Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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夢は一ヶ月で終わった

 今まで書いてきたマックの環境は、先週までの話です。(注:この記事の作成日は、2008/10/29)

 先週のある日、それまで何のトラブルも無く動いていたのが、再起動後,SATAのPCIボード「デンノー MSATA-02MAC」に接続しているHDDが認識しなくなりました。再起動後の画面が、アップルマークの後に禁止マークに変わってその状態のまま。この禁止マークは初めて見る表示でした。とにかくそのときはHDDが壊れてしまったのかと血の気が引く思いでしたが、HDDをSATA-IDE変換アダプタの方で接続してみたら、問題なく起動しました。システムプロファイラを見てみると、トラブル前の表示がどうなっていたかが分からないので、何とも言えませんが、挿さっているはずのSATA PCIボードの表示がPCI欄にありませんでした。

 また、OS9でのシステムプロフィールでも表示されていませんでした。........以前はOS9でのシステムプロフィールを開いた途端フリーズを起こしていたはずなのにそれが起こらなかった、ということは、やはりPCIボードに問題が起こったと察しました。

 
 せっかく苦労してたどり着いた理想の環境は1ヶ月で終わりを告げました。orz


 SATA-IDE変換アダプタでOS Xを起動すると、以前に書いた通り、時折、数秒から数十秒間のフリーズを起こしてしまうトラブルがあり、別のPCIボードを買う必要がありました。PCIボードに望む条件は、OS X/9どちらでも使える事、接続HDDからのブート可能な事、ディープスリープに対応している事、でした。しかし、ディープスリープに対応と明言しているものがデンノーの製品以外ありません。(ラトックの「REX-PS30X」はOS10.2のみ対応と表記) 

 2chのG4 MDDスレなどで、ラトックのものでもディープスリープ出来ないという報告もあれば出来ているという報告もちらほらあります。ラトック同様に検討していた、システムトークス「SATA-IF150CM」もディープスリープ対応を明言しておらず、サポートへ問い合わせてみたところ、「ユーザーの環境によって異なる場合があるので非対応とさせてもらう」とのことでしたが、アマゾンのユーザーレビューではOS10.3.9ではディープスリープ可能とありましたし、確かに環境に左右されるのかもしれません。

 それなら壊れたものと同じものを買い直せばよいのでは、と思うところですが、ネットで PowerMac G4 MDD + PCI接続SATAカード -OKWave という見つけてしまい見送る事にしました。MDDはデリケートな機種で、確かにメモりからUSBカードなど相性にばらつきがあり、手を焼くケースが多いようです。ということで、システムトークスかラトックの2択になったのですが、システムトークスのものは、やはりネットでのレビューで、OS9起動だと「機能拡張書類やら、Font等がすっ飛ばされ、文字化けして起動する」との書き込みが。ということで、ラトックの「REX-PS30X」に賭けてみる事にしました。


 品物が届いて取り付け、起動してみるまでドキドキでした。もしこれでHDDを認識しなかったら、ロジックボードのPCI部分に問題があるということになってしまいますし。ディープスリープにしても同様で、出来るかどうか分からずに買ったのですから、それはもう心配でした。しかし結果は杞憂に終わりました。無事起動も出来たしディープスリープも出来ました。OS9でのシステムプロファイラもフリーズせずに表示出来るしPCIボードの表示もあります。

 よくよく考えてみたら、デンノーの「MSATA-02MAC」は、HDDを認識し起動はするものの、システムプロフィールに接続したHDD情報は表示されないし、OS9でのシステムプロフィールを開けばフリーズするし、新品のHDDにOSをインストールしようとしたらリストアDVDに収められているOS10.3はインストール出来なかったし、最初から問題ありのボードだったのかもしれません。それを不良品と呼ぶべきかは分かりません。相性の問題がありますから。


 ともかく、今度こそ夢の環境を手に入れる事が出来たのだと、切に願います。この環境を実現するために数ヶ月も苦労したのですから。


 
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 余談ですが、ラトックのは、付属のSATAケーブル端がL字型になっているので、HDDをMDDだとATA66のシャーシに取り付ける際、蓋を閉めたときにロジックボードに当たらないので具合が良いです。RAID環境は今のところ考えていませんが、OS9でのソフトRAIDを構築すrためのソフトが付属しているのも良い点ですね。SATAボードの中では値段が高めですが、その価値はあると思いました。


(2008/10/29)

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 本当に本当にここまで長い道のりでした。これで、MDDの弱点である電源が近いうちに壊れたら泣きます。

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