Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。

ゴシック/デカダンス アーカイブ
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 もういや。こんな事件ばかり......。
今月1日に起きた、家族殺傷事件。
さっき、逮捕された少女が開設していた(と思われる)サイトのミラーを見てきた。

...........。
写真は...真物だよね....やっぱり。
見るに耐えない写真だ、あれは.....。
いくつもいくつもリストカットの写真があって、血まみれ。
サイトの内容も、逝ってる。
(人の事は言えないが。)
サイトは、よくある赤と黒の色調で、誰が見ても退廃で堕落した、血の匂いを漂わせる雰囲気。
で、ゴスロリだ。

 こういうのを目にする度に思うことは、
この「ゴスロリ」の「ゴシック」がいかに12世紀当時のゴシックの概念と大きくかけ離れていることか、ということ。要するに、ゴシック小説などの「ホラー」の意味合いが強く、本来のゴシックの「光と闇」の「光」がごっそり抜け落ちて使われていることに対して、非常に残念だな、と思います。

 もちろんそれが悪いとかいうわけではないけれど、今回の事件で「ゴスロリ」が取りあげられて、「悪」の烙印を押され、多くの人が偏見を持ってしまうかもしれないことがとても心配です。他のゴスロリ好きな人まであらぬ偏見を持たれかねない。おまけにルーツの(とはいっても前述通り本来のゴシックはもはや別物だ)ゴシックまで、おかしなイメージを持たれそうで、もういやです。
 しかし、くどいようだけど、赤と黒、あるいは灰色と黒、という色の組み合わせのサイトは、実に多い。そしてその多くがゴスロリ好きな人のサイトだ。

.......正直に告白しますが、ゴスロリでもそういう限り無く退廃的なのは、好きではないです。というより、ごめんなさい、という感じ。

 悪のイメージばかり持たれる、ゴシック。
どうかそのイメージを捨てて下さい。
そしてゴスロリのゴシックと本来のゴシックとは別物だということを。

退廃で堕落し、悪のイメージなのなら、ゴシックではなくてデカダンスの方が合っているのでは?
 今回の事件は、もしそのサイトが本人のものだとするなら、個人的にはさらに辛いです........。
逮捕された少女が開設していたと思われるサイトのミラーサイト
ttp://zeroplus.s43.xrea.com/log02/index.html

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 やっぱりこれも好きなので、買わずにはいられない。

 ゴシックは、しょっちゅう言葉を多用している割には漠然としていて、言葉で説明しにくいと言うか感覚的に捉えているだけで(これはこれで良いことだと思いますが。)、やっぱり体系的にきちんと知っておきたくて。なにより、カテドラル(大聖堂)(=ゴシック建築)が大好きで、ゴシックを追求したかったというのも大きな理由です。WEB上でも、片っ端から調べまくったりしたのですが、「ゴシックっていうのはこういうことなんだよ」っていう核心を突いたコンテンツがあんまりなくて......。ゴスロリのゴシックというのなら多いのですが....。それで、大きな書店で探したりしたのですが全然なくて、ネット上(アマゾン)で頼むことにしました。

 買ったのは、ゴシック建築が図説で細かく載っているものや、ゴシックの思想を詳しく説明したもの等です。建築物なんかは、実際見に行くのが一番に決まってますが、そういうわけにもいかないですし。ノートルダム、シャルトル、ランス、アミアン、などの大聖堂、とりわけフランスゴシック。神の元へ近付こうと、どこまでも高くそびえ立つ尖頭アーチ、重厚で複雑なフライング・バットレスが交差する摩天の森、光輝を放つ、バラ窓.......。光に触れたくて、闇に包まれたくて、光と闇が同時に生まれる聖域....。その間の空間で人々は祈りを捧げ、罪を懺悔し、生きていく。そんな風にゴシックをイメージしてみるんです。あたかも自分がそこにいるかのように。そうすると少しいつもと違う感じになる.....みたいな。(おい)

 ゴシック、っていうとダークなイメージを受けがちですが(それはいわゆるゴシックホラー的な解釈ですよね)、本来のゴシックには光も持ち合わせているわけです。片方だけではゴシックは成り立たないと思います。重厚で高くそびえ立つ外観で判断しがちですが、内観も実はかなり重要。フライングバットレスによって壁が異常な程、薄いのです。あれでよくあれ程の高さの建物を支えられるものかと、不思議に思うくらい。そしてその構造により窓が大きく確保できたことにより、神々しい光が内部の空間を包み込む.....。しかし、荘厳で神格化されたような建物でうかつに近寄れないイメージもありますけど、市民達の憩いの場でもあったりして、意外でした。

 ちなみに、買ったゴシックの本は、すべて建築のゴシックに関するものです。でも、どの分野のゴシックでもそれが好きなら、多少の違いはあれど基本的には同じだと思うので、きっと的外れではないと思います。だってゴシック文化の根源なのですから。 ......でも巷で使われている「ゴシック」と本来の「ゴシック」は、別物、って感じですね、やっぱり。


 ゴシックのついでに、サンピエトロ大聖堂に関する本も欲しいです。
殉職者ペテロの墓の上に立っているらしいですが、あれもまたミケランジェロの作品との融合で、個人的に最高!なのです。あそこに鎮座している「ピエタ」あれには、感動しました。宗教画のマリアなどいくつか見たことありますが、あんまりピンとこなかったのですが、あのピエタは、ちょっと他のと違うっ!って感じで、あれは.....もう本当に大好きです。イタリア人にしてみれば(いやキリスト教徒もそうかもしれませんが)マリアに抱かれて死にたい、とかいうのを聞いたことあります。それうなずけます。かなり巨大な大理石像らしいですが、実物を見たいものです。「最後の審判」のキリストとマリアも好きです。あんなに若々しくエネルギーに充ちたキリストを見たのは初めてです。あの審判を下すポーズ......かっこいい! 確か、光輝を与えるポーズでしたっけ。寄り添うマリアも、そのポーズと表情が好きです。そういえばこの天井画には、ミケランジェロ本人とされる姿も描かれている様ですが、なんであんなにオバケみたいなの.....。ゾンビみたい.....。なんか疲れ切っちゃったのかなあ。お疲れさま、ということですね。

ゴシックとは何か—大聖堂の精神史 講談社現代新書/酒井 健 (著)

図説 大聖堂物語—ゴシックの建築と美術 ふくろうの本/佐藤 達生 (著), 木俣 元一 (著)

 この2冊でゴシックの基本がわかると思います。おすすめです。

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