Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。

ゴシック/デカダンス アーカイブ
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 もうすぐ5月。暖かくなり、汗ばむ日もそのうちやってきます。
そんなこれからの季節に着たい服を探しているのですが、なかなか見つかりません。

 実は前々から、衿付きのノースリーブが欲しいな....と思っています。が、探してみると思いのほか欲しいものがありません。レディースだと普通にあるようなのですが、メンズではほとんどありません。メンズで黒で衿付きのノースリーブ........というと、いまのところ
めぼしいものがありません。1つ見つけたのですが、それはポロシャツから袖部分を取ったというような感じのものです。もっと衿が大きくてシャープな形でウエスト辺りが微妙に絞られているようなシルエットだったら、即買いなのですが............。


 やっぱりそういうスタイルは男らしくないのかな........。ちなみに派手なプリント柄のだったら他にもいくつか見かけましたが、そのプリント柄が.......う〜ん。いわゆるお兄系のスタイル。でも服を探していて「お」とか思うものは、実はお兄系のだったりすることが多いです。そんな柄ではないのですが、なぜかお兄系。キレイめのドレスシャツとか探したりすると、行き着く先がお兄系だったりとかけっこうあります。


 で、そういう時に限って、よくチェックするボズのサイトを見ると、そんんな戯言はどうでもいいから四の五の言わずにこれを買え!と言わんばかりのものがアップされたり..........します。w  これからもそういうケースがあるように思います。最後にボズに辿り着いて、ボズにもなくてダメなら諦める、みたいな。

 それで、気になっているのが、カットソーとベスト、それにブラウス。ブラウス....って普通女性が着る服って感じですが、あれは良い感じ。あれ(メンズエレーヌ)の黒がいいなと思ってたけど、ボズのトップページに載ってるコーデ画像を見て、それのグレーとベスト(メンズマルヴァ)の組み合わせも素敵で、やばい感じ。やばい、って言ったら、そのベスト。シルエットがこれまた素敵過ぎる! 写真を見ていて(厳密には見とれて....w)思ったのが、コーデ画像の様に下に長袖のシャツは着ないで、ベストのみか、もしくは下にノースリーブかタンクトップを着るスタイルも良さそうだということ。


 それで冒頭の衿付きノースリーブの話に戻るわけです。
これを買えばすべて解決!? ノースリーブではなくてベストですが、ノースリーブ的な着こなしが出来る様な気がして。見ているとシルバーのネックレスやレザーのリストバンドを身につけるイメージが浮かんできます。二の腕を覆う位の重厚な銀の腕輪とかもね。
 他のものにノースリーブと名打ったジャケットがあるのですが、あれは..........ね。試しに着てみたいとは思ったりするけど、やっぱり自分には後の裾がスカートの様に長いものは向いてないかな。


 ちなみに..........、ブラウスの方、よく見たらメンズのものにもリボンが付いていますが、リボン付きのなんて着られないよなあ....なんて今まで思っていましたが、案外いけそうな気がしてきました。あれはリボン...というよりも紐に近い雰囲気ですが。結んだ両端が思い切り下へだらりと垂れ下がる位、長くて、もっと幅の広いリボン(紐)でも、良さそうに思えてきました。結び方や形次第では、男でもリボン/紐はいける気がします。黒くて細いレザーのチョーカーを首につけて、トップが丸くて黒いハットを被る組み合わせ.......金髪の欧米人に見かけたりするのですが、ああいう雰囲気に近いような気もします。まあイケメンで白人の欧米人の男にしか似合わない様な気もしますが。...........なんかさっきから「気がする」ばっかりだな。w 


 
 ところで唐突ですが、モードっぽいシルエットに、ストリートっぽいワイルドさとお兄系のハードさが微妙に混じってるのが........自分の理想なのかもしれません。ボズは好きです。でもちょっと自分には耽美過ぎる...というかヴィジュアル系くさく感じるものも少なくありません。(その都度断っていますが、それが悪いと言っているわけではありません。自分には似合わないだけです。)そんな人にはボズは向いてないんです、なんて言われそうですが、ツボに嵌まるものも確かにあるんです。そういうのに限って他では見つからないものばかり。よくワンアンドオンリーなんて言葉がありますが、そんな形容が似合うブランドです。


 ああ........どうしよう。思わずポチってしまいそうだよ。ベストとブラウス...欲しいなあ。いつかのピーコートの時と同じ感覚です。..........と、いろいろ書き連ねていたら、ますます欲しくなってきてしまう.........ああぁあううううぅ。

http://www.boz.ne.jp/


(2007/4)

† 01:49 | トラックバック | Topへ▲ †

 .........いや、大したことじゃないし、チラシの裏に書く様な事なのです。

 前々から思ってたんですが、アトリエBOZのサイトのトップページ....なんだか学校の制服販売店みたいに見えてしまいます。ゴシック学園のね。w (ゴスロリ学園でもいいけど) 

 いいよね........そんな学校があったら。朝の朝礼はいきなり黒ミサで始まり(ってぉぃw それは近所のオカルト学園のほうだぞ。悪魔学とか魔術科とかw 姉妹校だね。)、授業もゴシック尽くしで、国語はゴシック小説、歴史(社会)はゴシックの歴史と文化、音楽はゴシック音楽、家庭科はもちろんオリジナルのゴスロリ作って、あぁ...数学とか物理は........う〜ん、ゴシック建築の構造力学について、とかかな.......建築/デザインは美術か。時々、午後か放課後にティールームで茶会を開いて、毎週土曜日は夜会(パーティー)。 うわ.........、書き出してるだけでもあれこれ妄想しちゃって、わくわくする〜。あぁ、指定の制服はもちろんゴスロリブランドであればどこのでも良くて。

 もちろん校舎はゴシック建築で大聖堂も併設。校舎のシンボルがガーゴイルとかで校舎のてっぺんから見下ろしてる具合で。修学旅行はゴシック発祥の地フランスとゴシックリバイバルの火付け所だったイギリスで決まりだよなあ。遠征ついでに向こうで流行らせてやるぞ。


どなたか未来のゴスロリ文化の発展のために設立して下さい.......ってそりゃ200%ムリだ。そんな酔狂な人がいるわけない。でもなあ......こうしてリストアップしてみると、それなりに科目が作れるんだよなあ。それだけゴシックの文化は幅広いって箏ですね。
学校名だけならなあ......白百合とかノートルダムとか日本に実際にあるけど。やっぱり女子校が多いんだよね。しかもミッション校。(ぐぐってみれば分かるけど) 


仕方ないので、鍛え抜かれた妄想力でw、脳内で堪能することにします。


ATELIER BOZ

† 00:15 | トラックバック | Topへ▲ †

 ここ1、2年、気のせいかゴスの格好をした人を美術館で見かけるようになりました。

気のせい........確かに気のせいなのかもしれませんが、以前より見かける箏が多くなったのは確かです。特に現代美術に近くなるにつれてその傾向が高い様な.......気もします。が、これは自分が単に見に行く展覧会の内容が比較的近代のものが多く(日本美術などのものはあまり見たことがないし)、かなり主観的になってしまうからかもしれませんが。


 去年の年末に見に行った、ダリ展(上野の森美術館)。割と若い年齢層が多めでした。子供も多かったし。それにしても修了間近だったこともあってか、朝早く出かけたにも拘らずずごい混み様でした。見終わって美術館を出たら(ちょうど正午過ぎ)、それ以上の長蛇の列にびっくり。あれじゃあ日が暮れそうでした..........。

 で、見かけましたよ。ゴスの人。ふたり連れで共に女性でしたが、..........よく知らないので分からないのですが、ひとりは王子役(?)の人なのかな.......男装っぽい感じで(ダブルのジャケットにパンツって感じ)髪もわりと短め、もう一人の方はカワイイ飾り用みたいなちっちゃなシルクハットを頭の上にちょこんと載せていて、紅いバラと茨の飾りをしていました。こちらは髪は長め。共にほとんど金髪に近い感じ。どっちかっていうとゴスパンクっぽい感じだったかも。エナメル調のパンツやバッグだった気がします。

ダリ展の時もそうでしたが、先日のオルセー美術館展のときも見終わった後は、西洋美術館内にあるレストランでご飯を食べたのですが、美術館内のロビーで、そのどちらの日にもゴスの格好の人を見かけました。(もちろん別人だろうけど)やっぱりふたり連れて、ひとりはやっぱり王子役みたいな。なんかそちらの人達は背が高くて顔立ちも綺麗で男の目から見てもカッコ良かったです。ひとりは金属のフレームに覆われた黒い小箱を手にしていました。ああ、髪はやっぱり金髪に近い感じ。オレンジっぽかったかな。こちらはどことなくヴィジュアル系ぽいというか王道っていうか、典型的なゴスのスタイルだった.....かな。好感だったのは表情がヤンキーくさくなかったってこと。時たま表情がコワい人いるでしょう? 眉毛が細すぎたりとか目つきが異常にコワい人とか。そういう感じじゃなくて.........何て言うか.........やっぱり綺麗、って言葉が似合ってる感じ。上品な感じといえばいいのかな。


 逆に思い返してみると、そういえば最近見かけないな〜と思うのがロリィタの人。よくお人形さんみたいな.......ローゼンメイデンみたいな格好をした人を必ず見かけていたのですが、最近見ないです。 白ロリみたいに白一色ってわけじゃなくて、本当に人形みたいな雰囲気の格好です。
 ミュシャ展の時はよく見かけました 。あの時はそもそも客層がものすごい偏ってて、男女の比がいつもだと5:5か4:6くらいなのが、2:8くらいだったもん。しかも普通なら中高年が多めなのに、おもいっきり若年層なんだもん。あれは異常な空間だった。w  なんか絵と同時に鑑賞してた気も..........。シネヨ(# ゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン 

 前にも書きましたが、意外だったのはモロー展。魔性の人がたくさんいるのかとちょっとそっちも期待してたのに(ぉぃ、全然居なかったこと。(ゴスパンク風の人ひとり見かけたけど。) 早く見たくて展覧会の開始日に観に行ったのですが、それが平日だったからかも。いつも以上に年配の人達が多かったです。


 .............なんて書くと、人間観察みたいでアレですが、言い分けさせてもらうと、ゴスの人はすごい目立つんですよ! 全身漆黒だし、髪の毛だけ鮮やかだし、もうね50m先からでも目立つくらいなのですよ。あんまりじろじろ見るのもヘンだから長く見てられないですが、素敵だなあといつも思います。 見かけた多くが、ふたり連れだったからかもしれませんが、絶えず笑顔が見られたからそれが良かった....と思います。


 好奇の目で見ているわけではないので、どうか怒らないで下さい。(´・Д・`)  ゴメン
一応撃っておくか。カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン

 
  
 ちなみに、(ゴスとかではなくて)逆に変な人を見ることも美術館ではまた多く見かけます。こちらは.......敢えて伏せておこう。でも先日のオルセーでは怖い人を見ましたよ。怖いっていっても風貌とかではなくて.......その..........ま、一例くらいならいいか、絶えずぶつぶつ独り言を言っている人がいました。独り言っていっても、普通に人に話しかけている様な声の大きさで、しかも文句を言っている様な言い方で表情も怒ってる。側に来たときはびっくりしましたよ、本当に。しばらく絵の前に居たから邪魔だったのかなと思って、そちらを振り向いてみると、どうも様子が変であちこち向きを変えながら人が居ない方へも話しているから、こ.......これは..........も、ももしかして、xxxxxxxxxxxxxxx。


振り返れば今まで見てきた中で、靴を履かず裸足で見ている人とか、見ている側で勝手に絵について蘊蓄を垂れ始める人とか、有名な絵で人だかりでちっとも動かないところで後の方から「さっさとどけよ〜」みたいな罵声を出すDQNとか...........居たな...............。

 も、もしかして、来る場所を間違えた....かな。((;・д・))ガクブル


もうこれ関係はきりがないです。喋ってばっかりで(しかも絵の内容じゃない。)ろくに絵を見てないおばさんグループとか。(うるさい......)  後から押してきたり割り込んできたり(無茶しすぎ、痛い)、なんかいろんな香水が混じってすごい匂いになってたりとか..........もう勘弁してください。

† 02:10 | トラックバック | Topへ▲ †

フランスのジャパン・マニア 1/2
フランスのジャパン・マニア 2/2

 どういうわけか、2chの文学版の或るスレに貼ってあった、YouTubeの動画。タイトル通り、日本好きのフランス人を紹介しています。日本好きといっても...........前編の方で二人のパリジェンヌが出ていますが、一人はパンクっぽくて、もう一人はゴスロリの格好をするのが好きなようです。この二人も含め番組に登場するフランス人に共通するのは、日本の文化(MANGAと番組中では出ていますが、動画を見た感じではいわゆる海外で言うOTAKUでしょう。日本で言うオタクとはちょっと意味合いが違う。)に嵌まっていることです。


 たまたまかもしれませんが、この番組中では、ゴシックとヴィジュアル系の音楽の組み合わせが目につきました。ネットで最近目にしたのですが、ヨーロッパの方では、日本のヴィジュアル系バンドの音楽/風貌共に、ゴシックと受け止められることが多いそうです。(確か.......ディル・アン・グレイ(でしたっけ)をはじめとして、日本のみならず海外でもそれなりに認知されていますよね。) そのようにヴィジュアル系=ゴシック系として評価する人がいる一方で、本来のゴシック系のバンドと一緒にするなと拒絶する人も少なくないそうです。

 それで可笑しいと感じたのは、ゴシック発祥の地であるフランスの人が、逆にゴシックのスタイルを取り入れた日本のサブカルチャーの1つであるゴシックロリータに嵌まってるということでした。後編の方で、一度日本へ行ってしまったら二度とフランスへは戻れない...と言い切る程、日本好きな前述のゴスロリパリジェンヌが出ていましたが、えぇ〜〜〜って感じです。もちろん日本が好きっていうのは嬉しいし歓迎するけど、少なくとも個人的にはフランスの文化なんかはとても憧れるし、フランスにはゴシックなんて至る所で浸れるはずなのに,、日本にはゴシックの文化は歴史も無いし深く根付いているわけでもないから、ゴシックのスタイルの全てがあるとは思えないし、100%ピュアに伝わっているかも怪しいのに.........日本のゴスロリに惹かれるというのは............ね、
 でもまあ...本来のゴシックとゴスロリのスタイルはかけ離れているし、ヘンな感じだけど「ゴスロリ」の本場は日本だし、好きならそれでもいいか.....な。(どっち?)


 日本が世界に誇れる.....かどうかは別にしても海外でそれなりに認知されているのは、マンガ、ゲーム、アニメ.......同人(ただし海外でのDOJINは成年向け同人誌の意味になっているようですが)なんかもそうですよね..........つまるところ、オタクな要素が濃厚なんですよね。

 日本の文化は他にももっとあるだろっ!と言いたいところですが、やっぱりすぐ手に入って、分かり易くて、身近な存在な文化が広まり易いのでしょうね。振り返ればフランスで日本の文化が流行り出したのは、ちょうど美術史でいうと印象派の頃からですよね、ジャポニズムと呼ばれるものです。当時の浮世絵に影響を受けた画家は多いです。浮世絵も当時の江戸時代では庶民に人気があって、歌舞伎役者や遊女を描いたものに人気があったというし、今で言えばアイドルのピンナップやグラビアみたいなものなのかな.。

 ............案外、フランスと日本は共通部分があるのかもしれませんね。お互い歴史も文化もあるし、言語も独自のものだし、綺麗で難しい言語だと言われますし...........。でも異なるとすれば、フランスは他からの文化には拒絶的で保守的なのに対して、日本はとにかく新しいもの好き.....他国の文化について好奇心旺盛な気がします。ゴシックロリータなんてそれの典型的なものの1つでしょう?


 話を戻して.........見ていてやっぱり思ったのは、ゴスロリにしても何にしても、フランス人はサマになる! ってことでした。というかわざわざそんな格好しなくても充分なのに.....。自分が日本人だからそれほど違和感は感じないけど、向こうの人から見たらアジア人が西洋のメイド服や人形の格好をしてる....っていうのはかなり異様に見えてしまうのかも。「ジャパン・エキスポ」とかいう催し物での風景が映っていますが、そこに映っている日本人のメイド姿の売り子.........やっぱり海外だと異様だ.........。悪いとかそういうんじゃなくて、単純に「似合っていない」様に見えてしまいました。でも例のゴスロリジェンヌには感動ものだったみたいですが。w


 近いうちにゴスロリもワールドワイドな存在になるのかな.。  でも仮にそうなってしまったら宿命的に日本人には体型や顔のつくりから悔しい思いをするかも..........。和服姿のゴスロリスタイルなんて流行らなそうだし........。う〜ん。でも京都辺りで集結して(w、外国人にアピールすれば案外ウケるかも? 

† 00:52 | トラックバック | Topへ▲ †

 ............実を言うと、年末に買ったボズのコート、一度返品し交換してもらいました。

 というのは、縫製に不良がありまして、片方のサイドポケット部分にあたる、表側に留められているボタンの糸がそのままポケットの中を通って裏側で縫われてあったからでした。............でも到着日には別にそれが不良品とも思わなくて。機能性を重視しているブランド(衣服)じゃなさそうだし、そっかこういうものなのかな.........なんて思わず納得してしまって。

 ところが翌日になって、やっぱりちょっとそれは違うんじゃないかなあ.....?なんて思い始めて。それに背面の裾中央部分にほんのわずかですが、キズなのか表面が少しえぐれて灰色っぽくなっていたのを見つけてしまってから気になってしまって........。どちらか一方のみだったら思いとどまったかもしれませんが、もし不良品ということで交換してもらえるならその方がキレイさっぱりいいかな、と思って、即メール。

 数分後、即返事が届いて、本店の方へ着払いで、ということになり翌日返品。
 着払いの送り状を持っていなかったので運送会社から貰わなくちゃいけないなんていちいち面倒くさいなあ.....なんて思いつつ、運送会社のサイトを見ていたら、何と自分で送り状を作れる! ヤマト運輸がそういうサービスをしていて、アカウントを取って後は普通に送り状を書く感じで入力してプリンタで印刷し終わり。

 発送翌日、いきなり家にボズから電話が掛かってきて、交換/発送の手配、それにお詫びの旨の電話でした。ちょうど年末で12/29だったし、もしかしたら年明けまでおあずけかなあ....なんて思っていたところに電話だったのでびっくりしました。素早い対応にもびっくりだったし安心出来て嬉しかったです。余談ですが.......ちょっとおかしかったのが、その電話。相手の人....たぶん同じ位の年で若い人だと思うのですが、すごいトチってて、「あ、ああ、」「どどどど、どうも....」とか「よよよ、よいお年を....」みたいな感じだったものだから、通話中、(も、もういいです。そんなに詫びなくても......)って、なんだか申し訳なく感じてしまいました。


 ネットのスレとか見てて、ボズの店員の接客とかあれこれ書かれてあったし、最初に届いた時は、コートが妙な香水臭さがあったり、伝票の字の下手っぷりから、もしかして「そういう」お店なのかな......なんて嫌なイメージを浮かべてしまったのですが、本店の方はそうじゃない雰囲気がしました。対応はめちゃめちゃ速かったし電話もくれたし、伝票の字なんかを見ても上手で。若い人の字でないことは確かな字面でしたし。....まあ字の上手い下手で判断するのもどうかとは思いますが、自分の経験上、年齢や人柄が文字に表れる様な気がするので。


 翌日30日に無事届き、今度は文句無しの良品でした。隅から隅まで隅無くチェックしても何処も問題ありませんでした。思わず涙出そうになったよ。つд`)ウウッ あんまり嬉しかったから、商品の到着報告も兼ねてお礼のメールを出しました。

 とにもかくにも、一件落着です。安心して年を越せたし。最高のコートを手に出来たのだし、年末年始はハッピーでした。(^∀^)


 しっかし.....本当にこのルートヴィッヒコート、人気ないんだね。メンズのコートで唯一売り切れになってない。......いや実際、買った自分もゴシックっぽさ目当てで買ったわけではないコートです。思うに、商品ページに、「ナポレオンカラー」とか「大きな下衿」とかメタタグを入れておいた方が良い様な気がします。どっちかっていうとあのコートに限っては、ゴシック云々に関係ないフツーの人にアピールした方がウケが良さそうですし。あとは楽天へ出店かなあ。楽天のように店舗数が膨大にあってカテゴリー別に区別されていると、目的のものが見つけ易いし比較するのもラクですので、最近はよくチェックする様になりました。.......本当、BOZのページをたまたま見たから発見できただけで、見ていなかったらそのまま気付くことなく、念願のコートは手に入らなかったと思うし。

 ゴシック/ロリィタの範疇に留まらないデザインだと思うから、今後も期待してみたいです。

† 01:54 | トラックバック | Topへ▲ †

 キタ━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━!!!
注文したボズのコートが、きょう届きました。頼んだのは先日紹介した、メンズルートヴィッヒウールコートです。

 ATELIER BOZ メンズルートヴィッヒウールコート


 結局、現物を見ることなく買ったのですが、サイズ、質感など予想通りでした。あの記事を書いてからもネットでボズについて調べていたのですが、前に2chで立ったボズのスレを見つけて読んでみたところ、生地が薄めとのことだったのでそこが唯一気がかりでした。ですが、このコートはピーコートが元になっている上にウールですし、たぶん巷のピーコートより若干薄い程度ではないかと思っていました。現物を見るとまさにそんな感じ。いやもしかしたら変わらないかも。手持ちのコートは安いピーコートだったし長く使っていたのでけば立ちがあるので、その違いだけかもしれません。届いたボズのコートは、すごく滑らかな生地で光沢感さえ感じられるくらいきれいめです。

 サイズも予想以上にぴったり。鏡の前でおもわずにんまり。(^∀^) 後のベルトが調節可となっていましたが、ボタンとボタン穴はそれぞれ2コずつしかなかったからこのままでは調整は不可っぽい。ボタンを自分で取り付け直すってことで調整可能なのかも。でもデフォの状態で問題ないです。

 ケチらしいケチを付ける点が見当たらないくらい満足しています。まあ強いて言えば.........内ポケットがなかったのであってもよかったかな、って思う位。外のサイトポケットは思っていた以上に大きめだったのでその分カバーしているということなのかもしれません。


 ダブルブレスト+オールインライン+ナポレオンカラー..........この要素を充たしているピーコート自体あまり無い上に(とはいってもピーコートとナポレオンカラー自体がダブルのデザインなのですが)、ボタンの配置....8ボタン4つ掛けのものでオールインラインのもの..........で絞り込むと、このボズのコートしかありません。

 現に楽天に載っているメンズのピーコートを一通り目を通してみたのですが、他にそれらしいのは見つからなかったし、ナポレオンカラーといっても思い描いていた「大きな下襟」の要素1つとってみても、このボズのコート以外にはありませんでした。....あ、でも素材がウールでなくてコーデュロイで見つかりました。ただし値段が高かったしパスする他ありませんでしたが、素敵なコートだとは感じました。もう少し年を取ったら似合うのかも......。What Comes Around Goes Around  "Oxford"コーデュロイテーラードピーコート  あとは........Webページを検索していたら、パリコレか何かのレポートサイト内のページを見つけたのですが、その中で紹介されていた......どれだったかな、確かエクステだったかな。マックイーンやヴェロニクのコートもカッコいい感じでした。レポートにもゴシックとミリタリーの言葉がありました。ダブルでナポレオンカラーだとトレンチコートが多いのですが、自分にはトレンチは似合わない様な気がして避けています。それにトレンチって長身じゃないと合わなそうで...。まあ30代半ば以降でお金に余裕もあったら......これとか憧れるかも。Sakazen Online Shop -大人カジュアルに着こなすハイクラスコート  

 ナポレオンカラーやミリタリー風は近年、ちょっと流行っているようですね。ちぇっ、自分なんか10年前から目を付けてたのにっ! 時代がやっと自分に追いついたね。バカ(# ゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン


 というわけで、有るものから良さそうなものを選んだ結果、ではなくて、思い描いていたものに一番ぴったりだったものを選んだ結果が、たまたまボズだった、という感じです。また普段使うコートとして選んだので、ゴシックだとかそういうカテゴライズされた選択肢はしませんでした。第一.......このルートヴィッヒコート......人によっては「これのどこがゴシックなわけ???」とか突っ込まれそうな気がします。届いたコートに手書きのメッセージが添えられていましたが、このコートは今までのボズのコートの中でも短い丈のもののようです。
.......やっぱりゴシック感は縦長が要素の1つだと思います。ゴシック好きな人はたぶん無意識にそれを感じ取っている気がします。ボズのコートでロングのものは次々売れてゆくのに、なぜかこのコートだけ売れ残っている...訳ではないのかもしれませんが、まだ売り切れていません。でも個人的な意見を述べさせてもらうと、このルートヴィッヒコートのシルエットとデザインは本当に素敵です。文句の付け様がありません。同じ様な要素を持つコートで、このコートより値段が高くてもブランドが世界的に有名なものでも、これより良いものは無かったと思いましたし。丈が短いとロングのものと比べてポップな印象だし、大きすぎる位の下衿もまたポップさが感じられます。


 調べて行くうちに、ここ最近のボズは方向が定まっていないとか目にしました。インターネットアーカイブで過去の作品をいくつか見てみましたが、言われる程悪くないと思います。個人的な意見ですが、最初からゴシックのカテゴリー枠を設けてその下で生み出していく、というよりも、むしろそういう枠を設けずに生み出しているように思えます。思うに、今までとは別のブランドを設けてそちらはゴシックをあまり意識しないデザインを追求しても良さそうな気がします。もっとモード系を意識してみるとか。ゴスの人は保守的な人が多そうなので、カテゴライズされた要素からはみ出ると途端にNGになってしまう気がするし、デザイナーの経歴を見ても、たぶんそっちの方面でも素敵なのが出来るはず。今後も期待しています。


............どうでもよいことですが、発送の日にち指定はしていなかったにも関わらず、12/24の午前の発送指定がされていました。しかも札幌店から航空便で。...........12/24.........いろいろ邪推できますね.........。あいにく..というかいつものことですが24、25と予定はありませんから。(´・ω・`)  年賀状を作らなくちゃいけないし。ハァ  良きはからいをしてくれたのかもしれませんが、自分にはその恩恵は受けられなかったようです。 それと......3、4年前は通販で買うとおまけが付いていたようですがやめちゃったのかな.....。過去ログでそういう記事を見つけて密かに期待していたのですが。でもそんなことはどうでもいいです。思い描いていた念願のコートが手に入ったのですから。大事に長く使うつもりです。


ググって見つけたスレッド
**アトリエBOZ**(既dat落ち/html化済)
●○アトリエ・ボズ○●

† 00:26 | トラックバック | Topへ▲ †

久しぶりのリアルタイムなネタです。

 ひょんなことから..........あぁ、そもそもこの時点から、そういう運命だったりするのかもしれませんが(ぉぃ、気になっているコートがあります。

 ATELIER BOZ メンズルートヴィッヒウールコート


 昔からナポレオンタイプのコートに憧れていたりします。襟が大きく取ってあって、ダブルでボタンが並んでいるタイプのもの。ずっと前....高校生くらいの時にカジュアルのお店の折り込み広告にそれっぽいのが載っていて、すっかり気に入ってしまいお店にいってみたらもう売り切れてて........。けっこう上のリンク先のものに似ていたと思いますが、もっとカジュアルっぽいというか子供っぽい感じがなきにしもあらず...だったと思います、


 いつかそんなコートが欲しいと頭のどこかに置き去りにされてかれこれ10年近く経とうとしていた折り、ネットの知り合いの人とゴシックのお話をしていたら、ちょっとどんなものか見てみたくなって、ゴスロリブランドのサイトを見ていたらそれを見つけた....という次第です。

 そう.....そのコート、ゴスロリのブランドの「アトリエBOZ」のメンズコートなのです。ゴスロリとか言ったって、男の自分には知っているのはブランドネームくらいで具体的にゴスロリの定義はどういうのか、どこがどうなのかとかさっぱりなので、そのアトリエBOZが果してゴスロリブランドなのかどうかは......自分には分かりません。ただ、ネット等で調べてゴスロリブランドとしてその名が挙げられているので、そういうものなのかと判断するだけです。アトリエBOZの名前を知ったのは.....ええと2002年くらいだったかな。ネットを見ていて「ゴス・ロリィタブランドと言えば?....みたいなアンケートでアトリエBOZがたまたま1位だったので......自分にしてみれば当時ゴスロリのゴの字も分からない時分でしたし、それ以来、自分の中ではゴスロリブランドと言えばアトリエBOZ、みたいな図式になっています。

 女の人からみてアトリエBOZに載っている服がどうなのかは分かりませんが、個人的な感想としては、他の(ゴスロリ)ブランドと比べて好印象でした。奇を衒うわけでもなくコスプレっぽく捉えられてしまいそうなデザインでもないし、シックで上品な感じで、あんまり出しゃばらないというか着ている人間よりも主張しない...というか。


 そんな印象を持つブランドですが、今までゴスロリブランドなんて、100%女のコ向けだと思っていたのですが.......メンズもあったとは.......。いやまあ「ある」とは思っていたけど、何と言うか「着られる」ものはないと思っていました。実際、自分が見た限りではアトリエBOZのメンズの大半は、自分にはムリ!なのばかりです。.......というか、これらの服って普段、外出時などで着ていく服じゃ......ないんですよね?たぶん。自分が男だからかもしれませんが、レディースのものは別に違和感はほとんど感じません。でもメンズのは違和感ありまくりです。.....一体どこで着るのかわかんない......。なんかホストの人とか着てそうな気も......あとはゴスロリパーティにエスコートしていく時にでも着ていくのかな??? わからない......。もしかして、メイド喫茶の逆バージョン...男がウエイターになってるやつ....執事喫茶だっけ??? 来店するお嬢様を相手する......失礼w お相手して差し上げる.......いやこれもちがうな、来店したお嬢様が「私にかしずきなさい」とか何とか言って、執事が「かしこまりました、お嬢様」なんて言う感じか。w あれにはぴったり似合いそうだよ。w  そういう場所でしか着られなさそう。

 そんな中、冒頭に紹介したコートだけは違和感が無かったし、普通に外出時に着ていけそうなコートでした。思い描いていたナポレオン・ピーコートのデザインにかなり近いものでした。まずシルエットが素敵なのと、ボタンの大きさとその配置。ウエストがタイトで適度に絞ってあるのが良いです。普通のコートだと、タイトなものでもウエスト周りは寸胴になりがちなので、後ろのベルトで調節できるのは良いアイデアですね。自分にはこういうコートが似合うと思っているので...というかそういうタイプの人間なんだと思います。細めで小柄だし、顔は女顔だし。これに黒のブーツカット+ブーツとか履くと、自分には似合うかな......なんて思っています。

 「ナポレオン コート」とかでググれば他にもめぼしいものが見つかるのではないかとググってみたのですが、それで見つかるのは、ダヴィッドの絵で有名な、白馬に股がりアルプス越えをするナポレオンが着ている、小さいボタンがずらーっと並んでいる....アレっぽい雰囲気のが多かった。かといってミリタリー・コートでぐぐると、また違うし。...............なんかこれ以外好きになれるのがないです。


 もう一度商品ページを見てみると........肩幅、袖丈..と、サイズが合ってる........。今持っているコートのサイズよりもサイズが自分にぴったり..........。ちょうど今のコートも長く使い続けていたし良いのが欲しいと思っていた矢先......。買えって神からの啓示ですか、もしかして。w どうしよう。隣りに載ってたコートはいつのまにかSOLD OUTになってるし.....数が少ないのかな。.......やっぱり買うべきなのかな。

 写真で見る限りは普通に着られそうです。でも他の商品がみな一癖あるものばかりなので、ちょっと心配です。.........まあ結局、買い逃してしまいそうな気もしますが、それでも良かったりもします。言ってることがめちゃめちゃですけど。それを見つけるまでコートを買う気になっていなかったので、他のコートも含めて下調べしていないし、このブランドの具体的な商品を見たのもホントに最近ですし。

..........でも気になって欲しかったりもするし(一体どっちなんだ!)......心は搖蕩いでいます。

† 00:07 | コメント (2) | トラックバック | Topへ▲ †

日本近代文芸におけるゴシック風小説−泉鏡花と谷崎潤一郎の場合−

 という記事を偶然見つけました。確か.........自サイトのログの検索キーワードに「谷崎潤一郎 ゴシック」みたいな感じのがあったので、どうして谷崎の小説がゴシックなわけ???と、まさかそんなことってあるわけないとグーグルで調べたら見つけました。


 上記のWebページを見ると、谷崎/鏡花以外にも、夢野久作、ワイルドなどの名も出てきており、それってみんな自分の好きな作家だったりします。肝心のそれらの作家の作品がなぜゴシック風小説なのか説明されているのですが...............いまいちよく分かりません。ただ、泉鏡花がゴシック風というのは以前から知っていましたし、「高野聖」や「外科質」を読んで何となくそういう雰囲気は読み取れましたし、事実アマゾンの洋書で調べてみると、泉鏡花の作品がゴシック小説として出ていますね。小泉八雲の怪談もジャパニーズゴシックホラーとして出ていたと思います。


 谷崎の初期作品は、悪魔主義とかデカダンス、マゾヒズムとは言われていたりしていたようですが、ゴシックとは言われていない....ですよね???  う〜ん........その論文の著者だけがそう思っているのかな..........。ゴシック好きの自分でさえそうは思っていなかったし。でもそう解釈されるのは嬉しいですが。w

 でもでも....リンク先を読んでみると、次の様な記述があります。

谷崎の使うゴシック風の語りは、 明らかに非常に意識的な使い方で、 多分これは鏡花よりも谷崎の方がゴシックの伝統をよく知っていたからではないかと思います。(中略)谷崎は、 一九世紀後期の西洋のゴシック作家たちを広く読んでいて、 アイデアを借りるにしても鏡花よりよほどあからさまに借りています。(中略 ) つまり、 谷崎こそ、 日本のモダニズムの基盤の一つとしてゴシックを確立した一連の作家たちの鎖の最後の輪なのです。

嬉しいことを言ってくれるではないですか!!(^∀^)


 
 ここからは個人的な解釈ですので構わないで下さい。w

 もし仮にゴシック風だったとしても多分関西へ移り住む前の、悪魔主義でいた頃の作品に限るのではないでしょうか。う〜ん....でも........移住後に書かれた「春琴抄」はどことなくゴシックぽい気がしないわけでもない.......。春琴と佐助は共に盲目になって、つまり暗黒の世界へ共に過ごすことになったわけですが、個人的に読んで感じたことは、それがふたつの魂を昇華させた....言葉で言うなら「魂合う(たまあう)」....お気に入りの言葉ですが、魂がひとつに結ばれる、心が通じ合う........という意味なのですが、まさしくそれなのだと思うのです。光を失えど、魂は共に一筋の光へと導かれた....そういう風に感じました。

 別に互いが同じ運命を辿ることがゴシックではないと思いますが、鏡花の「外科質」に出てくる外科医と患者にも言えるかもしれません。紹介した上記のページにも解説されていますが、情事(情愛)が発覚するのを恐れるあまり、麻酔を打つのを拒否しそのまま執刀をうける人妻が、遂に外科医の持つメスを手に取り自らの胸へ突き刺し命を絶ち、後日、その外科医も自殺します。
........なんてそれだけでは何で自殺するのか分かりませんね。作品内では、外科医の若者と、或る伯爵夫人の患者が昔、面識も無い間柄の上に言葉も交わさず「たった一目」見ただけなのに、どういうわけか二人とも相互に惹かれたらしいのです。で、麻酔にかかると「愛してる」だののうわごとを言ってしまうのではないかと、人妻の身分であるゆえにそれが許されないことだと伯爵夫人は決意し、自らメスを取りあげる........巻末の解説から考えてもたぶんそういう内容/解釈なのだと思います。もちろん、「ありえない」話ですが、思うに、いわゆる「観念的」な象徴として描くためのシチュエーションなのではないかと.........個人的には思っています。


 ここで先に挙げた2つの作品で考えてみると、仮に破滅するのが闇ならば、光は愛といえるかもしれません。光と闇が互いに逆の方向へ働こうとする力が大きければ大きい程、ゴシックらしくなる気がします。以前にも「二律背反」という言葉を使って書きましたが、人がどう思おうと、自分ではゴシックはそう感じます。醜悪なものと美麗なもの。惡と善。黒と白。闇と光。

 

 前にも同じ様なことをこのブログで書いてるはずですが、結果的に、自分の好きなモノの多くがみなゴシックの要素を含んでいた.....ということなんですよね。もちろんここでいうゴシックは自分勝手な解釈のゴシックも含めてです。別に無理してゴシックと呼ばれる物ばかりを追い求めた結果ではなくて、知らず知らずのうちに好きになっていたものが実はゴシックだった....ということです。うぬぼれていますが、こういうのを発見する度にやっぱりそうなのだと思ってしまいます。


(2006/08)

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  ルシフェリウム
 5月初め辺りから7月中旬までウェブデザイン制作していたサイトです。
このサイトは、アトラスから発売されていた、女神転生外伝ラストバイブルシリーズ(ラストバイブル3は女神〜の肩書きはありません)のファンサイトで、確か2003年辺りに公開されて、半年程で閉鎖されてました。サイト名の「ルシフェリウム」とは、ルシフェルの根城の意味ですが、ラストバイブル(以下LB)1〜3シリーズを通して、ルシフェル及びルシフェリウムが登場しています。本家の女神転生シリーズは知らないので分かりませんが、少なくともラストバイブルはルシフェルとルシフェリウムが1つの要素であって同時にシリーズの世界観を繋ぎ留めている......そんな気がします。

 これはサイトデザインが出来上がった後に、管理人さんへお話したことなのですが、このサイトデザインを手掛けるにあたって念頭に置いたのが、ラストバイブルとルシフェルのためのファンサイトだったということです。故に、サイト名がルシフェリウムでなかれば、このようなデザインになってはいませんし、おそらく.......(自分の中では)これほど良い出来にはならなかったと思います。

 ルシフェル............、過去の雑記をご覧になれば、ルシフェルが大好きな事が分かると思います。別に服従するつもりもないし、もちろんその存在を信じているわけでもありません。(ま...いたらそれはそれでいいですが) ただ、語られているルシフェルの人間性.....(人間ではないけど)そういうのを含めて、自分の中で抽象化されアウトプットするあらゆるものに影響を受けています。なんてつらつら書くと話がそれてしまうので、ルシフェル論はまた後日改めて書きたいと思います。

 そんな自分が思い描くルシフェルと、ラストバイブルに登場するルシフェルとはかなり似ています。同時にゲーム自体の世界観やストーリーなども大好きです。しかし出来上がったサイトの雰囲気は、ラストバイブルの持つ雰囲気とは異なってしまいました。.....とはいってもラストバイブルシリーズのほとんどが昔の携帯ゲーム機での作品でhしたので、グラフィックは当然描き込まれているわけでもないので、各々の想像によりけりだとも言えそうです。LB3だけはスーパーファミコンでしたので、かなり細かい部分まで描く込まれています。ストーリーはシリーズ通してダークでシリアスですが、LB3のグラフィックがやたらポップなので、あれと見比べると、別物に見えてしまうかもしれません。


 ヴェルヴェティーン同様に今回もサイトデザインを自由にさせていただけたので、本当に有り難く助かりました。その上、気に入って頂けている様なので、こんなに嬉しい事はありません。.......いつだって誰かに何かを差し上げる時は、気に入ってもらえるか本当に心配なのです。自分がどんなに気に入っていても、好みは人それぞれなので分かりません。だいたい差し上げる事自体がお節介かもしれませんし、もう本当に気を使います。

 サイトデザインの構造は、今回はテーブルタグを多用しました。理由はゲームのデータ掲載のコンテンツを多く占めるので、常時メニュー表示しておく必要があったためです。CSS(スタイルシート)でDIV要素をフロートさせれば可能なのですが、現状では不安定な上に各ブラウザで表示を統一させるのは苦労するので、差し上げるというのでは、やはり管理が簡単なテーブル構造が良いと思ってそうしました。
 一時期、かなりW3Cの仕様に準拠することに執心していましたが、最近では柔軟な考え方になりまして、従来のテーブル構造も必要によって使う様になりました。Flashを除けば、テーブルダグによるコントロールが一番安定しますしラクです。

 ただ、装飾やレイアウトなどの設定は、ヴェルヴェティーンと同じく、今の自分に可能な限りHTML+CSSで分別させています。ほとんどのページは、比較的コンテンツ量がなくすぐに作成できたのですが、データ掲載ページ「Reference」は、コンテンツの内容上、テーブルタグを多用した表によるものがほとんどなので、それをコントロールする為のCSS設定に苦労しました。分野によって項目数が異なりますし、そうなると1行1段ごとの幅や高さも変わりますし、テーブルの構造も異なります。そこをCSSでコントロールするとなると、各行各段にクラス指定してやる必要があり、その結果、CSS設定量がかなり多くなってしまいました。トップページを除き全てのCSSは外部CSSにまとめてあるので、設定量は多いのですが把握さえすれば、結果的には、今後のコンテンツの追加/修正作業の際に便利なのではと思っています。
 たとえば表の項目欄の幅をCSSではなくHTMLタグで指定してしまうと、数個の表ならばまだ良いですが、それが何十とあるとそれらを修正して行くのは容易な事ではありません。データ入力でさえ一苦労なのに個々の表示修正までしなくてはいけないとなれば.........考えるだけでうんざりしそうです。


 デザインに関してですが、これも後で個々に書いていきますが、事前の資料集めに時間が掛かりましたがそれが結果的に良かったようです。天使像に始まり、ルシフェルの紋章、魔術の呪文.......この3つがルシフェリウムの大きな要素です。これらを調べ上げるのにトータルで2週間近く掛かってしまいました。もちろん国内サイトでは見つかるわけも無いので、海外サイトばかりです。英語もろくにできないし、知ってる単語といえば、PuxxyとかFxxkとかしょうもないのばっかりだしw、おまけに辞書で調べても載ってない単語がいろいろあってその多くは魔術やオカルト関係なのですが、それらを交えた文章ばっかりだったので苦労しました。でもおかけで知識も増えたし(相変わらず何の役にも立たなそうだしw、知識を他人に披露すると怪しまれそうだしww)、個人的には満足しています。

 ページ内の飾り罫は、ルシフェルの紋章をヒントに作ったオリジナルです。市販の飾り罫は使っていません。この飾り罫はお気に入りです。それが出来上がるまでは、だいぶ苦労して市販のもので済ませようと本当に思っていました。特にゴシック風とかそういう様式のコンセプトもなかったので、ルシフェル....ルシフェリウムに関連させるデザイン...............そんなのわかるわけないだろ!....って感じで参っていました。その後、ネットで調べ上げてルシフェルを象徴させるデザインがあることを発見したので、それがきっかけでうまく雰囲気を統一できてなおかつデザインも良くなり、うまくまとめられました。


 これでラストバイブル関係で出来る事は全てし終えました。MIDIは作ったし自サイト内に別コンテンツも設けたし、ルシフェリウムのサイトデザインも手掛けたし、夢かもしれませんがリメイク実現の為の、今後のラストバイブルの話題作りなどの提案も管理人さんへ話しておきました。また何かあればその時は何かしら対応するつもりですが、しばらくは静観しようと思います。フォース無しのガイアのみで創作するのはしんどいですね。w 


 うわ......また長くなってしまいました。
どちらのサイトも自分のサイトを手掛ける感じで作りました。どちらもとても気に入っています。自分のとこよりもいいかも...と思うくらい。制作している途中、これは敢えて使わないで自分のサイトのためにとっておこう.....なんて悪魔になりかけた時もありましたが、それだと相手に申し訳ないし出来も悪くなるし、自分が作ったのだから、今後自分のために部分的に使ったり流用したって構わないはずですし......なので、きちんと全て良いものを使いました。

 SEVENTH†HEAVEN内のコンテンツ4つにさらに今回の2つ......計6つもサイトを作った様なものです。そんなんだったらさっさと自分のサイトをリニューアルさせろよな....とか突っ込まれそうですね。オリジナルのゴシックの飾り罫が出来上がれば、サイトデザインに関しては一段落できるのですが、また少しかかります。だいたい掴めているし、これでOKにしようというものもあるのですが、もう少し粘ってみたいです。

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 今年の初め辺りに作ったのですが、思いがけないことから出来上がりました。ネタをばらすと市販の素材集からの画像を使っています。背景のバラ画像と枠画像です。もちろん最初からこういう状態だったわけではなくて、自分で加工したものですけど。最初はただなんとなく、何か良いものが出来ればいいかな....という感じで、CGソフトでいじくっていていたのですが、どうにも上手くいかずそのまま放ってしまっていたものなんです。

 でもとある事で、ゴシック好きな人にCGを差し上げる機会が出来たので、もう一度アイデアを練り直して作りました。.....そのアイデアは、差し上げた方のサイトに由るところが多いのです。そうでなくてはこのような形にはならなかったと断言しても良いくらいなのです。

 それに.....ある意味、正真正銘の「ゴシック調」のものが作れたし、この機会には感謝しています。
うざったいうんちくなど聞く必要もない位、「ゴシック」だと分かってもらえるデザインだし、一度はこういうのを作ってみたいと前々から思っていましたし、第一、自分でもお気に入りのものが作れたのですから。


 やっぱり人に何か差し上げるとなると、質の悪いものを贈るわけにはいかないし、気に入ってもらえる様なものでないといけないし、そういう条件があるから良いものになったと思っています。.......差し上げる方以外の、ある程度の人....これを例に挙げるならゴシック好きな人......にも気に入ってもらえる様な汎用性、というかポピュラリティを持つもの.....出来ればそういうのを作りたいものです。だって、仮に差し上げた人が気に入ってくれたとしても、もし他の人が見たら、全然いけてない.......みたいだと、なんか申し訳ないし.....。とはいえ、それを確認することは難しい事ですけど。

 今回程それに留意して作ったことは他にはありません。元の素材がよかったというのももちろんありますが、だからといってただ画像を集めて出来上がったわけではないし、誰もがそこに行き着くとは限らないと思うし.......。かなり自惚れた事を言って恐縮なのですが.....。

 ちなみに、ここに載せたものは、文字など多少変更しています。差し上げたデザインの方が良い仕上がりです。それと、「ヴェルヴェティーン」という言葉も特に意味を持つものでもありません。なんとなくゴシックぽい響きかなと思って。ゴシックというよりゴスロリ...かも。「Teen」の文字列を含んでいるし。「ブラック ヴェルヴェティーン」でも良いかな....と思ったのですが、レニクラに同名の曲があったので.。


.............。なんていうのは嘘で、白状すると、激しい妄想内ではゴシックブランド、ゴシックカフェの名前のつもり。メイド喫茶とは違うよ。萌えもないしコスプレしてるわけでもないし。もしくはシルバーアクセサリーのショップも兼ねている様な感じ。

 この画像を見ていると単に画像にしておくのは勿体無いと思ってしまいます。例えば....服(ノースリーブとか)に(文字は当然消して)プリントして、十字架部分をスリットにしてその上にバラのワンポイントをくっつけて枠を裾部分につけて.....みたいな。女の人なんかに着てもらうと良さそうな気がするんだけど.......どう? 
ダメダトオモウ(# ゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン


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...........なんて、去年の今頃に下書きしたまま保存していた雑記です。
実は今年の初めに、また作れる機会があったので、今度は恐縮ながらもサイト全体のページデザインを想定したものを(ほとんどこちらの勝手で)1ヶ月ほど掛けて制作しました。

 その一部が、冒頭に載せた画像の右側のものです。ページの一部分でテキストもサンプルですが、各ページに共通するデザインです。当初は、トップページ用の背景画像をそのまま使おうと思っていたのですが、黒背景に白文字よりも、やはり白背景に黒文字の方が読み易いし、受けるイメージも完全にダーク....アンダーグラウンドな感じがしませんので。それに...........差し上げる方が女性の方でしたので、今回はそれにかなり留意して作りました。

 今までの自分の作風は、どうもゴツゴツしていていかつい感じでしたので、それだと女性向きではないし、もちろんそういう作風自体は悪くはないと思っていますが、やはり向き不向きがあるので、流麗で気品が感じられるものにしたくて、さらさらするような...文字通りヴェルヴェティーン風のものにしたくて試行錯誤しました。

 それと共にHTMLの構築にも手を加えました。...........今まで自分のコンテンツにCSS(スタイルシート)を導入していましたが、このWebデザインで、HTMLとCSSの分別を図り、DIVタグの使い方も少し変えてみました。DIVのクラスによって、それぞれモードを変える様な感じです。例えば作品紹介モード、テキストモード、リンクモードというように、DIV内のHTML記述は同じでも、DIVのクラス名を変えるだけでそれぞれのコンテンツ形態に合う事が出来る様にしました。

 なんだか凄い事をしているように思われますが、実のところ、それが本来のHTML+CSSの使い方なんですよね。今回、それが上手く出来ました。あまり時間を掛けなかったのと、使う人の身になってシンプルな作りにしようと心がけたのが良かったのだと思います。......まったく本当、自分の為に作ると時間はかけ放題で凝り過ぎて、半ば自滅状態になりがちなので、それを肝に命じておかなくちゃ。w


 そういうわけで、自分の中ではWebデザインの作り方に多少変化があって、(他の方から見たら大した出来ではないかもしれませんが)以前より上手くなった様な気はします。これにFlashの技法を随所に盛り込めばさらに良くなると思うので、Flash買おうといつも思っているのですが、なかなか踏ん切りが付かなくて。

 とにかく、この機会に感謝します。一見さんならばもちろんここまで手掛ける事はないでしょうし、気に入ってもらえるようなものも作れないと思います。だからとても感謝しています。

 ちなみに、トップページのサンプルは、去年用意しておいたものは、一番左側の画像で、今年手直ししたのが中央の画像です。ゴシックブランドを仮想して作りました。....アイデアはけっこうあったりします。ペンダントにチョーカー、腕輪にカフス、財布などの小物に、トップ、ボトム........。小物ならばたぶんシルバークレイとレザーで作れると思っています。レザーの為の道具は実はうちの母が昔趣味でやっていたことがあるので一式揃っています。あとは.......衣服......。こちらはアイデアはあっても具体化させるのは難しそう。黒バラのプリントされた生地さえ手に入ればあとはミシンでどうにかなりそうな気もしますが.............。あとはカフェ。グラスはカリスかゴブレットで喫む様な感じで。w  マリアージュフレールなんかのイメージで。

 うう......アイデアはあるのに具体化できないのが勿体無いよね..........。

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