Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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レンブラント展

 日曜日、東京上野の国立西洋美術館へ行ってきたのですが、ちょうど、特別展でレンブラントをやっていて、とても嬉しかった。
 レンブラントは、17世紀のオランダの画架で、バロックの巨匠、ルーベンスと肩を並べる巨匠です。「夜警」が超有名なので、ああ、あれかと気付かれる人もいるでしょうね...。国宝級の「夜警」は持ってこられなかったようで、残念ですが、まあよく考えればそれは当然のこと。「超」有名なのだから。もうオランダ以外に出ることはまずないのではないでしょうか。まさしく門外不出の傑作なわけですね。

 それでも、「聖ペテロの否認」、「悲嘆にくれる預言者エレミヤ」、などの傑作の絵画はもちろん、たくさんの数を残した版画も多数展示されていて、かなり感激でした。レンブラント・ライトと後に呼ばれる程、特徴的で優れた光と闇の表現技法、これには、完全に参ってしまいました。人物を照らし出す具合が本当に上手いのです。それによって、ダイナミックに劇的な場面を描き出す、そのリアルさに、本当、息を飲みます。

 まったく、そのような絵画が間近で見られたとは、幸運でした。
前回展示されたのは、20年程前だったらしいので、そうめったには拝めないはず。カタログも買いました。オールカラーで2000円ちょっとなのは、個人的に「買い」。うれしいうれしい。チケットが1300円ってのも、納得&充分元は取れました。
 ついでに、というかもちろん常設展の方も見逃せず、じっくりと見てきました。松方幸次郎が集めたコレクション、すなわち「松方コレクション」が西洋美術館の所蔵物なわけです。氏が好きだった、ロダンのコレクション数は世界でも有名ですし、フランス印象派、ルノワール、モネ、マネなどの絵画も多数あり、氏に感謝すべきでしょうね。もちろんそれ以外にも、巨匠達の絵画、ゴッホ、ゴーガン、ピカソ、ドラクロワ、クールベ、ルーベンス、ルオー、ミロなどなど、きちっと押さえてあるし、うむぅ、さすが国立西洋美術館。

 そして個人的には、モローだ。
「牢獄のサロメ」、「ピエタ」の2点が拝めた......!!!!
意外に小さかったのですが、サロメの方は、はあ、やっぱり最高。この「牢獄〜」のは、他の「出現」などのサロメとは違い、俯き加減の、もの憂う表情がなんとも。その奥で、いままさにヨハネが斬首されようとしている.....。常設展示のほうのカタログも買って気付いたのだけれど、「聖なる象」が展示されてえいなかった。きっと、絵が痛まない様に、定期的にしまっておく時期だったのだろう、うぅ残念。

 終わりは、お楽しみのミュージアムショップ。
レンブラントは、自画像の版画がプリントされたTシャツと、「聖ペテロの否認」がプリントされたトートバッグをお買い上げ。モローは、ポストカードが運良く2つともあったので、もちろんお買い上げ。展示してある絵が全てポストカードになっているわけではないので、やはりモローは有名、ということなのかな。ちょっと安心したよ。他にも、モネの「睡蓮」のクリアファイルとか便箋とかもよかったのだけど。

 とにかくご満悦。
初めてこんなに長く絵を見ました。特別展3時間+常設展2時間で5時間ず〜っと見てたもん。やっぱりある程度、絵に付いて知っておくと、とても楽しくあの空間に酔うことができる、と感じました。

 しかし、レンブラント展の方は人が多かった....。
個人的に気になったのは...カップルで見に来てた人達。羨ましいよぅ。.......独り身にはかなり堪える...。くそぅ、今度見に来る時は....、って、たぶん無理です。
・゚・(ノД`)ヽ(゚д゚)ヨチヨチ

国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

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