Diary of a madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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2008年11月02日(日曜日)

 2ヶ月経ちました。
こんなに空白が出来てしまったのは、1つは自分、もうひとつはパソコンの所為です。体調が思わしくなかったのとパソコンの環境を整理していたことに因るものです。

 体調についてですが、これには本当に悩まされました。以前にも書きましたが1月末の風邪と同時に現れた胃もたれが2ヶ月近く治りませんでした。最初は、気のせいかなあとか、飲み食いし過ぎなのかも、と思っていたりもしたのですが、やはりどうもおかしい。げっぷが出ないと苦しいというか胃の不快感が治まらない。治った今から振り返れば、あれは一体何だったのかと思うほど胃の不快感、胃もたれが酷かったのでした。食欲はあるのできちんどご飯は食べられるのですが、その後が辛いのです。満腹の状態とは少し異なる膨満感で、それがずっと続くのです。次の食事の頃になってようやく症状が治まる感じで、寝る前くらいになるとやっと治ったかと思うのですが、翌日朝食を摂るとまた振り出しに戻る....という状況でした。胃の症状に加えて、気のせいだと思っていたのですが、ふらふら感もかすかにあり、急に立ち上がったり振り返ったりすると、ほんのわずかにふらふらとする「感じ」がしていたのです。もっともそれは風邪を引く前から....今年に入ってからたまに感じていたので、忙しかったせいで疲れているからだと思っていました。けれどその症状も治まらない。

 そんな症状が続く中、電子辞書の「家庭の医学」のコンテンツで調べてみると、胃もたれという症状は、胃がんの初期の症状にも当てはまるなんて書いてあるので急に不安になってしまいました。...........実をいうと父方の家系は胃を患った人が多く、祖父は胃がんで亡くなっていますし、..............これも告白しますが一昨年の夏に父が胃潰瘍で入院しました。父は20代の頃から胃潰瘍に何度も罹っているようですし、なので体質を受け継いでしまったと悟ってしまうくらいでした。.........付け加えておくと、実はちょうど風邪を引いた一週間前に父が酷いめまいで倒れてしまって、入院などはせずに済んだのですが、そんなのもあって、このなかなか治らない胃もたれは、ひょっとして危ないんじゃないかと思って、医者に診てもらいました。

 とりあえず1週間薬を飲んでそれでもよくならなかったら再度診ますとのことでした。いきなり内視鏡で診てもらったほうがよかったかなと言い出さなかったことを後悔したのですが、結果的には一笑に付したというわけでした。それでもその一週間に胃もたれになる日も何度かありましたし、飲み終わった後でも何度かあったので、やっぱり診てもらおうかなと思っていました。

 が、間の悪いことに今度は花粉症であまりの症状の酷さに喉を悪くして熱を出して、耳鼻咽喉科へかかることに。家からすぐ近くのお婆さんがやってるところなのですが、「もっと早くに来ないからそうなるの! 早くに来れば処置も軽く済むのに! 」なーんていろいろ説教を受けました。自分の場合やっぱり市販薬ではだめなようです。処方された薬が効果覿面で花粉症の症状はすっかりよくなりました。「ジルテック」「セレスタミン」「ゼスラン」の3つの薬を処方されました。この中で「ジルテック」 という薬が比較的新しく認可された薬の様で、アレルギー症状を軽減させる効果に優れているみたいです。

 忘れかけたちょうどその頃に、胃の方もよくなりました。3月の末〜4月の初めの頃です。

 余談ですが、耳鼻科で診てもらった際に喉を痛めていたので、抗生剤を出されたのですが、症状が軽くなって薬が代わったのですが、その薬のせいだと思うのですが下痢の副作用が出てしまいました。あれには参りました。最初はてっきり胃の次は腸? 泣きっ面に蜂だ〜・゚・(ノД`)・゚・なんて恨みました。薬を飲み始めて急に下痢になり飲み終わった後に治まったところからして絶対そうに違いありません。


 そういう経緯です。今はおかげさまですっかりよくなりました。あのときの事が信じられません。なんであんなに苦しんだのだろうと不思議に思うばかりです。原因もよくわからないし.......。医者は季節柄もあるとかおっしゃっていたのですが、確かに調べてみたところでは寒い時期に胃を悪くすることがあるようです。もしくは前述の出来事から精神的なものもあったと思います。触診してもらい、胃だけでなく腸も機能が悪くなっているとか言われたっけ。おなかをポンポンと叩くだけで分かってしまうなんて......すごいかも。


 またまた余談ですが、その内科のお医者は、実はマカーです。w 数年前にインフルエンザで初めて行ったときからマカーである事は診察室においてあるモニタ画面から分かっていました。その頃はまだOS9でした。  1月末に診てもらったときは、診察室のモニタが真っ暗だったのでもう使っていないのかな......とちょっと残念に思ったのですが、再度診てもらった3月初めには、なんと最新のマックが!!!! iMacでした。うわ〜〜インテルiMacだよ。キーボードもあのアルミニウム削りだしの洗練されたデザインのあれだし.......。診察室でiMacなんだから自室ではMacProとか持ってそうだよねえ。町の開業医でお家も大きいし。いや.....久しぶりに個人のお家でしかも最新機種を見られたものだから、症状が治ったけどマックの話でもするために行こうかなんてちょっと思ったくらいでした。

 家からわずか100m先にマックがあるなんて思うと、なんだか戦友を見つけたみたいで嬉しくなりました。(^∀^)


 パソコン環境の整理の話はまた後日。ほかにも余談をいくつか書きます。

 
(2008/04/25)

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............と、4月の末に投稿するはずだったのですが、その後ふたたびパソコンの不具合が見つかり、延々とセットアップする日々が続きました。パソコン関係の話は稿を改めて書きます。

(2008/09)

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2008年11月03日(月曜日)

 前から書こうと思っていた話です。

 前回少し触れましたが、去年からネットで植物を買う様になってから数はもちろん種類も増えました。それまでは貰い物や枯れかけのを引き取ったりしていたのが、自発的に購入し育てる様になりました。去年は、ミニバラを中心に色の濃い花をつけるものを購入した感があります。たぶんそれはこれからも変わらない嗜好だと思いますが、今年は水生植物と山野草を育ててみたいと思っています。


 去年の園芸を振り返るというか反省点を挙げてみると、ずばり3つ。
スイレンを咲かせられなかったこと、オステオスペルマムを枯らしてしまったこと、ミニバラ「ノビリティ」の成長が芳しくないこと、です。

 スイレンは鉢を買ったお店に書かれていた育て方を参考に、スイレン鉢に直に植える方法を採りました。しかし思うに、この植え方がまずかったように思います。スイレンを買ったお店とナーセリーのどちらも育て方は、スイレン鉢に直に植えるのではなく小さめの鉢に植えてそれをスイレン鉢に沈めるという方法でした。スイレンを咲かせるには肥料の与え方が重要なようで、与えすぎても少なすぎても咲きにくくなるようです。スイレン鉢にはメダカを入れていたので、肥料が悪影響をおよぼすのではないかと思ってなかなか与えることが出来ませんでした。また手前に朝顔を日よけがわりに植えて伸ばしていたので、多少日光不足だったかもしれません。ホテイアオイは真夏では少し日陰くらいのほうが生育が良い様なので、別に分けて育てようかと思っています。とにかく青い花を咲かせてくれる熱帯スイレンでしたから、ぜったいにその花姿を拝んでみたいのです。今年はこれを最大の目標にして園芸を頑張ります。w

 オステオスペルマムは猛暑のさなかに枯れてしまいました。理由はそれのせいなのでしょうか。水やりはきちんとやっていたし.........。鉢が苗に対して小さすぎたのかも............? 買ってきた苗よりひとまわり大きなものに植えたつもりだったのですが、枯れるまで生育が良かったからそれかなあ。ちょっと理由が分からなくて残念です。枯らしてしまうことはすごく嫌なので、育て方をあらかじめ調べてから育てているのに.........。ゴメン。

 ミニバラの「ノビリティ」は以前からブログで何度も報告していますが、はっきりいってこれまでほとんど成長しませんでした。買ったときの状態とほとんど変わっていません。新芽が出て、葉が大きくなりだしたと思ったら、前の枝が枯れるという、それの繰り返しで、ちっとも大きくならないんです。そのかわり蕾はその度に付けていたのですが、株が育ちもしないうちに咲かせるわけにはいかないのでその都度摘んでいました。
 葉っぱがすべて落ち、年末から今年にかけて今季に成長する新芽がぽつぽつ付いたので今年こそ育てるぞ〜と思っていたら、赤く生き生きとしていた新芽が色あせて、見た目がどう見ても枯れてしまったようになってしまいました。何が原因なのかさっぱり分かりません。そもそもまったく成長しなかったところから、元から苗が良くなかったのでしょうか。他のバラたちがぐんぐん成長しただけに、すごく残念です。試しに枝を切ってみたのですが、中は青々と緑色をしていましたので、枯れてはいないようで、それだけが救いです。何とか枯らさずにこの冬を越して、ぐんぐんと育てていきたいです。バラの中ではこの「ノビリティ」を最優先にします。(`・ω・´) シャキーン
 

 
 話を変えて、今年新たに育ててみたい植物について。

 水生植物はスイレンなどが代表ですが、去年喪中欠礼状のデザインで琳派に嵌っていたせいか、カキツバタが欲しくなってしまいました。調べてみると、鮮やかな群青色はもちろん、淡い薄紫色、クリーミーな乳白色など、色々あるようです。2つほど買いたいなと思っています。
 山野草は、ウラシマソウとカンアオイが欲しいです。ウラシマソウは、濃紫色の仏炎苞をつけ中から長い竿のようなものを伸ばす姿から釣り竿を持つ姿に例えてウラシマソウという名前がついたようです。カンアオイは、冬から春にかけて咲き、葉の下に隠れて地際に花を咲かせる地味な花ではありますが、何となく好きになってしまいました。どちらも半日陰から日陰を好む植物のようです。和のものも良いなと感じられる様になりました。w 本当は花梅も欲しかったのですが、とうとう買わずじまいでした。あれは盆栽の部類に入ると思うのですが、よく陶器の浅鉢に植えられているもの。ウメやサクラはどちらも美しいですが、地植えにしたらどんどん伸びてしまいます。鉢だったら手軽に楽しめるし、窓辺にも飾れるかな、と思って。

 あとは1つツルバラを買おうかどうか悩んでいます。
10号くらいの鉢に2m弱のオベリスクを立てて、そこに絡ませて育てようかな、と。ネットでミニバラを物色していたら、濃赤色の剣弁で強香で四季咲きというツルバラがあったので、これはいけるぞとピンときてしまいました。調べたところ、ツルバラは一季咲きのものも少なくないようなので、消去法で自分の好みになるバラはきっと少ないでしょうから、ううぅ.....買ってしまうかも。まだ在庫があったらね。

(2008/02/16)

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2008年11月04日(火曜日)

 そういえば報告していませんでしたが、夏以降に買った植物がいくつかあります。
 すかしユリの「ランディーニ」、ヒヤシンス「デルフトブルー」、ハマナス、アネモネ、ミニバラ「トリル」です。

 すかしユリは、前にも書きましたがずっと欲しくて狙っていた、黒赤茶色のユリです。タグには「魅惑のブラック」とか書かれていた様な。とにかく黒系のユリです。色々調べた中で一番暗い色の品種のようです。これが近くのホームセンターに売っていてびっくり。珍しいものは絶対無くて、どこでも買える様なのばかりでしたから。2球で980円でした。それがネットで見たら半額近くで売られていてショック。しかもしまいには売れ残りでセール品になって300近くにまで。でも考えてみたら、ユリの球根は乾燥を極度に嫌う様なので、出荷されたらすぐに買って植え付けた方が良さそうですね。買ったのはまだ暑さも残る9月でしたから。でも腐らせずに年を越せるかな〜なんて心配だったのですが、先週一回り大きな鉢に植え替えた際にしっかり腐らずに生きていました。よかった。( ;∀;)

 ヒヤシンスとハマナスを買ったところは、美術館のミュージアムショップ。フェルメールのミルクメイドを見た時に買ってきました。ミュージアムショップで植物を買ってくるっていうのも変かもしれません。でもいろいろと展示会を見てきて、クリアファイルなどは飽きてしまったし、何か変わっていて残るものがいいなあ.......と思って、物色していて見つけたのがそれらでした。それ以外にもミルクメイドのマグカップとかポスターとか買っちゃったんだけど。

 ヒヤシンスは球根とガラス瓶のセット、ハマナスは種子の状態でした。ヒヤシンスは今ちょうど花を咲かせようとしています。育て始めるのが遅かったので、今頃花びらが出てきました。問題はハマナスです。ハマナスというのはバラの原種です。パッケージには「Wild Rose」と表記されていました。一重の花姿で強香の品種です。苗の状態で買うのが一般だと思うのですが、これは種でした。すぐ芽が出るものだと思い安易に買ってしまいましたが、発芽まで8〜16週間かかるとか。しかも発芽させるには「冬」が必要で、冷蔵庫に入れて保管する方法も記載されていました。秋に植える場合はそのまま植えてくださいとのことだったのでそうしましたが............未だに発芽せず。ネットで調べると意外に種子から育てている人がいるようで、乾燥させずに育てていけば春になれば発芽するようです。大丈夫かなあ。14個くらいあったから1つくらいは発芽してもよさそうだけど。ちょっと鉢の中をほじくってみたら、ぷっくりと膨らんでいたのがあったので、これは発芽しそうかな?
 まったく.......芽を出すまでに時間のかかる植物は精神に良くありません。w 「もしかして腐っちゃったかも?」「水が足りないのかなあ?」「温度が適していないのかなあ?」とか...やきもきしてます。w
 

 アネモネとミニバラは先々週に買ったもの。ちょうど雪が降って寒い時に買いました。ちょっと遠い園芸屋さんなのですが、とても大きい店舗で管理もすごく良いので、良い苗がたくさんあります。行った時は、ちょうどクリスマスローズとバラの大苗とクレマチスの出荷時期で、その2つで70%くらい占めていました。それぞれ200株近くあったんじゃないかなあ。ズラーーーーーーーーーッと一面に並んでいて圧巻でした。で、ミニバラはというと、おまけにもならないようで、4、5株がひっそりと置かれていました。去年行った時もそうでしたが、あんまりミニバラを入荷しないのかも。やっぱり売れないのかなあ。
 そんな数少ない株の中に、1つだけ黒赤色のおおきなつぼみをつけたのがあり気になりました。値札にパティオヒットの文字がありましたが、パティオヒットは別にタグが付いているはずなのにそこに陳列していたものにはなかったので、不思議に思いましたが、買って帰ってから調べてみたら、どうも今年出荷の新品種のようです。つぼみが開いてみるまで何とも判断できませんでしたが、ようやく咲いた花を見ると、やはり2008年新品種の「トリル」のようです。赤ワイン色を暗くしたような、ぐっとくる色です。赤を黒くしたというよりは赤紫を黒くしたような色合いです。買ってきて良かった! まだ試験的な出荷で数も少ないらしいし、そこのお店は遠いのでちょくちょく行けないので、買いそびれていたら知らないままだったかもしれません。


(2008/02/16)

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ハマナスは残念ながら枯れてしまいました。 (つд⊂)エーン
6月末まで良かったのですが、7月辺りからうどんこに悩まされて、その後なんとか耐えていたものの、その後の酷暑で枯れてしまいました。せっかく発芽しただけに非常に悔しく残念です。

ユリのランディーニも花は咲いたものの、その後球根が腐ってしまいました。原因はわかりません。水のやりすぎでしょうか。一応、木子(分球したもの)がいくつか芽を出していたので、それを育てていますが、それらが咲くのはだいぶ後のことでしょう......。(´・ω・`)ショボーン まだ球根のランディ−ニを売っているところもあるので、再チャレンジしようかな.....。

(2008/11/4)

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2008年11月05日(水曜日)

 たま〜にサイトをチェックしたりしているのですが、結構欲しくなってしまった機種が出ていました。

PW-AT770|生活総合タイプ|電子辞書 パピルス:シャープ

 
 何といっても液晶バックライト付き、というのがポイントです。私事ですが、よく寝る前にベッドで電子辞書を使うことがあります。電気を消してスタンドの明かりで見ていたりするので、バックライト無しだとちょっと見づらい。その点バックライト付きは暗くても大丈夫だし。おまけにさらに液晶のドットが細かくなって情報量が増えたとかでこれも嬉しい。手書きパッドは少し前の機種から付いていますが、これも良いですね。持っている電子辞書はちょうど手書きパッドの機能がつく前のでした。本などで難字に出会う度に調べたりするのですが結構面倒くさい。部首引き、訓音読み、総画などから調べられるのですが、部首引きで見つけられないとかたまにあります。総画でも調べられますが、たまにハズレることもあったり。w  あとは最近はしていないですが脳ドリルの際に漢字の書き取りとかはパッド無しでは出来ませんでしたが、これならできるのでありがたいかも。.......漢字を書かないのでけっこう忘れているんです。小学生の漢字ドリルが出来ない様な気も........なきにしもあらず。

 シャープの生活総合タイプの電子辞書は2つの方向性があるようで、1つは上記の様なモノクロの液晶+コンテンツ豊富なタイプ、もうひとつはコンテンツは少なめだけどカラー液晶でワンセグや電子書籍も見られるタイプ。

 PW-TC930|生活総合タイプ|電子辞書 パピルス:シャープ

 正直言って、これらを組み合わせた機種が欲しいな。
ワンセグはともかくカラー液晶で豊富な写真や画像が見られるのは、製本媒体の辞書や今までのモノクロ液晶による電子辞書では出来なかったことですし。加えてこの機種に収録されている国語辞典の「大辞林」がすごい。類語機能が付いてる!!!  一部の見出し語のみらしいですがぜひ網羅してもらいたい!!! おまけに音声図鑑とは.........。いい時代になったものですね。

 電子書籍が読めるっていうのは前々から欲しかった機能です。青空文庫に収められているものも自分でファイルを落としてカードに保存すれば見られるのだとかネットで目にしたことがあります。

 ちなみにこの液晶パネルってASVだから目が疲れにくそうだし...............、うぅ、欲しいなあ。
 でも2年前に買ったばかりだしなあ............。持ってる電子辞書、同じシャープの「PW-A8410」ですが、使い倒したおかげですっかり単語帳がいっぱいになっています。(各辞書ごとに200語までしか登録できないから) 日々日常、助かっています。

 
(2008/02/22)
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 ..............と思っていたら、いつのまにかシャープは新しい電子辞書のシリーズを発売していました。

電子辞書 Brain(ブレーン):シャープ

 こういうのを待ってたんです!!!!!
ダウンロードしてコンテンツを増やせる機能! 電子書籍も読めるし! 細かいところでは3色マーカーが付けられたり、収録している国語辞典を相変わらず三省堂の「大辞林」にしているところ!!!! 個人的にこの辞書がとても気にいっているので、とても嬉しいです。広辞苑のどこが良いのかさっぱり分からない自分は異端ですね、きっと。電子辞書ならではのカラー液晶で辞典の挿絵はもちろん、音資料まで収録しているところはさすが。

 欲しい欲しい!!

.......でもダウンロードするのに必要なパソコンがWinオンリーなのはいただけません。Macも対応してください。(インテルMacオンリーもだめです。w) あと、液晶パネルも目に最も優しいといわれていたASV液晶じゃなくなってしまったようなのも残念です。

今後のモデルに要注目です!

(2008/11/05)

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2008年11月07日(金曜日)

 今回の年賀状で使ったソフトは次のソフトです。

Photoshop Elements 3
Painter Essenntials 3
Expression 3
Fireworks 4

それとワコムのペンタブレット、ファーボ CTE-640。
PhotoshopとPainterはファーボに付属していたもの、Expressionは無料でダウンロードしたもの、Fireworksは何年も前にDreamweaverとのセットのSTUDIO3を当時2万くらいで買い、すぐに無償でバージョン4にアップグレードできたソフトです。去年の年賀状と異なるのは後者2つのソフトを使ったという点です。それ以外はほとんど制作も同じでした。

作業の流れはざっと、Painterで下書き+Expressionできもの柄、背景、扇のパス描き→Photoshopで色塗り、背景編集→Fireworksで文字入れ→再度Photoshopでサイズ調整.........という具合。


今回、キャンバスサイズがやたら大きくなってしまい、最後の方はファイルを開いたり保存するのにさえ時間がかかるようになってしまって大変でした。2、30秒くらい掛かってました。ノーマルのG4 Cubeではきつかったのかなあ。ちなみにキャンバスサイズ.....きものの柄はドローソフトのExpressionだったので、Photoshopへビットマップファイルとして出力する際にサイズをどうにでも変更できたのですが、制作時そのままのサイズで出力したら確か1500mm×3700mmくらいだったような....。実際の着物よりもはるかに大きいサイズに。背景もそんな調子だったのでビットマップで出力したものだから、Photoshopでのファイルが100MBくらいになってて....今回の一連の作業ファイルを収納したフォルダが1GB超えてました。w

 大は小を兼ねるとはいえ、まだ適当なサイズを把握しきれていないようです。年賀はがきに印刷するのだからそれほど大きくなくても良いのですが、しかし大きくすればそれだけ描き込めるし縮小サイズにしたときに粗も見えづらくなります。けれど、今になってみると今回の大きさがちょうど良かった様な気もします。線画の線をなるべく細くなるように心がけていたのですが、去年は少し思っていたよりも太くなってしまったので、それの反動で今年は充分過ぎるサイズにしてから下書きしました。


 話が少し変わりますが、前々から目標にしているイラストレーターさんがいて、ブログにも過去に何度も話題にしてきましたが、今回も目標としたのがずばり天広さんなのです。あの人の描くイラストがとても好きなので、なぜ好きなのかその理由を探る為に、かつて苦労して買ったG'sマガジンを年賀状の製作中に穴が開くほど眺めていました。寝る前にもベッドで横になりながら見てたもん。w .....端から見たら完全にヲタク状態だったでしょう。そもそもG'sマガジン自体があれだし.........。よくもまあ数冊とはいえ買えたものだと我ながら感心してしまいます。べつに18禁な内容じゃないのですが、自分にはムリ。

 話を戻して..........天広さんのイラストで気になった点がいくつもあるのですが、例えば線画が細いわけです。加えて単に全体通して細いわけではなくて箇所によっては太くもあり細くもあるわけなんですね。年賀状が出来上がった後に見つけたのですが(後述参照)、天広さんの線画のみの絵を見ると、塗りの前に、Gペンか何かで線を描き込んでいるように思えました。塗りを終えた後にペインターかなにかでアナログっぽい質感が出せるブラシで部分的に入れているのかな、とも思っていたのですが............いやどちらともはずれかもしれませんが、とにかく線画が綺麗なんですね。天広さんに限らず、上手いと言われる人は皆、線画がきれいなのだと思います。


 そんなわけでとりあえず線画をできるだけ細くしてみたかったのです。それでサイズが大きくなってしまったわけです。他にも天広さんのイラストから学び取ってみたかたのが髪と目の描き込みだったのですが、時間がなくてチャレンジできませんでした。残念..........。天広さんのイラストが他のG'sマガジンに載っている他の人のと明らかに異なる箇所が、その髪と目の描き込み具合なのです。際立って細かく描かれていて、髪の部分の線画を極細かもしくは透明度を上げてほとんど見えない具合にしている点と、目のグラデーションとハイライトの入れ方、それとまぶたの線の描き込み具合...この2つが際立っています。それらを真似ようとしたのですがいきなりは無理でした。(先述の通り時間もありませんでしたし)


 時間が足りなかったのは、前回前々回にも書いた通り、単に技量不足としか言いようがありません。本当に下書きを済ませるのに時間が掛かりました。やはり下書き....線画をいかに短時間にキレイに描けるかが大事なように思います。塗りはそれと比べればわりとどうにでもなりそうな気もしますが、線画ばかりは数をこなさないと上手くなりませんし、そこが上手い人とそうでない人との差であるとやはり思います。

 まったく.....本当、例えば手を描くだけでも苦労しました。今回の年賀状で言えば右手がどうにもこうにもいかず、仕舞には手鏡で写したものを見ながら描く始末。それでもうまく描けないし、描けてもそれは自分の手。女性の手や指じゃない........。よくデッサンというと、手、顔、ポーズなどがありますが、手のデッサンはやはりやる意味があるのですね。今回それで初めて分かりました。クラシックの絵画みたいなのを描くつもりがなくてもああいうのはやるべきだな....と実感しました。天広さんなんかはなんとなくそういうのも経験しているように思えるんです。また他の作家と引き合いに出して申し訳ないですが、G'sの中には、体つきが人形そのものだったりとか、顔と胸以外がどうでもいいような描き方とかw、見受けられました。天広さんはそこが違うように思います。小物もきちんと描いてあるし、背景も前景もそう。あとは花を描くのがうまい。ちょこっとキャラの脇や前にブーケやら花の装飾が描かれているのがちらほらありますが、脇役とはいえそれがしっかりと描けている点が、萌絵っぽくない.........です。

 自分もそれにあやかって、年賀状の全面に梅の花(と枝)でも描こうと思っていましたが、それも出来ませんでした。........でもこれは雰囲気上、結局似合わなかったようにも思いますが。


 今回は模様のある面の影を付けるのが初めてで、その部分の塗りをどうしようか試行錯誤しました。基本の色の近い色の濃い色なのか、影なのだから灰色で塗りレイヤーの不透明度を下げるか.......。どちらも色によってうまくいける場合とそうでない場合があって、今の自分ではどうしたらよいのかいまいち分かっていません。影レイヤーを乗算+不透明度を下げたり....とかあれこれ試してみました。また、もっと大胆に影を付けてもよかった感じです。木を見て森を見ず、という具合でした。実際はこんなに影は濃くない、とか自問自答しながら塗っていましたが、この手の塗りは非現実的でも良いみたいですね。はがきに印刷したものは一番最悪な仕上がりで、影がほとんど付いていない仕上がりになっていて、がっくり。

 でもまあ........良い点も見つけるとしたら、自分には似合わない「きれいさ」がだせたかな、とは思っています。昔からそうなのですが、紙に書くときとかも、筆圧が強めでがりがりと書く方なんです。塗りもこってりな感じになってしまう.......。去年のイノシシみたいなのはまさに典型的で、作風と内容がマッチしていたからあれでもよかったのですが、今回はそういうわけにもいきませんから、極力、きれいさを最優先させました。

 それと今回行き当たりばったりでやってみたのが、ビットマップ画像をぐにゃぐにゃと変形させて目的の形へ変形させたこと。着物、魔法円、扇で使いました。先述同様に、天広さんのイラストを見よう見まねでやってみました。イラストレータを持っていないので分かりませんが、Expressionでも似た様な機能がありました。胴部分はぐるりと巻き付ける様に変形させたり、裾部分はしわを付けたり。この機能がなかったら着物なんてもっと適当に描いていたでしょう。扇もパースが崩れて見るも無惨な扇になっていたはずです。本当はそんな機能に頼らずに描かなくてはいけないのでしょうが。

 機能に頼ったと言えば今回は便りっきりでした。(って、いつものことか。) キャラを描くのは初めてなので、頭身の具合などもさっぱり掴めず、顔、腕、上半身、下半身、裾のようにパーツごとに分けて、顔はさらに、目や鼻、耳と、分けて、ほとんど福笑いの様な作業でバランスをとりました。下書きでは頭部は少し小さくて目も小さかったのです。大きくすると子供っぽくなってしまうので嫌だったのですが、はがきという小さいスペースに全身を収めるとなるとインパクトに欠けると思って、仕方なく大きくしてみたのですが、良かったのかな...........?  それのせいで手が小さく感じる様なしないような......。


 課題は山積みです。次こそ萌絵に挑戦してみたい........。横顔でなくて前を向いたポーズで、試練だと思ってメイドとかゴスロリとか女子校生とか...........。また越えられない壁がっっっ!!!  一番簡単にウケを狙えるけど作風によってはヲタのレッテルを貼られてしまうという諸刃の刃。来年の年賀状は萌絵かな。なんだか越えられない方が良い様な気もするけど。あはは。( ;∀;)

 
 
天広さんイラスト うわーん、こういうのをいつか描けるようになりたいな〜。
天広さんイラスト2 わざと制作途中のを載せる為に後からペン入れしたのかもしれませんが、こういう線画は.....やはりマンガのそれですよね........? Photoshopのブラシ+ファーボでも出来そうだけど、結局のところキレイに線が描ける腕次第だろうなあ........(´・ω・`)。


(2008/1)

 
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ずっと前に書いてあったものです。いまさらという感じですし、むしろ来年の年賀状のことを考えなくてはいけないのに。(´・ω・`)ショボーン また去年と同じく試行錯誤の果てに満身創痍になって、今年みたいにパワーダウンしたりしないように!

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2008年11月09日(日曜日)

 はじめにおことわり: 以後しばらくパソコン環境についての記事が続くと思いますが、所詮チラシの裏に書く様な内容ですので、スルーしてください。(といったらこのブログ自体、全スルーになってしまいますね。w)
 
 
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 パソコン環境を再構築する(という程でもないが)そもそもの理由は次の2つでした。ひとつは、Mac本体からの騒音を減らすために机から遠くはなれた場所に設置すること、ふたつめは使い続けてOSが不安定になったことにより再インストールとHDDのデータを整理整頓すること、でした。どうせならと、今や主流となっているシリアルATA(以下SATA)のHDDを導入することにし、新たにSATA HDDとSATA化にするためのPCIボードを購入することにしました。

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#SATAボード
検討した機種は次のもの。
デンノーの「MSATA-02MAC」「MSATA-11MAC」「MSATA-13MAC」
ラトック「REX-PS30X」

 OS9で動作することとディープスリープに対応していることが譲れない条件でした。ラトックのはRAIDをOS9でも組めるということと評判がよさそうだったので迷ったのですが、ディープスリープ機能がOS10.3以降は不安定でメーカーとしてはそのため未対応ということになっていおり、反対にデンノーの方はメーカーサイトにディープスリープ対応と表記していたため、デンノーの「MSATA-02MAC」を選ぶことにしました。紆余曲折あった今では、「MSATA-11MAC」にすればよかったと思っています。


#「MSATA-02MAC」取り付けとOSインンストールについて
 「MSATA-02MAC」に新しいSATA HDDを取り付け、MDD付属のインストールディスクでOS10.3を新規インストールしようとしたところ、インストールしたいディスクを選択できないトラブルが起こりました。手持ちのOS10.4のインストールディスクではインストール可能でした。なぜ付属のインストールディスクでインストールできないのか理由がわかりません。パーティションを4つに区切った中の1つにインストールしようとしたのがいけなかったとは思えないし........。(その後、既にOSがインストールしてある状態でならばインストールディスクでインストールできました。)


#その後の動作
 OS Xでは問題なしです。OS9ではシステムプロフィールを開くと不安定になり、中でもATAの項目を開こうとすると確実にフリーズします。またOS9ではディープスリープできませんでした。エラーメッセージが出ます。しかしSATAボードの導入作業で初めて気づいたのですが、MDDはOS9だとデフォルトの状態でもディープスリープが不安定なのですね。スリープしても復帰できないみたいでした。ちなみに、OS Xでのシステムプロファイラでは、SATAボードに繋いだHDDは表示されません。


#個人的に最大のトラブル
 MDDを使う最大の理由が今までに何度も触れている、MIDIシーケンスソフト「Vision」を使うためです。現在はフリーになっているので、わざわざ手持ちのオーソライズ限定下の仕様のものを使う必要もないのですが、微妙にバージョン4.2.1とそれ以降の4.2.3、4.5では異なり、出来るだけ手持ちの4.2.1を使っていきたいのです。長い間、パソコン周りのセットアプに苦労したのも、このこだわりのせいです。フリーのものでもよければあっさりと解決できる問題でした。

 その問題とは、上記の「MSATA-02MAC」に繋いだ SATA HDDでは、オーソライズ作業が出来ないということでした。オーソライズアプリは起動できるのですが、オーソライズ/デオーソライズの作業中にフリーズし、オーソライズの場合は、キーディスクのオーソライズ出来る回数を1つ失います。何も知らずにこれで1つ失ってしまいました。残り2回。昔使っていたバージョン3.5でも駄目でした。当たり前か。(今では3.5は使わないからすべて消えても特に損害はないですが、4.2は困る!!!)

 このトラブルの理由は、やはり拡張ボードに繋いだHDDなどのディスクにはオーソライズできないという仕様でしょうか。マニュアルには外付けHDDやリムーバブルディスクでのオーソライズ作業はしないようにと書かれています。拡張ボードでも駄目だとは思っていませんでした。他のメーカーのものだったら可能なのかと考えたりもしましたが、それで購入するのはばくちです。「Vision」を今後も使い続けるためにSATA化は出来ないのかとあれこれ調べた結果、1つ賭けてみることにしました。


#SATA-PATA変換アダプタの使用
 PCI拡張ボードからの接続だと無理だと言うなら、SATA-PATA変換アダプタを使えば、今まで通りATA接続からSATA HDDを使用できるのではないかと推測し、システムトークス「SATA-TR150VH スゴイアダプタ」を購入しました。このアダプタはよくある変換アダプタと違い、SATA HDDをPATA HDDにしてしまうかのような、コンパクトなアダプタです。

#取り付け後の動作でまた問題
 これさえあれば問題なしじゃないか!と狂喜乱舞したのもつかの間でした。OS X上での作業中、たまにレインボーカーソルになり、短くて30秒くらい、長ければ3、4分、もしくはずっとそのまま、という問題が起こりました。特にどういうわけかSafariでネットを閲覧している時がひどく、何かの拍子ですぐにフリーズ。この状態ではとても使う気にはなれません。一方のOS9では問題ないようなのです。肝心のオーソライズも出来ました。

#そういうわけなのでアイデアを出すもまた問題
 面倒くさいが、オーソライズ作業の時だけ変換アダプタを使い、それ以外の常時はSATAボードに繋ぐ、ということを考え、繋ぎ変えてSATAボードで、オーソライズ化した状態でVisionを起動しようとしたら..........出来ませんでした。フリーズしました。どうやら毎回起動時にシステム>初期設定フォルダ内にあるオーソライゼーションフォルダ内のファイルへ読み書きしにいっているようで、これがSATAボードからだとダメみたいです。

 
#それならどうすればよいか
 結局SATAボードも変換アダプタも一長一短ということで、併用せざるを得ないわけです。OS10.3をインストールしたHDDをSATAボードに、OS9+VisionをインストールしたHDDを変換アダプタに。仕方なくもう1台SATA HDDを買いました。

 
#そして............
 上記の方法でセットアップ。結果はほぼ問題なしといってよいです。粘って粘った努力は報われたと思っています。ただ1点だけ気になる問題が起こりました。デジカメで撮った写真をパソコンへ転送する際、変換アダプタに繋いだHDDへ送るのに転送が止まってしまうエラーが起こりました。また、うまく転送できた写真もエラーで開けず、しかたなく写真を転送する場合は、SATAボードに繋いだHDDの方へ転送しています。
 ちなみに問題はドライバの方にあるかもしれません。というのは、以前から使っている、キャノンのPowerShot S30からの転送は問題ないのです。少し前に買った、キャノンの EXY DIGITAL 10からの転送でのみ問題が起こるようです。S30はOS9時代に発売されたものですが、使っているドライバはどちらもOS10.3対応のものですし、謎は深まります。


#Mac対応となっているけれど
 変換アダプタ「SATA-TR150VH スゴイアダプタ」はMac対応となっていますが、ケーブルセレクトには非対応です。実はそれを分かっていて敢えて買いました。G4 MDDは従来のマスター/スレーブ方式ではなく、繋がれたケーブルの位置で自動的にマスター/スレーブを感知するケーブルセレクトの規格に則っています。このアダプタをMDDで使っても問題なしだったユーザーの書き込みも見て大丈夫かなと思ったのですが.............、OSや細かい機種違いなどに関係しているのでしょうか。
 ちなみに、ケーブルセレクト仕様のMDDなのですが、ケーブルセレクトにHDDを設定しなくても、マスター/スレーブの位置に合うようにHDDのジャンパピンをマスター/スレーブに設定すれば、ケーブルセレクトにしなくてもちゃんと認識できるようです。なので、このSATA変換アダプタに問題があるのかもしれません。(たまたま不良品だったとか。しかしそれは同じものを購入しないと確認できない)

#そういえば
 SATA変換アダプタに繋いだHDDに新規OSインストールをしようとしたら、インストール自体は成功したものの、起動後はいろんなところでおかしな症状が。起動後最初に現れるリンゴマークの部分だけ砂嵐状態だし、外付けHDDへデータ移行しようとすると、ほとんどフリーズに近い位の遅さの転送で、しばらくすると本当にフリーズしてしまうし......。転送に問題があるように思います。SATAからPATAへ変換する処理のところで不具合が生じているのか、それともケーブルセレクト対応でないのがいけないのか。メーカー元に「ケーブルセレクト対応のものを作ってくださいっっっ!!!」とメールを送っておきましたがw、出たら予備も含めて2コ必ず買うっっ!!!
 

#内蔵電池
 本体内部を開けるのならついでのついでに買ってから一度も変えてない内蔵電池を交換することにしました。今までは(といってもまた2回だけですが)Macの専門店でしか売ってないので不便でしたが、調べてみるとアマゾンで取り扱っていました! ちょっと値段は高めですが、他のものと1500円以上買えば送料無料なのですから、結果的に断然お得です。
 G3、Cubeと交換したことあるので作業は余裕......のはずだったのですが、なぜかなぜかMDDの場合、電池が取り出せないっっ! がっちりと両側のホルダーに電池が掴まれていて取れないのです。なんでこんな電池ごときに苦戦しなければいけないのだ.....と汗タラタラになりつつも取り出せず、屈辱ですが諦めようとも思っていたのですが、ちっちゃい千枚通しのような先の尖ったピンで、電池のお尻の被服部分をてこの原理を応用して、引っ掻きながら少しずつ上へ持ち上げたら取れました。しかもものの30秒。15分も格闘していた自分はいったい.......何だったのかといえば単にバカだっただけです。w
 

 
#HDD
 SATA HDDは、日立の低消費電力が売りのP7K500シリーズにしました。当初はHDD1個のつもりだったので、320GBにしたのですが、上記の流れで、同じものをもう1つ購入しました。MDDは特に電源の弱さがあるのでなるべく負担を掛けたくないので、長く使うのならば余計な追加は止めたほうが良いのだと思います。このHDDを使ってみての感想は、なんといっても音が小さいということです。以前使っていた同じ日立製のものはやたらカリカリ鳴るし回転音も大きめでした。『それと比べると』無音みたいなものです。これにして正解でした。

 ちなみに古いHDDからデータを移行する際、古いHDDを外付けのHDDケースに収めてマウントしようとしたら、デスクトップにマウントされなくて焦りました。その前のケースに収める作業でケースが歪んで引き出せず、相当なショックを与えてしまったために、やっちまったかと覚悟を決めるところだったのですが..................とりあえずもう一度MDD本体に内蔵させるとどういうわけかマウントする、データの読み書きも出来ました。といっても外付けのHDDケースが壊れている訳でもなく、これは一体どういう訳かしばらく訳が分からなかったのですが、そのHDDを見て判明しました。データの方のコネクタをよく見ると左下隅の1つのピンが半分ほどの長さになっていました。..................そういえば買った時から「あれ、このHDDのコネクタ、1つのピンだけ欠けてる........そういう仕様なのか。」なんて思いつつ取り付けた記憶が........。で、なぜ内蔵の場合だとマウントできるかというと、ATAケーブルのマスターとスレーブのうち、スレーブの方のコネクタ.....つまり受ける方のコネクタの奥行きが、マスターや外付けHDDのコネクタの奥行きよりも深くないのですね。だから半分のピンの長さでも接触できたわけなのではないかと、そう判断しました。..........もっとも別のHDDにも重要なデータだけはバックアップしていたので、万が一読め込めなくなってもほとんど損害はなかったのですが。振り返ってみればそれだけ最初から使用していなかったということですね。でも今回購入したHDDは信頼できそうです。(いや古いHDDも壊れた訳じゃないですが)

 
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#Mac本体外の話題
 
 机から遠ざけるために必要なのは、もちろん長いケーブル。電源ケーブル、モニタケーブル、LANケーブル、USBケーブル.....直線距離だとおよそ3m離れた場所に置いたのですが、机との高低差などもあり、4m前後必要になり売られているものを調べると3mの次は5mになってしまうのがほとんどだったので、5mに統一しました。

#返品騒ぎ
 さっそく届いたケーブル類を繋ぎ電源オンにすると、モニタに映りだしたのは、強烈なカラーの砂嵐画面。細かく表現すると砂嵐のノイズに加えて画面の色調を反転し緑色を強くしたような、極彩色でした。もちろん今まで使っていたケーブルに繋ぎ直せば元通り。5mという長さがいけないのか、ケーブルそのものに問題があるのかわかりませんでしたが、とにかく返品。一番値段の安かったものを選んだのがいけなかったのでしょうか。それより2つくらい値段の高いものを選び、再度購入。繋いで映るモニタをどきどきしながら見守りましたが、くっきりときれいなリンゴマークが!!! 今度は大丈夫、5mでもきちんときれいに映りました。


#USBハブ
 「バッファローコクヨサプライ Arvel USB2.0切替器 2回路 4機器 別々切替 ACSU24S」
このUSBハブはとてもよく出来ています。調べてみると人気がなく不思議なのですが、自分にとってはすこぶる良い。ほとんどの切替機能付きのUSBハブの場合、すべてのUSBポートをまとめて切り替える仕様ですが、これは繋いだUSBを個別に切り替えられるのです。しかもUSB2.0対応。アーベルのUSBハブは良いものが多いみたいで良いのに、ケーブルが...........。あれはたまたま不良品だったのかなあ。
 

#Firewireオーディオインターフェースを買ったものの.......
 OS10.4の方が10.3と比べればより安定しGUI環境も向上し、特別な理由がないならば10.4にするはずです。ところが自分の場合だと、オーディオインターフェースが10.4対応ドライバがディープスリープに未対応なのでどうしても使えません。このオーディオインターフェースの代わりにFirewire接続のオーディオインターフェース(M-Audio FirewireAudiophile)も購入し使ってみたのですが、どうも使い勝手が悪いのです。電源ONにしてから初めて音を出す時だけ、妙なタイムラグがあり、CPU使用率も音を再生中はそれなりに消費しますし、やっぱりOS10.3で使い続けることを決意。実のところOS10.4の新機能の良さを個人的にはほとんど享受しない感じで、単に最後のClassic機能を持つOSになるだろうということで購入したようなものでした。このFirewireオーディオインターフェースはG4 Cubeで使うか、いずれにしても手放さず、OS9対応インターフェースとして資産とします。

 
 
 以上により購入したのは次のもの。

HDD:Hitachi HDP725032GLA360 (320G SATA300 7200)  ×2
SATA PCIボード:mathey(デンノー) MSATA-02MAC

DVIケーブル:SANWA SUPPLY KC-DVI-5 DVIケーブル(シングルリンク)
ELECOM USB2.0ケーブル 5.0m ベージュ USB2-50 ×2
USB2.0ハブ:バッファローコクヨサプライ Arvel USB2.0切替器 2回路 4機器 別々切替 ACSU24S
電源延長コード:SANWA SUPPLY TAP-EX205 電源延長コード(5m)
電源タップ:ELECOM ACアダプタを4個つなげるケーブル ブラック T-AD4BK

SATA-PATA変換アダプタ:システムトークス SATA-TR150VH スゴイアダプタ
SATA-PATA変換アダプタ:システムトークス SATA-TR150TW スゴイアダプタ
内蔵電池:センチュリー Mac用内蔵電池3.6V丸型 CBT36V
コードレスマウス(ロジクール MX-700)の充電池:SANYO eneloop ニッケル水素充電器セット N-MDR02S

Firewireオーディオインターフェース:M-Audio Firewire Audiophile

不良品により返品 DVIケーブル:バッファローコクヨサプライ Arvel DVIケーブルデジタルタイプ 5M AD349


(2008/09/12)

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2008年11月12日(水曜日)

 ソフト面でのセットアップでもいろいろありました。

#メール問題 10.4→10.3
一時期、ネットとメールなどはもとより年賀状作成などもOS10.4をインストールしたG4 Cubeで作業していたのですが、これが仇になりました。OS付属のメールアプリ「Mail」の仕様がOS10.4から変わったようで、同じメールボックスファイルなのに、10.3で読み込めないのです。厳密に言えば、10.3時代に受信したメールは表示されますが10.4から受信したメールは一切表示されませんでした。
 別のメールソフト...Eudora、Thunderbirdなどを仲介してメールデータの読み込みを図ろうと試してみるもやっぱり10.4からのメールが読み込めなくて、せっかく10.3で環境を整えようと思っていたのにやっぱりダメかと諦めようと思ってました。

 もう一度しつこく調べてみてやってみたことは、10.4のMailで受信したメールを書き出し出来ることを今更ながら知り、それらをメールアカウントごとにまとめて書き出しし、それをEudoraに読み込みし、「Eudora Mailbox Cleaner 4.8」というソフトを使い、Mail用に書き出し、を行いました。
 実を言うとこの辺りの作業はずいぶん前のため詳細を良く覚えていません。メモっておくべきでした。確か10.4から書き出ししたデータは確かにEudoraで読み込めたはずです。しかしEudoraがテキストエンコーディングのユニコードに対応していないためか、全て文字化けしていたため、それを解消するためのソフトがあり、それで変換し、ようやく10.3で見ることが出来た、という次第です。

 
#その他の不具合

#マウスドライバ
マウスはロジクールのMX700という、コードレスで8ボタンのオプティカルマウスを使っています。ロジクールのマウスドライバは評判が芳しくなかったりしますが、バージョン違いで動作の安定度が左右される気がします。そんなことがあって、アップデートされるたびにドライバファイルをダウンロードしたりしていたことがあります。持っているのは、バージョン2.1、2.1.1、2.1.3、2.1.4。この中でどれかは忘れてしまいましたが、2.1.3辺りかもしれません、そのドライバをインストールすると、USB外付けHDDをマウントした際にカーネルパニックが100%出てしまう問題がありました。また、2.1だと別の問題が起きてやはり使うのを止めました。どういう不具合だったかは失念。オーディオインターフェースのドライバとコンフリクトを起こすというようなものだったかもしれません。ひとつずつ試してみて問題なく使えたのが、2.1.1。2.1.4以降は試していないので分かりません。使うOSが10.3なので最近のよりは上記のバージョン辺りの方が問題なく動作する確率が高いかも?

 
#ペインターエッセンシャル起動時に開くウインドウ
些細な事なのですが以前から気になっていた現象です。起動時にソフトの情報などを含んだウインドウが表示されるのですが、どうしても消せないのです。このウインドウに起動時に表示するかどうかのチェックボックスの項目があるのですが、なぜかクリックしても反応しないのです。ソフトのバグなのかと以前は諦めていたのですが、今回環境を一新するにあたって、試してみました。
 その結果、たぶん......なのですが、OS10.3.3辺りのバージョンで、システム環境設定>アピアランスのアピアランス項目をブルーにしておけば、そのチェックボックスをクリックすることが出来ました。その後OSのアップデートなどをした後ではチェックボックスは例のごとく無反応でしたので。ちなみにOS10.3.3はMDD付属のインストール/リストアディスクに入っているOSのバージョンです。
 ただ........アピアランスさえブルーにしておけばOSアップデート後でもチェックボックスを外せたような記憶があるので、必ずというわけではないかもしれません。確実なのは上記の通りで、OSインストール後にあまり他のアップデートやインストールをしない状態が好ましいようです。

 
#OSインストールが不確実..........?
これには悩まされました。はっきりとした原因は分かりません。OSインストール後、例えばOS付属アプリの「Mail」を起動すると、何もウインドウが表示されない。「アドレス帳」はホームフォルダ>ライブラリ>アプリケーションサポート>アドレス帳内のファイルに禁止マークが付いていて、それのせいで起動できない。ソフトウェアアップデートで、アクセス権のエラーでインストールに失敗する。............などの原因不明のエラーが起こる事がありました。アドレス帳の場合に限っては、アプリケーションサポート内のファイルを全て消去すれば問題なく起動できるようになりますが、他の件についてはお手上げでした。アクセス権を修復しても、環境設定ファイルを捨ててもだめでした。

 この症状を引き起こす根本的な問題として、なんとなく推測したのが、OSインストールの不完全でした。そこで試してみた事は、余計なUSB装置(ハブ)は外した(それでもPCIオーディオインターフェースやSATAボードは付けたまま)、インストールディスクの盤面を拭いた、使う(インストールする)DVDドライブを備え付けのドライブにした。以上を試した結果、先述の問題は起こりませんでした。
 今回の一連の作業で、OSをインストールした回数は、恥ずべき事かもしれませんが優に10回は超えています。その中でそういう問題が起きたのは、2、3回でした。記憶を辿ると問題が起こった時は、USB装置をフルに付けていたし、ドライブも後付けしたドライブだったような気がしないでもないので、たぶんその辺りが関係しているのではないかと思うのですが、しかしそんな些細な事でインストールに不具合が生じるのかとも思いますし、よくわかりません。............一番認めたくありませんが、MDD本体かインストールディスク、DVDドライブのどれかがへたってきているのかもしれません。今までにカーネルパニックを何十回と出してその度に電源ボタン長押しで強制電源オフにしているので、案外ロジックボードとか危ない状態...........かも.........。おまけにMDDは電源が壊れやすくて、いつ自分のも壊れるかと思うと、覚悟を決めないといけないのかも、なんて思ってしまったりします。MDD2003のアップルの電源サポートもつい先日打ち切られたようですし、これからMDDは打ち捨てられてゆくばかりなのですね。


 ............と、ざっと書くだけでも長くなってしまいますが、実際はトライ・アンド・エラーの日々でした。あちらが解決したかと思えば別の問題が発生、それの繰り返しでした。ここまで粘るのもばからしいと思う事もあったのですが、乗りかかった船ですから、諦めたくありませんでした。

 そんな苦労が報われてか、現在は全く問題なくセットアップすることが出来、動作も安定しています。

(2008/09/22)

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2008年11月15日(土曜日)

大琳派展 ~継承と変奏~| 尾形光琳生誕350周年記念

 先月末に一度観てきたのですが、今日ふたたび観に行ってきました。
開催期間36日という短い間に琳派の集大成というべき作品数、そして国宝、重文の作品も数多く、非常に見応えのある内容で、いたく感動した次第です。

 数年前に、東京国立近代美術館で琳派展が開かれましたが、あの時とは趣や作品数などかなり異なっていました。あの琳派展は全体的な作品は控えめで、尾形光琳はもちろん俵屋宗達の作品はかなり少なく、展示後半は独自の解釈として、琳派のスタイルが窺える、琳派とはまるで関係のない画家の作品を取り上げていたりと、なかなか意外性のあり楽しめましたが、今回の展示は王道の内容でした。本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一、鈴木其一と、琳派の流れを汲む作家の作品で占められていました。ここが凄い。今回の展示を見るまで、これほど琳派の作品があることを知りませんでした。


 今回、なぜ2回も観たかと言うと、それはずばり期間内の展示替えで一度では観たい絵が観られないからでした。事前に公式サイトから展示目録に目を通していたので、最初からそのつもりでした。特に絶対観たかったのが、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」、尾形光琳「燕子花図屏風」。どちらも国宝に指定されている作品です。あいにくこの2作品の展示が前後期と分かれていました。国立博物館や国立近代美術館などの所蔵ではないので、なかなかお目にかかれないものですし、近場で観られるのなら是非と思いわざわざ2度も足を運びました。


 しかし、それに見合う感動でした。もうなんて言ったら良いやら..........国宝だから良い、というのではないのです。それをいうなら、知らなかった鈴木其一の「風神雷神図襖」は衝撃的でした。「風神雷神」のオーソリティである俵屋宗達のそれはやはり見事としか言いようがありませんが、鈴木其一の「風神雷神」もすばらしいです。襖8面......幅5、6mはあるのでしょうか、その大パノラマに大胆に余白を空けた中に浮かぶ風塵と雷神。後期の展示では、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一のそれぞれの「風神雷神図」が一堂に集まり、同じ空間に飾られているその景色といったら!!!!!!  その中でも鈴木其一のは一番躍動感が感じられました。琳派の中でも一番最後の人とあって、過去の風神雷神図を参考にオリジナリティのあるものにしようとしたのでしょう。それまでの屏風絵でなく襖絵である点、風神雷神の纏う衣のうねる様な表現、背景のたらしこみ技法による雷雲と風の表現、この雷雲と風の表現が一番描かれていたと思います。

 展示室内で聞こえる話に耳を傾けてみると、多くの人が「やっぱり俵屋宗達のが一番。迫力がある」という意見でしたが、確かに俵屋宗達のは時代がまだ安定していない安土桃山・江戸初期ということもあってか、鬼神のような重厚さと気迫さが漂っています。尾形光琳、酒井抱一のそれぞれは、どこかデザイン的な、どちらかというと絵の内容よりも見た目を意識した様な、そんな気がしました。鈴木其一のは、モダンながら轟く雷鳴と激しい強風の音が聞こえてきそうな臨場感があり.........個人的な表現だと、RPGに出てきそうなモンスターと言うかビーストのような感じでした。ゲーム画面でサウンドエフェクトと共に出現した瞬間のような、そんな感じです。鈴木其一のが一番お気に入りかも。

 
 琳派といえば、身近な植物をモチーフとした絵、これがまた素敵すぎるのです。タチアオイやキキョウ、ウメ、サクラ、アジサイ、ユリ、アサガオ、カキツバタ、日本に昔からある身近な存在の植物たち。その植物を写実的というよりはデザイン的に配置、描かれたその絵の美しさ。展示室どこを観てもそんな絵ばかりでしたから、もう感無量です。前後期あわせて6時間くらい観ていたと思います。自分も植物が大好きですし描かれている植物のいくつかを育てていることもあって、それぞれの植物の良さを本当によく捉えていると、いたく感心しました。大仰しい絵ではないのです。掛け軸というと固くて近寄りがたいような雰囲気を想像してしまいますが、そういう感じではなくて、もっと瑞々しくて柔らかい感じがあって、和ませる様な、そういう雰囲気です。そういう親しみのある内容がとても好きです。

 こんなに充実した内容ゆえか、展示期間が短すぎます。1ヶ月ちょっとですよ!? しかも期間内にちょこちょこと色いろ作品が入れ替わっています。実際には前期後期というわけではなくて、6期に分かれています。期間内通して展示されている作品が大半なのですが。


 展示も明日で終了という時に、勧めるのも時既に遅しですが、近くの人は是非ご覧になる事をお勧めします。見逃した人も、将来またどこかで琳派展が開かれる時には是非ご覧になってください。日本人ならこの良さは文句無しに分かるはず。


 ............余談。1度目を観た時は、実を言うと東京都美術館で開かれていた(現在も開催中)の「フェルメール展」を同日に観たのですが、正直なところ、フェルメールの作品も良かったですが心に深く印象に残ったのは「大琳派展」でした。よく美術館に足を運びますが、近年観た展示会の中では個人的に一番かもしれません。それくらいすばらしかったです。

 ちなみに公式サイトのデザインも好きです。アーカイブ保存してしまいました。

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2008年11月20日(木曜日)

 「風神雷神図屏風」や「燕子花屏風」などの他に気に入った作品のうち、いくつかの感想を。

 伝俵屋宗達「桜芥子図襖」…上部に描かれた降り注ぐ様に鏤められた桜の花と下部の芥子の花の対照的なデザインがすてきです。琳派にはそういう対照的な組み合わせが多いように思えます。対照的なモチーフを組み合わせる事によって両者をより際立たせるのかもしれません。
 
 尾形光琳「孔雀立葵図屏風」…兎に角、描かれているクジャクがすばらしい。経年変化の色合いの結果もあるのでしょうが、描き込まれた一枚一枚の羽が気品と風格を感じます。クジャクの刺青というならこういうのでないと。緑、青、赤.....原色でないところに良さがあると思います。対照的なタチアオイとの組み合わせもいい感じ。

 酒井抱一 「夏秋草図屏風」…前回の琳派展でも飾られていた作品。元は尾形光琳「風神雷神図屏風」の裏側に描かれていたというネタで有名な屏風です。風神雷神に合わせて、風に吹かれ雷雨に打たれる様が叙情的に描かれているところが好きです。ミュージアムショップで、これのミニ屏風を買ってきました。きちんと二曲一双になっていて作りもしっかりしていて、その分値段も高めで悩みましたが(5250円)、買ってきて正解でした。

 酒井抱一「柿に目白図」「柿図屏風」…柿の木.....終わりゆく秋の面影を残すかのような数個の柿の実と、しなやかに伸びた枝振り。たわわに実っているわけではないところに良さがあると思います。数カ所の鮮やかな柿色が程よいアクセントになっているというか。観ていて自分だったらもう少し柿の実を描いてしまうだろうなあと思いました。


 俵屋宗達「唐獅子図杉戸」…琳派というよりも安土桃山文化の豪奢な感じがする荒々しく威厳のある雰囲気。気に入ったのが唐獅子の表情とそのポーズ。重厚だけれどもしなやかな体の曲線が観ていて心地よいというか見事に「嵌っている」感じで好きです。

 きもの…前回の琳派展では尾形光琳が手掛けたとされる小袖が2着あったと思うのですが、今回は江戸時代に流行した琳派のデザインの着物が数点飾られていました。.........去年観られたら、去年の年賀状での着物の柄を描くのに苦労しなかったかも。w 流行したというのだから当時はもっとたくさんあったのでしょう。そう思うとうらやましいですね。

  蒔絵…精緻な作りが見事です。硯、硯箱、戸棚などに綺麗な装飾が施されているのです。動植物がデザインされているのですが、和むというか可愛いらしさと上品な具合が組み合わさっていて......「ひとつ欲しい....」なんて声がよく飛び交っていましたが、同感です。それをいうなら展示作品全部に言えますが。w

 鈴木其一「萩月図屏風」…このほかの其一の作品もそうなのですが、他の絵師の作品と比べて、どこか落ち着いていて、空気に溶け込むかの様な雰囲気を感じました。さらっと薄めに描かれているせいでしょうか。屏風よりも掛け軸の作品では特にそう感じました。例えば茶室に飾られることを意識してのことでしょうか。光琳や抱一とは異なる雰囲気がまた好きです。


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 ところで、今回展示会場となった東京国立博物館。上野駅からそこへ行く途中に過ぎる国立西洋美術館で妙に気になる展示会がありました。「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」。その長くカッコいい響きの名前で記憶に残ったのもそうなのですが、ポスターに使われていた絵を観て、非常に興味がわきました。自分が無知なのもあるのですが、初めて聞いた画家です。西洋美術館のレストラン「すいれん」でご飯を食べたついてに、売られていたカタログをちらっと見たのですが、「静かなる詩情」という副題が付けられているのがぴったりな内容でした。特に何もない部屋.....開いた扉に格子窓、奥に覗かせる隣の部屋。黒いドレスを着た女性の後ろ姿。写実的なのに幻想的な雰囲気。絵の中に描かれた主題が見るものに訴えかける様な感じのものではありません。どちらかというと見るものが絵の中に誘い込まれる様な....そういう感じです。

 とても嵌りそうです。まだ展示しているので.......観に行きたいな。

 ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情  Vilhelm Hammershøi:The Poetry of Silence

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2008年11月23日(日曜日)

 MDDに標準装備されているUSBは1.0なので、USB2.0ボードを取り付けるユーザは多いのですが、よくディープスリープできないという書き込みをネットで目にします。

 ディープスリープ出来ないということを自分がもしかしたら勘違いしているのかもしれませんが、うちのMDDはUSB2.0拡張ボードを取り付けてもディープスリープしています。取り付けているのはラトックの「REX-PCIU3」。

 接続した外付けHDDなどをデスクトップにマウントした状態ではディープスリープできませんが、マウント解除した状態で外付けHDDの電源を切っておけば、USBケーブルで外付けHDDとマック本体が接続されていても、ディープスリープします。使用OSは10.3.9。OS9では無理です。というかOS9はデフォルトの状態でもディープスリープできません。(自分のだけかもしれません。)

 ちなみに..........ディープスリープというのは、HDDの回転もファンの回転も止まり無音になり、電源ランプが蛍のように緩やかに点滅する状態.......なんですよね? それなら確かに出来ています。

 
 たまたま使っていた外付けHDDケースが稀だったのかと思いましたが、他にもう一つUSBハブを介して接続していますが、やはりディープスリープできます。使っているHDDケースは、KEIANの「KA3500U/W」とサイズの「KAMAZO5.25-SL」。KEIANのははっきりいって作りが粗悪です。ケースを本体にスライドさせる形で収めるのですが、これが貧弱で歪んで今では入らず、本体むきだしのまま使っている有様です。マウント解除すると「カチッ、シュウゥゥーン」と音がします。その音がする前に電源を切ると、エラーメッセージが出ます。けっこう律儀な性格です。作りは粗悪と書きましたが、動作は安定しています。安かったのでもう1台買っておけばよかったかなと思うくらいです。USBチップもNEC製だったし。

 サイズの方は、5インチケースです。G4 CUBEの内蔵DVDドライブがダメにならないように、外付けDVDドライブをなるべく使おうと思い、5インチのケースを敢えて買った訳なのです。でも今のところはMDDに最初から取り付けられていたシーゲートの80GBのHDDを取り付けています。KEIANのはファン無しで長時間使用するのは引けるのですが、こちらは4cmファン内蔵なので良いです............と書きたいところですが、やっぱりこちらも作りが粗悪でした。3.5インチにも対応しているとのことで買ったのですが、3.5インチHDDのビス穴とケースに開けられたビス穴が合わず固定出来ませんでした。本体にスライドさせるケースもきっちり合わず、至る箇所で隙間が.......。そこから空気吸入という設計なのかも?w

 
 もしかしたら、USBハブを介しているのがディープスリープに関係しているのかな.........。使っているのはアーベルの「H423SBK」。4ポート、2回路切替可能なUSB2.0ハブで、OS8.6から対応しています。なかなかメーカでOS9などに対応を明記しているのが少ない中でアーベルのUSBハブは頼り甲斐があります。前の記事で紹介した、同メーカの「ACSU24S」もOS8.6から対応のこちらは4ポートを個別に切り替えられるタイプ。USB2.0対応なのですが、こちらは使用目的からMDDのUSB1.0ポートに繋いでいます。こちらにはキーボードやMIDIインターフェース、スキャナなどを接続。


 今、調べてみたところ、ディープスリープ出来るUSBカードは、mathey(デンノー)MPU2C-03と、エアリアのSPOILER2(SD-U2N4-W1)、これはマック対応とは表記されていませんが、動作している書き込みを見つけました。ラトックのでディープスリープできているという書き込みは........見つかりませんでした。USBカードやマックに個体差ってあるのでしょうか。

 
 .............と、くどく書きましたが、よく考えてみたら、去年の今頃も同じ事をちらっと書いていました。あぁ.....。

(2008/09/25)

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2008年11月28日(金曜日)

 今まで書いてきたマックの環境は、先週までの話です。(注:この記事の作成日は、2008/10/29)

 先週のある日、それまで何のトラブルも無く動いていたのが、再起動後,SATAのPCIボード「デンノー MSATA-02MAC」に接続しているHDDが認識しなくなりました。再起動後の画面が、アップルマークの後に禁止マークに変わってその状態のまま。この禁止マークは初めて見る表示でした。とにかくそのときはHDDが壊れてしまったのかと血の気が引く思いでしたが、HDDをSATA-IDE変換アダプタの方で接続してみたら、問題なく起動しました。システムプロファイラを見てみると、トラブル前の表示がどうなっていたかが分からないので、何とも言えませんが、挿さっているはずのSATA PCIボードの表示がPCI欄にありませんでした。

 また、OS9でのシステムプロフィールでも表示されていませんでした。........以前はOS9でのシステムプロフィールを開いた途端フリーズを起こしていたはずなのにそれが起こらなかった、ということは、やはりPCIボードに問題が起こったと察しました。

 
 せっかく苦労してたどり着いた理想の環境は1ヶ月で終わりを告げました。orz


 SATA-IDE変換アダプタでOS Xを起動すると、以前に書いた通り、時折、数秒から数十秒間のフリーズを起こしてしまうトラブルがあり、別のPCIボードを買う必要がありました。PCIボードに望む条件は、OS X/9どちらでも使える事、接続HDDからのブート可能な事、ディープスリープに対応している事、でした。しかし、ディープスリープに対応と明言しているものがデンノーの製品以外ありません。(ラトックの「REX-PS30X」はOS10.2のみ対応と表記) 

 2chのG4 MDDスレなどで、ラトックのものでもディープスリープ出来ないという報告もあれば出来ているという報告もちらほらあります。ラトック同様に検討していた、システムトークス「SATA-IF150CM」もディープスリープ対応を明言しておらず、サポートへ問い合わせてみたところ、「ユーザーの環境によって異なる場合があるので非対応とさせてもらう」とのことでしたが、アマゾンのユーザーレビューではOS10.3.9ではディープスリープ可能とありましたし、確かに環境に左右されるのかもしれません。

 それなら壊れたものと同じものを買い直せばよいのでは、と思うところですが、ネットで PowerMac G4 MDD + PCI接続SATAカード -OKWave という見つけてしまい見送る事にしました。MDDはデリケートな機種で、確かにメモりからUSBカードなど相性にばらつきがあり、手を焼くケースが多いようです。ということで、システムトークスかラトックの2択になったのですが、システムトークスのものは、やはりネットでのレビューで、OS9起動だと「機能拡張書類やら、Font等がすっ飛ばされ、文字化けして起動する」との書き込みが。ということで、ラトックの「REX-PS30X」に賭けてみる事にしました。


 品物が届いて取り付け、起動してみるまでドキドキでした。もしこれでHDDを認識しなかったら、ロジックボードのPCI部分に問題があるということになってしまいますし。ディープスリープにしても同様で、出来るかどうか分からずに買ったのですから、それはもう心配でした。しかし結果は杞憂に終わりました。無事起動も出来たしディープスリープも出来ました。OS9でのシステムプロファイラもフリーズせずに表示出来るしPCIボードの表示もあります。

 よくよく考えてみたら、デンノーの「MSATA-02MAC」は、HDDを認識し起動はするものの、システムプロフィールに接続したHDD情報は表示されないし、OS9でのシステムプロフィールを開けばフリーズするし、新品のHDDにOSをインストールしようとしたらリストアDVDに収められているOS10.3はインストール出来なかったし、最初から問題ありのボードだったのかもしれません。それを不良品と呼ぶべきかは分かりません。相性の問題がありますから。


 ともかく、今度こそ夢の環境を手に入れる事が出来たのだと、切に願います。この環境を実現するために数ヶ月も苦労したのですから。


 
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 余談ですが、ラトックのは、付属のSATAケーブル端がL字型になっているので、HDDをMDDだとATA66のシャーシに取り付ける際、蓋を閉めたときにロジックボードに当たらないので具合が良いです。RAID環境は今のところ考えていませんが、OS9でのソフトRAIDを構築すrためのソフトが付属しているのも良い点ですね。SATAボードの中では値段が高めですが、その価値はあると思いました。


(2008/10/29)

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 本当に本当にここまで長い道のりでした。これで、MDDの弱点である電源が近いうちに壊れたら泣きます。

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