Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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パソコン環境の整理整頓 一連の流れ  #1 ハード編

 はじめにおことわり: 以後しばらくパソコン環境についての記事が続くと思いますが、所詮チラシの裏に書く様な内容ですので、スルーしてください。(といったらこのブログ自体、全スルーになってしまいますね。w)
 
 
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 パソコン環境を再構築する(という程でもないが)そもそもの理由は次の2つでした。ひとつは、Mac本体からの騒音を減らすために机から遠くはなれた場所に設置すること、ふたつめは使い続けてOSが不安定になったことにより再インストールとHDDのデータを整理整頓すること、でした。どうせならと、今や主流となっているシリアルATA(以下SATA)のHDDを導入することにし、新たにSATA HDDとSATA化にするためのPCIボードを購入することにしました。

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#SATAボード
検討した機種は次のもの。
デンノーの「MSATA-02MAC」「MSATA-11MAC」「MSATA-13MAC」
ラトック「REX-PS30X」

 OS9で動作することとディープスリープに対応していることが譲れない条件でした。ラトックのはRAIDをOS9でも組めるということと評判がよさそうだったので迷ったのですが、ディープスリープ機能がOS10.3以降は不安定でメーカーとしてはそのため未対応ということになっていおり、反対にデンノーの方はメーカーサイトにディープスリープ対応と表記していたため、デンノーの「MSATA-02MAC」を選ぶことにしました。紆余曲折あった今では、「MSATA-11MAC」にすればよかったと思っています。


#「MSATA-02MAC」取り付けとOSインンストールについて
 「MSATA-02MAC」に新しいSATA HDDを取り付け、MDD付属のインストールディスクでOS10.3を新規インストールしようとしたところ、インストールしたいディスクを選択できないトラブルが起こりました。手持ちのOS10.4のインストールディスクではインストール可能でした。なぜ付属のインストールディスクでインストールできないのか理由がわかりません。パーティションを4つに区切った中の1つにインストールしようとしたのがいけなかったとは思えないし........。(その後、既にOSがインストールしてある状態でならばインストールディスクでインストールできました。)


#その後の動作
 OS Xでは問題なしです。OS9ではシステムプロフィールを開くと不安定になり、中でもATAの項目を開こうとすると確実にフリーズします。またOS9ではディープスリープできませんでした。エラーメッセージが出ます。しかしSATAボードの導入作業で初めて気づいたのですが、MDDはOS9だとデフォルトの状態でもディープスリープが不安定なのですね。スリープしても復帰できないみたいでした。ちなみに、OS Xでのシステムプロファイラでは、SATAボードに繋いだHDDは表示されません。


#個人的に最大のトラブル
 MDDを使う最大の理由が今までに何度も触れている、MIDIシーケンスソフト「Vision」を使うためです。現在はフリーになっているので、わざわざ手持ちのオーソライズ限定下の仕様のものを使う必要もないのですが、微妙にバージョン4.2.1とそれ以降の4.2.3、4.5では異なり、出来るだけ手持ちの4.2.1を使っていきたいのです。長い間、パソコン周りのセットアプに苦労したのも、このこだわりのせいです。フリーのものでもよければあっさりと解決できる問題でした。

 その問題とは、上記の「MSATA-02MAC」に繋いだ SATA HDDでは、オーソライズ作業が出来ないということでした。オーソライズアプリは起動できるのですが、オーソライズ/デオーソライズの作業中にフリーズし、オーソライズの場合は、キーディスクのオーソライズ出来る回数を1つ失います。何も知らずにこれで1つ失ってしまいました。残り2回。昔使っていたバージョン3.5でも駄目でした。当たり前か。(今では3.5は使わないからすべて消えても特に損害はないですが、4.2は困る!!!)

 このトラブルの理由は、やはり拡張ボードに繋いだHDDなどのディスクにはオーソライズできないという仕様でしょうか。マニュアルには外付けHDDやリムーバブルディスクでのオーソライズ作業はしないようにと書かれています。拡張ボードでも駄目だとは思っていませんでした。他のメーカーのものだったら可能なのかと考えたりもしましたが、それで購入するのはばくちです。「Vision」を今後も使い続けるためにSATA化は出来ないのかとあれこれ調べた結果、1つ賭けてみることにしました。


#SATA-PATA変換アダプタの使用
 PCI拡張ボードからの接続だと無理だと言うなら、SATA-PATA変換アダプタを使えば、今まで通りATA接続からSATA HDDを使用できるのではないかと推測し、システムトークス「SATA-TR150VH スゴイアダプタ」を購入しました。このアダプタはよくある変換アダプタと違い、SATA HDDをPATA HDDにしてしまうかのような、コンパクトなアダプタです。

#取り付け後の動作でまた問題
 これさえあれば問題なしじゃないか!と狂喜乱舞したのもつかの間でした。OS X上での作業中、たまにレインボーカーソルになり、短くて30秒くらい、長ければ3、4分、もしくはずっとそのまま、という問題が起こりました。特にどういうわけかSafariでネットを閲覧している時がひどく、何かの拍子ですぐにフリーズ。この状態ではとても使う気にはなれません。一方のOS9では問題ないようなのです。肝心のオーソライズも出来ました。

#そういうわけなのでアイデアを出すもまた問題
 面倒くさいが、オーソライズ作業の時だけ変換アダプタを使い、それ以外の常時はSATAボードに繋ぐ、ということを考え、繋ぎ変えてSATAボードで、オーソライズ化した状態でVisionを起動しようとしたら..........出来ませんでした。フリーズしました。どうやら毎回起動時にシステム>初期設定フォルダ内にあるオーソライゼーションフォルダ内のファイルへ読み書きしにいっているようで、これがSATAボードからだとダメみたいです。

 
#それならどうすればよいか
 結局SATAボードも変換アダプタも一長一短ということで、併用せざるを得ないわけです。OS10.3をインストールしたHDDをSATAボードに、OS9+VisionをインストールしたHDDを変換アダプタに。仕方なくもう1台SATA HDDを買いました。

 
#そして............
 上記の方法でセットアップ。結果はほぼ問題なしといってよいです。粘って粘った努力は報われたと思っています。ただ1点だけ気になる問題が起こりました。デジカメで撮った写真をパソコンへ転送する際、変換アダプタに繋いだHDDへ送るのに転送が止まってしまうエラーが起こりました。また、うまく転送できた写真もエラーで開けず、しかたなく写真を転送する場合は、SATAボードに繋いだHDDの方へ転送しています。
 ちなみに問題はドライバの方にあるかもしれません。というのは、以前から使っている、キャノンのPowerShot S30からの転送は問題ないのです。少し前に買った、キャノンの EXY DIGITAL 10からの転送でのみ問題が起こるようです。S30はOS9時代に発売されたものですが、使っているドライバはどちらもOS10.3対応のものですし、謎は深まります。


#Mac対応となっているけれど
 変換アダプタ「SATA-TR150VH スゴイアダプタ」はMac対応となっていますが、ケーブルセレクトには非対応です。実はそれを分かっていて敢えて買いました。G4 MDDは従来のマスター/スレーブ方式ではなく、繋がれたケーブルの位置で自動的にマスター/スレーブを感知するケーブルセレクトの規格に則っています。このアダプタをMDDで使っても問題なしだったユーザーの書き込みも見て大丈夫かなと思ったのですが.............、OSや細かい機種違いなどに関係しているのでしょうか。
 ちなみに、ケーブルセレクト仕様のMDDなのですが、ケーブルセレクトにHDDを設定しなくても、マスター/スレーブの位置に合うようにHDDのジャンパピンをマスター/スレーブに設定すれば、ケーブルセレクトにしなくてもちゃんと認識できるようです。なので、このSATA変換アダプタに問題があるのかもしれません。(たまたま不良品だったとか。しかしそれは同じものを購入しないと確認できない)

#そういえば
 SATA変換アダプタに繋いだHDDに新規OSインストールをしようとしたら、インストール自体は成功したものの、起動後はいろんなところでおかしな症状が。起動後最初に現れるリンゴマークの部分だけ砂嵐状態だし、外付けHDDへデータ移行しようとすると、ほとんどフリーズに近い位の遅さの転送で、しばらくすると本当にフリーズしてしまうし......。転送に問題があるように思います。SATAからPATAへ変換する処理のところで不具合が生じているのか、それともケーブルセレクト対応でないのがいけないのか。メーカー元に「ケーブルセレクト対応のものを作ってくださいっっっ!!!」とメールを送っておきましたがw、出たら予備も含めて2コ必ず買うっっ!!!
 

#内蔵電池
 本体内部を開けるのならついでのついでに買ってから一度も変えてない内蔵電池を交換することにしました。今までは(といってもまた2回だけですが)Macの専門店でしか売ってないので不便でしたが、調べてみるとアマゾンで取り扱っていました! ちょっと値段は高めですが、他のものと1500円以上買えば送料無料なのですから、結果的に断然お得です。
 G3、Cubeと交換したことあるので作業は余裕......のはずだったのですが、なぜかなぜかMDDの場合、電池が取り出せないっっ! がっちりと両側のホルダーに電池が掴まれていて取れないのです。なんでこんな電池ごときに苦戦しなければいけないのだ.....と汗タラタラになりつつも取り出せず、屈辱ですが諦めようとも思っていたのですが、ちっちゃい千枚通しのような先の尖ったピンで、電池のお尻の被服部分をてこの原理を応用して、引っ掻きながら少しずつ上へ持ち上げたら取れました。しかもものの30秒。15分も格闘していた自分はいったい.......何だったのかといえば単にバカだっただけです。w
 

 
#HDD
 SATA HDDは、日立の低消費電力が売りのP7K500シリーズにしました。当初はHDD1個のつもりだったので、320GBにしたのですが、上記の流れで、同じものをもう1つ購入しました。MDDは特に電源の弱さがあるのでなるべく負担を掛けたくないので、長く使うのならば余計な追加は止めたほうが良いのだと思います。このHDDを使ってみての感想は、なんといっても音が小さいということです。以前使っていた同じ日立製のものはやたらカリカリ鳴るし回転音も大きめでした。『それと比べると』無音みたいなものです。これにして正解でした。

 ちなみに古いHDDからデータを移行する際、古いHDDを外付けのHDDケースに収めてマウントしようとしたら、デスクトップにマウントされなくて焦りました。その前のケースに収める作業でケースが歪んで引き出せず、相当なショックを与えてしまったために、やっちまったかと覚悟を決めるところだったのですが..................とりあえずもう一度MDD本体に内蔵させるとどういうわけかマウントする、データの読み書きも出来ました。といっても外付けのHDDケースが壊れている訳でもなく、これは一体どういう訳かしばらく訳が分からなかったのですが、そのHDDを見て判明しました。データの方のコネクタをよく見ると左下隅の1つのピンが半分ほどの長さになっていました。..................そういえば買った時から「あれ、このHDDのコネクタ、1つのピンだけ欠けてる........そういう仕様なのか。」なんて思いつつ取り付けた記憶が........。で、なぜ内蔵の場合だとマウントできるかというと、ATAケーブルのマスターとスレーブのうち、スレーブの方のコネクタ.....つまり受ける方のコネクタの奥行きが、マスターや外付けHDDのコネクタの奥行きよりも深くないのですね。だから半分のピンの長さでも接触できたわけなのではないかと、そう判断しました。..........もっとも別のHDDにも重要なデータだけはバックアップしていたので、万が一読め込めなくなってもほとんど損害はなかったのですが。振り返ってみればそれだけ最初から使用していなかったということですね。でも今回購入したHDDは信頼できそうです。(いや古いHDDも壊れた訳じゃないですが)

 
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#Mac本体外の話題
 
 机から遠ざけるために必要なのは、もちろん長いケーブル。電源ケーブル、モニタケーブル、LANケーブル、USBケーブル.....直線距離だとおよそ3m離れた場所に置いたのですが、机との高低差などもあり、4m前後必要になり売られているものを調べると3mの次は5mになってしまうのがほとんどだったので、5mに統一しました。

#返品騒ぎ
 さっそく届いたケーブル類を繋ぎ電源オンにすると、モニタに映りだしたのは、強烈なカラーの砂嵐画面。細かく表現すると砂嵐のノイズに加えて画面の色調を反転し緑色を強くしたような、極彩色でした。もちろん今まで使っていたケーブルに繋ぎ直せば元通り。5mという長さがいけないのか、ケーブルそのものに問題があるのかわかりませんでしたが、とにかく返品。一番値段の安かったものを選んだのがいけなかったのでしょうか。それより2つくらい値段の高いものを選び、再度購入。繋いで映るモニタをどきどきしながら見守りましたが、くっきりときれいなリンゴマークが!!! 今度は大丈夫、5mでもきちんときれいに映りました。


#USBハブ
 「バッファローコクヨサプライ Arvel USB2.0切替器 2回路 4機器 別々切替 ACSU24S」
このUSBハブはとてもよく出来ています。調べてみると人気がなく不思議なのですが、自分にとってはすこぶる良い。ほとんどの切替機能付きのUSBハブの場合、すべてのUSBポートをまとめて切り替える仕様ですが、これは繋いだUSBを個別に切り替えられるのです。しかもUSB2.0対応。アーベルのUSBハブは良いものが多いみたいで良いのに、ケーブルが...........。あれはたまたま不良品だったのかなあ。
 

#Firewireオーディオインターフェースを買ったものの.......
 OS10.4の方が10.3と比べればより安定しGUI環境も向上し、特別な理由がないならば10.4にするはずです。ところが自分の場合だと、オーディオインターフェースが10.4対応ドライバがディープスリープに未対応なのでどうしても使えません。このオーディオインターフェースの代わりにFirewire接続のオーディオインターフェース(M-Audio FirewireAudiophile)も購入し使ってみたのですが、どうも使い勝手が悪いのです。電源ONにしてから初めて音を出す時だけ、妙なタイムラグがあり、CPU使用率も音を再生中はそれなりに消費しますし、やっぱりOS10.3で使い続けることを決意。実のところOS10.4の新機能の良さを個人的にはほとんど享受しない感じで、単に最後のClassic機能を持つOSになるだろうということで購入したようなものでした。このFirewireオーディオインターフェースはG4 Cubeで使うか、いずれにしても手放さず、OS9対応インターフェースとして資産とします。

 
 
 以上により購入したのは次のもの。

HDD:Hitachi HDP725032GLA360 (320G SATA300 7200)  ×2
SATA PCIボード:mathey(デンノー) MSATA-02MAC

DVIケーブル:SANWA SUPPLY KC-DVI-5 DVIケーブル(シングルリンク)
ELECOM USB2.0ケーブル 5.0m ベージュ USB2-50 ×2
USB2.0ハブ:バッファローコクヨサプライ Arvel USB2.0切替器 2回路 4機器 別々切替 ACSU24S
電源延長コード:SANWA SUPPLY TAP-EX205 電源延長コード(5m)
電源タップ:ELECOM ACアダプタを4個つなげるケーブル ブラック T-AD4BK

SATA-PATA変換アダプタ:システムトークス SATA-TR150VH スゴイアダプタ
SATA-PATA変換アダプタ:システムトークス SATA-TR150TW スゴイアダプタ
内蔵電池:センチュリー Mac用内蔵電池3.6V丸型 CBT36V
コードレスマウス(ロジクール MX-700)の充電池:SANYO eneloop ニッケル水素充電器セット N-MDR02S

Firewireオーディオインターフェース:M-Audio Firewire Audiophile

不良品により返品 DVIケーブル:バッファローコクヨサプライ Arvel DVIケーブルデジタルタイプ 5M AD349


(2008/09/12)

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