベース、ドラムもいたけど、ギターがないからなんかバランスが妙だったけど、新鮮でした。ちなみにその3つの楽器隊はみな聖飢魔Ⅱの元メンバーとサポートメンバーでした。相変わらず閣下はお変わりないようで安心しました。最近ではあちら(もちろん地獄)のほうでの任務がお忙しいのでしょうか。

 ともかく和洋折衷の内容だったらしく、パープルの他には武満徹の「ノベンバーステップス」。これはもともと尺八の入った現代音楽だったはず。これも聴きたかったなあ.........。


 「Buen」しか見られなかったのですが、朗読なども交えた内容だったらしく、その朗読は閣下がお読みになったらしいのですが、その本が、なんと谷崎潤一郎の「春琴抄」だったなんて..................。見られなかったのがとても悔しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
 「春琴抄」は今まで読んだ本の中でも特に好きな作品です。他に挙げるとしたら、谷崎「刺青」、鏡花「外科室」、ワイルド「サロメ」、一葉「闇桜」とかですが、春琴抄は、その登場する春琴のキャラが気に入っているので(なにせ超ツンデレだしw)。どんな感じの朗読だったかは分かりませんが、内容が内容だけにいい感じだったんじゃないかなと思うのですが.............。


 く〜〜〜〜〜〜〜、この番組、案外良い内容だったりするんだよなあ。ジャズとかボサとかフラメンコとかいろいろやってるんだよね......。先週も最後の最後しか見られなかったんだけど、長岡京室内アンサンブルとかいう弦楽器の集団で魑魅魍魎な音楽をやってたような。

まあ「Burn」が聴けただけ良しとしよう。あ、調べたら再放送がBS2で10月4日(水)後6:00〜6:43だ。録っておこう。

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akutagawa.jpg 奉教人の死/ 芥川龍之介

青空文庫:るしへる


 芥川龍之介は子供の頃から好きな作家のうちの一人で、新潮文庫から出ているものはほとんど持っています。もちろん全てが好きというわけでもないし、巻末の著書の紹介を見ても、キリシタンものといわれるこの「奉教人の死」も興味が持てず買わずじまいのままでした。また今までにある程度芥川の主立った作品は読んだつもりでしたので、好きな作家とは言ってももうこの辺りでいいかな....とも思っていました。

 なぜ「奉教人の死」を買ったかと言えば、タイトルの通りです。「るしへる」という作品がこの「奉教人の死」に収められていたからでした。「るしへる」は悪魔のことについて書かれている.....なんて紹介されたりしていますが、ルシフェルのことを知っていれば、この「るしへる」が「ルシフェル」だとピンとくるはずです。

 そもそもこの「るしへる」という作品があることを知ったのは、同じく芥川の作品「或阿呆の一生」内に出てくる文章が気になってネットで調べ物をしていた時に偶然見つけました。


「死にたがつていらつしやるのですつてね。」
「ええ。——いえ、死にたがつてゐるよりも生きることに飽(あ)きてゐるのです。」
 彼等はかう云ふ問答から一しよに死ぬことを約束した。
「プラトニツク・スウイサイドですね。」
「ダブル・プラトニツク・スウイサイド。」
 彼は彼自身の落ち着いてゐるのを不思議に思はずにはゐられなかつた。
(「或阿呆の一生」四十八 火あそび より 青空文庫から引用) (*新潮文庫の同作品は旧仮名から新仮名づかいに直してあります)

 この中の「プラトニツク・スウイサイド」「ダブル・プラトニツク・スウイサイド。」という言葉が引っかかっていまして、巻末の注釈には「精神的自殺」「精神的心中」としか書かれていなくて.......。それで調べ物をしていたら、たまたまヒットしたページ内に「るしへる」のレビューが載っていた....という次第です。


 これはサイトデザインとは直接的な影響を受けたわけではありませんが、「るしへる」に登場する悪魔は、ラストバイブルに登場する(特にラストバイブル1の)ルシフェルに近い思想があるように思えました。悪魔にも悪魔なりに葛藤していて、何と言うか.......巻末の解説を載せた方が分かり易そうなのでそちらを引用しますが、禅僧が悪魔(るしへる)に出会った時にその悪魔が述べた事をまとめると、-----------「あなたがたが善の崖っぷちにいて、悪の魅惑に吸い込まれそうになっているのに似て、悪魔である自分はいつも悪の崖っぷちにいて、善の魅惑に吸い込まれそうになっている、奴らは悪の一点張りだ、などと誤解しないでほしい」------------ということです。

 ラストバイブル1に登場するルシフェルとミカエルは共に魔獣の生存の方法を、前述に倣えば悪と善のそれぞれの方向で実行します。ルシフェルはそれによって最終的に主人公に倒されます。(つまりラスボス) しかし倒した後のルシフェルの「まじゅうをたのむ....」という台詞を吐くところや、もとから悪事を働いていたわけではないところから考えると、「るしへる」内のルシフェルもそうですが、ミルトンの「失楽園」に登場するルシフェルもまた同じルシフェル像のように思えます。


「されどわれら悪魔の族(やから)はその性(さが)悪なれど、善を忘れず。右の眼は『いんへるの』の無間(むげん)の暗を見るとも云えど、左の眼には今も猶、『はらいそ』の光を麗しと、常に天上を眺むるなり。
(はらいそ=ポルトガル語で天国の意味。たぶん英語のparadiseと同義だと思います。いんへるのもまたinfernoと同義語だと思います。)(「るしへる」より青空文庫から引用)


 とにかくこの「るしへる」に登場する悪魔は、いわゆるルシフェルそのものといって良いと思えます。地獄に堕ちたいきさつも、神に逆らい1/3の天使とともに堕ちた、ということが書かれていますし、風貌も、コウモリのような翼やかぎ爪など醜い姿はしておらず、肌黒ですが眉目は悪くなく、法衣に身を包み、首に金色の首飾りをしている.....と描かれています。禅僧との会話のやりとりの内容もいかにもなルシフェル像で、読んでいてなんとなく嬉しい気分になったりしました。.........さすが芥川。 

 ルシフェル好きの人はぜひ読む事をお勧めします。といっても話にオチがあるわけでもないし文庫では8ページしかない超短編です。ですが、冒頭に紹介した「青空文庫」にも載っていますが旧仮名づかいですし、ことあるごとにふりがながふってある上に、注釈が無いと分かりにくい言葉もキリシタンものゆえに多いので、出来れば新潮文庫の「奉教人の死」を買う事をお勧めします。収められている作品は、すべてキリシタンものの作品なので、本を通して統一感があります。タイトル作品は意外な結末で驚くと共に泣ける話ですし(ちょっと萌えるかもw)、「煙草と悪魔」「報恩記」はいつもの芥川のウイットに富んだ話ですし、「神神の頬笑」「おぎん」「おしの」などは、キリスト教の在り方に疑問を投げかける様な....興味深い話です。


 .........ちなみに....芥川龍之介の写真で珍しいのを見つけました。
http://uraaozora.jpn.org/akutagawa.html 
.........若い頃の写真でしょうか。てっきりB'zの稲葉かと思ってしまいました。芥川ってモテまくったとかいうし、結婚後もずいぶんと浮名を流していたらしいし。

Ryunosuke Akutagawa (1892-1927)
YouTubeにある芥川の動画です。有名な、麦わら帽子を被ってたばこをの火をくすぶらせる芥川を映したものです。これが撮影されてから数日後に自殺していたと言うらしいので、たぶんこれに映っている芥川はそうとうラリっている状態なのかも........。体を慣らす為に1週間近く前から睡眠薬を大量に飲み続けていたそうなので。その割にはすいすいと木登りしているところも見栄っ張りな芥川らしい気もします。

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sect.jpg 少女セクト / 玄鉄絢

 もうだいぶ前から気になっていたコミックです。

 その前に唐突ですが、そういう仕組みに成っているのかわかりませんが、アマゾンで商品を検索すると、検索結果にその商品と直接関連性はなくても同じ様な要素を含んでいる.....そういう商品が左メニュー辺りに表示されませんか?


 実は或る時、谷崎潤一郎の「卍(まんじ)」を検索した時に、左脇のメニューにそのコミックが表示されたのです。表紙イラストを一目で気に入ってしまい、買う気はありませんでしたがとりあえずカートの中に入れておきました。.......それからひと月ふた月....やっぱり気になってしまって.........。表紙を見てもだいたい分かると思いますが、百合もののxxxのコミックです。ちなみに「卍」も百合ものです。(実は読了しています。単なる百合物ではないことを後日改めて紹介したいと思います。) なので、まさか同じ「百合もの」という要素を含んでいるから、検索結果に合わせて表示されたのかな.......と思いいまして。結局のところ偶然なのかもしれませんが、なにせ相手は機械ですし偶然なんてものもあるのかどうかわかりませんが、せっかく表紙イラストが気に入っていたので、それだけでも見たいなと思うのでした。


 もう随分前からあれこれ書いていますが、自分が好きな絵というのは、たいてい仕草やポーズに特徴的なものがある場合が多くて、それはクラシックの絵画や商業イラストを問わず全般においてもです。話は少しそれますが、テレビの番組で、美人画として有名な竹久夢二の描く女はみなしぐさが素敵なのだとか言っていました。もちろん名前も知っていますし、絵も有名ですから少しは知っていました。ただポーズまでは関心がなかったので気付かなかったのですが、言われてみればなるほど確かにその通りです。それと共に番組では、.....なにやらカタカナの肩書き(女性を美しくみせるための言動を教えるような....そういうお仕事の人らしい)の女性がしぐさについて実演して説明していましたが........、手を口にあててクスっと笑うというしぐさ1つを例に挙げても、その手をぱっと開くか、ややすぼめてそっとあてるその違いで、受けるイメージはだいぶ違って見えてしまうのです。

 話を戻して、この表紙イラストで特に好きなのが、手を組み合わせているところ。たぶん個人的に好きなしぐさなのだと思います。離れることは決してないような、しっかりと組んだ2つの手。それとやっぱり伏し目がちの憂い目。衣服が乱れてしどけないさまもそこではちっともいやらしくなくて.............。


 そういうわけで、結局買ってしまいました。
でも、中身は..............。正直言っていまひとつでした。まあ表紙買いでしたので、それも仕方ないことなのですが。1、2巻で完結しているらしく、一応ストーリー仕立てになっているのですが、1話ごとに必ず絡みが入っているので、見方によってはそれが話の進行を妨げているようにも見えました。あと......キャラの区別がつきにくかったです。

 別にムッハー(;゚∀゚)=3 したくて買ったわけでもないからってのもあるのかもしれませんが、やっぱり自分には二次ではハアハアは無理みたいです。虹で手軽にハアハアできる人がちょっぴり羨ましいかも、なんてね。話のついでで書きますが、シスプリにしたってあれのどこをハアハアするのか全然理解できないし.......。絵が素敵だってことは間違いないのですが。だいたいしばらくの間、「萌え」の意味を取り違えていたくらいだし..........と言いつつも未だに勝手な解釈で使い続けているので、だいぶ誤解されているかも。


 話を戻すと........作品自体は悪くないと思います。それに百合ものもそれが悪いとも思いませんし別に抵抗はあんまりありません。もう一度書きますが、表紙イラストを初め、絵は素敵です。......好みっていったらそれで済んでしまいますが、偶然にも気になるレビューが投稿されていたので、それを引用させてもらえば、


「百合といっても恋愛の一種だから、その過程でヒドイ嫉妬もするしマジで人を憎むこともある(それは男同士でも同じだと思いますが)。そういう感情の振幅を無視して、ただ美しい女の子同士の戯れる絵を見たいだけなら極上の作品と言えるでしょう。単なるエロマンガでなく、独特の雰囲気を醸し出しているのは間違いなく作者の手腕によるものです。ただ、登場人物や小物の細かい設定はあるけれど、物語としては「ふたなりエロマンガ」と同様の虚構なので、ちょっと暗くてもいいから読み応えのある百合の物語を堪能したいという人には面白くもなんともないかも」 
(2006/7/26 レビュアー:オリハラルイさんのレビューより引用)


..........なんというか最初からこのレビューを紹介すればそれで済んだかもしれません。一瞬デジャヴさえ感じる程、抱いた感想が似ていました。 


 それで、これも後日改めて書きますが、先日、谷崎潤一郎の「卍」を読み終えました。上記の引用したレビューの様な感想をお持ちになった方には...........もしかしたら気に入ってもらえるのではないかと思います。若妻と令嬢が主人公ですが、その若妻の夫と、令嬢に言い寄る男の関係が複雑に絡んで、最後は意外な展開に...........。ポルノ小説ではないので性描写はほとんどありませんが、大阪弁の独白体で綴られる、妖しげな雰囲気が終始漂っています。あまり色眼鏡で見ないでほしい作品です。


 というわけで偶然だったかもしれませんが、アマゾンの策略によって、まんまと両方とも買ってしまいました。でも結局満足しているので良しとしますが。w 

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大人のための怪奇掌篇/倉橋 由美子 (著)


 前回のレビューであえてせずに改めて紹介するのは、それほど気に入ったからです。
もちろん、あのリストの中では「春琴抄」も同じ位好きになった作品ですが、谷崎潤一郎は以前に紹介していますので敢えて分ける必要もないかと思いましてまとめてレビューしました。

  まず、倉橋由美子を知るきっかけとなったのは、以前にも紹介した2ch文学版内のスレッド「★★★★美しいと思った題名は★★★★ 【3】」内に「聖少女」というタイトルを見つけたからでした。「聖少女」......意味そのままの内容かもしくはエロのどちらかしかありえなさそうなタイトルですが、ともかく著者は誰なのか気になり、調べたところ、去年亡くなられたばかりの倉橋由美子という方でした。大学生の時に作家デビューし、芥川賞候補にも挙げられた人で、自分が知らないだけで名の通っている方の様でした。
 早速アマゾンで、入手可能の作品を探してみたのですが............驚く程少ないのです。なんだか過小評価されているのでしょうか。とても残念です。その中で気になった作品の紹介文で自分に合いそうだとピンときて、買ってみた、という次第です。

アマゾンの説明文は次の通りです。
「毒・棘・邪心・嘲笑・揶揄・嫉妬…。知的な恐怖と乾いた笑いの詰まった短篇それぞれが、見事な仕掛け、隙のない文章、堅牢なエスプリ、そして通奏低音としてのエロスに満ち、読む悦びを満喫させてくれる怪奇小説集。 」


 どうでしょうか?
わくわくさせる内容でしょう?

 早速届き、読み始めたのですが、とにかく面白く、読み易い。20話あって1話分がだいたい十数ページ。さくさく読めます。それでいて1話1話がバラエティに富んでおり、話のオチも上手くて、もう最高です。

 読んでいて感じた事は、文章の美しさと、比喩の仕方。
......よく、美しい文章を書く作家は誰かという問いによく挙げられるのが、谷崎潤一郎ですが、この倉橋由美子も美しい文章を書く作家だと思いました。文章の構築美があるように思えました。時おり難しい漢字が入っていても、不自然さも難解さもなく、とても芯の通った文章に見えました。また、読点の少なさも意外に見易く、後日買った「あたりまえのこと」に名文を書くのは天性によるもので努力して書けるものではない....などと書かれているのですが、倉橋ご本人もそのひとりなのではないかと思いますが。

 比喩の仕方.......とりわけ、神話や源氏物語からの引用を交えた比喩の仕方が印象に残りました。例えば、源氏物語に登場する、藤壷などを名前だけでも登場させる事によって、浮かべるイメージが変わるものなのですね。

 ヴァンパイア、イフリートなどの悪魔をベースにした話、「ヴァンピールの会」「イフリートの復習」、源氏物語を思わせる様な、代わる代わる違う男女が同衾する話「幽霊屋敷」、「性家族」とも書けそうな話ですが、そこにエスプリがきいていて単なる近親相姦ものに終わらないところがすごい「聖家族」、たけのこの様に生えていた男の生首を持ち帰り、栽培する女の話「アポロンの首」、やるせない結末が待っているロマンス、「瓶の中の恋人たち」........................。

  美しい旋律の様な話もあれば、滑稽で面白いもの、ぞーっとするほど怖いもの......とにかくおもしろい。「怪奇掌」とありますが、怪奇小説というわけではありません。話の次元は異なりますが、「世にも奇妙な物語」......ああいう要素があるような気がします。レビューにもありますが収録話の多くに「そして通奏低音としてのエロスに満ち」ています。全ての話がそうではありませんが、「大人のための」とタイトルにしたのにはその辺りに理由があるのかもしれません。.........しかしどれも展開が面白く、読んでいてこんなに嬉しい気分になったのは久しぶりです。


 本当に楽しめました。これならば誰にでも勧められる本です。(谷崎や夢野はちょっと.......なので)
ちなみに、アマゾンのレビューで変なことになっていますが、確かにこの本は、2006年に発売されましたが、1985年に発売されたものを再販している形のようです。当時の出版社から発売されたものは既に入手不可です。このことは、アマゾン内の倉橋由美子の作品を調べていけば分かりそうなものなのですが.........。なのでそれは気にせず、知らない方はぜひぜひ読んでほしいと思います。

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 これでひとまず読書の区切りがついた感じです。
自分でも良く分からないのですが、どことなく達成感というか「とりあえずここまで読んだぞ」というような、栞が付けられた感じです。
まだまだ自分に合う、好きになれそうな作品はあると思いますが、ひとまずここまで。もちろん本を読む事に飽きたというわけではありませんので、これからも読んでいくと思います。


今月買った本は以下のとおり。

大人のための怪奇掌篇/倉橋 由美子 (著)
吸血鬼カーミラ 創元推理文庫 506-1レ・ファニュ (著), 平井 呈一 (翻訳)
Pugin's Gothic Ornament: The Classic Sourcebook of Decorative Motifs
ライ麦畑でつかまえて/J.D.サリンジャー (著), 野崎 孝 (著)
いちご同盟/三田 誠広 (著)
放課後の音符(キイノート)/山田 詠美 (著)
ボッコちゃん/星 新一 (著)
あやかしの鼓—夢野久作怪奇幻想傑作選 /夢野 久作【著】
春琴抄/谷崎 潤一郎 (著)


 あぁ〜..........、こんな下書きを3月に書きっぱなしのままでした。
しかも全然区切りなんて付いてないし、今月(5月)もいろいろ買ったし........。でもある意味自分の好みの基礎となる様な部類の本をある程度読んだ事は確かかもしれません。いつかの終わりは今日の始まり。

 既にほとんど読了しているので、感想を書くのにちょっと苦労しますね。やっぱり読了すぐに感想は書くべきですね。とりあえず感想を書き出してからその後推敲するのが良さそうです。

 ということで、感想は後日。(その後日がいけないんだ......言ってる側から。) 追加の感想は、このエントリーを修正という形で追加します。なのでそんなに後じゃないはず........。


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............なんてことを言っておきながら、いつのまにか7月も下旬........。
このいかれた雑記を楽しみにしている方がいるとは思えませんが、待たせてごめんなさい。

 早速、感想。
まず、「大人のための怪奇掌篇」は、別で改めて述べたい程、お気に入りの本になりました。なので後日。


 吸血鬼カーミラ
これは以前にもちらっと書きましたが、女性の吸血鬼です。有名なブラム・ストーカーのドラキュラよりも前に書かれたもので、買った創元推理文庫には、このカーミラの他に短編がいくつか収められています。カーミラ自体もそれほど長い話ではなく、百数十ページだったと思います。
 カーミラというと、百合ものだとか言われますが、読んだ限りでは別に取り立ててそんな風には思いませんでした。共に美少女でお嬢様なカーミラと被害者のローラが同じ寝室で寝泊まりするのですが、別にレズってるわけでもないし、単に喉元やみぞおち辺りをキス(吸血)するとか位。......でも、言われてみれば確かにそういう感じはあるかも。しかし、この作品はそれがメインではなくて、純粋にゴシック・ホラーの内容になっていて、ローラの元へ来るはずだった別のお嬢様がやはりカーミラ(しかし名前はミラーカという名をそっちでは名告っていた)に血を吸われ、そちらは原因を突き止める事が出来ないまま死んでしまいます。それで次のターゲットになったのが、ローラというわけです。
亡くなったお嬢様の父親と共に、ローラの父親が、同じ様な症状に陥っているローラの原因を突き止め、カーミラを封じ込めて話は終わりますが、ちょっとミステリーと言うか推理ものの要素も入っている気もしないでもないです。最後の方になって、すべてのつじつまがぴったりと噛み合い、楽しめました。 ドラキュラ程、話のスケールは大きくないし、田舎の山城で起こる怪談、という感じです。
 最近では、吸血鬼と言うと、萌えの対象になりつつあると言われますが、元祖吸血鬼のカーミラから既にそういう要素を含んでいた様ですね。若干ツンデレですし、美少女でお嬢様だし、おまけにちょっと百合もの..........。書かれたのが1872年ですが、ちっとも古さを感じさせないのが凄いです。 おすすめ。


 Pugin's Gothic Ornament: The Classic Sourcebook of Decorative Motifs
これは、タイトル通り、ゴシックの装飾モチーフ集です。雑記では今まで特に紹介してきませんでしたが、今までにもゴシックデザインの洋書をいくつか手にしています。やはり国内にはゴシックデザインの本はなくて、洋書に頼る他ありません。
とはいうものの、この本もそうなのですが、なかなか思う様なゴシックデザインが載っていません。というより自分が求めるものがそもそも異なっていて、どちらかというと飾り罫のようなものを求めているのですが、今まで手にしたものは、飾り罫というよりはオーナメントそのもので、サイトデザインなどの平面的なデザインに活かしにくいものが多く、またゴシックを知らない人が見てゴシックと気付いてもらえるかわからないモチーフが多くて..........買う度に損した気分になっています。
 同じ様にゴシックデザインを探している他の方にも、(嗜好が)合うかどうかわかりませんが、もしゴシックデザインのネタを探すならば、ゴシック建築.....とりわけ大聖堂の装飾を調べてみる事をお勧めします。ひとくちにゴシック建築といっても、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ.......など、フランスから派生していったものはやはりフランスゴシックとは装飾が異なりますし、時代によってもまた異なります。個人的にはフランスゴシックが一番好みですが、それぞれに良さがあると思います。


ライ麦畑でつかまえて
以下3つは、いわゆる「青春モノ」?........です。なぜか急に読みたくなって購入しましたが、なぜか読む気がしなくて、今回買った中でこれのみ未読です。時たまそう云う事があって、買う時は読んでみたいなと思っても、いざ読もうとすると..........う〜ん........という感じで本棚に戻してしまいたくなるんです。それでしばらく経った後にふと本棚に目を遣って、初めて読んでみる....という具合です。


「いちご同盟」と「放課後の音符(キイノート)」は、確か2ch文学版での、あなたが美しいと思ったタイトルは?.....とかなんとかのスレ内に書かれていたものだったと思います。そのスレを見て買った本、あるいは著者を知ったもの....いくつかあるので、何かと重宝しています。


 いちご同盟」
これは........ちょっと批判的な感想になってしまいます。
アマゾンのレビュー内に、読む歳が若ければまた異なる感想を抱くのではないか...というような記述があったのですが、そうなのかもしれないな....と自分でも感じました。
 「大人のための怪奇掌篇」の著者である倉橋由美子の著作に「あたりまえのこと」という小説論について書かれた本があります。それをこの本の読後に読んだのですが、 「いちご同盟」を読んだ時に感じたことと同じ事が、そう受け止められてしまう小説がこの世にはあると書かれていたので、そうなのかなあ....と少し不思議な気がしましたが、とにかくまず感想を書きます。

 この作品には、不治の病で余命少ない少女と、その同級生である野球部員の少年とピアノを習い将来音大へ進もうとしている少年が主な登場人物で、その野球少年と少女は幼なじみで良く知る間柄、ピアノ少年は最初ふたりとは面識はなく、少女へビデオレターを届けたいと言う野球少年の依頼で、しぶしぶ引き受けやがて少女が入院している病院へたびたびお見舞いの為に通う様になります。
 話の終わりにこの少女は亡くなります。その少し前辺りで、同じ同級生の少年がバイク事故で亡くなります。この少年は、野球部員の少年の友達(バッテリーを組んでいる)にいじめられて不登校になっていたのですが、ひょっこりバイクで校門近くでピアノ少年に出会った後、事故でなくなります。ほとんど登場しない人物です。ほとんど死ぬ役として、いのちの意味を教える為だけに、わざわざ引っ張り出されて死なされた様に、感じてしまいました。その話のもう少し前辺りから、それぞれ登場する人物が担う役みたいなものが薄々と感じられてきてしまって........。それぞれ確かに作品内の世界ではみな生きて頑張っている姿は描かれています。けれど、どうも空しく感じてしまうのです。少女の抱く想いも結局良く分からないままで、ピアノ少年に、「あたしと心中しない? 」「死ぬ程好き」だとか言っておきながら、野球少年と病室で密かにxxxしていたり(間が悪くピアノ少年は偶然目撃した)、結局死ぬ間際でも(もう声は出ないが)やっぱり好きだと言っている様に見えた....と書かれていたり、まあこの少年達も振り回されているのです。

 野球少年は、バッテリーを組んでいる不良少年(バイク事故で死んだ少年をいじめていた少年)と高校に行っても一緒にやりたいからと、成績が悪く進路先が決まらなかった不良少年を助けた様な形で、無事推薦を受け、希望の高校に内定します。ピアノ少年も、話の最初では、まだ演奏技術が足りなく進路先を悩んでいましたが、少女が亡くなったのを契機になんとかコツを掴めた感じで、登場人物の、ハッピーエンドとバッドエンドが恐ろしい程分かり易いのです。
 前述の倉橋由美子の「あたりまえのこと」に書かれているのですが、「操り人形の糸が見えるような具合に運命の女神、実は作者の手付きが見えるのは興醒めなのである。」...........まさにそう思ってしまったのがこの本でした。
 もちろんそう感じなければ良い作品に思えます。自分には合わなかっただけだと思いますが。


「放課後の音符(キイノート)」
その反面、この作品内に登場する少女達はみな生き生きとしていたように感じました。理由は良く分かりません。前述の操り人形の釣り糸が見えなかったからかもしれません。ただし男の自分が読むには問題があった気がします。まさか全部の話の主人公が女子高生だとは思っていなかったので.........。ということで、一応オムニバスのような集まりになっていますが、それぞれの話で登場する少女達には何らかのつながりがあったり、ある話では主人公でも別の話ではちょい役だったりしていたと思います。
 ちなみにこの本を知ったのは、前述の2chのスレッド内に「ひざまづいて足をお舐め」なんているタイトルが書かれていて、こんなタイトルにする人って誰なのかさすがに気になって調べたのがきっかけです。それで、多くの作品の中でこの本を選んだのは.......、私事になりますが、昔、「放課後のチャイムが鳴り止む前に」っていう曲を作った事があって、もしかしたら思い描いたものと似ている話が覗けるかも、と思ったからなのです。具体的な出来事は似ていませんでしたが、自分の抱く「放課後」のイメージは、そんなにかけ離れていないかも......とは思いました。
 それはともかく、良い作品でした。....まあ、女のコの秘密の日記をこそこそと読んでいる様な気分で、ちょっと恥ずかしかったですけど。


「ボッコちゃん」
 星新一の自選による50編のショートショート集です。ショートショートなので、作品ごとに具体的に感想を述べるのは難しいです。唸ってしまうオチがいくつもあり、また話のネタがとにかく自由奔放で、たしか1000以上も作品を残した人ですが、よくもそれほどアイデアが浮かぶものだと感心してしまいます。
 ただ、1つ際立っていた、というか妙にそれだけ他とは異質の雰囲気を持っていた作品がありました。「月の光」という作品なのですが、これは単にオチを読ませるものではないような気がします。ある老紳士がペットを飼っていて.......それは混血の少女なのですが、その老紳士はペットを育てるのにそれまで一度も言葉を交わさず、またえさをやるのも自分ひとりで誰一人近づけなかったのです。なんて書くと、今のご時世だと、すごく性的で歪められた欲望を充たす話のように思われるかもしれませんが、そういう雰囲気は全くありません。もっと抽象的で、あるものを表現することとして作られた話のような感じで、ガラス張りの天井、室内プール、きらめく夜空........そんな設定もあって、妙に幻想的なのです。
 老紳士が事故に遭い餌をやれなくなってしまい、召使いがいるのですが、召使いが餌を遣っても食べないし言葉も交わさす育てられてきたのですから当然言葉も通じません。老紳士は亡くなり、餌をやれる人間がいなくなり、その結果、ペットも死にます。

 ただそれだけの話です。他の作品に見られる様な、驚かされるオチがあるわけではありません。巻末の解説で筒井康隆が「彼の中にある理解と愛情の相関関係が図式的に示されてさえいる」、と書かれており、「(星新一が)どこまで完全に人間を理解しようと、絶対に人間に無関心になれないのは、本能的ともいえる人間への底知れぬ愛情のためであろう」とも書かれています。
 ただ面白いと思いながら読むばかりで、そういう著者の思いが詰め込まれているなんて思わず読み続けていました。


「あやかしの鼓」
相変わらず、夢野久作に嵌まっています。「世にも奇妙な物語」なんかが好きな人には、たぶんうってつけの作家だと思います。「怪奇幻想」という言葉がまさにぴったりの作風で、ぞくぞくさせます。しかし、その中にも独特の語り口調やユーモアさがたっぷりと含まれていて恐怖一辺倒ではない、実に素敵な作品ばかりです。
 「死後の恋」、「瓶詰地獄」、「いなか、の、じけん」、「あやかしの鼓」辺りを目当てで買いました。
Wikipediaの夢野久作の作品ページでも触れられていますが、意図的かそれとも単にミスなのか分かりませんが、話の内容に矛盾する箇所があったり、話のオチがざっと読んだだけでは分かりにくいものなどがあったりします。「瓶詰地獄」、「死後の恋」がそうなのですが、特に「瓶詰地獄」では、「ドグラマグラ」とは別の意味で思考回路がこんがらがってしまいます。
 「あやかしの鼓」をはじめ、「ドグラマグラ」、「押絵の奇蹟」など、脈々と受け継がれる因縁を背景にした作品も目立ちます。それらの話は、じわじわと因縁が紐解かれてゆく経緯が、なんだか怪談の百物語を聴いてゆくかの様で(おおげさなw)、意外に怖かったりします。


「春琴抄」
これもかなり好きになれた作品です。文庫本で70ページ程しかない短編ですが、じっくりと味わえました。というのも、この作品の書かれている文体が変わっていて、句読点がほtんどありません。しかも1つの文章が3、4行に渡るものが少なくなく、とても長い文章になっています。清水義範の「大人のための文章教室」に「読者に読むスピードを落とさせ、別世界の話をじっくりきくような気分にさせる効果を狙っているのだと思う」と書かれています。その例では「春琴抄」ではなく「細雪」でしたので、同様の効果を狙っているのかどうかはわかりませんが、確かに読み始めは面喰い読みにくかったのですが、慣れると意外にも読み易く苦ではありませんでした。
 話の内容は、盲目で三味線の名手であるお嬢、春琴と、彼女に仕える奉公人である佐助の愛と献身を描いたものです。春琴に悪意を持った弟子の利太郎から熱湯を顔に注がれ、酷い火傷によりかつての美貌が失われてしまい、それを見たくなく、かつての春琴の美貌を脳裏に焼き付けたいが為に佐助は自らの眼を針で突き刺し盲目となります。............自らの目を針で突つき盲目となるなどという行為は、他人から見れば狂気の沙汰としか思えないものです。ときたまネット上のレビューを見ると、それは春琴がサドで佐助がマゾだったから可能だった.....なんていうのを見受けましたが、それは冗談半分なのかもしれませんが、そういう風には思えませんでした。それほどまでに春琴を深く愛し、三味線の師匠として尊敬していた果ての行為なのだと、やはり思います。
 普段の春琴はわがままで勝気で、三味線のレッスンも凄まじく、演奏が「なっていなければ」、途端にぽかりと殴ったりするのは当たり前。暴言なんかは日常茶飯事。あまりのひどさに佐助はひいひいと泣いてしまうのもまた日常茶飯事なのでした。ところが、例の目を針で突つき盲目となった次第を佐助が春琴に話した際に、春琴は「佐助痛くはなかったか」「今の姿を外の人に見られてもお前だけには見られとうないそれをようこそ察してくれました」..と、普段そんな言葉をかける事の無い言葉をかけ、しまいには「『もう何も云やんな』と盲人の師弟相擁して泣いた」とその場面を締めくくっています。
 谷崎潤一郎の作品ってあまり泣ける様な話はないと思うのですが、この「春琴抄」にはおもわずうるっとなってしまいました。。。・゚・(ノД`)・゚・。 ウワーン

 そういえば、新潮文庫から出ている文豪ナビの谷崎本には、この春琴抄に対するコメントにどうしても賛同できないんです。完全に主人と奴隷のイメージにしてしまっていて、春琴のあらゆる世話が出来、それに絶えられるのも、奴隷だからマゾだから、だと書かれていて、それには絶句です。あの谷崎の文豪ナビの内容は、どうもそういう方向へ持っていきたがる内容なので嫌です。

 何かに弟子入りしたり先生についたりすれば、きつく怒られたり、殴られたりするのはけっこう当たり前の様な気がするのですが。確かにそれ自体は嫌ですが、親身になって教えてくれているのだと思いますし、一概にサドマゾの関係とは言い切れない気がします。床の世話もしたのも奴隷が故だとやはり書かれていますが、あれはいつしか二人がそういう仲になったが故の出来事だと思っているのですが........。春琴が佐助との結婚を望んでいるように察した周りがそれならばと勧めるとそれをつっぱねるくせに、いつのまにか佐助の子を身ごもり産んだりしますが(しかし産まれた子供は他へ貰われてしまうのでした。)、その後も相変わらずツンツンしっぱなし。悪夢の様なツンデレかも。w あんな奉公人など......なんて言ってる割には、自分から佐助を奉公人に選んだのだし、佐助の弾く三味線を聴いてみたいと言い出したのも春琴だったし。99%ツンツンで残りの1%デレデレって割合のツンデレな気がする。w

 ひょんなことから出会い、死ぬまで付き添い、自らも虐げられてゆく......そんな佐助の相手である春琴は、ファムファタルの要素を含んでいるかも。

 あぁ.....またこんなに長くなってしまいました。読む人.......いないな。

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 ついにアニメ始まりました。
といってももう2話目ですが。

 録画しっぱなしで実はまだ見ていません。アニメではコミックでのイメージと異なる場合が多々あるので、録画できてるかちらっと再生した時に、「何か違うな.....」と思ってしまうと、もう見る気が失せてしまう事があります。 スクールランブルはまさにそれで、録ったはいいがそのまま一度も見てなかったりします。今春からまたスクランのアニメが始まりましたが、見ていませんし録画もしてません。コミックも惰性で買っている様な状態です。

 アニメ以前にコミックでそれ以降買う気が失せてしまったものが多くて、何か良いものはないかと時々探っていますが、なかなか見つかりません。ずっと前に紹介しましたが、「ガンスリンガー・ガール」。あれは第1巻目のカバーイラストに惹かれて買ったのですが、どうもいまひとつでした。少し前に、「やさしいからだ」という3巻分で完結しているコミックがあって気になったので買ったのですが、やっぱりいまひとつでした。電撃とかイーブレイン関係のものはやっぱり自分には向いてなさそう。コミックのジャケ買いはリスクが大きいかも。最近はカバーイラストだけは妙に気合いが入っていて、おっ、と思わせられても中身を見たらクオリティが全然違ってた、とかそもそもカバーイラストと中身の雰囲気が違う.........みたいなのもあったりするので、難しい。


 そんな中、ホリックだけは当たり。大当たり。カバーイラストはもちろん、各扉絵のどれも素敵だしコマ割りの中の絵でも見とれてしまうものが少なくありません。仮にセリフを読まなくても楽しめそうな程です。まあ好みの要素が多く含まれているのが大きな理由だと思いますが。

 ゴシック、魔術、妖怪、アールヌーヴォー......別にミュシャっぽいとかそういうわけではないので、アールヌーヴォーかどうかはすごく個人的見解ですが、通じるところはあると思います。ああ、あとそれに登場人物の侑子さんがファムファタル.....。


TBSアニメーション「xxxHOLiC」公式HP
やっぱりアニメよりもコミックの方の画風が良いと思います。

Amazon.co.jp: 「xxxHOLiC 」シリーズ

 とにかくおすすめです。

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世界の中心で、愛をさけぶ

Deep Love


 感動の値打ちとレベルに高低なんてあるものなのでしょうか。

 上に挙げた2冊は読んだ事は無いのですが、前に話題になっていたので名前だけは知っています。でも.......評価は芳しくないようです。少なくとも2ちゃんの文学版では、駄作の代表作のような扱いで、これに感動した....なんていう書き込みはほぼネタ扱い。リンク先のアマゾンのレビューもかなり酷いことになっています。これほどレビュー数が多い割に評価が低いものを見た事がありません。

 こういう本は却って中身が知りたくなってしまいます。

でも..........そこで思う事があります。
上に挙げたものに直接結びつくものではないと思いますが、例えば、もし評価が低く稚拙だという本を読んで感動、あるいは良かったと思えてしまうことは、いけないことなのでしょうか。むずかしくて高尚な、あるいは評価が高い本を読んでこそ感動しなくてはいけないものなのでしょうか。もし仮に自分自身、上記の本を読んでいいなと思ったとしたら、それを恥じるべきなのか..........と思ってしまって。


 音楽で例えるなら、チャートの上位にランクインしている流行りの音楽を、けなすような風にも思えてしまいました。この表現だと誤解されそうなので詳しく書きますが........よく、洋楽やたくさんの音楽を聴いてきた人達の中に、そういう風に流行りの、特に最近はCDの売れ行きが低迷し、おざなりで姑息な(=一時しのぎ)売り方をしているとも指摘されたりしますが......そういうミュージシャンや音楽を軽蔑する人がいます。洋楽のリスナーにおけるJ-POPの扱いもまた同様に見受けられます。

 もちろん個人的な意見としては、そうは思いません。それに......もしミュージシャンの立場から見てクオリティが低いだの言われる音楽だったとしても、それを聴いて感動したり素敵だと思う人がいるならばそれで構わないと思いますし、充分役目は果たしていると思います。タレントが片手間にやっている音楽や、アイドルの音楽なんかも、同じ様に叩かれる事が多いのですが、それも同様に思います。


 そう認識しているので、冒頭に挙げた様に自問自答してしまいました。
尤も本と音楽では芸術の対象が違うでしょうし、事例をひっぱりだして照らし合わせる事は間違いかもしれませんが。

 話は変わって、久しぶりに2ちゃんの文学版に行っていくつもスレッドをブクマしたのですが、いろいろスレッドを見て今まで自分が読んでこのブログであれこれレビューしたことが恥ずかしくなってしまいました。というのは、「好きだと言っても恥ずかしくない作家10選」なんていうスレッドがあって見てみたのですが、逆に恥ずかしい作家として自分が好きな作家.....例えば夢野久作とか谷崎潤一郎、泉鏡花なんかがけっこう挙がっていたので.......そうなのかなあ.....と、少しへこんでしまいました。作風が作風なので夢野や谷崎辺りは何となく分かります。また、教科書に載っていそうな作家....芥川、漱石、太宰あたりもほぼ論外。

 そもそもこのお題では、作品の良し悪しではなくて、公言して恥ずかしくないかどうかの判断ですので、谷崎の作品なんかは人によってはただの官能小説として受け取られる場合もあるので、そういう意味において恥ずかしい作家としてリストアップされていたのかもしれませんし、芥川、漱石、太宰あたりは誰でも知っている作家であるがゆえに好きだと公言するのが恥ずかしいということなのだと思いますが。

............うぅ、なんだか論点がずれてきちゃった........。

† 23:20 | トラックバック | Topへ▲ †

 時々、今までに書いた雑記を読み返したりするのですが、文章の不備に気付き推敲することがよくあります。もっとも、こうして書いている最中にも推敲はしているのですが、どういうわけか見落としがあるのです。

 かれこれ2、3年雑記を書き続けていますが、以前と比べれば少なからず文章を書く事に慣れたし、人に読んでもらうことを意識して書く様にもなりました。でも、相変わらず文章の書き方や構成が上手くいかなくて悩んでいます。何か小説などを書くわけではありません。ただ、日記等を書くだけなのに、えらく苦労している自分が情けないのです。読書感想文を書く子供じゃあるまいし、ろくに文章が書けないと言うのが恥ずかしく思います。

 今までこのブログにも、敬語が使えないだのボキャ貧だの、字が下手だのと、自分の国語力(?)の無さを告白していますが、文章力も乏しいのです。乏しいといっても小説家やエッセイストなどのプロの文章と比べたのではなくて、ごく普通にネット上にありふれた、他人の書いたブログと比べてのことなのです。

 他人のブログを見るといつもそう思い羨ましくなります。読んでいて面白いと思うし、文章も読み易い。それらと比べて自分の文章と来たら......読みにくいしつまらないし、へこみます。たまたま年末の大掃除で、中学の頃の文集とか見つけて読んだのですが、今と大して変わっていなくてますます落ち込みました。w (笑えないんだけど.....) 


 よく.....、本を読むと語彙も増えるし、文章力なども身に付く....と言われたりしますね。それにあやかりたくて本を読んでいるのも少なからずあったりします。でも........果して役に立っているのかどうかわかりません。たぶん読んでいる作品が新しいものでも昭和初期までのがほとんどで、例えば言葉や文体が古かったりするので、実用的でないのかもしれません。


 うまい文章でなくてもよいので、伝わり易く読み易い文章が書きたいです。

そんなわけで、もう半年程前に買った本があります。
大人のための文章教室 講談社現代新書/清水 義範 (著)

こんなに良い本を手に取りながら、相変わらずな文章しか書けないのがくやしい...........。

† 02:05 | トラックバック | Topへ▲ †

 以前、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」の感想の際に読んでみたい....と書きましたが、その後も気になっていて色々調べていました。その結果、やっぱり満足できそうな内容であることと、現在在庫切れのところが多く入手困難なことであることが分かり、ネットをさらに検索して、現在ネットで新品を入手できるのは紀伊国屋書店だけでした。しかもネット上の紀伊国屋ではなくて各地にある紀伊国屋の店舗の在庫のみ、という状況でした。

 そんなわけで、たまたま紀元/戦記とも在庫があった札幌店へ注文し(もちろんネットから)、代引きで送ってもらいました。

 そこまで探して買うべき本かと訊かれれば、間違いなく自分にとっては買うべき本だったと思います。まだ読み始めていませんが、入手した情報では...............、

 ヘルシングは破れ、ドラキュラ伯爵はイギリスを征服、伯爵は帝位に就いた、美少女吸血鬼「ジェヌヴィエーヴ」が登場する、次々と吸血鬼となる国民、創作/史実の人物が多数登場、新たな事件が起こってゆく、まさしくゴシックホラーな内容である事............などなど。

 まあ伯爵万歳な自分にとっては........ストーカーの本家を超えるバイブルになるかも.........。ただ唯一残念なのはやっぱり肝心の伯爵があまり登場しないとか...........。


 ともかく読後の感想は後日改めて書きます。

現在は福岡天神店の在庫のみのようです。ちなみに紀元/戦記ともに在庫あり。崩御はどこも在庫無し。
ドラキュラ紀元/戦記/崩御

 重版してほしいな.........。

† 00:38 | トラックバック | Topへ▲ †

 どうもこのところ、本が読みたくてあれこれ買い込んでは読みふけっています。

ここ最近買ったものは........

潤一郎訳源氏物語 (巻1) /紫式部 (著), 谷崎 潤一郎
痴人の愛 /谷崎 潤一郎
眠れる美女/川端 康成
ふらんす物語/永井 荷風
風立ちぬ・美しい村/堀 辰雄
倫敦塔・幻影(まぼろし)の盾 他5篇/夏目 漱石
こころ/夏目 漱石
人間腸詰—夢野久作怪奇幻想傑作選/夢野 久作
ノックの音が/星 新一

.........という顔ぶれ。
ほとんどは著名なものばかりなので、............何を今更と言いたい方もおられるでしょうが、そこはご勘弁を。

 こうして見るとやっぱり人の好みが表れていますね。「こころ」は昔学校で読んだ事あるので話自体はうろ覚えで少しは知っていますが、以前書きましたが、夏目漱石の作品はまともに読んだ事がないし、日本人なら読んでおくのが常識..とまではいかないにしてもたしなみとして読んでおくべきかな....と思い、「倫敦塔〜」は西洋の香りが漂う、少しファンタジーっぽい内容っぽそうだったので買ってみました。「眠れる美女」なんて、自分の思い描く創作話に似てる部分がある感じでびっくり.......。ま、自分の場合は氷漬けだけど。夢野久作のは、とにかく「怪奇幻想」という言葉がぴったり当てはまる内容で、出版が角川ホラー文庫からなのも頷けます。星新一といえばショートショート。オチが読めない展開がとても新鮮で、それでいて話が短いのでさくさく読んでいけるところが楽しくて好きです。


 そういえば、新潮社から出ている本で、著者と著作などをぱぱっと解説したガイド本が出ていて、
文豪ナビ 谷崎潤一郎
文豪ナビ 芥川龍之介
を買ってみました。

 芥川龍之介の方のキャッチコピーは「カリスマシェフは、短編料理でショーブする」、という具合で、なるほど、という感じです。一方、谷崎潤一郎はというと.........「妖しい心を呼びさますアブナい愛の魔術師」って見出し。

 ..............。w
 いやiいや、的確な表現だと思います。実は「痴人の愛」は既に読了しているのですが、確かにそういう雰囲気/内容があるのは窺えます。でも自分には妖しい心は呼び起こせないようです。考えられる理由が思いつくのですがそれはまた後日。

 全部で7つ(つまり7人)出ている様で、他の作家のはどんなコピーになっているか見てみたら、川端康成のもストレート過ぎる見出しで思わず笑ってしまいましたが...........、
「ノーベル賞なのにィ こんなにエロティック?」
確かにそう言われればそうなんだけど.....。
あとちょこっとロリの傾倒もあるような気がする.......。

 また後で感想書きます。

† 21:16 | トラックバック | Topへ▲ †

谷崎潤一郎「刺青・秘密」

  先日読み終えたドラキュラよりも前に読み終えていたのですが、谷崎潤一郎の作品にも嵌まりそうです。

 買う前までは、名前くらいしか知らず、何と言うか....敷居が高そうな気がして敬遠していました。自分には純文学のおもしろさが分からないのではないかと思う事がよくあって、それでも日本人として或る程度たしなんでおかないといけないとも感じているので、少しずつ手を伸ばしています。

 とりあえず代表作の中から選んで、タイトルで惹かれてこれを読んでみたのですが........これは.........嵌まるかも!

 「刺青(しせい)」は、ほんの20ページくらいしかない、とても短い作品なのですが、その中身がとても凝縮されたかの様な濃さなのです。

 簡単に言えば話の内容は、刺青を入れる際に悶える姿に快感を得ると言う刺青師が、自分の作品(刺青)が似合う女を探し続けてようやく見つけた吉原の遊女に半ば強引に入れるのですが、その遊女はその入れられた刺青によって本来の素性を覚醒し、それまでの刺青師との立場が逆転してしまい.....話の終わりに「…お前さんは真先に私の肥やしになったんだねえ」.....と女は言い放ち、男は「帰る前にもう一遍、その刺青を見せてくれ」と言い返すところを察するに、刺青師はその遊女の姿を前にして堕ちていったのでしょう。

 アマゾンのレビューや巻末の解説を見ると、サディズムとマゾヒズムの対照を描いているようなのですが、個人的には、この女は、いわゆるファムファタル的な存在のように思えました。


 そんな「刺青」の他に収録されている作品を読むと、どれも女が関わっている内容です。
gooの辞書で調べたら.......あぁなるほどやっぱりそういう作風なのですね....。

たにざき-じゅんいちろう ―じゆんいちらう 【谷崎潤一郎】
(1886-1965) 小説家。東京生まれ。東大中退。第二次「新思潮」同人。美や性に溺れる官能世界を描く唯美的な作家として文壇に登場。関西移住後、古典的日本的美意識を深め数々の名作を生んだ。代表作「刺青」「痴人の愛」「蓼喰ふ虫」「春琴抄」「細雪」「鍵」、現代語訳「源氏物語」など。
 
.....この「刺青・秘密」に「異端者の悲しみ」という、ほぼ事実に近いらしい自叙伝が収録されているのですが、その話の中では、友人から借りたお金でさえも遊びのために使い果たしてしまう程、遊蕩し放題です。(しかも貸してくれた友人は返してもらえないまま病気で急死してしまうし.....ひどい) おまけに少々マゾ気質があったようですし(巻末の注釈に記述してあるし、作品内でも書いてあるところからたぶんそうなのでしょう....)、その辺りを踏まえると何となくそういう作風になるのもうなずけます。

 「少年」という作品なんかは......ほとんどSMの女王様とその奴隷状態.........。おまけにスカトロぽいし。まあ、子供同士なので多少微笑ましい部分もあるのですが、「刺青」の様に、途中から立場が逆転して行為がエスカレートしていくのを読んでいくとちょっと鬱です。

 そんななか最後に収録されている、夢オチで終わる「母を乞うる記」は母を慕う優しげな作品で、しっかり終わりを締めている作品の選び方/並べ方も、この本は良く出て来ていると思います。

 それと........意外だったのがカバーデザイン。誰が手掛けていると思います? なんと加山又造なんですよ! 惜しくも亡くなられてしまいましたが、日本画家の巨匠でしたね。思えば、谷崎潤一郎と重なる作風がありますね.........。日本画といえば日本の自然の美を表現したものを思い浮かべますが、加山又造はもちろんそれらがメインだったでしょうが、意外な作品を以前、東京国立近代美術館で見た事があります。黒薔薇と白薔薇模様のレースを1枚羽織っただけの女性のヌード画です。2枚で1対になっているもので、大きさはよく憶えていないですが、等身大に近い大きさでした。......ヌードっていっても.......その.......ヘア付きなんです。えぇ?日本画で???.....って感じですが、事実です。でもまあそんなことはどうでも良い程、純粋に流麗で華やかさの或る絵でした。

 そう.........そんな作風でありながら谷崎潤一郎の文章表現も素晴らしいのです。2、3行に渡る長い文章が多いのが特徴だそうですが、そんなつらつらと流れる様な文章の中に、先ほどのgooの辞書に書かれてあった「古典的日本的美意識」が溢れています。

 源氏物語の現代語訳も有名だそうですが、もし源氏物語を読むとするならば、個人的には谷崎潤一郎のを読んでみたいです。以前、漫画家の江川達也のを買って読んだ事があるのですが(こちらは当然マンガ)、確かに内容に忠実に沿って描かれているのでしょうが、とにかくストレート過ぎると言うか.....悪く言うと下品過ぎて美麗な雰囲気が感じられずがっかりしてそれ以降買っていません。谷崎潤一郎が手掛けた源氏物語ならば、自分には読める気がします。

 巻末の解説で、「糜爛(びらん)の極致に達したデカダンスの芸術の好適例....」と永井荷風が絶賛したと書かれています。.........そうに違いありません。しかしまあ、いろいろ本を読みあさっていくうちに自然にゴシックやらデカダンスの辿りつくべき場所に辿り着いている事が、不思議な気がしてなりません。


 それと、なんかタイミングが良い事に、近々、「刺青」が映画化されるのだとか。
http://news.goo.ne.jp/news/sanspo/geino/20060120/120060120029.html
でも早速こんな批評が.....。
http://www.eiga-kawaraban.com/06/06011103.html


 書いていたら.....モローの刺青のサロメの絵が浮かんでしまいました.......。
躍るサロメ(通称:刺青のサロメ)

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 昨日、ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」を読み終えました。
600ページ近くある、なかなか長い話ですが、有名なドラキュラですしゴシックホラーとあって、割とすんなりと読めました。

 読み始めてまず驚いたのが、ヴァン・ヘルシングが登場していることでした。
一昨年辺りに、「ヴァン・ヘルシング」という、ドラキュラ映画が上映されていたのですが、このストーカーのドラキュラ作品内の登場人物だったとは! .........でも、映画の方ではカッコいい割りと若いヘルシングでしたが、ストーカーのヘルシングは、大学教授で年老いた男性なんですね。


 読んだ感想としては..........、ゴシックホラーの古典の雰囲気を味わえた事や、オリジナルのドラキュラを知る事が出来たことは大変良かったと個人的には感じているのですが、ストーリーの展開は、個人的には少し物足りなかったです。

 ドラキュラはご存知の通り、夜に活動し昼間は寝ています。昼間は棺桶などの箱の中に眠っていて、全く無防備な状態になってしまいます。ところが活動する夜間のドラキュラは凄まじい。風貌は老紳士のくせに、怪力で人間が束になってかかっても敵わない。そして狼を手下に出来、ドラキュラに血を吸われた者も操れる上に、コウモリはもちろん、霧などにも化ける事が出来、小さな隙間でもいとも簡単にするりと入る事が出来てしまいます。

 そんな無敵に近い設定とは裏腹に、十字架やニンニク、聖餅などには近づくことができないし、前述の通り眠っている昼間はどうしようもなく弱いのです。だから、夜間に対決するよりも昼間の寝ている無抵抗なドラキュラを始末する方が簡単なわけで、ヘルシング教授達は、そのドラキュラの眠る箱を探し出していくことになるんです。

 個人的には........ドラキュラ城で、ドラキュラと直接対決してもらいたかったのです。銀の弾丸を撃ち込むとか、十字架風の剣やアクセサリーなどで攻撃.........みたいな。


 というわけで、アクション性があまりありません。前半は冒頭こそドラキュラ城での話が始まりますが、その後はドラキュラの仕業に由る怪現象を刻々と綴った展開で、総ページの半分ほど進んだところでようやくドラキュラ退治の展開になり、じわじわと眠る箱の在り処を探していき、最後の最後でちょこっと箱の奪い合いがあって終わりますが、抵抗らしい抵抗を1つもせずにドラキュラが葬られてしまうのが.......あっけなくて、残念です。

 根城にしているトランシルヴァニアから遥々ロンドンへ赴き、次々と人を襲ったりしているのですが、なんだか登場人物の周辺だけで、イギリス全土を恐怖に陥れる....という感じではないしドラキュラ本人もあんまり登場しないし、その辺りも個人的には........。


 もちろん、それでも面白かったことは確かです。じわじわと忍び寄る様な恐怖や、ドラキュラとヘルシング達の策略の駆け引きなど......こんな表現は変ですが「詰め将棋」的な面白さがあるように感じました。

 また、ドラキュラの吸血行為の表現なども、おいしい。w
逞しい腕力で乙女を抱きかかえるように引き寄せ、背後からうなじに滑るように口づけして血を奪い、後には2つの歯の痕が周りをほのかに紅く染めながらぽつりと残る........。なんだか愛咬みたいですよね。恐怖と共に官能的な死の洗礼を受ける様な感じで、なんとなくこれがゴシックホラーなのかも.........と実感しました。


 このブラム・ストーカーのドラキュラに影響を受け、続編みたいな形で別の作家が書いたものがいくつかあるようなのです。キム・ニューマンという作家が書いたシリーズで「ドラキュラ戦記」、「ドラキュラ紀元」などあって、どうやらヘルシングが破れてしまってドラキュラが大活躍している.....らしいのです。なぜかドイツの撃墜王で有名な「リヒトホーフェン」が吸血鬼軍団を率いていたりしているようで........なんか面白そう。
  ストーカー以前の吸血鬼作品として有名な、レ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」も面白そう。名前の通り、女吸血鬼で、どことなくビアンぽい感じだとか.............。他にもドラキュラと共にゴシックホラーの古典である、「フランケンシュタイン」や「ジキルとハイド」とかも読んでみたいです。

 ゴシックホラーにはまりそうです。(もうはまっているのかw)
ヘルシングよりドラキュラの方を応援しながら読んでいた自分は............たぶん伯爵の呪いにかかってる気がする.....。死んだらきっと吸血鬼です。w

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 大掃除をしていたら、ほこりまみれの1冊の本が出てきました。
 その本は、夏目漱石の「坊ちゃん」。子供の頃、親が買い与えてくれた本で、日本の文学というものに初めて触れた本でした。

 講談社から出ている 「少年少女日本文学館」というシリーズのうちの2巻目で、全30巻あるもののうちの1冊です。他の巻でも、日本文学を代表する様な名だたる作品がどうやら歴史を追う様に古い順から各巻に収録されている様です。

 この本は子供向けのもので、装丁もしっかりしてあり、活字も大きく、注釈はもちろん、挿絵付きのもので、ほとんどの漢字にルビがふってあるという......至れり尽くせりの仕様です。文庫本サイズだったら、100ページそこそこの、厚い本ではないですが、それ故ページ数も多く、値段もしっかりした装丁もあってか、¥1,400。(ちなみに消費税はまだない頃です。w)

 発行が1989年(初版は1985年)になっているから、17年も前のものです。今ではもうないだろうなあと思っても試しにアマゾンで調べてみたら、また売ってました! しかもカバーデザインも当時のまま! あ、でも値段が¥2,100に寝上がってました。w

坊ちゃん 少年少女日本文学館 (2)


 この本を買い与えてくれた事は今では感謝していますが、当時の自分にはちっとも嬉しくありませんでした。もともと長い文章を読む事が大嫌いで、パッと見た目で分かる様な方が好きで、この「ぼっちゃん」よりも前に度々買ってもらった、動物や恐竜の図鑑や地球の歴史....の様なものは大好きで、そういう本はよく「見ていました」。

 実を言うと、買い与えられて本棚にしまわれたまましばらく放ったらかしてしまいました。.......その後きちんと読んだのはそれから2年程後のことでした。しかし、やっとの思いで読破したのはいいものの、それからというもの読書することが嫌いになってしまい、半ば拷問の様にさえ感じる事もありました。

 そんなわけで、恥ずかしい事に今でも夏目漱石の作品はろくに読んだ事がありません。敬遠していたんです。憂い顔の様な漱石の肖像や作品のタイトルから難解そうなイメージを抱いてしまっていたのです。逆に、芥川龍之介なんかは、どれも短くって童話から歴史ものなど様々なスタイルの作品があるので、親しみ易くこちらの方は良く読みました。


 ほこりを払って撮み読みしているうちに、結局読み終えてしまいました。今なら、他の漱石の作品が読めるかもしれません。ちかいうちに買ってみようと思っています。
 

† 11:50 | トラックバック | Topへ▲ †

 そんな出来事が起こる前から読み始めていたのが、「ドグラ・マグラ」。思考回路が山手線になっていたのも、すこし影響しているに違いありません。

 以前貼った、アマゾンの商品ページのレビュー等を見てもらうとわかるのですが、この話には終わりがないのです。作品の最初と最後の文章が全く同じ時計の音の擬声語で、しかもそれが同時刻だというのです。そしてもうひとつは、この「ドグラマグラ」という本が、この作品自体の中に登場するのです。つまり、入れ子状態と時間の、ループが永遠と続く世界なのです。よく...「夢オチ」という終わり方がありますが、これも夢オチみたいな形なのですが、その終わりが最初に戻ってしまうので、終わりがないのです。.........永遠に覚める事のない夢、とりわけ悪夢程、地獄なものはないです。おまけに、主人公の「わたし」は自分が誰なのか記憶もなく、他人からとある青年が殺人者で精神病院に閉じ込められていることを知るのですが、それが「わたし」だというのです。でも記憶にない.....。おまけにその青年を病院内で目撃してしまうし(ドッペルゲンガーの様な感じですね)。一体誰なのか確信を持てずに話は進みようやく分かりかけたところで、最初に戻ってしまうのです。

 この作品は、著者の夢野久作が長い歳月をかけて作り上げたものだからか、いろいろな要素や話がつぎ込まれています。当時(〜大正時代)の精神病院の有り様、および精神病患者の扱いの酷さには改めて痛感した次第です。一度気違いの扱いをされてしまうと、即入院.....というより投獄という感じで、二度とは出られない地獄を味わう事になるということ。他の病気と違って、精神病だけが冷酷で正当な扱いを受けられない、という有り様なのです。

............過去の事件などを調べたことがあるのですが、いわゆる「狐憑き」の類いの事件は当時よくあったようです。その狐を追い払うために、憑かれている人間を殴ったり叩いたり....いわばリンチのような治療(とはもはや呼べない...)で、それで死んだら運が悪かった、で済まされてしまうという時代がかつて実際あったことは知っていましたが............。

 また、当時の精神病の偏見や乏しい知識を皮肉っているのかわかりませんが、やたら「変態性欲」と結びつけたがるふしがあったように思います。絞殺した事が、首を絞めることを欲することだと→....とか、嫁いでいる姉に憧れて、嫁の振りをするという妹の行為を→....とか、前に紹介したクラフト・エビングの書物の内容にも近い感じです。というか、今で言う変態性欲とは意味合いが違うのかもしれません。あ!、語彙を区切るところが違うのかも。「変態性、慾」、ってことなのかも。

 それと、この話では、発狂する所以が、過去の、何百年も何千年もの時間を精神遺伝によって脈々と受け継がれたものだということになっていて、その長い歴史を胎児の頃に夢見る.....とも言うのです。話の中で、殺人を犯した青年=わたし が出てきますが、その狂気の沙汰もまた、先祖の、殺人を犯した人間の潜在的な意識を時空を越えて受け継いだというのです。そして、この話はその途方もない歴史の一部分を胎児の頃に夢見ている......というようなことで、終わっている感じなのですが、結局のところ、記憶のない「わたし」の夢なのか、現実なのかどうかは分からず終いです。それどころかこれが夢ですらどうかさえも分からないかもしれないのですし......ということは一体何なのか..........よく....分からないのです。

 この話まではいかなくとも、「例えばもしも」今過ごしているのがたとえば夢で、自分が見たと思っている夢の方が実は現実だったとしたら...........みたいなことを、ふと空想したことがあるので、例えば悲しい出来事が起こったりすると、これが夢であればいいのに! なんて「思いたくなってしまう」のです。もちろんそんなことがあるはずもないことは百も承知ですが、この「ドグラマグラ」を読んでいたおかげで、より一層そんなふうに考えてしまっていました。


 とはいえ、個人的には満足できた本です。人には勧められませんが.......それでも三大怪奇推理作品の1つなのだとか。
どうでも良い話ですが、許嫁の設定が、絶世の美少女とかいう触れ書きで、しかも名前がモヨ子.......。「少女地獄」の虚言症の美少女ナース(w、姫草ユリ子のネーミングにもはっとさせられましたが、大正末期でこのネーミングは斬新だと思うのですが...どうなのでしょう。それにしても、モヨ子.........。隣の病室で「お兄様ぁぁぁ〜っ」なんて叫んでたりするくらいで、他にそれほど登場しなかったので、ちょっと残念。「わたし」と病院抜け出して常識を覆す様なドラスティックではしゃぐ日々を送って.....みたいな世界になってほしかったけど..............。

 話の内容も、登場する博士の口調などもあってダークな感じはありません。むしろ笑ってしまう様な箇所もありました。ネーミングも、「アンポンタン・ポカン」とか。w あぁ...でもこの作品中にどれだけ「キチガイ」の言葉が出て来たことか.....。  ...................やっぱりお勧めします。w 

 夢野久作を知ったのは、青空文庫(著作権のない作品をネットで公開しているサイト)で、「瓶詰地獄」というのを読んだからなのですが、妙な世界観や雰囲気が自分には合わないかも...と思いつつも変わってるな.....とも思っていたので、前から気になっていました。「ドグラマグラ」は上下巻の長編だったので、短編集だった「少女地獄」をとりあえず読んでみたら、これがおもしろくて。中でも学園モノの「火星の女」は痛快でした。(これもどうでもよいことですが、お嬢が出て来たり、車もシボレーだったりして、個人的に.......ね。)

おすすめ。
少女地獄(青空文庫内)

† 21:54 | トラックバック | Topへ▲ †

 この頃、本が無性に読みたくなって、一度読んだものや、買ったまま未読だったもの、新たに買い込んだ本、とにかく本を読んでいます。....自分でも不思議な位、本が読みたい衝動に駆られています。

 そんなわけで、例の如くアマゾンで大量購入。


星の王子さま—オリジナル版 /サン=テグジュペリ (著)
椿姫 /デュマ フィス (著)
恋の罪 - 短篇集 /マルキ・ド・サド (著)
ドグラ・マグラ (上) (下) /夢野 久作 (著)
刺青・秘密/谷崎 潤一郎 (著)
河童・或阿呆の一生 /芥川 龍之介 (著)
サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 /オスカー・ワイルド (著)
吸血鬼ドラキュラ /ブラム ストーカー (著)

School Rumble Vol.10 /小林 尽 (著)
XXXHOLiC 7 /CLAMP (著)
名探偵コナン 51 /青山 剛昌 (著)

交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ・・・ /すぎやまこういち
SONORITE(初回限定盤) [LIMITED EDITION] /山下達郎


.................なかなかジャンルが飛んでいますが、どれも「ちょっと気になって買ってみた」....というのではなくて、ずっと前から欲しくて買った」ものです。アマゾンを利用するようになってからというもの、自分のアカウントのカート内がMy書棚になっています。w そこには、何かのきっかけで気になったものをとにかく放り込んでおいてあるのです。ある時、CDが聴きたくなったり本が読みたくなったら、このカート内をチェックしてその中から吟味して、買って満足(というと語弊がありそうですが...)できそうなものを選んで、それらをまとめて買い込みます。クッキーで90日間は保存されているそうですが、ちょくちょくカート内に放り込んでいるので、大丈夫です。


 他人の購入動機なんてどうでもよいとは思いますが、一応、後生の回顧の為に。w

 まず、コミックに関してはいつも通りなので特に動機があるわけではありません。.....アマゾンのレビューを見てみると、スクールランブルは、不満の意見が結構多いですが、確かに言われてみればそう思うフシもなくもないです。ですが、あの飛びっぷりがスクランの良さとも感じているので、今後を期待しています。 コナンは......正直言うと惰性で買っている感じもなきにしもあらずです。もう過ぎてしまったので今さらですが、50巻程度以内で終わってほしかったです。作者、出版社共にいろいろ思惑があるのは承知しているので我慢していますが.........さすがに..........xxxxxxxx。でも、作者が結婚したとかいうし(相手はアニメでコナンの役をしていた、高山みなみ)、ま、そんな野暮な事も結局どうでもよくなっちゃうんだけど。w そんな中一番お気に入りなのがやっぱりホリック。相変わらず絵が素敵で、「読む」という行為に加えて「眺める」ということも出来るので、本当満足しています。映画に続いて遂にアニメ化決定!? キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!ー 

 続いて、CD。これも以前に購入する旨を書いていたので特に書く事もないのですが......。ヤマタツに関してはレビューの評価が悪かったので、買おうかどうか結構迷いました。古参のファンにしてみるとどうやらxxxxらしいのですが、自分にしてみればヤマタツのCDは1枚も持っていないのだし、なにより「ポワロとマーブル」のOP/EDを聴いて素敵だと思ったのだから、やっぱり買おうと。ドラクエに関しては、先述の通り。


 それで、書籍。
上記のリストをご覧になって、「ああ、いかにもコイツらしい」とお思いになられると思います。届いた納品書を改めて見て、自分でもそう思いましたし。

 「星の王子さま」は、もうずっと前から本当に買おうと思っていた本の1つです。一応絵本ですが、「大人のための」絵本とよく言われる本です。オスカー・ワイルドの「幸福な王子」も一緒に買おうかなとも思ったのですが、ちょっと本数が多かったので次回に。

「恋の罪」(恋の駆引き)は、タイトル買い。作者がサドだろうが関係ありません。むしろ作者がサドだったからこそなおさら気になった、という感じです。.....よくサドというと、変態だの低俗だの散々なこと言われますが、それだけだとは思えないのです...。まだあまりサドの作品を読んだ事がないので今は理由を述べる事も出来ませんが、漠然とですが確かにそう思えるのです。

 「ドグラマグラ」は、読んだ者は一度は発狂するとか言われている作品のようです。もちろんそれは比喩でしょうが。前に同じ夢野久作の作品である「少女地獄」を読んで気に入ったので、いよいよこれに手を出した、という具合です。「少女地獄」というとタイトルが危なげですが、内容は全く異なり、.......いやある意味当たっていますが.........、展開が面白いと思いました。そう、危なげで怪しげな雰囲気が終始漂う中に繰り広げられるストーリーが良いのです。..............でも、ドグラマグラはちょっと勇気が必要でした。表紙カバーもすごいことになっているし、触れ書きも先述の通りですし........物語も精神病院に入院している青年が主人公らしいし..........。

 そんなことを言えば、芥川龍之介の「河童」も、精神病患者を取り上げたものですし、かなり危なげなところへ足を踏み入れてしまった気もします。でもまあ.....癲狂院の管理人には打ってつけでしょう?w ........仮に読むと狂うとしても、最初っからいかれているのだからこれ以上いかれないし。w (゚∀゚)アヒャ
 芥川龍之介の作品の多くは中学生の頃に読んだのですが、「河童」を含めいくつかは未読でした。本棚を漁って久しぶりに読み返したら他のも読みたくなってしまって。

「吸血鬼ドラキュラ」は、もはや言うまでもないですね。ゴシック文学を代表する作品。大きな十字架をばしっと載せた表紙カバー.........ゴシックの世界を象徴しているではありませんか。もう読むしかない!という作品です。


...............だいたいそんなところです。感想は後日。
読後に別人になったりはしませんから(w、ご心配なさらない様に。

† 18:55 | トラックバック | Topへ▲ †

 録画していた、先週のNHK教育「トップランナー」をやっと見ました。
ゲストとして招かれていたのは、CLAMP。........まさにグッドタイミング、何でもテレビに出るのは初めてだとか.....そんなまたとない機会でしたので、もう見るしかない!という感じでしっかり録画しておきました。

 CLAMP.......。名前こそ以前から知っていましたが作品を実際手に取ったのは、HOLiCが初めてです。本当に最近では(......とはいってももう1年くらい前になってしまいますが)ひさびさのお気に入りクリエイターです。 以前は、どっちかっていうと女性向けの様なイメージがあったのでスルーしていたのですけれど、HOLiCのカバーイラストを見て、半ばジャケ買いしてからというもののすっかり嵌まっています。


 番組内で、仕事場が映っていたのですが、これがすごい綺麗な、スタイリッシュな仕事場で、けっこう驚きました。売れたからなのか、それとも今の漫画家は皆そうなのか分からないですが、かなり快適な空間であることは間違いありません。で、本棚には、ちょこっとしか映っていなかったのでパッと目についたものしか分かりませんでしたが、悪魔辞典に、万葉集に、哲学や宗教なんかの本もあったような.........、とにかく幅広い分野の本がありました。CLAMPのメンバーはみな趣味が異なるということをおっしゃっていましたが、たぶん、好みの分野も様々なのでしょう。....だからこそあれだけキャパシティが広く多彩な作品が作れるのだと思います。..........観覧者の質問の回答でも、いろいろ知っておく事は役に立つ.......みたいな事を言っていたので.....なるほどやっぱりそうなのかも....って改めて思いました。

 余談ですが、ずっと前の日記に同じ様な事を思っていて、漫画家のみならずクリエイターというのは幅広い知識を持つ事が大切なのかなあ.....と書いた事があったのですが...........やっぱりそうなのでしょうね。今まで他のクリエイターのインタビューや記事などを目や耳にしてきてやっぱりそう思います。その上で肝心なのが、オリジナルのスタイルを骨とし、様々な知識を肉とする.........事の様な気がします。ただ色々知っているだけでは単なる雑学王に過ぎませんし。


 話を戻して、仕事場(スタジオ)内には、ワインボトルがずらっと並べられていて.......なんでも昼間から飲酒OKなのだとか。..........どうりで、HOLiC内にやたら酒飲むシーンがあるかと思っていたけど.....やっぱり作者がそうだったのか.......。でもでも.......高校生がビール飲んだりするシーンはまずいだろ!って気がするのですが........まあ今時、高校生ともなれば普通にお酒を飲んだりするのかもしれませんが.........一応法律では禁じられているし...........仮にアニメになったらそのシーンは修正されてしまいますよね。(スクールランブルでも原作ではお酒を飲みまくったシーンがありましたがアニメではことごとくカットされた模様。) ..............そう、HOLiCの唯一嫌いなところはそこなんだよね.........。いや自分がお酒飲めないからだろう、と突っ込まれてしまうとハ〜('・c_・` ) って感じですけど。


 まあそれはともかく、4人(デビュー当時は6人だったらしいですが)でずっと続けて来た、というのもやっぱり凄いです。音楽で言えば、よく音楽性の違い...とかギャラの差(w.....なんかで解散してしまうでしょう? 15年以上もずっとやってこられたというのは、やっぱり「好き」だからなのでしょうね。...........クリエイターの多くの人が、いかに自分の好きなものに情熱を注ぎ込めるか......と自問しているのを、何度も耳にしました。(..........でももしかしたら、好みが違えど何か共通な部分があるからずっと一緒にやってこられるような......推測もできなくもないですが.....。)

 それと以外だったのが、作業の分業制。メンバーが、ストーリー、絵コンテ、作画....とそれぞれ担当別になっているようです。番組内でもお話されていましたが、厳しいスケジュールの下で、スピーディにこなしていく作業方法の結果なのでしょうね。4人のグループの漫画家なんてそうそういませんから特殊な形態なのかもしれませんが、ああいうのはアリだなと思います。 継続して大量に作品を制作できることが、クリエイターの寿命(といったら失礼かもしれませんが)を確実に伸ばすはずですから。いくら作品が良くても寡作だと人々の記憶から淘汰されていってしまうし.........生命線が細くなってしまう気がします。

 うぅ........長くなってしまいました。とりあえず番組の内容から感じた事をまとめてみました。
そうえいば、メンバーの誰かが、最近嵌まっていることで、真・女神転生、と答えていましたね。昔からメガテンファンぽい感じでした。何度も何度もやっても飽きない....とかおっしゃってたし。司会者から、何度も転生してるんですか、とか分かって言ってるのか分からないですが突っ込まれてましたね。ちなみにその方がHOLiCのカバーデザイン手掛けていました。..............................やっぱり、ね。

† 23:24 | トラックバック | Topへ▲ †

 最後にもう1つ。
ずっとまえの日記に類語辞典が欲しいとか書いたのですが、その後購入しました。その事を書こうと思っていたのですが放ったらかしでした。

類語国語辞典/大野 晋 (著), 浜西 正人 (著)

 発売されている類語辞典は国語辞典と比べれば数は少ないので選択肢はそれほどあるわけではないのですが、少し調べてから買いました。それで、類語辞典というと角川書店の類語辞典がスタンダードになっているようで、それにしようと思っていたのですが、同じく角川からもうひとつ類語辞典が出ていてこちらはそれより幾分かコンパクトな内容になっていて値段も比べると安いものでした。 前者のものは、何となく物書きの人のため....みたいな感じだったし(もちろんそうでない人でも全く構わないはずです)、値段も普通の国語辞典より高いって言うのが、そのイメージに拍車を掛けてしまって、また近くの書店に現物があって内容を確かめられたので後者のものにしました。

 ............日ごろからボキャ貧だと感じていた自分にはボキャブラリーの宝箱を手に入れた様な気分です。日本語には同じ様な意味を持つ言葉がいくつもあるし、同じ様な意味を持つといっても厳密には様々なニュアンスの違いがあるわけで、目的に応じて使い分けるのが良いと思っているのですが、そう思っても言葉を知らなければ使う事は出来ません。そんな時に類語辞典があれば、同じ様な意味を持つ言葉がずらっと見つかり、その選択肢が一気に増えるわけです。

 この類語辞典、撮み読みしてもおもしろいのです。......こんな言葉もあるんだ.....という感じで楽しい。飲み物とかお菓子とか、そういうカテゴリーの類語ももちろん載っているんですよ。とはいっても、この辞典の良さはご存じない方にはピンと来ないと思います。一度書店で見つけて開いてみれば、その良さにきっと気付くはずです。もっと豊かな日本語を使えるということに。


 ちなみに、この類語辞典も良いと思いますが、先述のもう一つの値段の高い方の類語辞典の方がやはりスタンダードだけあって日頃、机の傍らに置いておくには無敵な辞書な気がします。書棚に置いておくというのなら、もっと大きくて収蔵数の多いものが良いのかもしれませんが。
角川類語新辞典/大野 晋 (著), 浜西 正人 (著)

 残りは..........正しい文章を書くことだな.......。いや、日本に来てから日が浅いもんで......。w 
笑えないか.............恥ずかしい事だな。それは。

† 00:41 | トラックバック | Topへ▲ †

 ついでにもう一冊紹介します。

漢字筆順ハンドブック—正しくきれいな字を書くための/江守 賢治 (著)

 ...........以前から自分の書く字の下手さに参っていました。子供の頃習字をやっていたというのに何故か下手で。もちろん綺麗に書こうとしているのにもかかわらず下手な字になってしまうのです。筆圧が強いせいもあって、殴り書きみたいになってしまって..........。それと同時に書き順にも自信がありませんでした。全くダメというわけではないですが、小学校の頃、いくつかの字を好き勝手な筆順で書いて覚えた記憶があるので.........まずいかもって思っていました。 そしてこの2つ、実は密接な関係があるのでは.....と密かに思っていました。それで正に打ってつけだったこの本を買ってみたわけです。


 結論から言うと、その推測は正しかったようです。実際、本にも書かれていたことですが、筆順というのは、理由があっての筆順なんですね。本当に..........正しい筆順で書くと、違うんですよ! 本当に綺麗に書けるのです。これにはびっくりしました。 また巻末には、筆順とは別にきれいに書くコツも載っていて、嬉しかったです。......本当、求めていた自分にぴったりな内容だったので。


 とはいえ、これもやはり敬語と同じ様に使わなければ(書かなければ)意味がないのです。日頃、文章を書くといったらパソコンなので、手書きなんていうのは改まった場合くらいで......だからこそそういう時に下手な字だと羞恥ものになってしまうわけで、下手するといい加減なやつだとか思われかねないですし。まあ、脳の活性化も兼ねて、日頃字を書く時間をちょっとでも用意した方がいいのかもしれません。 


 で..........、字は上手くなったのかと訊かれると怖いのですが(w、以前よりはまともになったことは確かです。後は......文字のバランスかな、と思っています。 日本語は漢字、ひらがなを併用するので、その辺りの兼ね合いが.........課題です。いや、引き続ききれいな字を書く事も大きな課題ですけれど。

† 00:04 | トラックバック | Topへ▲ †

 少し古い話になってしまいますが、敬語に自信がない人が多いとか.....。
小学校の国語で、さらっと敬語を教えた程度で、中学校で形式張った教え方に徹している結果のことだと以前から思っていたのですが、やっぱり今でもそう思います。よくこの手の話題でテレビなどのメディアに決まって登場する某教授がいますが、申し訳ないですがあれには賛成出来ません。言葉は時代と共に進化するのだから使い方が変わったとしても当然のことだ.....とかおっしゃっていますね。その使い方が誤用だから問題だと思うのですが。 まあ日本独特の「にごす/あいまいさ」が相まって、とにかく何でも文末に付けたがる....っていうのはやってしまいがちですし、難しいものです。 かくいう自分だって自信がある....とは言えないかもしれません。でも多少は.........ね。

 最近は日本語ブームだとか言われていますが、そんなブームになる以前に買った本なのですが、おすすめの本です。

みなさんこれが敬語ですよ—図でよくわかる敬語のしくみ/萩野 貞樹 (著)

 これは本当にわかりやすいです。例文と共に図で説明しているのですが、例文もまた国語のテストのような使えない文章ではないし、図もしかり。実用度満点の解説本です。また、著者の筋の通った解説が理解を深めてくれます。 敬語の使い方の本、なんて堅苦しいイメージを浮かべてしまいますが、この本はそんなことはありません。

 ただ、ものにするにはやはり実際に使わないといけないですよね。例えばこの本に沿った敬語を使ったとしても、周りが間違った敬語の使い方を強要してくる場合もあるでしょうし、年上の人がそうだったりすると難しいものなのかもしれません。この話題と共に取り上げられていましたが、実は年配の方の言葉の誤用が意外にも多いとか。それと敬語の誤用が比例するかどうかは分かりませんが....。


 日本語ブーム..........皮肉にも本来ならば取りあげる必要の無いレベルの事柄なわけですよね。だって母国語でしょう? 本来ならば使えて当然なわけですから。 もちろん他の言語と比べて難しい面もあるかもしれません。でも学校で国語を習って来てその上でそういう話なのでしょう?  考えさせられます。 まあポシティブにみれば、日本語の良さに改めて気付き、省みることが素敵だとも言えるかもしれません。気付かないよりずっとましだから。

† 23:46 | トラックバック | Topへ▲ †

 この前の楽器屋行ったついでに本屋に立ち寄り(といっても同じ新星堂なんだけど)、買いそびれていたスクールランブルの8/9巻とホリック6巻を買ってきました。

 スクラン.....マンガの中にちっちゃい折り込み広告(?)が入っていたけど、アニメの次はゲームですか......。絶好調みたいですね。デビュー作(だと思う)なのにブレイクしてるし.....何と言うか羨ましいというか....よかったですね。  まあゲームは買いませんが。(ハードも持っていないし....) それはともかく、話が進むにつれて登場人物もたくさん出て来て、描き分けが大変そう。にも拘らずきちんとキャラが目立っている所がすごい。(好みは別として)  そういえば久方ぶりに主人公が登場してました。.....主人公が登場しないっていうのもおかしな話ですが、結局の所、主人公は二人って雰囲気。でも実質、本来の主人公でない播磨が目立ち過ぎて座を奪っている様子。......完全に喰ってます。そういうマンガ初めて見ました。 このマンガの良さって何かな....とか思ってもこれといって明確な理由が出てこない不思議なマンガです。 でも漠然と、「突き抜けている」雰囲気が好きなのかも.....とは思います。そう....突き抜けてる.....予測不能で不意をつかれそうな気配がするマンガ。.....作者でさえシナリオから飛び出てくるキャラの暴走に身を任せている部分もあるんじゃないかと思う程、突き抜けてる.......。
 画風は....線の太さがが均一なせいか、どことなく平面的なところや書き込み具合が少ない感じがして、個人的には全部好きっていうわけではないですけど、それでも好きです。
.....もう9巻だものね.....長く続くのかな......。期待しています。

 そしてホリック。ゴシック+オカルト+アールヌーヴォー+ジャポニズム÷4みたいな雰囲気(超個人的判断に基づく)が完全にツボなコミック。装丁も最高にツボ。あんまりトーンが使われてない所やべた塗りのスミのダークさがより一層雰囲気を強調していて.....本当、マンガというよりも絵を眺めている感じさえする画風が気に入っています。ホリックなんて、もうマンガっていうよりイラストとしてもお気に入り。毎回、本屋で手に取る度にカバーイラストに心奪われて心を躍らせています。......行動に出ないように気をつけているのですが、ほんのすこしやばいかも。w  そんなホリック、なんと劇場化決定。真夏の夜には持ってこいの作風だけに、いけるかも!  

 そう....このマンガ、実は結構オカルト要素があったりします。メジャーな占いの狐狗狸さんに占い道具の砂盤なんて出てくる辺り....作者はそっち方面にかなり詳しいのかも。 あとこれはあくまでも推測なのですが、登場人物の中にクロウ・リード......まさか(アレイスター・)クロウリーがネーミングの元になってたりするかも.....なんて思わせてしまう程、このマンガにはオカルティックな闇が常に覆っている様な感じで......ちょっとぞくぞく。 とはいっても本当に綺麗な画風のおかげで拒絶させる様にはならないのが素晴らしい!


 実を言うと.....本当に自分から買ったコミックって、このスクールランブルとホリックなんです...。コナンや3×3EYESなんかは手に取る前に多少周りの影響があってのことだったので。
......天広さんもマンガとか描いたら良いのに...なんて思ってしまいます。昔、某漫画家のアシスタントをしていたことがあるそうだし......。

† 23:41 | トラックバック | Topへ▲ †

 いつのまにかスクールランブルのアニメが終了していました。
.........結局、一度も見ないで録画しっぱなしのままでした。(ぉぃ

だって......ちょこっと見た時、播磨の声がイメージしてたのと違って軽い感じで、あの風貌でその声はジョークでしょう?って感じで、どうも一気に醒めてしまい、おまけにOP曲の脱力した感じが...........。

 まあ、あとでじっくり見よう。いつになったら見るか分からないけど。


 そんなことより、ネットをぶらぶら彷徨っていたら............播磨と沢近のXXXな絵が.........。どうやら同人誌(もちろん18金)らしいけど、なんか他にも見つけた..........。同人誌でけっこう出てるとするなら、やっぱりそこそこ人気はあるってことなのかな.....。というよりはネタにしやすい設定なのかもね。


 まあ、いつも思うのだけど、不良少年とお嬢様ってのは、財力も家柄もおまけに知力もw、最低値と最高値の極地に対極しているような、水と油のような間柄なのに、なぜか引き合うっていう.....実に不思議な、というか二律背反要素を結びつけるネタっていうのは、実は売れるネタなのではないかと、実は密かに思ってます.....。 このスクランに限らず、不良少年×お嬢様っていう設定は、他にも見受けられるし......。ああ、あれだ、悪魔と天使みたいな感じだね。 もっとも不良少年っていったって、スクランの場合、悪行を限りをしつくしているってわけじゃないし、ギャグっぽいし、全然そういう風には見えないけど。

 ま、互いに持ち合わせていない所に魅力を感じるっていうのはありえるけど、現実社会では、そう簡単にはありえない....よね。だいたいリムジンでお出迎えみたいなお嬢とどこで知り合うっていうの! だいたい同じ学校に居るわけねー。.....っていうのはまあ置いといて、境遇が全く異なるっていうのは、やっぱり惹かれるものなのかな......。


 それに加えて、この手には定番というか直球過ぎる、保健室と校舎の屋上とかもちろん用意してあって.....すごく王道って印象を受けます。......保健室と校舎の屋上なんて、秘密の聖域でしょう? すぐに誰にも立ち入れない世界を作り上げてしまう......。

誰かの手を連れてひそかに薄暗い廊下を足早に抜けて、機械仕掛けの時計のチャイムが響き渡りながらまぶしい屋上に駆け上がるのも、消毒液の匂いが漂いながらも理性が敷き詰められた保健室も、結果的には同じ聖域って気がします。(ぉぃ、よくわかんねーよ)

................実際に、播磨と沢近でそんな場面はなかったけど.........(あ、屋上はあったか)
まあそんな王道要素が盛り込まれていながらも反則的?なのが、当初の主役が、だんだん脇役に回って来てしまっているということ。 塚本はともかく、烏丸は、丸まる1巻分登場していなかったり.................播磨ばっかりだもの。


ううん、それでいいのです。 最初から不良少年とお嬢様の行く末が知りたくて買った様なものだから。

† 23:39 | トラックバック | Topへ▲ †

 今日放送してたコナンの映画をついつい見てしまったのですが、.........もう見られないな、と思ってしまいました。連載当初は割と年齢層が高めだったようなのですが、登場人物が小学生だからなのか、だんだんターゲットが低年齢層になっているのには気付いていたのですが、今回の映画のを見て、完全にシフトしているのに気付きました。(気付くの遅い) なんか見ていて恥ずかしくなるっていうか、もう推理はそっちのけでハリウッド映画みたいな感じになっていて個人的にはちょっと、って感じでした。 でも.......確かに子供が見るのにはきっと最高で楽しめるんだと思います。子供が操縦桿握って航空機を操縦してるんだもの.....。そんなのありえない.......。しかもエンジン1つなくして燃料もなくて......その状態で不時着しようだなんて........すごい設定。どっちかっていうと推理の方がおまけみたいなこの比重は、シリーズを追うごとに増していったことは気付いていましたが。 映画館のスクリーンで見るには、やっぱり迫力ある展開のほうがいいに決まってるし、第一わざわざ映画館に行ってまで、推理ものを見てどうすんの、って感じですもんね。確かにああいう内容が合ってるしウケもいいのでしょうね。 でも........大人には無理。

 最近は、コナンよりもコナンにやられ気味な怪盗キッドの方を応援してしまう..............。コナンはあのまま生意気なガキのままでいいので、キッドの方はさっさとビッグジュエルを集めてハッピーエンドになってほしい.........かな。以前は、コナン=新一、っていう感じで見られていたけど、今は、新一とは別人の、生意気なガキ、という風に見えてしまって.....。

 でも、どっちも魅力のあるキャラには違いない。

 前にも書いたかもしれないのですが、同じ話をまじっく快斗(怪盗キッド)とコナンそれぞれの行動から捉えたものを、それぞれの単行本に収めてみたりすると面白いかなあってよく思います。
 昔、TBSとフジテレビが共同で、とあるドラマを登場する二人の人物の視点で撮ったそれぞれ別の映像を同時に2つの放送局で流した事があるんです。一方は男の行動だけがずっと映っていて、もう一方は女の方だけ映っている。二人が会うシーンになれば、両方の局に映るシーンも同じ様な場面になるんです。ドラマのシナリオ上で重要なシーンが片側にしか映らなかったりするので、それを見逃すと展開が分からなくなってしまったりするのですが、そこが逆に面白いんです。テレビのリモコンをかちかちをチャンネルを変えながら見る、いわゆる「ザッピング」を楽しむ趣旨だったのですが、これをコナンとキッドに当てはめると、追う方と追われる方を同時にザッピングして楽しめる、かなあって。だってどっちも主人公なわけだし。


 ま、何だかんだ言って、未だにコナンの単行本を買ってたりするし。w でも、そろそろ終わってもいいんじゃないかと思うんだけど........簡単には終わらせてくれないんだろうなあ。売り上げ凄いし、アニメも映画も絶好調だし.........。本人がやめたくなても周りがやめさせてくれない........みたいなことになってそうで怖い。 昔は、金田一の二番煎じというか後追いのマンガだったので、あんまり長続きしないんじゃないかと思っていたけど.....まさかここまで続くとはね.....。確かにストーリーもあるし、印象的なキャラが次々と出てくるし........。

 短編集に収められている、まだ駆け出しの頃の読み切り作品なんかを見ると、それらの要素の良い部分を全てコナンに収めた様に感じます。推理はもちろん、SFあり、ラブコメあり.........。ウケる要素満載って感じ。

 50巻手前で、黒の組織のメンバーが新しくちょこっと出てきた程度だし.........、まだまだ終わらないんだろうね。
ハ〜('・c_・` )

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 『變態性慾ノ心理』/リヒャルト・フォン・クラフト・エビング という本があります。クラフト=エビング変態性慾ノ心理

 もう随分前に買った本なのですが、そもそもこの本を買った動機の1つに、表紙デザインに惹かれた、というのがあります。CDのジャケ買いの様なものですね。その頃(といっても数年前ですが)はまだ今程、金文体は見かけませんでしたし、何より、この旧字体と金文体の組み合わせが、すごく素敵に見えてしまって。..........中身も......その頃、侯爵(誰だかお分かりですね?)の本を読んでいたので、その心理が知りたくて買ったのももうひとつの動機でした。

 リンク先のアマゾンのページに書かれている通り、この本には、サディズム、マゾヒズム、フェティシズムの3つについて、著者が診察した患者を症例に挙げて書かれています。著者のクラフト・エビングは、19世紀の精神科医で、最初の性科学者なのだそうです。サドにちなんで付けられた「サディズム」の対義語として、作家のレオポルト・ザッヘル・マゾッホから「マゾヒズム」と名前をつけたのも、他ならぬこのクラフト・エビングなのです。

 意外に本の値段も高かったし、なかなか興味深そうな内容になっているのかと思いきや...............、レビューにある通り、症例だけを並べているだけで、しかも同じものや近い症例も少なくないので、飽きてきます......。もっとタイトル通り、その「心理」について何か探れると思っていたのでこれにはがっかりでした。訳者も、原書にはある考察の部分はばっさり省いて単に症例だけを載せるつもりだったそうですし、原書はもっと辞典の様に分厚いもので、上の3つの倒錯以外に、「同性愛」の項目もあったそうです。 .........アマゾンにレビューがもっと早く書き込まれていたらなあ........買った時にはまだレビューが1つもなかったんだもの。まあ最初から表紙買いだったし仕方の無いところではありますが。

 ちなみに、サディズムとか言っても、書かれている症例は、ローソクとか鞭とか緊縛とか(ぉぃ)使ったそういう類いのものではありません。w 犯罪的なものですね......。症例の中には、猟奇的なものもあって、猟奇的殺人や、性犯罪の様なのが多かったです。サドお得意の鞭打ち辺りならば、笑って済みそうですが(そういう症例もあったのですが)............血に飢えてxxx、悲鳴に飢えてxxx、墓場から死体を掘り起こしてxxxしたり、xxxを切り取ったり、挙げ句の果てにそれをxxxり、ちょっと書きたくない事柄ばかりで.....怖過ぎでした。((;・д・))ガクブルものです。
 その点、マゾヒズムやフェティシズムは、けっこう笑えるのがあって、ちょっとほっとしてしまったり。(ぇ) 長い髪フェチとか、手袋、ハンカチ、ビロード、なんかのフェチなどなど.........ますます心理が分からない.........って感じなんだもの。w マゾヒズムはやたら靴で踏みつけられるのが多かった気が.......。いつの時代も同じ様な倒錯者がいるものだなあ...と何故か妙に納得。

 本当....考察の部分がなければ無意味なものになってしまう気もします。尤もその当時にはまだ、精神医学などの研究が進んでおらず、今では考えられない様な理由を元に判断を下している記述もありますから、省く理由もわからなくもないです。でも、それだとタイトルには反していますね。近年、おかしな事件が多発しているでしょう? 神戸、長崎、奈良....ついこないだだって......犯人が同じ名字でえらい迷惑なんだよ! (......同姓同名の俳優はもっと迷惑しているでしょうが。呪いたくなるでしょうね。)  本書に載ってしまいそうな犯罪は今でも起きています。それらを紐解く手がかりが何か見つけられればいいかな、とついでに思っていたので......残念です。


.......とまあ、癲狂院のデザインの元ネタはこの本だったりするかもしれません。本棚を漁って久しぶりに見た時にはびっくりしました。旧字体混じりの金文体によるタイトルの下に、その訳の英語表記は字間が大きくとられていて...............似てますね。真似るつもりはもちろん全然なかったのですが......。


 ちなみに、この訳者についてぐぐってみたところ....とあるサイトにこの本についてのコメントが写真付きで載っていました。柳下毅一郎スペシャルインタビュー
『女のコが勘違いして買う様なオシャレ変態ものにしたかった』........そうだったの.......。無粋野郎が買ってしまったのは間違いだったのね........。orz  そういえば女のコ向けの変態本、けっこう前に本屋で見つけたけど。淫蕩学校 サド×澁澤の最狂コンビの本なのに、こんなデカダンなイラスト付きで出ているとは......! どこかで読んだ憶えがあるなあと思っていたら、ソドムの120日の冒頭部分だったのですね。 こっちはもっとすごいことになっているけど。.......表紙が達磨じゃないの......ジェローム神父............最狂です。

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昨年同様、年末年始のためにいろいろ本をアマゾンから注文したのですが、結局全然読んでません。
けっこう買い込んだのですが..........ろくに目を通してもいない状態......。
いちおう買った本を書いておきます。(誰も関心ないとは思いますが)

アート・ライブラリー ロートレック
エロスの美術と物語 -魔性の女と宿命の女-
江戸300年吉原のしきたり
天使になった男
少女地獄
セックスボランティア
スクールランブル
xxxHOLiC

...........相変わらずめちゃめちゃな組み合わせだ......。しかもなにげに怪しげなタイトルばかり.....。w

 「エロスの美術と物語」というのは、アマゾンのレビューを見れば分かるのですが、はっきり言ってタイトルが内容と合っていません。サブタイトルの方が近いです。要するに、ファムファタルを取り上げた絵画を紹介している本です。サロメがメインで取り上げられていて、その他ユディット、メデューサなども載っていました。......ほとんどサロメ大集合本、って感じ。w ネットでサロメを取り上げた絵画をかなり見つけたと思っていたのですが......甘かった......。こんなにいたとは! 首、首、首の嵐。頭を掴んでいるものもあれば、抱いているもの、キスを交わしているもの、すごいことになっています。取り上げた画家は、モロー、ビアズリーがメインに、象徴主義/ラファエル前派のロセッティなどでした。 全く持って個人的ツボをしっかり押さえられていた内容で、激萌え。 後でじっくり見ます。

 「江戸300年吉原のしきたり」は、.....まあ詳しく吉原の事が知りたかったのと、樋口一葉を理解するには、吉原は避けて通れないかな、と思ったので読んでみる事にしました。

 ロートレックのは画集です。また詳しい解説も載っていたので、彼の人生や性癖が良く分かりました。w 西はムーランルージュ、東は吉原、って感じで.........あぁ倒錯してる........。

 「少女地獄」.....タイトルが、ロリ臭くて、勘違いされそうですが、夢野久作の作品です。夢野久作といえば、「ドグラ・マグラ」が有名ですが、とりあえずこちらの方が読み易そうかなと思ってこれを先に買いました。.......狂人が書いた小説だとか言われていますが、そのミステリアスで退廃的な雰囲気がするのに惹かれます。........癲狂院の雰囲気は結構近いかもしれません。けっこうお勧めです。別にやばげなものではないと思います。

 スクランとホリックはいつも通り。スクランはやっぱりどこか懐かしいというか少年の記憶を辿る様な....そんな気にさせてしまうので好きです。絵も......7巻の沢近のドレス姿に萌え。.....ほんの少しだけ天広さんの描く咲耶や千影に近いものを感じます。ホリックは、和のゴシックという感じで、和風+ゴシック+魔術の世界に浸りたいなら、絶対お勧め!! キャラの表情、衣装、装飾、背景、どれをとってもそのスタイルで描かれています。....ゴシック好きなら買うべきです。

 残りの2つは、新聞等でも取り上げられていたものなので、きっと皆さんご存知でしょう。

............買ったリストを見て思うことは、非日常な世界/雰囲気に惹かれる/味あう為に読みたがるのかも.....ということです。まあ、最近はデカダンス+ロマンスみたいな世界にはまっているので、ムーランルージュ、吉原に興味があるというのもあるのですが、これらをまた創作に活かせればと思っています。

 癲狂院のデザインはおそらくそうでしょうし、以前作った「Burgundy Night」はまさしくデカダンス+ロマンスのイメージで作り上げたものでしたし.........いつかは、吉原の世界を独自に解釈して、曲に....してみたいです。

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 ブックマークを整理していたら、あぁ、スクールランブルのアニメが10月からスタートしていたことに気がついた。
.......気付くの遅いっ!......もう3週分も見のがしてしまった.......。テレビ欄の12chなんてほとんどチェックしてないし....、迂闊でした。というより最近見ているテレビ番組ってNHKのニュースと世界美術館紀行に美の巨人たちと.....えーと他はえーと..........大希林くらい? ここんとこテレビなんて全然見ていない気がします。マンガも読んでなかった......。

 早々にアニメ化したなんて、スクラン、絶好調なんですね。けっこう売れているのでしょうか。同じ名字の漫画家さんなので陰ながら応援してしまいます。以前にも書きましたが、いろいろ映画を知っている様ですし、マンガ内でも、キュビズムや塩の柱なんて言葉まで登場していたり、キャラの素描なども載っていたので、もしかしたら美術関係も詳しいのかもしれません。思い違いなのかもしれませんが、塩の柱っていったら、ソドムの町から逃げるロトとその二人の娘の遠くでロトの妻が逃げ遅れて塩の柱になってしまう、という話があって、絵画にもたまに登場するので........そうなのかな、って。

 そんなものですから、いつものように著者の素性が知りたくなってしまいます。ですが、今のところ全く持って謎な人状態。デビュー作みたいですし情報もないようなのです。天広さんと同様です。そんな秘密のある著者ゆえになおさら嵌まっていってしまいます。スクランの全部が好みというわけではありませんが、お金を払って見たくなったというのは事実なのです。......こんな読者は少ないでしょうが、作品よりも著作者の方を応援してしまう....感じです。自分でも何かしら創作しているから、気に入ったクリエイターには売れて欲しいと思ってしまうからかも知れません。

 ともかく、スクランのアニメ、見てみようと思っています。シスプリと比べれば、全く問題無しですし。w 大抵の電波なら耐えられる抗体になってしまいましたし。w ...って、そんなことを言ったら失礼ですね。ゴメンなさい。

 アニメっていったら、マリア様がみてる(マリみて)が気になって見ようと思っていたのに結局最後まで一度も見ずに放送は終わってしまいました.....。マリみては、同じようにアニメ化決定した時から知っていて、絵が綺麗だったので気になっていました。少女向け、っていうのが気にはなっていたけど(コバルト文庫から出ているんです....)。しかし実際のところ、男も嵌まっている者が多いらしいことは以前から耳にしていたし、シスプリの兄達の中にはマリみてへ流れていった様な話も聞いていたので、何となく分かる気がしました。天広さんの絵で描かれたシスプリのファンの4割は女性だったという結果があるようですし(http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20041021#p3)、それを考えると通じるスタイルがあるのかもね、って。それに、カトリックで、由緒ある......お嬢様学校っていったら、それってフェリス?....って感じでしょう? 生まれた星が凡人とは違う、無敵のお嬢様だもの。w 名台詞「ごきげんよう、お姉様....」でつかみはOKって感じだし。(余談ですが、フェリスの校舎はとても古く素敵な建物のようです。見てみたいです.....って辺りをウロウロして変質者と勘違いされてタイ━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━ホ!!!!!されなきゃいいけど。w)

......でも流石に本等は買う気になれませんでした。もうだいぶ前になるのですが、本屋でいかにもxxx風の男がG'sマガジンを立ち読みしていたんです。うわ〜顔から服装まで完全にxxxだなあ、とちょっと引き気味になってしまう位だったのですが、手にしていた袋に、マリみての本が.........。『もしかして自分も買ったら、この人と同類になっちゃうわけ?......やっぱりやめとこう.....』と思い留めたのでした。(それ以前にシスプリに手を出した時点で既に自分も同類なんだけど...。)まあ別に、人は人、自分は自分、みたいにしていても構わないとも思いますが、あれを目撃してしまうとね.....。作品自体はきっと素敵なのだと思いますが。

 アニメで気になるといえば、「BECK」もそうです。長く続いている作品のようですしご存じの方も多いと思います。いわゆる音楽マンガ?....バンドを組んで....みたいなストーリーの様なのですが、マンガ自体は以前から知ってはいましたが実は読んだ事がありません。この前たまたまテレビを付けたらちょうどアニメをやっていて、なんか面白いかも.....って思っています。少し前に、このマンガの主人公が手にしている(?)ギター(テレキャスター)が、実際フェンダー・ジャパンから同じ仕様で発売されましたし、バンドマンに影響があるマンガなのかも......。

スクランの話題だけのはずが、なにやらアニメのお話に.......。

スクールランブル(テレ東サイト内)
スクールランブル オフィシャルサイト
マリア様がみてる
BECK

† 19:01 | トラックバック | Topへ▲ †

 少し前の話なのですが、先月(vol.54)のCasa、何気なく本屋でぱらぱらとめくっていたら二人の建築家の特集が組まれていたので、買ってしまいました。(ニッポンのモダニズム建築100というタイトルにも惹かれましたが)

 この二人は共に建築家なのですが、共通するものは、群馬県だということです。それぞれふたりを群馬に引き寄せたのもまた同一人物、井上房一朗でした。房一朗は、当時、建設会社の井上工業(高崎の白衣観音像を建てた会社として有名)の社長の息子であり、芸術への造詣が深く、芸術家のパトロンでもありました。高崎市に群馬音楽センターという施設がありますが、レーモンドが手掛けた中で最高傑作とも言われています。戦後直後の貧しい時代に、房一朗は「人々の心に灯火を」と、群馬にオーケストラを結成させました。そして、演奏する場の設計をレーモンドに委ねたのです。コンクリート折板構造といって、V字型のような形の中にいくつもの襞の様にコンクリートの壁を形成しています。今まで何度かそこへ行った事がありますが、建物には目を向けていませんでしたので、あまり記憶にありませんでした。内部の写真が掲載されていましたが、改めてみるとその蛇腹のような構造が舞台から客席へ広がっていく様は素晴らしいです。レーモンドは他にも房一朗の邸宅をも手掛けています。(井上房一朗亭 現在は高崎哲学堂の名称)最近になって一般公開されるようになったらしいのですが、是非とも見てみたいものです。意外な事に高崎駅からすぐのところにあるんですよね......。
 ブルーノ・タウトは、桂離宮や飛騨白川の合掌造りの素晴らしさを世界へ紹介した建築家としても有名ですが、この人、実は一時期、群馬の少林山達磨寺「洗心亭」に住んでいた事があるのです。房一朗によって工芸品のデザインをまかされ、それらは軽井沢と銀座に井上の持つ店「ミラテス」で売られていたのだそうです。タウトの名こそ有名ですが、日本で手掛けたのはたった2つなんですね。しかも現在拝めるのはたった1つ、熱海の日向別邸のみ。

 .......群馬県民でもなかなか知る人はいないのかもしれないですが、群馬県にゆかりのある二人の建築家、なんとなく県民として自慢したくなる話です。


 もうひとつの特集(こちらがメインですが)、日本のモダニズム建築を紹介していたのですが、こうしてみると、全国各所に素晴らしい建築が今も静かに構えているのですね。そんな建築達が、取り壊しの危機に遭っているそうです。老朽化や維持費、諸々の事情によりこれまでにも素晴らしい建築が消えていきました。仕方無いといえばそうなのですが、できるだけ残していってもらいたいものです。個人的に明治以降の近代建築はとりわけ好きなので、こういう話は哀しいです。まあ逆の考えでいけば、破壊と創造の繰り返しが行なわれているからこそ、文化の発展があるのだとも言えそうですが。

 ........ちなみに家で読み初めて気付いたのですが、........あゆが載ってました。丹下健三が手掛けた、国立代々木競技場に対して愛着があるそうで、短いインタビュー(というよりQandA形式)でしたが、まさかCasaで見かけるとは思っていませんでした。そういえば表紙の人物もどこかでみたような顔だと思っていたら、やっぱりあゆでした。むむむ......ヴィトンのコート羽織ってる...\980,000.....? ベルトだけで\280,000?.....うわあ。 そういえば少し前にまたルイヴィトンのお店がオープンしたそうですが、やはり手掛けたのは青木淳なのでしょうか.....そっちのほうが気になる....。とはいえ、誌面に載っていた鋲がびっちり打ち付けられた少し暗めのトーンの重厚なトランクケースは素敵でした。
 今月のCasaは安藤忠雄か.......また買ってしまいそうです。あの人大好きだから。

BRUTUS ONLINE [カーサブルータス]
BRUTUS ONLINE [カーサ ブルータス]vol.54 特別号 Bilingual Issue

ブルーノ・タウトについて
井上房一郎について

† 22:09 | トラックバック | Topへ▲ †

 先ほどの「La vie en Rose」と「Labia n' Rose」は、日本で言う「ぎなた読み」に当てはまるのでしょうか。語句の区切りを変えることによって拘える意味が異なる....というのがぎなた読みですよね。「弁慶がなぎなたを持って....」というのを「弁慶が、なぎなたを持って....」と「弁慶がな、ぎなたを持って...」という風に読み間違えてしまったところから「ぎなた読み」と呼ばれるようになったそうです。


 先日、財団法人「日本漢字能力検定協会」が募集した漢字の変換ミスの例はなかなか面白かったですね。例えば「誤りの無いようにしなさい」→「誤りの内容にしなさい」、「渡しといて下さい」→「私と居て下さい」などなど。後者の例などは、下手すると告白になってしまいそう....。 この2つの例のようにうまく別の意味になるような変換ミスはそうそうあるものではありませんが、パソコン等の機械で文字入力する上で避けて通ることの出来ない部分なので誰しもそう云う目に逢っているでしょう。.....マックは特に酷いです。昔から日本語環境が最低だと言われ続けてきました。少なくともOS9.2までの日本語入力メソッド「ことえり」は最低。変換ははちゃめちゃだし、希望する漢字は出てこないし、おまけに使う人間の日本語力がないと、言葉の誤用もしかねない程......。ですから文章を入力することを必要に迫られている人は、ATOKなどの他の入力メソッドを導入するのが定番でした。それがOS Xになってからは以前よりだいぶまともになった感じで驚いています。対象/対照/対称....の様な言葉も変換窓に注釈が付くようになったりしましたし、なにより語彙が増えたことは何よりも嬉しいことです。......以前は自分の名前さえ変換しても出て来ず、仕方無く辞書登録していた程です。

 変換ミスで出てきた言葉を上手く使っているのは....2ちゃんねるですよね。ほとんどは揶揄するためにわざと変換して使っているのですが、それがまた妙に的を射ていて面白いのです。(中には非道いのもありますが) こういうのはパソコン/ワープロが登場したことによる事例なのでしょうね。そういえば、近年の日本語はその「パソコンやワープロの日本語」になってしまっていると訊いたことがあります。つまりパソコンなどで使えない/変換できない言葉は必然的に使うことができなくなり、自ずと本来書きたかった文章とは異なるパソコンやワープロによる文章表現になってしまうというのです。逆に例えば手書きでは書けない/書きたくない難しい漢字もパソコンなどでは簡単に表示/使用できるわけです。「鬱」なんて手書きじゃ普通書けませんよね。


 さて、話は少し変わってしまうのですが、言葉の言い間違いをしてしまうことがたまにあります。小さい頃は妙に言い間違えてしまう言葉は誰にでも1つくらいあったと思いますが、大人になったが故?に間違えてしまう言葉があります。妙に言葉が嵌まっていてついつい読み間違えてしまうんです。...また下品で申し訳ないのですが...キューバのカストロ議長っていますよね...........もう賢明なみなさんはお分かりだと思いますが、どうしても「スカトロ議長」って読んでしまうんです...。これ、個人的に爆笑なんです...。似合い過ぎて最高。あまりに自然過ぎるために、昔、人前でうっかり言ってしまった過去があったりします...。

 というわけで、前の書き込みはソープ繋がりで書きました。慰安ソープ...これもまた言葉が絶妙すぎる...。もちろんオーストラリアの水泳選手、イアン・ソープです。スカトロ議長といい、本人にばれたらお仕舞いだ...。スカトロ議長なんて、本当に今度こそキューバ危機になってしまうよ。会談の際の通訳の人がスカトロマニアでないことを祈ろう。w うっかり通訳し間違えたら、核が飛んできてしまう.....。

† 22:52 | トラックバック | Topへ▲ †

 樋口一葉の「たけくらべ」を初めて読んだのは一昨年の秋。偶然にも一葉忌の日に読み終えたような気がします。それからというもの一葉の他の作品をいろいろと読みあさりましたが、やはり一番印象的に残っているのが「たけくらべ」です。やがて僧になる少年と遊女になる少女の淡い恋の話です。最後に少年が水仙の造花を吉原の格子戸を隔てて贈るのですが、それを少女は切な気に眺めるのです。閉じた扉はもう二度と開かないのです。僧と遊女になることは互いに決められていた運命によって、無邪気にはしゃいでいられた子供の空間は、吉原の闇に覆われてしまうのです。

 というわけで、今回の雑記は吉原について。
実は「たくけらべ」を読んだ時はまだ吉原の基本的なことしか知らず、遊女の暮らし振りは全くといってよい程知りませんでした。.....実際いろいろ調べてみると思っていた以上に悲惨なことになっていたようで驚きました。16、17歳で郭へ売られ、「あがる」までおよそ10年らしいのですが、あがるまえに死んでしまう者も多かったようで、記録によると20代前半がもっとも多かった様です。....考えてみればそれも頷ける話。今と違って暮らしは厳しいし、病気にかかっても治せる薬はあるわけもないし。(それにも関わらず、梅毒などの病気にかかってこそ一人前、というような風潮だったようです。梅毒にかかると流産・死産する確率が高くなり=妊娠しにくい ということから。また、髪の抜け落ちたやつれた表情が却って美しく見えたらしい。もっとも病気がそれ以上に進行して顔自体が崩れるようになってしまってはもはやお払い箱。当然のごとく追い出されたようです。その後の行方は言わずもがなですが.....。)病気になればそれだけ借金は脹らみ、位が上がって付き人が増えてもまたそれだけ費用がかさむわけで、ますます出るに出られなくなってしまう無限回廊.....。幼い頃からあらゆる教養を身に付け、その中でも特に優秀な者だけが太夫や花魁のように最高位の遊女になることが出来、たくさんの取り巻きを付けながら華やかに暮らせたそうですが、本当にそれはごく一部であって、ほとんどは先述通り酷い有様だったようです。

 しかし、この吉原、なんだかんだいっても江戸文化の1つとして欠かすことの出来ないものだけあって、吉原などの遊廓や遊女を取りあげた作品は数知れず。また、「男一度は伊勢と吉原」と言われたそうですから、それだけ羨望の的だったわけです。

.....と、いろいろ調べていたらひょんなことから(うそつけ)「今の吉原」のコンテンツに飛んでしまい、吉原のお店を集めた情報サイトだったのですが、パッと見てピンとくる泡姫の顔写真が目に留まり気になったのでちょっとお店のサイトへ飛んでプロフィールを見てみたのですが........う、黒薔薇の飾りが付いた黒のワンピ着てる写真が.......。ゴシックでデカダンスな雰囲気が素敵。雰囲気が他の泡姫とまるで違うし顔立ちも....。正直言うとかなり萌えです。....しかも名前が、B'zでもお馴染みのスタジオミュージシャンで有名なドラマーの名前と同じ.......。どうしてこういう結果になるのでしょう......。なんだか最近、こういう勘がやたら冴えまくっています......。ちょっとでも気になったもの(音楽、美術などなどなんでも)は調べてみると意外なところで.....というのが本当に多いです。でも泡姫ではね.......諦めるしかねえな。

 とはいっても、別に泡姫を卑下したりすることはありません。むしろ(少しばかり語弊があるかもしれませんが)凄いなあと思ってしまいます。他の風俗で働いている人達もまた同様にそう思います。多少なりとも覚悟を決めて働いているのでしょうから見上げたものだと思います。体力的にも精神的にも相当きついと思うし.....。特にソープなんかは本番OKなわけだから生なら病気の心配もあるし......。御指名を頂けなければお茶を挽くはめになってしまうし.....。って、お世話になったことはないので本当の所はどうだかは分かりませんが。 もちろん、ソープへ通う人も別に悪いとは思っていません。......なんて書くとまた荒れるんだ。w お酒や煙草を喫んだり、賭け事をしたりするのと同じの様に思えます。別に違法ではないし、いわゆる嗜好品などのように、人生に必ずしも必要なものではないが人によっては慾を満たすために時に必要だったりするかな、って。「全然違うだろ、ばか」とか言われそうですが、まあ言わせておいて下さい。どうせここは癲狂院なのですから。w  ......だいたい、風俗(・関連)営業がなくなったらこの世は間違いなくソドムの街になってしまうのだと個人的には思っています。溢れる慾を吸収するところがなくなると、間違いなく向かうところは決まっています。今以上に性犯罪が増えたらこの世もお仕舞いです。 江戸幕府も江戸をコントロールするために点在する遊女屋を吉原へ集めて幕府公式の遊廓にしたのですし、.......まあ、お役所の方の中にも通う人はいらっしゃるのでしょうから、おそらくこれからも消えずに続いてゆくでしょうね。風俗営業は暴力団の資金源になっているといわれていますし、大きくなり過ぎるのも困るしなくなるのも困る...という具合いでしょうか。

 ここでこんな本を紹介する事は、それらの存在を肯定させるように仕向けてしまう、と思われるならば卑怯なことなのかもしれないですが敢えて紹介します。
「セックス・ボランティア」という本なのですが、少し前の読売新聞の「よみうり堂」で紹介されていたのでご存じの方も多いと思います。紙上で紹介されるだいぶ前から偶然アマゾンで見つけていたのでずっと気になっていました。(実はまだ買って無い。).......リンク先のアマゾンのページをご覧になればお分かりになられると思いますが、障害者の性について語られている本です。脳に重い病気を持つ老人の障害者が年金をやりくりしてソープに訪れるという話や、女性障害者をお客とするホストクラブや障害者専門の風俗店....などなど表には出ない真実がいろいろと書かれている様です。......よく、風俗で働く人達は最低だとか、言う人もいます。人の価値観は様々ですからそれに対して考えを改めさせるつもりもありませんが、必要としている人がいて、その方達をお客とする、介護する人達もまた必要だということは確かなのでしょう。


 まったく、「たけくらべ」からこんなところまで話が進むとは.....いつも通り連想し過ぎな脳味噌のせいです。でも本当、次から次へといろいろ疑問が出てくるんです。風俗のお店って全国でどれくらいあるんだろうか、とか、どれくらいの男が利用しているのか、なんてくだらないことも。.....いや、周りにそういう人いないから、どうなのかなって。(もっとも風俗通いを自慢する人もそういないと思うし)

........。そういえば昔いた!
学校通ってた頃、彼は違う科で長く在籍していなかったからそれほど会うことはなかったのですが、いました。最後に会ったのが一緒にご飯を食べた時で、その時に話してくれたので憶えています。なんだかけっこう通い詰めているような感じで、裏を返している姫に電話番号教えてもらった、とかですごく嬉しそうでした。メモ書きなんかも見せびらかす程だったから.....。w でも....それって他の人にも同じように番号教えていると思うよ.....なんてことは野暮なので敢えて言いませんでしたが。 けっこういい人だったからいなくなったのは惜しかったです。音楽(キーボード)をやっていて、音楽理論も勉強していて、当時、お互いELTなどのavex系が好きなのもあって、一緒にバンドやろう、なんて意気投合していたのだけど。けっこう楽しく活動できたように思えるから残念なことです。でもまあ、あれだね、バンド活動しているうちにどうせボーカルの女のコをたべちゃうんだろうね。w .....あまりの授業の内容の酷さに見切りを付けて辞めてしまったのかも知れないけど。今頃どうしているかな.....。もしかしたら音楽の仕事でもしているかもしれないですね。


........振り返ると更新が滞った後の雑記はいつもxxxな内容だったような気もしますが、ま、いっか。(゚∀゚)アヒャ 先の猛暑で脳味噌が溶けたにちがいない。w
ちなみに.......タイトルがこの内容の全てを物語っているように思えたので付けてみました。もちろんフランス語の「La vie en Rose ( バラ色の人生/暮らし)」をもじったものです。Labiaの生々しさとRoseの華やかさが上手いな〜なんて自讃していましたが.......検索してみたらそういうサイトがあった......。やっぱり同じようなことを考える人、いますね。.....けっこう真面目に書いたつもりなのですが、ひょっとしてご覧の方々は大激怒、大嫌悪?

この8月の過去ログは検索ロボットを弾くように設定しておかなけえれば.......。さもないと、えらい目的で左や右の人もフェミニストの方まで検索サイトからおいでになってしまう。

.........殺られる前にやっておこう....。
カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン ゴメンナサイデシタ.......チョーシニノリスギマチタ

† 22:49 | トラックバック | Topへ▲ †

今日、買ってきた2冊の本のことです。
少し前に話したCSSについての本と、コミッカーズです。


 まず、CSSの本。
毎日コミュニケーションズから出版されている「スタイルシート ステップアップ アレンジブック」という本です。

 ....まださわりしか読んでいませんが、今までCSSを間違って使っていたことに気付かされました。薄々と思っていたのですが、やはり当たっていました。自分の思っていた「CSSは装飾するものではない」は、「わかっていたつもり」だったということです。

 知人から、中途半端なCSSの使い方はマズい、と聞かされていましたが、これは本当です。中途半端に、あるいはCSSの本当の在り方を理解しないまま使うことは、本来の機能を果たせないままどころか、HTMLのみで制作したほうが効率的でさえありうる場合があるということです。

 HTMLとCSSの役割分担をしっかりと理解し、分割させることが、実は大事なことのようです。そしてタグに対するCSSの設定、これはHTMLのタグとの連携ですから、どちらもうやむやではいけないのです。しっかりCSSの使い方を理解すれば、HTMLとの連携により、今までのHTMLのみの制作よりも、もっと効率的で柔軟にWebページを作ることが出来る、ということです。逆にそこがうやむやだと、前述の様にHTMLのみの制作よりも面倒くさく、意味のないものになってしまうということです。

 つまり、HTMLとCSSのリファレンスを知っただけでは、本領発揮できない様です。それと例えば「リンクの下線を消すCSS」や「マウスオーバーするとリンク部分の色が変わるCSS」のようなものも、意味が全くないわけではありませんが、それのみの知識と利用では、まだまださらに価値のある使い方が残ってるのです。

 ....とにかくこの本にあるような実用的なCSSの使い方を紹介しているサイトは、以前にも書きましたが案外少ないものです。また上手い使い方をしている/知っている人(Webデザイナーなど)は、教えたがらないものだと思います。クールなサイトを見つけるために彷徨い、そのサイトのソースをアナライズして、自分のものにしていく....みたいな感じだと思うのです。 ネットでなければやはり本に頼ることになると思うのです。(周りに詳しい人がいれば別ですが。生憎、自分の周りにはいません...。)

 この本を読んだからといって、リニューアル後の第七天の見栄えが変わるということはあまりないと思います。なぜなら見栄えを良くすることが目的ではないからです。しかし、見えない部分(つまりソースや作業の効率面などの管理人に関わる部分)にかなり変化をもたらしてくれると思っています。

 さて、コミッカーズの話です。
もちろん、買った理由は天広さん目当てです。インタビューと絵が載っているのですから!....天広さんに限らず、尊敬するクリエイターのインタビュー、つまり発言は非常に興味深く、勉強になるものです。たまたまかもしれないですが、自分のお気に入りのクリエイターは、みな興味深い発言をされています。作品を目にして気に入ると次に知りたくなるのが、その作品の制作過程とその方の作品作りに対する考え方です。そしてそれを目の当たりにすると、やはり懐の深さを知らされることになるのです。

 だからクリエイターのサイトの雑記や日記などは、非常に拝見したいコンテンツなのです。たいていの方はご自分のサイトをお持ちで、だいたい雑記などのコンテンツがあります。また、インタビューなども例えば、自分の好きなイラストレーターは、MdNのようなCG雑誌に載ったことがありますし、制作環境など諸々、一応は把握できます。

 でも....この方、天広さんについては全くわかりませんでした。インタビュー記事なんて知らないし、唯一拝めたのが、画集の巻末インタビューのみです。ご自身のサイトだってプロフィールなんかは全くないし、自分にとってかなり謎な人。知りはじめの頃は、グーグルで検索しまくっていました。それでもごくわずかなことしか分からず...、特に制作や絵に対する考えなどに至っては皆無の結果。

 それが、数日前に発売された夏号のコミッカーズにインタビューと絵が載っているというのですから、買わずにはいられないのでした。

 しかもなんと表紙も天広さんのイラストだったのです! もう最高です。インタビューの内容は.....もちろんとても貴重で興味深いものでした。....やっぱりいろいろなことを考えていたりするものですね。それと、少しだけですが、天広さんのことが知ることができて良かったです。思い描くイメージと離れていなくて(たぶん)、それがなによりも嬉しかったです。

 ...あまり無知な自分があれこれ勝手に言うと誤解されそうで、何よりもそういう誤解がご本人を悩ませることになると思うので、敢えてどのようなことを言っていたとかそれに対して自分がどう思ったとかは書きません。

 でも1つ事実として言えることは、コミッカーズのように(マンガや絵描きのためのノウハウ雑誌なんですね。見る前はマンガかなにかの情報誌かと思ってました)クリエイター雑誌に取り上げられて、しかも表紙を飾ったということです。

今まで萌えイラストレーターとしか認識されていなかった呪縛が、少しずつ解けているように思えました。


 そういえば、小さくですが、お部屋の写真が載っていました。ギブソンのSGとフェンダーのプレシジョンベースらしきギターとベースが写っていました。なにやらバンドをされているそうです。SGは、1フレットのポジションにブロックインレイが施されていたけど、現行のギブソンのSGには、入っていないんだよねえ....。3フレットからだし...。うむむ、いつのなんだろう。 それにしてもバンドをやっていたとは!  

やっぱりお気に入りのイラストレーターなわけです。

† 22:14 | トラックバック | Topへ▲ †

 今日、本屋で久しぶりにHTML/CSSのリファレンス本を手に取ってみました。ある本を見て、HTMLはともかくCSSで表現できる可能性を知らなかったことに気付きました。

 例えば、ネットでも本でもCSSのリファレンスを見たら、それぞれのスタイルで出来ることは分かると思います。しかし、実際のWebデザインに使う時にそれだと基本的なデザインで終わってしまいます。下手をするとCSSの機能を表現するためのページになってしまいかねません。そこから先へ行くにはなかなか骨の折れることです。(少なくとも自分には) やはりこういうときには、そういうことを指南してある本を読むに限ります。自分が考えもしなかった使い方がたくさん載っているものほど役に立つものはありません。仮に使われている例のデザインが自分の好みでなかったとしても、その方法は使えるものです。もちろん、安易に本に頼らず自分で考えることも大事だと思っています。しかし幾らかのお金を払って新たな可能性を見いだせる情報を、大量に瞬時に知ることが出来るのは、魅力的です。

 ここまで褒めているのは、ネットでよく見るCSSの説明をしているサイトには全くそういう記述が見当たらないからです。例えば、a:hover { color: #000000; }はリンク部分をマウスオーバーしている時に黒色になるスタイル.....で説明は終わってしまい、その例もただ単にそれを表したものだけです。それが悪いとはいいません。初めは誰もが知らないのですから。調べ方が悪いのか、大抵のCSS解説サイトがこれで終わってしまっているのです。

 ...とかなんとかいっても、結局自サイトで使うCSSはa:hover { color: #000000; }みたいなのばっかりなのですが。(またそのオチかよ)


 もう1つはFlashの解説書。
これもいろいろあって、同じ様にただ単にソフトの機能を解説したものから、Tipsを多く収めたもの、実践的な作品を作る解説をしたもの....と値段は同じなのに随分違います。そこで、ここでも自分が知らないFlashの可能性を示した解説書を見つけました。......前々からFlashは魅力的で「いつか」は使ってみたいと思っていました。でも.....早く手に入れたい...と思わせる内容でした。

 しかし...お絵描きとPhotoshopで出来る一通りのことはマスターしておかないとその魅力的な可能性は実現できない....。

 やりたい(やるべき)ことが多すぎる.....。
自滅しなきゃいいが。w

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 いつも本屋で見るコースは決まっていて、音楽→パソコン(スルーの場合もあり)→マンガ→ソフト解説書→美術(スルーの場合もあり)→....なんていう流れでいつも本を物色しています。

 1ヶ月以上前の話ですが、時々しか見ない美術関連のコーナーでしばらく陳列している本を眺めていたのです。そこである本が目に留まりました。
「7日間でマスターする 配色基礎講座」という本です。タイトル通り配色の解説書なのですが、これが非常に興味深くて買ってしまいました。

 いままで自分のサイトやCGなどを作る時の色選びは、自分の感覚で行っていました。考えてみれば、センス0のヤツの感覚ほど頼りにならないものはないわけです。よく一応出来上がったCGやデザインをそれとは違う配色に試そうとするのです。しかしこれが上手く行かなくてなかなか苦労してしまい、結局、元の配色のままになってしまいます。...つまり、第七天でお馴染みの彩度の低い青+黒ってことです。誰でも得意な色はあると思います。けれど自分の場合は、どうやら「それ」しか使えない....っぽいのです。

 そういうことを思い、配色のしくみや方法論を知ることが出来れば...と前々から思っていました。そして、その配色の解説書はまさに打ってつけだったのです。

 美しい配色には原理原則があるということです。
年齢、性別、寒暖、かわいい、元気、豪華、自然、幻想、スピード、パワフル...などそれぞれ誰が見てもそう感じる配色があるということです。もちろんデザインも大きく関与していますし、それがダメならいくら的確な配色をしたとしてもイメージは伝わらないでしょうが。それでも配色の仕方を知らないよりはましです。だって、例えば上記に挙げた言葉を配色で表せと言われても、今までの自分には出来なかったと思います。もしかしたら出来るものもあるかもしれませんが、その配色が出来るまでに時間がかかってしまうことでしょう。 しかしセオリーを知れば基本的なレベルまでは簡単に行き着くことが出来るのです。もちろんセオリーに従いすぎて服従してしまうのは、それもまた袋小路から出られなくなることと同じです。感覚と理論を併用することは非常に大切で有効だと考えています。


...とか偉そうなことを豪語しても、第七天がいきなり下品なピンク色になったり、死んだ様な真っ黒になったりすることはありません。トレードカラーはラピスラズリだから。 でも他のページ(Materialer's Hammer、Pandemonium、癲狂院)でそれぞれ違うカラーにする予定です。もう色の方向性は決めていてだいたいデザインも出来上がっていますが、これらが集まる第七天はたいぶ素敵な空間になりそうです。

† 23:17 | トラックバック | Topへ▲ †

 先週辺りのコナンだったと思うのだけど、舞台が群馬の山奥だった......。話の内容からしてどう考えても、「ド田舎」の扱い。しかも刑事は例の使えないやつだ。群馬県警は、あれをどう思うのかな....。売られたケンカはきちっと買ってやって下さい。w 検挙数で。 やっぱり都市部の人は、群馬っていうのは「すごく」田舎くさいイメージなのかな.....。まあ、名前が「群馬」だし。馬が群れる県ってイメージはなきにしもあらず。栃木県とかも、木ばっかり生い茂ってそうなイメージを受けそうだし。(ゴメンね。でもそっちのほうがまだマシだぞ。).....って五十歩百歩か。
 そういえば、「昆虫の森」を現在建設中なわけだけど、ひょっとして、劇中の昆虫博物館(だったっけ?)は、それをパロっているの? 前にも書いたけど、昆虫の森の建物って安藤忠雄が手掛けているんだよね〜。群馬県では初のANDO建築物だっ! 完成するのを楽しみにしているんだけど、まだ先だよね......。

 話を戻して.....自分の住んでいる地域は、群馬県内ではあるけれど、埼玉県との県境で、国道(旧:中山道)も通っているし、駅もすぐ近くにあるし、田舎っていうほど田舎でもないと思うんだよね....。とかなんとかいっても来たことなければそんなことは分からないから、結局、"田舎には違いない"という結論に至ってしまう。別に田舎とか言われるのが嫌なのではないけど。


 しかし、最近、コナンの単行本を全然買ってない。42巻辺りで止まってる。......飽きた、ってわけじゃなくて、ただ単に買いそびれてるだけだけど。一体、いつになったら終わるんだろう。推理ネタも大丈夫なのかな......。アニメとか見てても、時々とんでもない推理(もはや妄想の域)になってしまっている回とかあるし、まあもともと純粋な推理モノではないし、その辺りは理解しているけれども....。あんまり長く話を延ばさないでください。......単行本が部屋中に溢れかえる前に........終わってしい、かな。w

† 22:45 | トラックバック | Topへ▲ †

 昨日(注:4/4)に、アマゾンで注文していた品がようやく届きました。久方ぶりに、いや、オジーの「Tribute」を買ってランディ・ローズに傾倒しはじめた時以来かも。
そして、その時の感覚と似てる.....。

 買ったものは以下のもの。(他にMac周辺機器なども買いましたがそれは省く)


浜崎あゆみ「A BEST」
ブラックサバス「The Best Of Black Sabbath」
オジー・オズボーン「No More Tears」
スラヴァ「Beautiful」
小林尽「School Rumble」
CLAMP「xxxHOLiC」

上4つはCDで残り2つがマンガです。
感想書くけど、きっとすごく長くなるよ....。


 まず、ブラックサバス。...この名前だけでもう魂を全部持っていかれるんだ。魔王の前で跪く、そんな感じ。(チットモワカンネーヨ(゚Д゚)ハァ?)

 やっぱりサバスって好き。理由なんかない。「悪魔のしるし」(←なんでこんな邦題なの)なんかはもうダメ....。メインのリフと中間部のクラシカルなフレーズ。3連のソロ、それとジャジーなエンディングが新鮮。ギタリストのトミー・アイオミはやっぱり好きだし。....指を失って義指をはめてギター弾くなんて、頭が下がる思いです。「手が小さくて無理です」だなんて戯言言ったら殴られそうだ....。あの人のフレージングって、やっぱりブルースなんかが基盤になっているのでしょうが、そこに悪魔っぽいけどクラシカルでその上キャッチーさがあるところがすごいなーって思います。「Children of the grave」とか3連係のも好きです。「Paranoid」は言うまでもなく好きですが、......ん〜、あれは「Tribute」に入っているランディが弾いたものの方が好きかも。

 なんだかレインボウを聴いてるみたいな錯覚に陥るディオ在籍時のもいいかんじ。今まではオジー在籍時のサバスじゃなくちゃダメっ、って意地張ってたけど、今度からはそうじゃなくなりそう。...........でも、やっぱりオジーじゃなくちゃだめかも......。(正直に吐け)

 スラヴァは、テレビ東京の「美の巨人たち」のエンディングに、ビゼーの「真珠採り」(曲名は知っていたが聴いたことなかった...。)を歌ったものが流れていて、気に入ったのでそれが収録されているアルバムを買いました。ビゼーで分かると思いますが、クラシックです。カウンターテナーの範疇に入るらしいですが、とにかくその声がなんともいえない美しさがあって、聞き入ってしまいます.......。人間の声ってこんなに美しいものだったっけ?...と疑ってしまう程。これまで歌もののクラシックは聴いたことなかったのですが、これは聴きやすい。...聴いてもらえないと分かってもらえないと思うのですが、ドラムの入っているものに関しては、どれもダンス/クラブ系のサウンドで、その反面、空間を活かしたアレンジで、いわゆるアンビエント/ヒーリング系(?)のような感じです。「真珠採り」が、クラシックギター+4つ打ちドラムだった(そういうスタイルが好きなんです...)ので、そういうのばっかりなのかなと結構期待していたのですが、全部そうじゃなかったのが、残念といえば残念ですが、でも満足!

 オジーの「No More Tears」は、「ヘルレイザー」目当て買いました。

 以前に書いたと思いますが、アルバム「Down To Earth」に特典として10分程のムービーファイルが収録されていて、もちろんフィーチャーされていたのは、貴重なランディ・ローズの映像だったのですが、それ以外の、サバス時代のもの、ソロ後のザック在籍時の曲もかかったりしていて、その中で「!!!!!」って感じるのがあったのですが(オジーがカメラに向けてツバ吐くシーンの曲)、曲名分からないし、歌っている歌詞も、自分の英語力の無さもあって何て言っているのか分からなくて、でもまあ、早かれ遅かれソロ後のオジーの作品は全て買うことになるのだから、1つ1つ買っていけばいいかな〜って思って、それまでランディの3枚しか持っていなかったのが、ジェイクの「月に吠える」、「罪と罰」、ザックの「No Rest The Wicked」と....買っていき、今回の「No More Tears」を買う直前になって、「ヘルレイザー」って歌ってるのが聞き取れて(←時既に遅し)、良く言われる「死ぬ前に聴いとけ」アルバムはそろいました。まったく〜、結局全部揃えることになったわけです....。

 で、結論はこう。

 全部最高ってこと。ランディ、ジェイク、ザックの好みの差は今ではほとんどないです。でも...思い入れってなると、ぶっちぎりでランディになっちゃうんだけど........。

 なんでオジーがメタルの帝王と言われるのか......よくわかります....。メタルっていってもいろいろあって、テンポが速くてツーバスがドコドコ言ってるのとか、 ラップメタルとか、メロデスとか、よくあるゲームミュージックのメタルっぽいサウンドも嫌いでは無いし好きですが、やっぱりオジーじゃなくちゃだめ....なんです。敢えて言うなら、オジーの作品はある意味ポップだなって思うんです。テンポも普通の速さのものが多いし、曲に空間もあるし窒息してしまいそうなわけでもない。そして、しっかりしたメロディラインがある! 時々メタルというジャンルには合わないような、優しすぎる程のバラードもあったりして、完全にやられています。ビートルズが大好きでそのメンバーになりたがっていた、っていうオジーだけある! そのメロディセンスはしっかり息づいている!

 「ヘルレイザー」って「Hellraiser(無謀な生活をすること)」だったんだ.....。てっきり「Hell-Razor(地獄の剃刀)」かと思ってた。アマゾンではタイトルがカタカナだったから分からなかったよ。「Hell-Razor」ってかっこいいと思うんだけどな。(←RPGのやり過ぎだ) やっぱりオジーには「Hellraiser」か。本人のことだよね。

....と、オジーのばっかり聴いていたのですが!


 今は、浜崎あゆみのを聴いている時間の方が長いかも.....。
(オジー&スラヴァごめん。)

 そう、「Boys & Girls」という曲を、最近になってまた耳にしてしまい(過去のNotebook参照)、曲名もあっさり分かってしまったので、今度の今度こそ、CD買いました。やっぱり流れていたのは、この「A BEST」だ。「M」と「Who...」のサビはしっかり覚えていたので....。


 あーーーーー最高だーーーーー!!!!! _| ̄|...○コロコロ

「Boys & Girls」素敵すぎる........。こればっかり聴いています。ぜんぜん飽きないんです.....。むしろずっと聴いていたい感じ....。

 邦楽のCD買ったのは、去年買った書上さんのを除くと、たぶん数年ぶり。4、5年ほど買っていないかも。ダンスビートの上にハードなギターとエッジの効いたシンセが入っていて、メロディはキャッチーで....っていうものが大好きで、昔、そういうものをよく聴いていました。元を辿れば、B'zから始まって、パメラとかも聴いてて、その後、ELTやフェイバリットブルーなんかに一時期はまっていました。でもその後、なんだかどれもサウンドの方向性が変わったりとか活動停止しちゃったりとかで、聴かなくなっていって、オジーに狂っていくようになっていきました。(そこでどうしてオジーに逝く?).....でもその頃、ちょうど、浜崎あゆみがデビューしだして、買おうかな〜なんて思っていました。(ホントです)。1曲1コーラス分だけを100曲詰め込んだエイベックスのダイジェスト版ともいえる「十年百曲」(キーホルダー欲しかった...)というのを買って、そこにも「poker face」が入っていて、サビよりもシンセのリフが良くって、かなり気になっていて、買おうと思っていたのが、買いそびれてしまって/// 後になって買おうと思い出しても、なんかみんなが聞き出してからだと買いにくくって。(天の邪鬼め)「流行りを追っかけているんじゃないんだよぅ」「別にあゆ萌えじゃないんだよぅ」って感じでレジに行けなかった....。(←小心者&被害妄想狂)(実話50%)

 テレビ見てる度に、あゆの曲が流れるようになって、「Boys & Girls」。これ最高!って感じで、サビの部分はしっかり覚えていました。(その時に買えよ) で、こないだプールで、また耳にしてしまって。やっぱり買うしかないな、って。ちょっと買うまで長かった......。「あれ」(後日告白)さえ見て無ければもっと好きになって早く買っていただろうけど。(それでも遅すぎ?)


 ようやく買ったわけですが、聞いてみた印象としては、今のはギターサウンドもザックザクなんだな〜っていうのが意外でした。昔のダンスものに乗っかっているギターサウンドってあんまり良くなかった、でしょう?(ケチは付けられないけど) もっとザクザクやってほしいな〜なんて思っていたのですが、それが「A BEST」とりわけ「Boys & Girls」は、ザクザクしてる。ブギーのレクティとかピーヴィーの5150みたいなハイゲインで、けっこうびっくりしました。ピッキングハーモニクスは、きゅーきゅー鳴ってるし。それにもかかわらず、他のシンセやボーカルを邪魔することなくしっかりまとまっているし、うぅぅ、すごい。アウトロのソロもけっこう弾きまくってますね〜。あゆの声は伸びと艶があるし、なんだかモーグみたいなリードシンセを連想させるような....。ああいう音にヴィブラートかけるとすごい良いでしょう?

 歌詞は本人が全部担当しているんですね....。実はこの歌詞、とても感心してしまいました。素直に上手いなって....。なんというか、恋愛の歌詞でもべったりしていなくて、すごく綺麗事で済まさない「強さ」を感じます。それに前向きで何かに直向きな姿勢が素敵。あと、何となく空元気ではない、どこか闇みたいなのを随所で感じたけど....そういうのも好き。言葉にエッジが効いている....。和んでいるようなのも嫌いじゃないけど。それに、メロディへの歌詞の乗り方がすごくぴったりしていて凄い! きちっと韻が踏まれていて、上手すぎる....。「Boys & Girls」(例えがこればっかりだな)のAメロとか上手いよ〜。あの曲だけちょっと短いんだよね。もう少し引っ張ってもよかったかなあって思うけど。


 ......なんだか賞めまくりだ....。

 もっと早く聴いていれば、って思ってしまいますが、あんまりそういうふうに思うのは嫌だし、今気付いただけまし、って思うようにしています。中高生の頃に聴くことが出来たのなら、けっこう楽しかったかもね、って思ったりはしたけど。(もっとも年齢的にムリだけど)だって、希望も未来も夢もある歌詞だし.....。もう遅すぎるってこともないかもしれないけど、もっと前から聞いてみたかったなっていうのは確実にあります。ランディだってヴァンヘイレンだってそう。子供の頃から聞いてみたかったな....。


 大事なこと言うのを忘れてた。曲は狂えるほど最高。(言うまでも無いけど)

 ここからコミック。まず「School Rumble」。
img 以前にNotebookで書きましたが、表紙カバーで全部持っていかれたので(それはもちろん魂です)、買ってみました。そいえば訂正が1つ。アマゾンで見つけたんじゃなくて本屋で見つけたんだった。それをアマゾンで確かめて購入決定したんだった。本屋で大量のマンガが陳列されている中で、これと後述の「xxxHOLiC」が目に付いてしまって。その場で買っても良かったのですが、パッと目で、こりゃあ成人向け、だよねぇ、(と悟った判断力は間違っていないと思うけど)....Hな内容だったりしたらいやだしなーって思って買わず終いでしたが。....だって、こういう真っ白な背景に真っ赤なフチ付きのタイトルロゴに(エリクサーの色だ。ってそう思うのはおまえだけ)、なんか挑発してそうな(「くすっ」、とか「フン」、って感じの)目付きの女子高生って要素を満たしているのって大抵嫌な予感がして、もしかしたら終止目合いっぱなしでとんでもない修羅場になってるかもしれない...って(←どうしてそーなる)

 でもそんなことはなくて、ラブコメだっていうから、この表紙の画風でラブコメ???って想像付かなくて、気になるしとりあえず1册だけ買ってみることにしました。(最悪、表紙カバーのみ満足できればいいかな、という感じ)


 で、買って中を見てみたら.......、絵が違う....。ほとんど別物...。裏表紙カバーイラスト、ラブコメ、ってことからもしかしたらそんな感じなのかな〜と思っていたけど、やっぱりそんな感じでした。えっと、なんでしたっけ、「あずまんが大王」でしたか、良く知りませんがあんな感じのキャラやボケ方の絵があったりしますね....。時々、(個人的に)奇麗な絵、っていうコマもあったりするのですが、それでも表紙のそれとは違う。 でも、中身は.、くすっ、って軽く笑える感じで......妙になつかしさを感じたりします。あのまま学校行っていたら、もしかしたらロマンスの1つくらいあったのかなあ、なんて。(たぶん無理だと思うケド)(...といいつつも妄想14分←おい).....だから、学園モノは、同時に少し辛くなってしまうんです。自分にはそういうのなかったから。だけど少しその味に酔ってみたくてふっと引き寄せられてしまうわけ。あゆの「Boys & Girls」もそう。夢も希望も持てたかも、って。


..........そういう現実離れした妄想は危ないんだけど。(少しくらいなら誰しもあるだろうけど日常化するのがヤバい)ギャップを埋められずに、ヘンな行動を実際に起こしたりする人がいるでしょう? "妄想=根拠のない誤った判断に基づいて作られた主観的な信念。分裂病・進行麻痺などで特徴的に見られ、その内容があり得ないものであっても経験や他人の説得によっては容易に訂正されない。"(三省堂
大辞林より) あぶないでしょう?(だから危ないのはおまえだよ) 好き勝手にストーリーを組み立てられるから。でもそうじゃなくって現実に基づいた根拠の上で妄想して≒夢や希望になれれば良いのだけど。...............って、なんて話してるんだ......鬱だ。
カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン


 とにかく、最近、くすっ、って笑えるマンガ見てなかったから、けっこう好きだよ。絵も表紙カバーだけだけど、好きだよ。衣服の折り目がちょっとヘンだけど色の塗分けとか奇麗だし、目の書き込みとか細かくなくてもイイ感じに描けるんですね....。最近の天広さんの画風が変わってしまっているようで、ちょっと残念だし(思いきって感想メールでも送ろうかな....。)好みの絵を描く人がいなくなりそうだったから、この小林尽って人に期待!もちろん天広さんにも頑張ってほしいし期待しているけど。この表紙の画風で、中身もふつーの恋愛ものにしてくれれば、なおさらよかったのに....。そしたらオレは死んでる。.....絶対。_| ̄|.....○ボトッ それになにより作者の名字が同じなのがなんとも....。妙に親近感があって応援したくなってしまう。
 そうそう、目次のタイトルが、フランス語やらイタリア語、英語だったりしていて、この人すごい?って思ったけど、これって全部映画のタイトルっぽい....。「Nuovo Cinema Paradiso」(エンニオ・モリコーネ、今度来日するらしいけど)とか「God Father」、「Plein Soleil」、「Deux」、「Die Hard」、「Tea For Two」("二人でお茶を"素敵なタイトルだ...)とかね....。映画好きなのかな....。.....自分は映画はほとんど見ないので、たくさんタイトル知っているだけで、すごいっ、って思ってしまいます....。 とにかくとにかく今後に期待! もう4巻出てるんだよね、うかつだった。アマゾン一括で頼でああだこうだしていたら1ヶ月程かかってしまったよ....。


 最後はこれ。「xxxHOLiC」。
img これも以前から気になっていたもの。(Notebook参照)
綺麗な装飾類、長い黒髪、手の仕草、そして顔つき、手を延ばした左手の先は...男のキス。ほとんどサロメのそれ。(なんか書上さんにも似てるけど。)(ぉぃ) あの右手には、ヨカナーンの生首が乗っているに違いない(ぉぃぉぃ).....だったとしても違和感なさそうだし。.....劇萌!


.....もうこれ最高。中身もずっと同じ画風でよかっった〜〜〜。着物を着て長いキセル咥えて何か吸ってるポーズがあったけど、マタハリ+サロメ÷2って感じで、ぅぅぅぅ。ああ、そういえばやたらお酒を飲んでいた場面もちらほら。あの右手にワイングラスってのもあるな....。(←妄想1分)ちょっぴりコワイけど魔術的だったりして内容も好きかも。ツッコミも「School
Rumble」より笑えて面白い。これでクロウリーとか出てくればなおさらいいけど。(妄想6分)


 とにかく、これは自分にツボな要素が満載で、内容、画風共にとっても満足、すごく好きです。漆黒のドレス、着物にチャイナと....どれもめちゃめちゃ綺麗! 露出が多くても網タイツはいてても、ちっともいやらしくないのが好きです。(その点、男が描くと途端にいやらしくなるんだもの。天広さんは例外的に清楚な雰囲気だったけど。)変な風にゴスロリじゃないのも素敵。なんだか、ビアズリーの絵に通じるものがあるような気もします。(超個人的に) 


.......以上、全て当たりでした。こんなことはそうそうないんです。


 「Boys & Girls」を永遠リピートさせながら「School Rumble」を眺めていると、また少し変われる気にさせられました.....。
 「悪魔のしるしと」と「ヘルレイザー」を永遠リピートさせながら「xxxHOLiC」を眺めていると、また自分なりの好きな世界(ゴシック調)を追求できる気がしました......。


 こうして振り返ると不思議なもので、みごとに二律背反....。とびっきり明るいのも暗いのも大好きなんです。サバスもあゆも好きな人って..........ほとんどいないでしょうね....。その上にスラヴァとか書上さんも含めたら..なんだか自分しかいなくなりそう.....相変わらずマイノリティの下に生きている......。


 どれも自分にとって最狂です。....狂える程に浸り深く溺れることができそうです。(ぉぃ)
 お陰で脳味噌は血みどろで濡れ濡れで止まりません.....。(癲狂院逝きだな。文章も崩れまくってるし)

素晴らしい作品をどうもありがとう、って言ってしまいたくなる程、です....。

† 12:01 | トラックバック | Topへ▲ †

 きのう、たまたまテレビ付けたら、江川達也さんが出てた。
番組の扱う内容が内容だけに出るかも、とは思っていたがやっぱり出た。だって「元教師」だものね。

 その番組、TVタックルだったのだけど、やっぱりそんなに最近の教師はモラルが低いの?なんだか番組見てたら、悪い冗談かと思っていたけど、本当らしい.......。
モラルがなくて狂っている自分がとやかく言える立場ではないのだけれども。


 「オレはモラルがあるから教師やめたんだ」 「大学行くからバカになるんだ」などなど、テンション高くして話していたのが、相変わらずな江川さんで、やっぱりこの人(いろんな意味で)面白いねーって思いました。少し前まで、ちょっと好きになれない時期があったのですが、番組内で発言する江川さんを見てたら、なんだかまた好きになりました。あの笑顔は.....昔とはちょっと違う気がしたのは.....自分だけかな。

 昔、NHKの番組で出た江川さんが懐かしい。NHKでAV流させたのは快挙、かもしれないw。あれ見ながらだとラブシーンが上手く描ける、とかおっしゃってましたねー、巨匠。
 「東京大学物語」、最初は普通の学園ものだと思って買った自分が間違ってたよ.....ホントにもう! 話はめちゃめちゃ興味深くて面白いしシリアスな部分もあったりして好きなんだけど........H過ぎて、電車の中でとか読めなかったんですけど。(汗) 5、6巻を境にスイッチオン!って感じじゃないですかっ! その後は、....まぁいつでもどこでも獣のごとくやってるし....もぅ! そのくせ、ふきだしにびっしり文章入っていてシリアスな会話してる、そのギャップにやられるけど。途中から村上直樹の「痛い」部分をしょっちゅう取りあげてネタにしたのは...面白かった。ずーっと読み続けていた自分にとって最後のオチはいまでも納得いかないよぅ。

 と書きつつ、アマゾンでチェックしてみたら、源氏物語、4巻までもう出てるんだ?日露戦争のももうずいぶん出てる......。109も気になるし、う〜ん、。
 どの作品もいいのだけど、独特のクセが.....今の自分には受けつけないところも、少なからずあったり。なんだか読んでいて疲れちゃうんだよね。延々と説教してる感じで。おそらく江川さんの思いが綴られているのだろうけど.....。


 最近は、ふつーに読める、マンガが読みたいのだけど.....自分にぴったりなものがなくて........。悪魔っぽくてゴシックぽい上に、時代は現代、だったりするの、ってないですかねえ。オマケに絵はキレイ目でキャラもカッコよくて綺麗で....みたいなの..........って、あるわけないか。

脳内再生するしか、ないか。
カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン

† 23:44 | トラックバック | Topへ▲ †

 月刊誌を買うため、毎月1回は必ず本屋へ行くのですが、その際、ついでにいろいろと物色して、結局買うのは毎月読んでいる月刊誌だけなのですが(ヤな客だ。)、こないだ行った時はかなり物色してしまい、なんだか2時間程そこに居座っていた、みたい.....。(迷惑な客だ)

 実は、CGソフト関係の本をいろいろ見ていて、中でもPhotoshop(フルバージョン)の本をいくつか見ていて、かなり気になる本があったのですが、値段がどれも\3,000近くもするので....とりあえず今回は見送りました。

 もっとも自分が持っているのは廉価版のElementsなので、知らない機能があったり、それを使うTipsもたくさん載っているのですが、そのElementsにはない機能を使って表現できるものが素敵で......フルバージョンの購入動機になりそうな予感です。何といっても個人的に一番いいなと思っているのは、レイヤースタイルの新規追加/保存が出来ることと、レイヤースタイルの効果のメニューが多彩だということ。またパス機能とチャンネル機能、その他、Elementsにはない細かい設定ができるのが、とても惹かれます。
 フルバージョン、買いたい気持ちは充分すぎる程あるのですが、如何せん値段が\90,000程するのが痛い。しかし魅力的だ。Flashも欲しいっていうのに、ぅぅぅ.....。

 それと、マンガで気になったのが、これ
はあ、以前にも気になってNotebookに書いたXXXHOLiCなのですが、3巻目が発売されていて、またもやその表紙に惹かれてしまい.....あの表情とポーズ、装飾を施した衣服、.......裏表紙の方へ伸びた手の甲に男のキス......。ぁぅ、狂えるほどのシチュエーションだ.......。でもなー、どう考えても気に入るのは表紙だけ、って感じ。コレ関係だけのイラスト画集でも出ればそれを買うのだけど.......、ぅぅ、以前やっぱり表紙買いした「ガンスリンガーガール」は見事に個人的には外れたし....。ちょっと迷っています。
 それともう一つ気になったのがこれ
「School Rumble」/小林尽(もちろん親戚とかではありません。) というマンガなのですが、表紙のイラストに惹かれて....かなり欲しい。
またもや女のコの表紙なんだけど...............キレイめに細かく描けていて、個人的に上手いな、とすぐピンときて...昔、「東京大学物語」を見つけた時と同じような感覚、かな。学園もので、ラブコメらしいけど......ん〜〜〜。
 まあ、間違っても「東京〜」のようなコトにはなっていないと思うけど、面白いのかなあ。いつも行く本屋は立ち読みできないようにカバーされているので、なんとも判断できずちょっと困ってしまいます。
 キレイめな女性が描かれているのが....やっぱり好きらしい。
江川達也、河崎淳、寺田克也の誰かが言っていたと思うのですが、綺麗な女性が描けないのはダメ、みたいなことを言っていて、やっぱりそうだよね、って自分も思ったことがあったっけ。まあ綺麗っていっても多種多様ですが。....なんだかファムファタルみたいな雰囲気の女性に魅入られている様な.....。(やばいかも)
「オレを殺そうとしても殺せないよ」、みたいな気持ちにさせようとする感じ。(←意味不明)

 この辺りで止めにしておこう。........いつもの様にやばい方向へ話が向かっている。

† 22:46 | トラックバック | Topへ▲ †

 都内の高校で、麻薬が売買されてたとかいう話........、高校生が麻薬の売人になるとは、すごい世の中になったものです。鬱だ。

 そんな事件で、ふと思い浮かんだのが、タイトルの「Go Ask Alice」。
このタイトルの本があるのですが....その本はある匿名によって書かれたもので、内容は、その匿名の娘の日記。(もちろん実話)

 その彼女は、ある日、パーティに出かけて、そこで何者かによって秘かにLSDが入れられたコーラをそうとは知らずに飲んでしまい、その後の運命が変わってしまうんです。..........そしてクスリ漬けの日々が始まり、一度はなんとか止められたもの、最後はオーバードーズにより亡くなります。

......たしかそんな感じだったと思うのですが......恥ずかしいのですがこの本は知ってはいるのですが、まだ読んだことなくて。調べたら、なんか洋書しかないようなのです.....。(和書もあっても良さそうなのだけど。見つけ方が悪いのかな?) その彼女は知らずに飲んでしまったわけで、......LSDを入れた阿呆が難くなるばかりです。と、同時に、麻薬の中毒性の恐ろしさも同時に思い知らされます。

 ドラッグなんて、一昔前の(海外ね)ロックミュージシャンなんてほとんどやったことがあるみたいだし....今だって、オーバードーズで亡くなるミュージシャンは後を絶えないし、蔓延しているわけです。

 そこで、オジーだ。
オジーは、ドラッグ、アルコール、タバコと物の見事に全てやり尽くした人ですが、彼曰く、「低濃度のマリファナだったから死なずに済んだ」とか言っていたような。「高濃度のヘロインを吸ってしまうと、一瞬で燃え尽きてしまうんだ。それをやらなかったのが救いだ。」とも語っていたと思います。 .......だからって低濃度のドラッグならやってもいいのかよ、ってそういう話ではありませんが.......。現在のオジーは、全て断ち切り、クリーンな身体に戻っているらしい(毎朝ジョギング、筋トレ欠かさずやっているらしい)。

 よく....「ダメ、ゼッタイ。」なんていう薬物濫用防止ポスターがありますが、あのポスターには是非とも、オジーに登場してもらいたい。w 正直、麻薬の怖さなんてやった本人にしか分からないだろうし、それを乗り越えた(しかもアルコール、タバコも)オジーは........まぁ、なんか変だけれど凄い!と感心します。(もっとも最初からしなけりゃもっと良いのだけど。) でも実際、オジーの形相でポスターになっちゃうとね〜......なんだか相手にされない様な気もするw。

 中高生の間でドラッグが流行らなきゃいいけど。(もう流行ってるの?)
う〜ん....次のブームは、タトゥーを入れるのが流行るとかどう?(また刺青ネタかよ) 水泳の授業になったら、みんな凄いことになってました....みたいな。..........でもなあ、未成年者に刺青を入れるのは罪になるとかどうとか耳にした覚えが.......。昔、姉がむりやり妹に刺青入れて逮捕された、とかいう事件があったと思うのですが、その逮捕の理由が確か未成年者に刺青入れたからだったと.......。

 またこんな流れになるなんて。
一番問題なのはこのラリリ気味なイタタな日記。
サイトをリニューアルしたら、奥底に隠しておこう。


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0689817851/ref=pd_rhf_p_1/249-4512022-6438763

† 00:09 | トラックバック | Topへ▲ †

 あと買ったものは、泉鏡花の作品。
鏡花は明治時代の作家ですが、あのミステリアスでファンタジーな物語が自分にぴったりで、いろいろ買い込んでしまいました。
「外科室」......かつで恋に落ちた男女が、外科医と患者として邂逅する...という話。「高野聖」......山中で男が謎の魔女にたぶらかされていく話。.....などなど。ぅぅ.......わくわく。堪能できそうだよ。

 それと、視覚デザイン研究所からシリーズで出ているもので、
絵画の見かた、マリアのウインク、ヴィーナスの片思い、悪魔のダンス、オレ達に明日はない、計5册を一挙に購入。どれもイラストを多用し、簡潔な文章で説明されていてとてもわかりやすく、なにより楽しめる内容が、GOOD。それぞれのシリーズの内容は、有名画家の紹介、聖書のシーンを取りあげた絵画/聖書の説明、同様に、神話、悪魔、黙示録....が取りあげられている絵画の紹介/解説になっています。神話や聖書、悪魔などが、絵画などと一緒にわかるので、一石二鳥!......悪魔に関しては、すでに悪魔辞典や堕天使に関する本を持っているので、それ自体は知っているけれど、絵画は知らないので。
 イエス、ヨハネ、ユダ、マリア、ヤコブ、アダム、イヴとかはもちろん、ロトも載ってます。w 悪魔は、ルシファー、ベリアル、アスモデウス、メフィストフェレス、ベルゼブル、サタン、サキュバス、リリス、リリム、リーパーなどなど、.......。もう思わずにまっと笑ってしまいます。 思いっきりツボ。.......そういえば、バールが出てこなかったなあ。ないの?

どれもとにかくイイ(*゚ー゚)b
 絵画っていったら!!!
今年も「夢の美術館」が放送されるのです!!!
しかも今回はなんと「印象派100選」。
絵画の中で最も人気がありポピュラーな分野。
ルノワール、モネ、マネ、ドガ、セザンヌ、辺りはもちろん、ドラクロワ、ゴーギャン、ゴッホ、などもばっちり押さえてあるようです。

 そして、個人的には.........、
モロー、「サロメ」 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ビアズリー、「サロメ:クライマックス」 キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
ドレ、「ダンテ神曲」 キタ━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━!!!
ロートレック、「ムーランルージュ」 wwwヘ√レvv──(゚∀゚)──wwwヘ√レvv─ピキーン!
萌絵......。_| ̄|.....○コロコロ

 今回も、美術評論家の重鎮、高階秀爾が登場。
あの人、国立西洋美術館の館長をしていたと思ったら....今は大原美術館の館長になっていた....。大原美術館は、えっと.....岡山の倉敷だったかな......? 大原美術館に、モローの絵があるんだよねーーー! 今回100選に入っているモローの2点のうちの1つは、その大原美術館所蔵の「雅歌」という絵。

 この「夢の美術館」、ハイビジョンではすでに放送されたようだけど....BSは1/4、地上波は放送未定になっていたけど、おそらく4月頃じゃないかな。(イタリア100選のときは春分の日だったし) ....うちはBS見られるので、1/4にまたーり堪能しようと思います。.......5時間ぶっ続けで放送だもんね......、たのしみです。

http://www.nhk.or.jp/yumebi/

† 17:20 | トラックバック | Topへ▲ †

 今年は、前もってアマゾンでいろいろまとめて買った本とCDで過ごします。
CDは、オジーの、ジェイク・E・リーの後釜として加入したザック・ワイルド1枚目の「No Rest For The Wicked」悪魔の娘達がオジーに寄り添っているジャケットのもの。今出回っているオジーのはリマスターによるもので、タイトルによってはボーナストラックも追加されているので、おいしい。 ただ、ランディ・ローズ在籍時の1st&2ndは、ベースとドラムが現在のメンバーで録音され直されているみたいなのだけど、聞くところによるとオリジナルの雰囲気が全くないとか......。いや、自分はオリジナルのものを持っているから、リマスターのものは持っていないのだけど。
 ザックのギターは少しは聞いたことあるのだけど.....「No Rest〜」は、ザックファンには申し訳ないけど、いまひとつピンと来ない。モダンな感じは良いし、キャッチーなリフで攻めているものもあるので、好きにはなったけれど、自分にはやっぱりクラシカルな雰囲気もありつつ適度にポップなものが、好み。

 以前、「Down to Earth」の特典で、ランディ動画+オジーのディスコグラフィーみたいな流れのムービーがあったのだけど、その中で流れた曲が気になった曲があって、流れたところがちょうどランディ後だったから、ジェイクかザックのどちらかだと思って、ザックの「No Rest〜」を買ってみたのだけど、ない。......「No More Tears」のほうかなあ。歌詞をよく聞いてみると「Hell Raizor」って歌っているから、同タイトル曲が納められている「No More Tears」かなあ、やっぱり。......結局なんだかんだ言っても、オジーソロ時代、ブラックサバス時代を全て買うはめになるのだけど。w オジーの魔力に魅入られているのだ。

 あと買ったのは、少し前の「Notebook」で書いたけど、「LastTribe」っていう北欧メロディックHR/HMバンドの3rd。ネット上で試聴した「Healer」があまりにもツボだったので、即、購入意欲がMAXに。 クラシカルでダークなエッジのかかりつつもメロディはとても上質でメロディックで、重厚な仕上がり。 文句無し!
 昔、「ミレニアム」「モナーク」というバンドが同じようなスタイルで、お気に入りでよく聴いていたのですが、最近は音沙汰無しなので、残念。その代わりになるようなのが、いないかなぁと探していたところ、この「ラストトライブ」が!
 ラストトライブの方が、全体的にクラシカルな雰囲気が漂っているので、こっちのほうが好みかもしれない。ただ、メロディックでキャッチーとはいっても、ポップさはあんまりないので.......気分によっては変わるかも。ダークなドラマティックさが溢れている感じ。この辺りが良く言われる北欧系バンドの特徴なのかな?

 で、本のほうは、まずマンガ。
「Gunslinger Girl(ガンスリンガーガール)」というマンガを1、2巻購入。
これも以前書いたのですが、アマゾンで偶然見つけて、表紙のバイオリンケース+少女+マシンガンで、マタハリみたいなイメージを浮かべて.......。
 しかし実際は、もちろん異なり思い描いていたものとは別物。それを承知で買ったのでべつに不満とかはないのですが.....あえて言えば、これも表紙を見て分かっていたことだけど、絵が緻密でないところ......あのコンセプトで江川達也とか天広直人のような緻密さのタッチであったならば、おそらく萌えていたと思う。少女がちょっと、ね。ロリっぽいのは......ダメなんです.......。う゛って感じになってしまいます。平面的な表情もなんとも.......。買った後で気付いたけど、電撃コミックス??? ぁぅ、メディアワークスか......。カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン それでも買ったのにはわけがあって、さっき挙げたキーワードの要素が入っているからなのです。

 勝手に脳内変換してやるもん!
ドレスが似合いそうなお嬢様のくせにレザーを纏いバイク(BMWやドゥカティとかの大型)にまたがり、戦乱の大地を駆け抜けるマタハリ.......。ギターケース開ければ、黒光りするマシンガン。もうひとりは川島芳子で、ベレー帽にジャケットを纏った華奢な身体でガルウイングのベンツを乗りこなす......。義理の姉妹として共に世界の破滅に立ち向かう......みたいな。将校達を巧みに操り、皇帝の救出に乗り出し、陰謀と殺戮のさなかをすり抜ける様に生き抜いて、最後は壮絶な死を遂げる.......。生まれ変わったら、平和な世界で、本当の姉妹として生きる.......みたいな。

............。
もはや別物。妄想モードが暴走しすぎっ!

......本当、好きなものについては、くどいほど語る。
Notebookを設けて正解だった。こんなのMessageZoneなんかに書き込めないもの。
続きはまた後で。

† 23:53 | トラックバック | Topへ▲ †

久しぶりにマンガのコーナーでいろいろ見ていて、「おっ」と思ったのがあって、
「XXXHOLIC」/CLAMP
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063347907/250-9832953-7458648
http://images-jp.amazon.com/images/P/4063347907.09.LZZZZZZZ.jpg
......というマンガでして、この表紙がとても気に入ってしまい、買おうかなあと思っていますが、内容が分からないし、これはマンガであってイラスト集ではないのだから...その辺りのことも考えると、むむ、って感じだけれども、たぶん買います。1、2巻一緒に。ページが赤色で塗られているのも、うむぅ、まさしくゴスロリの香りが。
 で、このマンガの著作者「CLAMP」っていうのは、もしかして複数の人が集まったグループ(サークル)名、なんでしょうか??? ....少し調べていたらなにやらそんな感じ。それに隣りに陳列されていた「ツバサ」という同じCLAMPのマンガの表紙のイラストは、タッチが違っていたし....あれ〜〜って思っていましたし。
 それをアマゾンでチェックしていたら、また違うものに「!!!」となってしまい、それはこれ。
「GUNSLINGEER GIRL」/相田裕
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840222371/250-9832953-7458648
http://images-jp.amazon.com/images/P/4840222371.09.LZZZZZZZ.jpg
......これは、なぜかぴーんときて。たぶんこれも買う、でしょう。
少女が銃を片手にいろいろやってくれるしいが、それって他のマンガになかっった???ぇえと、「最終兵器彼女」だったっけ??? 読んだことないからわからないのだけど、同じ様に武器を担いでいたような。
 少女+銃......なぜか自分の中では、マタハリ(川島芳子)とだぶってしまいます。このマンガのキャラももう少し大人っぽければなお良し、なんだけれど。 いや、川島芳子だって銃なんか手にしたことはなかったでしょうが、なんとなく、ね。

 勝手に自分の中で作り上げてしまう.......んだ。
分かっってもらうには、やっぱり自分で絵を描いてそれを表現するしか、ないか。
 と、それはともかく、
この2つのマンガ、個人的チェキです。
最近はマンガも買ってなかったし、ちょうど良い機会かもしれません。

† 00:24 | トラックバック | Topへ▲ †

 もう3、4週前ですか、名探偵コナンのスペシャルをテレビでやっていましたが、あれって、以前に一度放送してましたよねえ...?キッドが出てくるやつ。
 個人的にキッド(まじっく快斗)が出てくるのは好きです。あのどうしようもないキザぶりと手の負えないバカっぷり、コナンの世界と違和感なくリンクしているところが、すごく好きです。

 で、そのまじっく快斗に出てくるキャラで、紅子、(名字は、あれ、テレビでは小泉になってたっけ?忘れた...)が、一瞬、シスプリの千影とだぶってしまって....。そういや..マンガではルシフェル召還してたりしてて、まあ、血影とイメージ的にも似ているし、髪型が同じく紫色のシニヨンだったような....? 心の中では「そこで、『兄くん』っていわなきゃだめだろ.....」と思ってました。w でも声は、コナンで出てくる灰原哀と同じだったけど。というか声優陣がコナンと同じだったんですよねえ。そこがまた(*゚ー゚)bわけだけど。

 今度は、コナンと四葉のコンビで事件を解決してほしいぞっ。
その前の週に再放送していた「月光殺人事件」(再放送は見逃してしまいましたが)は、よく憶えてます。犯人が自殺してしまうのはあの事件だけだったっけ。最後は壮絶な結末で、けっこう泣けるかも。初期のコナンは、どうも当時売れてた「金田一少年の事件簿」を意識し、対抗意識をばしばし燃やしていたような気がします....。『犯人が自ら命を絶つのは許せねーんだよ!』とかなんとかいってたし。あれって、犯人がよく自殺した「金田一〜」への当てつけだよなぁ......。

 ......ついでにいっておくと、
コナンで、時々、事件の管轄が群馬県警の時があるけど、群馬県警の刑事、どうしてあんなにヘボなんだよぅ....。県民としてあれは情けない。群馬県警があの情けない姿を見たら、どう思うのか。それに、コナンでよくわかった。いかに、群馬県が、「近くて便利なド田舎」だったってことがっ!!!........ぇえ、そうですよっ、ぴったりだ! 東京から近くて便利な僻地ですよっ!

.........当たっているだけに.......言い訳できない....。

† 23:49 | トラックバック | Topへ▲ †

........今日、本屋で買ってきた雑誌です。

 ギターマガジン →もちろん名前の通り、ギターの雑誌。
同じギター雑誌でも技巧倒錯気味のヤングギターも昔よく買っていたけど、最近はもっぱらギタマガ。偏りなくクセのない内容が最近の自分にあっているかも。...とはいえ、ヤングギター別冊の「エクストラシリーズ」のランディ・ローズとジェイク・E・リーのはもちろん買って、ただいまお勉強中。

 BURRN! →ハードロックやメタル最後の牙城(?)、メタラーさん必携バイブル(?)
音楽雑誌です。巻末の点数付きアルバムレビューは、見てて面白い。あの点数はあんまりアテにならない、とかよく耳にしますが、個人的には見事に情報操作されてます....。あとは、CDジャケットのカヴァーが見られるのが楽しみ。これが意外に貴重です。メタル臭さ全開の渾身の手描き風から、近年よく見かける、3DCG使用ソフトがしっかりバレてます風、フォトショップのレイヤースタイル使ってます風ロゴ、などなどいろいろ手法や作風を見られるのでよい資料です。肝心の中身の記事に興味がないくても、アルバムレビューの中で気に入ったカヴァーが多くあったら、それ見たさで買ってしまうことも。

 Casa(BRUTUS) →マガジンハウスのブルータスから派生して発行されているデザイン雑誌。主に建築関係の内容で、気軽に読めてしまう記事内容についつい買ってしまいます。載っている広告も、ファッション、デザイン関連のものばかりで、そのセンスの良さが目の保養になります。
 先月の、阪神優勝に伴うユニフォーム格アートワーク+豪華2册分のスペシャル版だったのだけど.......買いそびれました。
 今月は、個人的に注目していたのが、ルイヴィトンの六本木ヒルズの店鋪。今回は建築士3人による合作らしいですが、国内のルイヴィトンの店鋪の設計にいくつも携ってきた、青木淳もしっかりいました。またもや王者の風格にふさわしいデザインですね....。うむう、本当、ヴィトンのお店だけは他とちょっと違う。
 ....しかし、断っておきますが(注釈入れずともお分かりでしょうが)、記事内容に全く無縁な生活です。汗

 上州風 →これはたまたま買っただけ。上州(=群馬)のローカル雑誌、らしい。県民のくせにその存在を知らなかった....。というほどマイナーかも。
 なぜ買ったかと言うと、それは安藤忠雄の記事が載っていたから。もちろん氏の記事が載っているというだけでは、そう安々と買いません。なんと、ついに群馬でも安藤忠雄の建築物が拝める日が来るのです!! 「昆虫の森」という施設の設計なのですが、ただいま建築中とのこと。うぅ完成が楽しみ楽しみ。
 ちなみに、建築とは無縁の自分がなぜそんなに安藤忠雄に注目しているかというと、氏の言動に深く感心されるからです。むしろあの人のインタビュー記事では、建築関連の内容よりもそれ以外の、生き方や、もの作りの姿勢、そういう事柄に関する発言から学ぶ事が非常に多いのです。本当に身に染みる思いなのです。

 そして、ワールズエンド →イラストレーター天広直人さんの現在連載中の作品の単行本化されたもの。作品こそ知っていたものの見る興味はさほどなかったのですが、たまたま店内をチェックしていたら見つけて、連載されている雑誌「マジキュープレミアム」を買わなくてもまとめて拝めるのでいいかなと。
 さっそく拝見したのですが、ぅぅう、これはシスプリよりかなりツボです! なんだか千影を金髪にして子供っぽくしたのや、亞里亞や咲耶そのまんまみたいなのとかいたりしますが、それがあの人の作風だから、使い回しだとかは決して思わないです。ファンタジーの世界の話のようで、なにやら魔法使いのお話らしい(....まだ文章は読んでないのです...)ハリーポッターみたいな感じなのかなぁ?
 しかし驚いたのが(気付くの遅すぎだけど)、原作も天広さんが手掛けているんですね!!シナリオだけ別の方が書いていてあとは全て天広さんの作なんです。ということは、それだけ天広さんの世界観が表れている、ということになりますね。もっともシスプリは「ギャルゲー/萌え路線」だったのだから、根本から異なるのでしょうが。でも、前にも書いたかもしれませんが、登場するキャラがみな女性ばかりなのです...。別に悪いってわけじゃないのだけれど。
 ま、それはともかく、相変わらず緻密で繊細な書き込み具合に感動。絵だけでものを語れるのだから、やっぱりG'sマガジンに載ってる他の絵とは次元が違うよ....。あんまりこういう他のものと比べて批評、みたいなことは言えないのだけど、この場合に限っては、断言したいです....。本当に上手です。
 MdNに登場してもおかhしくないと思うのです....。

.......本当は、それぞれもっと書きたいこともあるのだけど、まだ全部読み終えてないのです。夕方買ってきたばかりだし....。

 結局なんだかんだいったって、話す事柄はいつも同じなんだ...。
去年の今頃と言ってることが誤差もなくぴったりしてる気も......。
ほとんど中毒だね。

† 22:41 | トラックバック | Topへ▲ †

 またまた本屋でのはなし。
いつものように物色していると「死刑全書」という本を見つけて、「拷問全書」とかあるのは知っていたけど......、うむぅ、入荷しましたか......。って、ちょっと手にとると.........、
 表紙が、モローの「出現」だっ!
http://images-jp.amazon.com/images/P/4562034785.09.LZZZZZZZ.jpg
踊るサロメが手をかざす先に宙を浮くヨハネの生首がぼわっと「出現」している絵、です。あの絵は超個人的に萌えなのです。

........だけどどうして「死刑全書」のカバーにサロメの絵が........。
「拷問」といえば、やはり数々の拷問器具を開発したトルケマダ。
話はいっきに変わるのですが、所有しているMIDI音源にコルグのN1Rというのがあるのですが、友人の同人ゲームの曲作りにおいて今回はこのN1Rを多用しているのですが、それまであまり使ったことがなく音色もどんなのが入っているのか知らず、マニュアル巻末の音色リスト片手に音色を探していたりしました。.......そこで妙な音色名が。

「Torquemada」..........
あり? これってひょっとしてあのトルケマダ???
こんな音色を用意したコルグのマニアックさにちょっとびっくりしました。で、どんな音色かと思いチェックしてみると......あれ、ほわ〜っとした柔らかなシンセストリングスの音色じゃん、どうしてこれがあのトルケマダになるの???っと理解できなかったのですが.........、
低音域を弾いた途端、

「ギャァっっ!!」

あ、レイヤースプリットで1つの音色に高音域と低音域に別々の音色があてられていたのね....。納得しました。でも、こんな叫び声入った音色って何に使えばいいんだろう........。弱く弾いても「ぎゃおぎゃお」泣かれるしなあ。ハンマーのカツーンっていう打音の入った音色とかなら使えるのだけど。(実際使った。)むぅぅ...。

 本屋の話に戻して.......、学生は夏休みに入ったわけで、読書感想文のための本がたくさん陳列されていたりして定番ものとかもたくさん並んでいたので、樋口一葉を探してみたのですが......、ない。
 1册もないのです。
そんなぁ.........。ちょっとへこんだ。
といいつつもアマゾンで少し前に買った「闇桜」を読んでいます。復刊されたもののようで、巻末の解説が戦前の頃に書かれたものになってるし。当然、注釈など一切なし。読みにくい。
 でも「闇桜」だもの。このタイトルで購入したようなもの。このネーミングにはやられます。綺麗な明るいイメージの桜に闇というダークな言葉をもってくるのが。

 あの人のはどれも短編で暇を見て読むのにちょうどよくていいです。でも、読点がないんですよね、句点ばっかりで。当時の文章って言うのはそういう書き方だったんですかねえ? 使われている言葉も知らないのが多くて、短いとはいえども自分にはけっこうしんどかったりします。
 一葉が流行るのは(紙幣発行の)来年ですかねえ。

† 23:54 | トラックバック | Topへ▲ †

 でもまあ、やっぱり今まで通りの紙媒体の辞書も捨て難い。というより手放せない。
 「辞書を引く」という行為が、電子辞書のそれとは違うなあと、個人的には感じて....。紙媒体だと目的の言葉の前後の言葉、1ページ分が一気に見られるところが、いいなぁっと思っています。ちょっと寄り道が出来て、思わぬ言葉に出くわしたりすることもしばしば。なので「調べる」より「読む」という使い方ができるなあと思うのです。そういう自分だからこそ、類語辞典とか欲しがるのかもしれません。でも電子辞書には広辞苑、漢字、英和/和英含めてもあの大きさだもんねえ、両方欲しいなあ.....。それらでスカスカな脳ミソに少しは知識を充填したいなぁ

 そういえば、電子辞書とかパソコン用の辞書とかって、アップデートとかって出来るのでしょうか......?
 新語とか新しい言葉が出てきても、アップデート機能があれば買い替えなくても最新の辞書に生まれ変われるし、機械ならではだと思うのです。まぁ、そうそう買い替えるようなものではないけれど。ものは永く使ってあげたいし、むやみに使い捨てになるようなモノ作りは嫌いだ。

 ということで、最近は本屋に行くと辞書コーナーに立ち寄ることが多くなりました。う〜ん、様々な辞書があるものです。アマゾンなどのオンラインショップでは更に膨大な数の辞書が売られていて、欲しい辞書もあったりするのですが、やはり実際に確かめてみないとなかなか判断しづらいのも事実。でもそういう肝心の辞書が近くの本屋には置いてなかったりします。

..... 本屋にも電子辞書置いてほしいです。どうか他の辞書と見比べさせてほしいなあ。

† 22:29 | トラックバック | Topへ▲ †

 もうしばらく前の話なのですが、文化庁が行った「国語に関する世論調査」の結果が新聞紙上に掲載されていて、その調査ではいくつかの語句を尋ねその意味を知っているかどうかを調べる、というような内容だったのですが、例として取りあげられていたいくつかの言葉が.......、自分の持っている辞書に載ってなかったのです。泣

 「役不足」、「確信犯」、「流れに棹をさす」の3つのうち、言葉・意味ともに載っていたのは「役不足」のみ。「確信犯」はなくて「確信」しか載っていなくて。「流れに〜」に至っては慣用句自体載っていなくて。うぅぅ.....、O社の「国語辞典」なのですが、10年程前のだから?ってことはないよねえ。別に中学生向けとかそういう類いのでもないし.......。なぜなの。「流れに〜」だけはさすがにわからなかった。相変わらず言葉を知らないのだなあ........。鬱&恥。
..........去年は「けんもほろろ」が危なかったし。
 1、2年程前からネット上の「goo」の辞書を使い始めて、手持ちの辞書より「使える」と気付き始めていたけど.....、これほど差をつけられるとは.....、なんか悔しい。「goo」のは三省堂の辞書だったっけ。(ちなみに新聞紙上に合せて載っていた言葉の意味の文章が、その三省堂のと酷似していた。)

 そんなわけで、永らく使ってきた辞書におさらばして新しい辞書でも買いたいなあ、と思い始めています。数日前の新聞にタイミングよく電子辞書に関する記事が載っていて、最近では学生を中心に売れているらしいのです。実は、自分も以前から電子辞書があったらいいなぁ、なんて思ったりしてました。分厚く重くてかさばる紙媒体と違い、手軽でコンパクトで複数の辞書が内臓されていて、値段はそこそこするけれど、1個あるとなにかと便利そうだなあと......。

 ボキャ貧を辞書のせいにしちゃいけないか.....。普段、本を読まないせいです.........。でも、なかなか読みたいと思っても読書のための時間をとれなくて.....。うぅ、やはり子供の内にたくさん読んでおくべきですね.......。

† 23:51 | トラックバック | Topへ▲ †

 なぜか自分の行く本屋は、みな音楽関係の隣にアニメ/ゲーム関連の本が置かれています。ときどき本を立ち読みしつつ、どういう人が「G'sマガジン」とかを手に取るのかなぁと常々思っていたのですが、なかなか手に取る人がいなくて(観察するなぁっ)。でもこの前、妙なオーラを感じて隣をちらっと見てみると..........。***な風貌の人が。いや別にケチつけるとかそういうつもりはないし、あんまり人のことも言えたもんじゃないかもしれないけど.....ちょっとね。

 といいつつ、音楽コーナーにも、なかなかなルックスの人が。鋲をビシビシに打ったレザーを着ている人がっ......!ピュアなメタラーさんですねぇ。でも鋲付けるならやっぱり玉よりピラミッド型だよねえ。で、トゲトゲなリストバンドを付けて、工事現場にあるようなぶっとい鎖をかけてですねぇ、(この後、小一時間妄想が続くので省略。)

 対抗して、全身黒ずくめで巨大なペンタグラムorゴシッククロスでも身に付けていくか。で、オカルト関連のコーナーでひっそりと立ち読みして....。って、オカルト関連の本はぜんぜんなかったり。まぁ当たり前だ。どこの本屋にもクロウリーの「法の書」とかがやたらあったら怖い。でも置いてあるのが、「***の文化史」とか「****ノ心理」とかですねぇ、やたら変なのしかないんですケド。いや面白そうっていったらそうなんですけど.....。(ぉぃ)なんかそういうのと一緒にまとめられちゃってて、ってちょっと鬱のような、納得してしまうような。

 でも、新紀元社から出ている「Truth In Fantasy」シリーズのはいくつかあったりします。あのシリーズのは、RPGとかファンタジーとか好きな人にもってこいな本ですね。「堕天使」とか「天使」とか、「悪魔辞典」、「聖剣伝説」とか、まぁ、手軽なわりに資料がたくさん詰まっている感じなので、何か創作している人達にもうってつけかもしれません。シリーズ数も多いし、もうその道を驀進中、といった感じですね。

http://www.shinkigensha.co.jp/

† 00:35 | トラックバック | Topへ▲ †

 実は、このところ、すっかり単行本を買いそびれてしまって、この前、やっと40、41巻を買ってきました。なんか久しぶりに、まとめて読んだので、昔、コナンを読み始めた頃に感じたようなインパクトを受けました。

 やっぱり、あの人の描く絵が大好きです。「コナンカラーイラスト全集」なんてのが出たんですねえ。うぅ、どうせだったらコナン以外のもまとめて出してほしかったですが、それはきっとコナンが終わったらまた改めて画集を出すのでしょうね.......。もう40巻、読み始めた頃が懐かしい。連載開始当時からずっっと読んできたから、もう10年近く経ちますねえ。(しみじみ) コナンも歩けば事件(もしくは死体)に当たる、という感じですねえ。でも最近は、初期の頃の、殺伐とした雰囲気があんまり出てないし、読者としても毎度の事件に慣れてしまっているせいもあるだろうけど。

 キッドは元気なんですかねぇ......。う〜ん、ある事件をコナン側から、キッド側からのそれぞれの行動を、単行本で別々に掲載したりしたら、面白そうなんだけどなあ。...............どう? 1巻分くらいやってほしいなあ。
 
 昔、そういう,チャンネルをちゃかちゃか変えながら見る(ザッピングというらしいが)のが一度だけテレビでありましたよね、TBSとフジで。コナンとキッドなら出来そうな気がするんだけど........。

† 02:19 | トラックバック | Topへ▲ †

「本を読んで....」の続きです。


 オスカー・ワイルドの「サロメ」
これは一葉と同じく期待していた作品でした。
中身は.........思いっきりツボです! 期待を裏切らない内容でお気に入りです。しかもページ数がめちゃめちゃ少ない!! 100ページもないくらいで、しかもサロメの発言が少ないので、もう少し深く掘り下げて欲しかったなあ.....ちょっと残念かも。でも逆に設定が少ないから各々がいろいろ想像出来る、という風にも捉えられますよね。それでも聖書にちょこっとしか出てこないサロメをここまで魅力的な話に作り上げたのには感激。これが元になって、オペラや、絵画、以後におけるサロメ像を確立されたのでしょうから.....。

 しかし、この和訳が最高。「あたしはおまえの口に口づけするよ、ヨナカーン。」
しかも頭部しかないヨナカーンに向かってこの言葉..........。まさしく「狂恋」という言葉がぴったりな、狂える悲恋の一場面。実際にこんな人いたら関りたくないけど、話の中なら別。最高。これぞ狂える、ソドムの王女、サロメ。シスプリの千影の先を逝っているよ.........。

 もともとサロメを知ったのは、ギュスターヴ・モローの「サロメ」の絵を知ってからです。あの宙に浮かぶ生首の側で踊る王女、綺麗さと狂気のこの絵でサロメにハマりました。モローは他にもいくつもサロメの絵を描いていて、水彩だったり油絵だったりいろいろあるし、モローもけっこうサロメにはまっていたりして..........? ちなみに本のサロメの方には、これまた有名なビアズリーの挿し絵がたくさん入っています。耽美だけど、ちょっと妖し気な美しさが、サロメの挿し絵にぴったりですね。

 ワイルドの作品には他に「ドリアングレイの肖像」とか「獄中記」など作品があるようなので、そちらも是非読みたいです。


 あとは、売り場でたまたま見つけて衝動買いした「ランボー詩集」と「ロミオをとジュリエット」......何をいまさら、という感じですが、今まで読んだことなかったんだからしょうがない。「ロミオをとジュリエット」は、いい年こいた野郎が読む本じゃないような気もするケド、ま、いいか。(全然よくねー) しかし、初めてきちんと物語を知った気がします。すれ違いによって二人は死んで、王は事の重大さに気付いたが、覆水盆に帰らず..........。このすれ違う「時」の流れが妙に不思議に感じました。長いようでテンポよく場面の緩急にあわせた時の流れというか........。

 ランボーって若い頃に詩を書いた、とかは知っていましたが、少年の頃から名を馳せていたとは.........。しかも20代半ばで書くのをやめてしまっていたんですね! 驚きました。ランボーの詩は、理解するのが難しい。じっくり一遍一遍読む必要がありますね。でも、いかにも少年/青年が書いた、って雰囲気が出ていて、やっぱり若い頃にしか描けないものってあるんだなあと改めて痛感しました。


 そういえば、昨年末に、全国高等学校文芸コンクールとかいうコンクールの受賞作品が読売新聞紙上に掲載されいたのですが、まあ受賞しただけあって、本当に上手いものです。詩や、俳句、随筆、小説など7部門それぞれ載っていたのですが、高校生ってこんな感じだったっけ........?ってかなり自分の人生に疑問を思うことに.....。 そういうのを見るとやっぱり「今」しか創りだせないものってあるのかも........って何となく感じます。

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 掲示板でも書き込みした通り、人生で初めてというくらい、「まともに」本を読んでいます。というかほとんど「初めて本を読む」って感じです。(恥)

雑誌やらマンガだったらそりゃ読んでいますが、あれは本、図書とは言いにくい。( 自分だけかもしれませんが、図書券でマンガや雑誌を買うのに、抵抗があるんです。図書券が可哀想かなあって。雑誌といってもギタマガとかサンレコとか、まあ音楽制作のために買う雑誌とかなんで、自分にとっては教科書みたいな存在なのですが.....。)

 それで、ここしばらく掲示板やコラムで書いてきた様に、どうも自分における日本語の理解、語彙、知識が少ないなぁって日々少しずつ思ってきたことが、最近になって爆発して、本を買い込んだ、という次第です。昔から、親にさんざん本を読め読め言われて無視し続けてきて、今になって「あちゃ〜」って感じ。まあ、後悔しようと思えば後悔できますが、今気付いたのならまだ大丈夫かなあって(ん?手後れ? しょうがないな....カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン)

 そんなわけで本をいくつか買ったのですが、それぞれ買う理由があります。


「西条八十詩集」
西条八十を初めて知ったのは、CHAGE&ASKAのASKAさんの1stソロアルバムにてカバーされていた「蘇州夜曲」でした。子供ながら、ずいぶん古風で素敵な歌詞だなと思っていました。曲を作っている自分として、歌詞も作ってみたいしそんなわけで歌の詩も作っていた西条八十の詩が読んでみたいな、ということで買いました。それだったら阿久悠さんとかでもいいでしょう、とか思われるでしょうが、以下に挙げる人達も同じ理由ですが、日本の古風だけどどこか新しい、そんな時代を感じさせる「明治/大正」の頃の言葉に触れたい、というのがあるんです。特に明治という時代は、それまでの鎖国時代から解放されて一気に新しい文化が輸入されてきて、当時の人達が必死になってそれをきちんと吸収し、言葉においては、外来語を見事に日本語に作り替えた.....。今の日本って、入って来た言葉ってそのまま吸収せずに、そのまま入れてしまうじゃない? 英語のまま。 新しい日本語は生まれてきてはいるけど、新しい熟語とかは生まれないですよね? 終戦迎えてストップしちゃった、そんな感じ。 

 そういう時代の言葉に触れたいとそう思わせたのが、偶然知った「ゴンドラの唄」。その中に出てくる「恋せよ乙女(少女)」。この言葉が以前から気になっていて、どのミュージシャンか忘れましたが、曲名とか、あとなんだったか、ゲームか何かのサブタイトルとかにも使われてたようだったので、これはもしかしたら元ネタがあるんじゃないかと思ってググってみたら、「ゴンドラの唄」にたどり着いたことがあります。 明治時代に書かれたと言うのに、すごく素敵で瑞瑞しい雰囲気だなあって感動しまして......これは他にもいい詩があるかも!って思って、たまたま知っていた西条八十の詩集を買うことになった経緯もあります。

 ヨーロッパに留学していたこともあってか、和風な中にも、繊細なヨーロッパの雰囲気がほのかに感じるような箇所が所々見受けられて、そのバランスが好きです。気に入っているのか、「薔薇」や「病める」「亡骸」「蒼白めた」などの言葉が時々使い回されていて、いいですね....。個人的に好きです。ちょいヴィジュアル系(?)みたいな感じなのかな.....。まあとにかく今でも通用するような詩がたくさん詰まっていると感じました。 個人的にはこの人の詩は、氷付けの薔薇、あるいはガラスの薔薇、って言葉があうような..........そんな気がしました。どこか暗く冷たい雰囲気がするものが多く、自分にぴったりでこれは買いでした。


 西条八十の流れと、少し前話題になった、「金子みすヾ」。
この金子みすヾの詩は、とっても優しく、ほんと心が和んで、一遍一遍読み終えた後、心が晴れるような、そういう気分にさせてくれます。難しい言葉は使わず、やさしい口調で堅くない、気取らない、ふっと辺りの風景から取り出したような詩。本当、もっともっと早く有名になるべきだった詩人ですね。 そんな人が、自殺だなんて......悔しい。あのダンナは逝ってよし! 遊廓フラフラして家に帰ってこないわ、おまけに病気を持ってきて感染すわで..........本当、残念でならないです。


 遊廓、といえば、樋口一葉の「たけくらべ」。
この人の作品は、実は大分前から読みたかったもので、今回買った物の中で一番読みたかった作品です。今度刷新される紙幣(五千円札でしたか)に載るということで、話題にもなりましたが、それをいい機会に読むことにしました。  ..........この人もまた夭折....。享年24歳。同じ年だ。とてもじゃないけど比べられない.........。もしも一葉に会ったら速攻で蹴りでもくらいそうな自分に激鬱....。

 「たけくらべ」には将来遊女にならなければいけない少女と、僧にならなければいけない少年の淡い恋のお話なんですよね。お互い惹かれ合っているけれど、決して交わることのない運命が二人にはあって、それがすごく哀しい。遊女と僧、ある意味、二律背反な登場人物、いままで何も考えずはしゃいでいられた日々だったのが、吉原の暗い闇にふたりを次第に包みはじめる......そんな設定が、ぐっときます。最後の、格子窓から少年から送られた水仙の花を見つめる場面、哀しくも綺麗ですね.........。

 一葉の作品はどれも短編で、ラッキーだなんて思っていたけれど、書かれた時代がまだ明治の中期、知らない言い回しや言葉、風習などがたくさんでてきて、最初は慣れるのに大変で、何で現代誤訳が出ているんだろうと思っていましたが、そうだったんですね......。でも理解しようとして何度も何度も読み返すことができて良かったですが。

 一葉が女性だったからか、話の主人公は女性の場合が多いです。
しかも大抵生活を苦労している設定ばかりで、泣けてきます。しかも最後は別れたり、心中、など、辛い最後が多いような......。それらが、当時の明治時代の女性の立場を反映しているのかも。例えば、離婚してしまったら女性の場合は、もう遊女しかほぼ選択肢がなくて(今でこそそんなことはないですが)。これって男より女の人が読む方がいいのかも。っていっても時代が違うし、あんまり関係ないか。

 話はそれますが.......、亡くなるおおよそ1年半の間に傑作が生まれたらしいですが、それってランディ・ローズにも当てはまる様な.....尤もランディは事故死だけれども。なんだかとても不思議なことです。急に世の中に現れたかと思えば、急ぎ足にわずかな作品を残して去ってしまう........。どうしてそんなに急いでしまうのって、思ってしまうんです。

ちょっと長くなったので、分けます。

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