Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。

美術/絵画 アーカイブ
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......いつも通り、意味もなくクリスマスは過ぎていったのだけど...、自分には別の世界を見ている様に感じます。華やかに彩られきらびやかな世界には、なかなか辿りつけず.....。
 街行く人を見ると、羨ましく思います。
けっこう辛くなるけど、でも、ま、あんまりネガティブにならないようにしよう。頑張っていたら、いつか嬉しいことが起きると....、信じて。

 それで、ここ2、3日は何をしていたかと言うと、サイトのデザインを変えようと少し作っていました。クリスマスに合わせて期間限定バージョンを作ろうと思っていたのですが、ちょっと時間が足りなくて...完成できませんでした。おまけに、「Elixir」も限定でアップしようかな、とも思っていました。
 .....あの曲は、クリスマスにはもってこい、かなって思って。いや、曲調がクリスマスぽいのではなくて.....内容が、ある意味......ぴったりすぎる。_| ̄|○ エリクサーだもの。(もちろん不老長寿の霊薬ではない)曲調も自分の求めるスタイルに誤差なく一致していて、とても気に入っている曲です。ポップなゴシック調で、明るくて暗く、そして....たぶんキャッチーな曲(だと思う)。....聞いたことのある人は、ほとんどいないし、.....たぶん、みんな気に入ってくれる曲だと思っているので、サイトデザインとあわせて、ささやかだけど何かプレゼントできたらな、っと.....思っていました。
 (でもまぁ、クリスマスにこんな辺鄙なサイトに訪れる人もいないだろうと思うけど。)

 期間限定デザインは、おそらくそのまま新しいトップページのデザインにするつもりです。ミケランジェロのサンピエトロのピエタの彫像の画像を使う予定です。キリストがマリアに抱かれている像なのですが.....クリスマスにはぴったりだったかなって。.......なんというか、あのマリアは若すぎて、キリストの母って感じにはちょっと見えなくて。どっちかっていうとキリストの彼女って感じ。しかも抱き方が一番正統(?)な気がする。 他の画家のピエタは、泣き崩れるようなマリアや、表情もこっちまで悲しくなるようなのも多いのですが、あのピエタはすごく穏やかで、あのふたりには近付けない聖域を感じさせるオーラが出まくっているように感じます。  激萌えっ!

 ....サロメ×ヨカナーンもいいんだけど.....あいにく彫像は存在しないし。あったら最高なんだけど! ビアズリーの絵には血まみれのヨカナーンの生首を抱いてキスを交わしているっていうとんでもないシチュエーションの絵があるけど....。「最高潮(クライマックス)」というタイトルだったかな。

.......また話がずれた。
(好きなのがばればれだ......。ぅぅ)
「Elixir」は......またの機会ということで。

† 23:57 | トラックバック | Topへ▲ †

 やってしまった.......。

 トップページのデザインにいい加減飽きていたし、ちょっと改良したいと、もうずいぶん前から思っていていろいろ作ってみたものの、しっくりいかず、作っては放っておくという繰り返しで、2年ほど経ってしまっているところで、ちょっと試作的に変えてみました。

 新しいトップのデザインのためのデザイン、といった感じです。
彫像をアクセントする、というのは今後のデザインにも取り入れるつもりです。.......まあ、それより問題なのは、タイトルがなんで「癲狂院」になっているか、ってことだ。誤解を恐れずに言えば、「癲狂院」という言葉が好きだから。そして、「癲狂院」≒「SEVENTH†HEAVEN」だということ。

 お前、脳ミソ大丈夫?.....なんて言われそうなのは承知していますが、明治期の言葉とその意味の組み合わせの「癲狂院」という言葉からいろいろなイメージが浮かぶのです。もちろんそれは実際とはかけ離れているかも知れないし、ただの勝手に作り上げた妄想に過ぎないかもしれない、

 崩れかけ、廃虚のような西洋風の建築物、中は壁紙がところどころ剥がれ落ち、かび臭い匂いがかすかに漂い、誰も居ない待合室、飾り立てのない殺風景な通路、ひしゃげた椅子が転がり、誰かの爪の跡が壁に残っている、部屋の前はまるで刑務所のような鉄格子、そこには汚れたベッドただひとつ、真新しいシーツがやけに目立つ、廊下の遠くからうめき声と泣叫ぶ声が反響し合って聞こえる.........。
.......、もちろん、悪気などないし、患者さんが治ってほしいと強く願うよ。とても辛く哀しいこと.......。

 そんなこともあって、たぶん今年一杯のみの公開、のつもり。
でも、このサイトが「癲狂院」という位置付けだと、ここの「NOTEBOOK」が物の見事に、「Diary of a Madman」(=狂人日記)になるんだよねえ。この「Diary〜」はオジーの2ndアルバムのタイトルにして最後を締めくくる曲なのですが、これが最高なんです。 変拍子に独特の雰囲気のアルペジオに哀しげなストリングスに狂気のクワイア....で、オジーの歌w。この曲がある意味、オジー+ランディの生みだした傑作、な気がします。イントロのオリジナリティ溢れるコード進行によるアルペジオ、これ、今コピーしているのですが、フレット押さえるのがきつい.....。死にそう。しかしチャレンジし甲斐のあるフレーズ。中間のb5thを含んだハーモニックマイナースケールによるギターソロ、後半のギターリフ。

 ぅ〜ん、この曲聴いてくれると、このトップのデザインがわかってもらえるかも....しれない。
 今回は彫像にベルニーニを使ったけど、おそらく新デザインには、ミケランジェロのを......使いたい、なぁ。
 ちなみに今回使ったベルニーニの彫像は、「プロセルピナの略奪(プルトンとプロセルピナ)」(「The Rape of Proserpina」)、というもの。ギリシャ神話から引用されている作品、ですね。冥王プルトンから離れ逃げようとするポーズが劇的で、素晴らしい作品です。バロックでベルニーニ抜きでは語れないのも頷ける。
もちろん「聖テレサの法悦」(「The Ecstasy of Saint Therese」)も最高!

† 22:14 | トラックバック | Topへ▲ †

 その喪中のお知らせのデザインは、結局、もう一度書き直ししました。
今度のは、相変わらずへぼいですが、割といい感じに出来たと思っています。作る直前に届いた、ビアズリーの絵に影響を受けて描いたのがよかったかもしれない。それをスキャナで取り込んで、線画だけを抽出して、ImaggeStylerでテクスチャ適用して、出来上がり。
 いつもの通り、へぼいデザインをソフトのお力で、なんとか人に見せえられるレベルに到達できるのです。
....作り終わってから親に言われたのですが、どうも最近では亡くなった人のきょうだい、もしくは子、だけが喪中になるだけで、それ以外は、普通に年賀状を出してしまっても良いらしいのです。孫にあたる自分は、その喪中に当てはまらないので、年賀状を出してしまってもよいらしい。

 しかしまあ、喪中のデザインを作った上にさらに自分の年賀状を作るのはしんどいし、亡くなった祖母はうちの隣に住んでいたこともあって、軽々しく年賀状を出せる気分ではないし。

 もちろん、喪中でなかったら、前々から考えていた「申」のデザインの版画をやるつもりでした。その案は、12年後、かな。

† 22:49 | トラックバック | Topへ▲ †

 3〜5週間以内とか表記されていたのに、なぜか昨日届きました。
......どうなってるんだろう。
 書き忘れていましたが、実は一度キャンセルしてもう一度注文したのです。最初に注文した時は値段が\2,200ほどだったのですが、翌日チェックしてみると、商品ページのところには、\1,100になっていて....(゚Д゚)ハァ?って感じ。注文詳細のところを見たら\2,200のまんま。倍もとられちゃあやってられないと、キャンセルしてもう一度注文したんです。

 最初、\2,200だったので、サイズも大きめだろうと思って注文したのですが、結果ほぼ半額の\1,100となると、小さめであまり期待できないだろうなあとは思っていたのですが、届いたものを見たら意外に大きくて(絵30cm*30cm+カレンダー部分、同サイズ)、絵もフチ取りなしで、大満足!!
 絵はもちろんカレンダー全てがモノクロで、びしっとしていて、カッコいい!おまけにカレンダー部分に月の満ち欠けのアイコンが。これは個人的にツボ。 おまけに2003度の9〜12月をまとめたページもあって、いまからもう使えます。

 絵は、当然のごとく、文句無し!
耽美な草花、人物、模様、ビアズリーのモノクロの絵は、強力だ!。あのアールヌーヴォーっぽいのにデカダンスな雰囲気が混じって、ぅぅ。ちなみに、サロメの挿絵のものではありません。初期に手掛けた「アーサー王の死の絵です。そのためサロメの挿絵と比べてエロティックな感じはしません。普通に飾っておける内容(?)だと思います。

....初期、といってもビアズリーは25歳で夭折してしまいましたが......。
。・゚・(ノД`)・゚・。
ビアズリー、樋口一葉、ランディ・ローズ......みんな25歳辺りだ...。
泣けるよ....。
そんな今日は、一葉忌です。
R.I.P.

† 14:40 | トラックバック | Topへ▲ †

 実は、カレンダー、アマゾンでたのみました。
過去のNotebookで、カレンダーを買う!と書いたのですが(サーバーエラーによりログ消えてしまって閲覧できません)、こないだ注文しました。
 注文したのは、オーブリー・ビアズリーのカレンダー。
ロートレックやマッキントッシュと迷ったのですが、「モノクロ」のカレンダーなんていいなあ、と思って、ビアズリーに。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0763160008/250-9832953-7458648
http://images-jp.amazon.com/images/P/0763160008.01.LZZZZZZZ.jpg
あぁ....ビアズリーの挿絵って、最高。
 早く来ないかなあ〜〜〜.....って、ん? 通常3〜5週間で発送、だと??? 昨日頼んだ時は8〜10日だったじゃん!ぁぁ........どうか年越しませんように!!!

 モローのがあったらねえ、一番良かったのだけど。モローに限らず、画家のカレンダーってアマゾンでもごくわずか。それでもネット上ではあるほうだと思うけど。美術館のミュージアムショップなどに行った方がいろいろ手に入るのかな、やっぱり。でもモローのなんて、あるわけ、ないか。

† 00:49 | トラックバック | Topへ▲ †

....の他にも答えがあるのかなあ.....?
レンブラント展を見ていて、一瞬「おっ」と思った絵がありました。

 それはヤン・ピナスというピーテル・ラストマンと同じく前レンブラント派の画家の絵に「ヤコブとエサウの出会い」というもので、元になった物語が「創世記」第33章にあるらしいです。創世記っていうのは、聖書とは..違うのかな???よくその辺りは知らないのですが、とにかくラストバイブルに出てくるエサウというキャラは実際に物語に出てくる人物、ってことなんですね。
 ラストバイブルではないですが、ドラクエのロトも創世記に出てくる人物のようでこれは、ルーベンスと親しかった画家ヤーコブ・ヨルダーンス(と思われる)の「ソドムを去るロトとその家族」という絵に描かれています。

 その描かれているロトは、老人で、連れている娘二人と近親相姦の関係にあるそうで、うむぅ、100%ピュアな背徳者じゃないか....。よくもそれで「勇者」なんて肩書きでいられたものだな......。w だからソドムの街にいたのね...。(ちなみにこの絵は国立西洋美術館所蔵の絵画です)

 というわけでかなり意外でした。
 エサウの他の、ユーリとかサフィアなどはどうなんだろう....。へんてこな名前だしなあ、おそらくそういう書記に出てくる人物なのかもしれないね。
 街の名前もそこら辺のにおいがするなあ。
探せば元ネタが出てくるかな?

† 14:31 | トラックバック | Topへ▲ †

 ってのを、放送するんだ...?
もっともBSでは、今日放送したみたいだけど。
地上波だと、明日NHK総合10:00am〜
 国立西洋美術館で今展示しているからだね。というか、カタログ見てわかったけど、NHKが西洋美術館とともに主催しているんだね。そうかなるほどっと。

 「光り輝く少女の正体」って.......ぇえと、世界美術館紀行や美の巨人たち、て解説していたような。......う、でも忘れてしまった。あの「夜警」の光の照らし方が、「普通」ではないのはわかっているけど。うむぅ、明日じっくりと番組見よう。

 ........そういえば、世界美術館紀行でモロー美術館を取りあげるのって、再来週なのね。昨日も、来週も番組はお休みなのであった。
.......正直言って待切れません。
もう_| ̄|...○コロコロ こんな状態だし......。

† 18:56 | トラックバック | Topへ▲ †

 日曜日、東京上野の国立西洋美術館へ行ってきたのですが、ちょうど、特別展でレンブラントをやっていて、とても嬉しかった。
 レンブラントは、17世紀のオランダの画架で、バロックの巨匠、ルーベンスと肩を並べる巨匠です。「夜警」が超有名なので、ああ、あれかと気付かれる人もいるでしょうね...。国宝級の「夜警」は持ってこられなかったようで、残念ですが、まあよく考えればそれは当然のこと。「超」有名なのだから。もうオランダ以外に出ることはまずないのではないでしょうか。まさしく門外不出の傑作なわけですね。

 それでも、「聖ペテロの否認」、「悲嘆にくれる預言者エレミヤ」、などの傑作の絵画はもちろん、たくさんの数を残した版画も多数展示されていて、かなり感激でした。レンブラント・ライトと後に呼ばれる程、特徴的で優れた光と闇の表現技法、これには、完全に参ってしまいました。人物を照らし出す具合が本当に上手いのです。それによって、ダイナミックに劇的な場面を描き出す、そのリアルさに、本当、息を飲みます。

 まったく、そのような絵画が間近で見られたとは、幸運でした。
前回展示されたのは、20年程前だったらしいので、そうめったには拝めないはず。カタログも買いました。オールカラーで2000円ちょっとなのは、個人的に「買い」。うれしいうれしい。チケットが1300円ってのも、納得&充分元は取れました。
 ついでに、というかもちろん常設展の方も見逃せず、じっくりと見てきました。松方幸次郎が集めたコレクション、すなわち「松方コレクション」が西洋美術館の所蔵物なわけです。氏が好きだった、ロダンのコレクション数は世界でも有名ですし、フランス印象派、ルノワール、モネ、マネなどの絵画も多数あり、氏に感謝すべきでしょうね。もちろんそれ以外にも、巨匠達の絵画、ゴッホ、ゴーガン、ピカソ、ドラクロワ、クールベ、ルーベンス、ルオー、ミロなどなど、きちっと押さえてあるし、うむぅ、さすが国立西洋美術館。

 そして個人的には、モローだ。
「牢獄のサロメ」、「ピエタ」の2点が拝めた......!!!!
意外に小さかったのですが、サロメの方は、はあ、やっぱり最高。この「牢獄〜」のは、他の「出現」などのサロメとは違い、俯き加減の、もの憂う表情がなんとも。その奥で、いままさにヨハネが斬首されようとしている.....。常設展示のほうのカタログも買って気付いたのだけれど、「聖なる象」が展示されてえいなかった。きっと、絵が痛まない様に、定期的にしまっておく時期だったのだろう、うぅ残念。

 終わりは、お楽しみのミュージアムショップ。
レンブラントは、自画像の版画がプリントされたTシャツと、「聖ペテロの否認」がプリントされたトートバッグをお買い上げ。モローは、ポストカードが運良く2つともあったので、もちろんお買い上げ。展示してある絵が全てポストカードになっているわけではないので、やはりモローは有名、ということなのかな。ちょっと安心したよ。他にも、モネの「睡蓮」のクリアファイルとか便箋とかもよかったのだけど。

 とにかくご満悦。
初めてこんなに長く絵を見ました。特別展3時間+常設展2時間で5時間ず〜っと見てたもん。やっぱりある程度、絵に付いて知っておくと、とても楽しくあの空間に酔うことができる、と感じました。

 しかし、レンブラント展の方は人が多かった....。
個人的に気になったのは...カップルで見に来てた人達。羨ましいよぅ。.......独り身にはかなり堪える...。くそぅ、今度見に来る時は....、って、たぶん無理です。
・゚・(ノД`)ヽ(゚д゚)ヨチヨチ

国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

† 23:14 | トラックバック | Topへ▲ †

 ロートレック、キタ━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━!!!
うぅ.....、今週は遂にロートレックの特集なのです。

 今年度からNHK教育で新しく始まった「世界美術館紀行」という番組、毎週土曜夜9時30から放送されていて、毎週欠かさず見てます。30分間ですが淡々と余計なことはせずに絵を紹介していってくれるので、集中して見られるのでとてもよいです。

 で、前述のとおり今週はロートレックなのです。
BSでは地上波に先がけて先日放送されたようですが(羨ましい)、うぅぅ待ち遠しい。

 ロートレックというと、やはりムーランルージュ。フランス語で赤い風車とかいう意味だったかと思いますが。そのムーランルージュと言う飲み屋、今でも営業してるんですよね?

 ロートレック×ムーランルージュ..、もぅ退廃的な、デカダンスの香りが.........。
ロートレックはロックンローラーだったわけですよね。自分にはそう映るのです。酒に溺れた短い人生.......。

 デカダンス、ってのは、どこか危険な駆け引きのイメージがあって、甘美なワインの香りに惹かれうかつに近付くと、堕落の海へと溺れてしまいそうになる..........。
そんなイメージ。

 実はマタハリもそんな印象を受けます。あ、西のマタハリね。って、東のマタハリも同じ感じ、なのかなぁ?う.....ちょっと違うよね。

† 01:39 | トラックバック | Topへ▲ †

 やっぱりこれも好きなので、買わずにはいられない。

 ゴシックは、しょっちゅう言葉を多用している割には漠然としていて、言葉で説明しにくいと言うか感覚的に捉えているだけで(これはこれで良いことだと思いますが。)、やっぱり体系的にきちんと知っておきたくて。なにより、カテドラル(大聖堂)(=ゴシック建築)が大好きで、ゴシックを追求したかったというのも大きな理由です。WEB上でも、片っ端から調べまくったりしたのですが、「ゴシックっていうのはこういうことなんだよ」っていう核心を突いたコンテンツがあんまりなくて......。ゴスロリのゴシックというのなら多いのですが....。それで、大きな書店で探したりしたのですが全然なくて、ネット上(アマゾン)で頼むことにしました。

 買ったのは、ゴシック建築が図説で細かく載っているものや、ゴシックの思想を詳しく説明したもの等です。建築物なんかは、実際見に行くのが一番に決まってますが、そういうわけにもいかないですし。ノートルダム、シャルトル、ランス、アミアン、などの大聖堂、とりわけフランスゴシック。神の元へ近付こうと、どこまでも高くそびえ立つ尖頭アーチ、重厚で複雑なフライング・バットレスが交差する摩天の森、光輝を放つ、バラ窓.......。光に触れたくて、闇に包まれたくて、光と闇が同時に生まれる聖域....。その間の空間で人々は祈りを捧げ、罪を懺悔し、生きていく。そんな風にゴシックをイメージしてみるんです。あたかも自分がそこにいるかのように。そうすると少しいつもと違う感じになる.....みたいな。(おい)

 ゴシック、っていうとダークなイメージを受けがちですが(それはいわゆるゴシックホラー的な解釈ですよね)、本来のゴシックには光も持ち合わせているわけです。片方だけではゴシックは成り立たないと思います。重厚で高くそびえ立つ外観で判断しがちですが、内観も実はかなり重要。フライングバットレスによって壁が異常な程、薄いのです。あれでよくあれ程の高さの建物を支えられるものかと、不思議に思うくらい。そしてその構造により窓が大きく確保できたことにより、神々しい光が内部の空間を包み込む.....。しかし、荘厳で神格化されたような建物でうかつに近寄れないイメージもありますけど、市民達の憩いの場でもあったりして、意外でした。

 ちなみに、買ったゴシックの本は、すべて建築のゴシックに関するものです。でも、どの分野のゴシックでもそれが好きなら、多少の違いはあれど基本的には同じだと思うので、きっと的外れではないと思います。だってゴシック文化の根源なのですから。 ......でも巷で使われている「ゴシック」と本来の「ゴシック」は、別物、って感じですね、やっぱり。


 ゴシックのついでに、サンピエトロ大聖堂に関する本も欲しいです。
殉職者ペテロの墓の上に立っているらしいですが、あれもまたミケランジェロの作品との融合で、個人的に最高!なのです。あそこに鎮座している「ピエタ」あれには、感動しました。宗教画のマリアなどいくつか見たことありますが、あんまりピンとこなかったのですが、あのピエタは、ちょっと他のと違うっ!って感じで、あれは.....もう本当に大好きです。イタリア人にしてみれば(いやキリスト教徒もそうかもしれませんが)マリアに抱かれて死にたい、とかいうのを聞いたことあります。それうなずけます。かなり巨大な大理石像らしいですが、実物を見たいものです。「最後の審判」のキリストとマリアも好きです。あんなに若々しくエネルギーに充ちたキリストを見たのは初めてです。あの審判を下すポーズ......かっこいい! 確か、光輝を与えるポーズでしたっけ。寄り添うマリアも、そのポーズと表情が好きです。そういえばこの天井画には、ミケランジェロ本人とされる姿も描かれている様ですが、なんであんなにオバケみたいなの.....。ゾンビみたい.....。なんか疲れ切っちゃったのかなあ。お疲れさま、ということですね。

ゴシックとは何か—大聖堂の精神史 講談社現代新書/酒井 健 (著)

図説 大聖堂物語—ゴシックの建築と美術 ふくろうの本/佐藤 達生 (著), 木俣 元一 (著)

 この2冊でゴシックの基本がわかると思います。おすすめです。

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