Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。

CG/Webデザイン アーカイブ
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あけましておめでとうございます。
昨年はいつも以上にサイトを放置してしまいましたが(w、今年は去年の分まで制作に励みたいと思っています。
どうか今年もよろしくおねがいいたします。

 出来上がった際に、弟に見せてみたところ...............

「..........。まあいいんじゃないの」
「なに、その間は」
「べつに。まあ全体のトーンがいいんじゃないの」
「わざとらしいお世辞ですね(要するに褒める箇所がないんだな....(´・ω・`)ショボーン)」

しばらくしてから「ちょっともう一度年賀状見せてよ」
しばらくじ〜っと観察してる

「牛に動きがないよね。布はまあいいけど」
「(゚Д゚;)…スルドイ(それは描いている時から自分でも感じてた)」
「あと影がすげー適当じゃない? 雑過ぎ」
「(・ω・`;)ショボーン(......当たってる)」
「でもさ動きのある絵って難しいよな?おまえ描けるのか?」
「そういう牛は描かないし。」
「Bull じゃなくて Cow か。そうやって動きの無い絵に逃げるのかよ」
「だいたい闘牛みたいなのってありきたりじゃん」
「そうか〜!?」
「すぐ思いつきそうなネタじゃん。面白くないし」
「(#゚Д゚)ムカッ 」
「またイラレで作んの?」
「そう。」
「イラレ+ペンタブのインチョか.....。(・゚・(ノД`)・゚・ウラヤマシイ)」


 ちなみに親に見せたら..........

「.........これ木? 木に牛が寄りかかってるの?」
「(´・ω・`)ショボーン 木じゃなくて布なんだけど............」
「あ、布!? あ〜闘牛ね」
「(´・ω・`)ショボーン (確かに布のはためき具合は良くなかったよね.......)」
「もっと牛の目がぎょろっとしたほうがいいんじゃないの。(闘牛にしては)優しすぎる感じ」
「(・ω・;)(........出来上がった後にそれも思った)」


 意見が自分でも(ノ∀`) アチャーって気づいた点ばかりだったので、それほどショックは受けませんでした。それよりも反省したいのが、気づくのは自分だけで他人はそれほど気づかないだろう、と高をくくっていたことです。


 まだまだだなあ。しかし決めたんです。体調を崩してまで作り込んでも意味が無いと。去年は本当にいかに健康なのが大事なのかを痛感させられた一年でした。なのでいきなり技術をアップさせるんじゃなくて少しずつそこそこにアップさせるのが自分には合っている様な気がしました。不断の努力。それと健康管理。あたりまえのことですがそれらを継続する事はむずかしいものですね。

† 04:40 | トラックバック | Topへ▲ †

 親のための年賀状ですが、とりあえず出来上がりました。

 2009年は丑年ですよね。牛と思いついたアイデアは2つあって、そのうち1つの方はもう一方と比べれば親向けの内容だと思っていました。当初は自分用と親用の2つの絵柄を作るつもりでしたが、やはり無理だと思い親の年賀状のみを作り、それを自分も使うことにしました。「それを自分も使う」というよりは、「もともと親向けのアイデアを自分向けの絵柄で作り、それを自分も使う」という表現の方が的確かもしれません。

 その絵柄には牛と男のキャラを描く事にしたのですが、下書きはともかく線画の段階で「この調子だと親へは見せられない出来になる」と悟り、急遽キャラを外した絵柄で作業を続ける事に。やはり人物を描くのにはまだ慣れていないので、行き当たりばったりで描いていかなくてはいけないので、期限が迫っている場合では怖いのです。また、そういうスキル故に思い切ったチャレンジも出来ず、確実にこなせるレベルでしか「絵を攻めない」ので、絵の内容も凡庸です。

 そんな経緯から、キャラのない親用の年賀状が出来上がりました。あれもこれも出来なくて残ったのが牛の絵だけ、という感じです。まだ数日残っているので、それとは別の自分用としてキャラを描くのにチャレンジしてみようかなと思っています。他の部分は既に出来上がっている物を流用すれば済むので、なんとか出来るのではないかと思っています。.........でも、あまり無理をして去年のようにへとへとになるのも勘弁なので、無理っぽそうだったらやめます。ハガキで送る分は親用の絵柄で、Webに揚げるのは年明けで構わないので、正月気分もすっかり過ぎ去った頃にでもアップするかもしれません。w


 というわけで、今年の年賀状の出来には期待しないでください。去年のネズミはおろか一昨年のイノシシのレベルよりも下がっていると思います。ただ、今までよりも速く描けたし塗りも今までと比べれば良い感じな気もします。新たに課題も出来た分その箇所のせいでクオリティが下がっています。しかしながら.........自分としてはおおむね満足です。

 今までの行き当たりばったりな作業と比べれば、「この効果を適用すればこうなる」「この設定のブラシで描けば表現出来る」.......とある程度推測出来てしかもそれが大抵当たったという点で、進歩はあったと思っています。次に練習しなくてはいけないと気づかされた部分も新たに発見できたし、来年は年賀状以外にも最低1枚(wは描きたいなと思っています。


 
 ひさしぶりだなあ.......。クリスマス前に年賀状が出来上がったなんて! (これを書いたのは12/23)  これじゃあ近いうちに大雨.....いやブリザードかもね。w .........なんて思いながら天気予報を見てたら、自分の所ではありませんが結構な量の雪が降るようですね。聞くところによれば、例年降る地域に、今年は今まで雪がまったく降らずスキー場の運営に支障をきたしているとかで、今週末辺りにまでまとまった雪が降らないと年末年始の売り上げがさっぱり.......とのことらしいので、恵みの雪となればよいですね。

† 01:54 | トラックバック | Topへ▲ †

 さて、今年も恐怖の年末作業がやってまいりました。去年は作業が年越しした挙げ句に体調を崩したという、とんでもない年末年始でしたが、今年も大変な作業になる悪寒。((((゚д゚)))))

 実をいうと........本来ならば今年も喪中です。親類が夏に亡くなったのですが、あまり公に知られたくないらしく、うちの方でも親も喪中欠礼状は出さず年賀状をだすことになりました。てっきり欠礼状を送るものだと思い込んでいましたので、前々からアイデアを練ってそれに沿う資料も探してきて、準備万端.........だったのです。

 一昨年から、自分としては2次絵が描けるようになりたくて、年賀状制作をその機会と利用しているので、とてもではありませんが、親の年賀状には流用できません。となれば別のものを用意しなくてはいけない。1つのアイデアを出す事さえ非常に苦労するうえ制作スキルも乏しい故に、去年の様な悲惨な年末年始を送らなくてはいけなくなるのですね。

 もちろん、年賀状を作る事になったことを知ってから、アイデアを練って資料を探してきたりと準備はしていますが.......不安です。ここ近年、年賀状の反応があまり良くなくて。特に去年は喪中欠礼状の方が評判が凄く良くて。年賀状を差し上げる人たちは皆上手いので、へこみます。弟もかなり上手いし。弟なんか1日で凄いのを仕上げるんだから参ってしまいます。あれは単に使ってるソフトが高価とか関係ないぞ。下手なのは自分だけ。(´・ω・`)ショボーン 年明けは一斉に「m9(^Д^)プギャー 」だもの。「何これ塗りが甘過ぎ」「線がヨレ過ぎ」「パースが歪み過ぎ」「やる気あるの?」「おいおい年明けから恥さらしか?」「てか福笑いでしょw」  m9(^Д^)プギャーm9(^Д^)プギャーm9(^Д^)プギャー

 .........................。
当たってるだけに反論できない.......。まあ意見がもらえるだけましかな。酷いと無反応だし。

 今年のはたぶん去年よりもクオリティが下がると思います。あと20日弱で2つの年賀状を仕上げなくてはいけません。10日で1枚、なんだばりばり余裕じゃん!なんて突っ込まれそうですが、絵を描くなんて年賀状だけですし、まだ描き慣れていないので、このペースでもかなり無理っぽいです。覚悟しておこう。


 っていうか、自分より遥かに上手い弟に頼んでほしいな...........。(´・Д・`)  先日話す機会があってCGの話をしたら、「…合成なんて楽勝だよ」「例えばここに載ってる人物を別の人物に....とか?」「そうそう」「でもあれは意外に難しいだろ? 髪の毛とか切り抜くのは難しいぞ。それに影とか」「( ゚д゚)ポカーン は、あんなの簡単だよ。ちょちょいのちょいだよ…。」
...........なんて大した内容ではなかったのですが、話す態度からいって、相当のレベルの差があることに気づかされました。

 そういや思い出した、「力技で無理矢理作るよりもスマートにFLASH使って作れよ。アレはねーよ。m9(^Д^)プギャー 」 ..........アレとはもちろん自分のサイトです。

確かに当たってる。リニューアルしたいんだけど、色々がごっちゃになっていて、一度全部消して1から作り直さないと、自分でも何がどうなっているのか分からなくなっていたりします。新しいデザインにしても下書きはずっと前に出来上がっているのですが、それをCGに起こせない.........要するに腕がないのです。

 
 サイト閉じようかな。(´・ω・`)ショボーン 年賀状も作りたくないや。

 

† 23:32 | コメント (2) | トラックバック | Topへ▲ †

 今回の年賀状で使ったソフトは次のソフトです。

Photoshop Elements 3
Painter Essenntials 3
Expression 3
Fireworks 4

それとワコムのペンタブレット、ファーボ CTE-640。
PhotoshopとPainterはファーボに付属していたもの、Expressionは無料でダウンロードしたもの、Fireworksは何年も前にDreamweaverとのセットのSTUDIO3を当時2万くらいで買い、すぐに無償でバージョン4にアップグレードできたソフトです。去年の年賀状と異なるのは後者2つのソフトを使ったという点です。それ以外はほとんど制作も同じでした。

作業の流れはざっと、Painterで下書き+Expressionできもの柄、背景、扇のパス描き→Photoshopで色塗り、背景編集→Fireworksで文字入れ→再度Photoshopでサイズ調整.........という具合。


今回、キャンバスサイズがやたら大きくなってしまい、最後の方はファイルを開いたり保存するのにさえ時間がかかるようになってしまって大変でした。2、30秒くらい掛かってました。ノーマルのG4 Cubeではきつかったのかなあ。ちなみにキャンバスサイズ.....きものの柄はドローソフトのExpressionだったので、Photoshopへビットマップファイルとして出力する際にサイズをどうにでも変更できたのですが、制作時そのままのサイズで出力したら確か1500mm×3700mmくらいだったような....。実際の着物よりもはるかに大きいサイズに。背景もそんな調子だったのでビットマップで出力したものだから、Photoshopでのファイルが100MBくらいになってて....今回の一連の作業ファイルを収納したフォルダが1GB超えてました。w

 大は小を兼ねるとはいえ、まだ適当なサイズを把握しきれていないようです。年賀はがきに印刷するのだからそれほど大きくなくても良いのですが、しかし大きくすればそれだけ描き込めるし縮小サイズにしたときに粗も見えづらくなります。けれど、今になってみると今回の大きさがちょうど良かった様な気もします。線画の線をなるべく細くなるように心がけていたのですが、去年は少し思っていたよりも太くなってしまったので、それの反動で今年は充分過ぎるサイズにしてから下書きしました。


 話が少し変わりますが、前々から目標にしているイラストレーターさんがいて、ブログにも過去に何度も話題にしてきましたが、今回も目標としたのがずばり天広さんなのです。あの人の描くイラストがとても好きなので、なぜ好きなのかその理由を探る為に、かつて苦労して買ったG'sマガジンを年賀状の製作中に穴が開くほど眺めていました。寝る前にもベッドで横になりながら見てたもん。w .....端から見たら完全にヲタク状態だったでしょう。そもそもG'sマガジン自体があれだし.........。よくもまあ数冊とはいえ買えたものだと我ながら感心してしまいます。べつに18禁な内容じゃないのですが、自分にはムリ。

 話を戻して..........天広さんのイラストで気になった点がいくつもあるのですが、例えば線画が細いわけです。加えて単に全体通して細いわけではなくて箇所によっては太くもあり細くもあるわけなんですね。年賀状が出来上がった後に見つけたのですが(後述参照)、天広さんの線画のみの絵を見ると、塗りの前に、Gペンか何かで線を描き込んでいるように思えました。塗りを終えた後にペインターかなにかでアナログっぽい質感が出せるブラシで部分的に入れているのかな、とも思っていたのですが............いやどちらともはずれかもしれませんが、とにかく線画が綺麗なんですね。天広さんに限らず、上手いと言われる人は皆、線画がきれいなのだと思います。


 そんなわけでとりあえず線画をできるだけ細くしてみたかったのです。それでサイズが大きくなってしまったわけです。他にも天広さんのイラストから学び取ってみたかたのが髪と目の描き込みだったのですが、時間がなくてチャレンジできませんでした。残念..........。天広さんのイラストが他のG'sマガジンに載っている他の人のと明らかに異なる箇所が、その髪と目の描き込み具合なのです。際立って細かく描かれていて、髪の部分の線画を極細かもしくは透明度を上げてほとんど見えない具合にしている点と、目のグラデーションとハイライトの入れ方、それとまぶたの線の描き込み具合...この2つが際立っています。それらを真似ようとしたのですがいきなりは無理でした。(先述の通り時間もありませんでしたし)


 時間が足りなかったのは、前回前々回にも書いた通り、単に技量不足としか言いようがありません。本当に下書きを済ませるのに時間が掛かりました。やはり下書き....線画をいかに短時間にキレイに描けるかが大事なように思います。塗りはそれと比べればわりとどうにでもなりそうな気もしますが、線画ばかりは数をこなさないと上手くなりませんし、そこが上手い人とそうでない人との差であるとやはり思います。

 まったく.....本当、例えば手を描くだけでも苦労しました。今回の年賀状で言えば右手がどうにもこうにもいかず、仕舞には手鏡で写したものを見ながら描く始末。それでもうまく描けないし、描けてもそれは自分の手。女性の手や指じゃない........。よくデッサンというと、手、顔、ポーズなどがありますが、手のデッサンはやはりやる意味があるのですね。今回それで初めて分かりました。クラシックの絵画みたいなのを描くつもりがなくてもああいうのはやるべきだな....と実感しました。天広さんなんかはなんとなくそういうのも経験しているように思えるんです。また他の作家と引き合いに出して申し訳ないですが、G'sの中には、体つきが人形そのものだったりとか、顔と胸以外がどうでもいいような描き方とかw、見受けられました。天広さんはそこが違うように思います。小物もきちんと描いてあるし、背景も前景もそう。あとは花を描くのがうまい。ちょこっとキャラの脇や前にブーケやら花の装飾が描かれているのがちらほらありますが、脇役とはいえそれがしっかりと描けている点が、萌絵っぽくない.........です。

 自分もそれにあやかって、年賀状の全面に梅の花(と枝)でも描こうと思っていましたが、それも出来ませんでした。........でもこれは雰囲気上、結局似合わなかったようにも思いますが。


 今回は模様のある面の影を付けるのが初めてで、その部分の塗りをどうしようか試行錯誤しました。基本の色の近い色の濃い色なのか、影なのだから灰色で塗りレイヤーの不透明度を下げるか.......。どちらも色によってうまくいける場合とそうでない場合があって、今の自分ではどうしたらよいのかいまいち分かっていません。影レイヤーを乗算+不透明度を下げたり....とかあれこれ試してみました。また、もっと大胆に影を付けてもよかった感じです。木を見て森を見ず、という具合でした。実際はこんなに影は濃くない、とか自問自答しながら塗っていましたが、この手の塗りは非現実的でも良いみたいですね。はがきに印刷したものは一番最悪な仕上がりで、影がほとんど付いていない仕上がりになっていて、がっくり。

 でもまあ........良い点も見つけるとしたら、自分には似合わない「きれいさ」がだせたかな、とは思っています。昔からそうなのですが、紙に書くときとかも、筆圧が強めでがりがりと書く方なんです。塗りもこってりな感じになってしまう.......。去年のイノシシみたいなのはまさに典型的で、作風と内容がマッチしていたからあれでもよかったのですが、今回はそういうわけにもいきませんから、極力、きれいさを最優先させました。

 それと今回行き当たりばったりでやってみたのが、ビットマップ画像をぐにゃぐにゃと変形させて目的の形へ変形させたこと。着物、魔法円、扇で使いました。先述同様に、天広さんのイラストを見よう見まねでやってみました。イラストレータを持っていないので分かりませんが、Expressionでも似た様な機能がありました。胴部分はぐるりと巻き付ける様に変形させたり、裾部分はしわを付けたり。この機能がなかったら着物なんてもっと適当に描いていたでしょう。扇もパースが崩れて見るも無惨な扇になっていたはずです。本当はそんな機能に頼らずに描かなくてはいけないのでしょうが。

 機能に頼ったと言えば今回は便りっきりでした。(って、いつものことか。) キャラを描くのは初めてなので、頭身の具合などもさっぱり掴めず、顔、腕、上半身、下半身、裾のようにパーツごとに分けて、顔はさらに、目や鼻、耳と、分けて、ほとんど福笑いの様な作業でバランスをとりました。下書きでは頭部は少し小さくて目も小さかったのです。大きくすると子供っぽくなってしまうので嫌だったのですが、はがきという小さいスペースに全身を収めるとなるとインパクトに欠けると思って、仕方なく大きくしてみたのですが、良かったのかな...........?  それのせいで手が小さく感じる様なしないような......。


 課題は山積みです。次こそ萌絵に挑戦してみたい........。横顔でなくて前を向いたポーズで、試練だと思ってメイドとかゴスロリとか女子校生とか...........。また越えられない壁がっっっ!!!  一番簡単にウケを狙えるけど作風によってはヲタのレッテルを貼られてしまうという諸刃の刃。来年の年賀状は萌絵かな。なんだか越えられない方が良い様な気もするけど。あはは。( ;∀;)

 
 
天広さんイラスト うわーん、こういうのをいつか描けるようになりたいな〜。
天広さんイラスト2 わざと制作途中のを載せる為に後からペン入れしたのかもしれませんが、こういう線画は.....やはりマンガのそれですよね........? Photoshopのブラシ+ファーボでも出来そうだけど、結局のところキレイに線が描ける腕次第だろうなあ........(´・ω・`)。


(2008/1)

 
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ずっと前に書いてあったものです。いまさらという感じですし、むしろ来年の年賀状のことを考えなくてはいけないのに。(´・ω・`)ショボーン また去年と同じく試行錯誤の果てに満身創痍になって、今年みたいにパワーダウンしたりしないように!

† 23:02 | トラックバック | Topへ▲ †

 少し前にも雪が降りましたが、あの時はみぞれまじりでしたし、気温も若干高い事もあって積もるには至りませんでした。今日は積もりました。朝、カーテンを明けたら真っ白な世界。しんしんと降る雪。たまにはよいですね。.......積もるといっても、5cmくらいかなあ、今のところ。でもこれだけ積もると...............やっぱり作りたくなってしまいます。最初は単に雪玉を作っていただけだったのですが...............なぜかこんなことに。

 「ネコだるま」(招き猫タイプ) です。
我ながらよく出来た小学1年生レベルの雪だるまです。w 相変わらずすごいクオリティを誇っています。ネコに見えない。w
でも雪が冷たくて短時間で作ったので...........と言い訳にしておきます。まだ風邪も完治してないのに何やってんだ、という具合ではありますが............。
抱いている木の葉は小判のつもりです。黒い枝というのは案外ないもので、ちょっと探すのに大変でした。

 しかしこの雪で作るというのは、ヘラみたいなのが1つあれば、ぐっと細かい表情付けが出来る様に思えました。ある程度固めてしまった状態でも指先ではどうにもならないものも削っていけますし、次に雪が降る前にはヘラ用意です!


 あぁ、やっぱり自分には「萌えのこゝろ」が無いからいいものが作れないのかも.............。・゚・(ノД`)・゚・

† 11:22 | トラックバック | Topへ▲ †

  

 


 上段3枚が年賀状です。作り始める前から思い描いていたのは一番右のものでした。しかし元日になっても上手くまとめられず、結局元日に年賀はがきに印刷したものは一番左のもの。背景なし....のままにするわけにもいかず急遽魔法円を用意し、それから文面を思いつきました。元日にこちらに届いた年賀はがきがいつもより多かったので、それで済むと思っていたのですが、こういうときに限ってか翌日の2日、3日にも続けて、しかも普段来ない方からも届き、それらのお返事はまとめて3日に出しました。その頃には何とか背景もうまく合わせられていたので、上段真ん中の背景付きのものにして送りました。せっかくなので微妙に文面も変えました。というのも先に送った方の文面を考える際に「Guardian」か「Summoner」のどちらにしようか迷っていたからでした。

 そもそも今年の年賀状のデザインの意味というと...........、普段ネコにやられっぱなしのネズミにほんの少しだけ肩入れしてやろうとソーサレスが魔法でネズミに飛行能力を身につけさせてネコから襲われないようにしてやった、というものです。右下のネコは両手を上げても届かなくて悔しがっている様を意図して描いたのですが、見方によっては降参しているポーズにも見えますね。

 そんなつもりでしたので、護るとするならやはり「Guardian」、しかしハガキサイズでレイアウトしたもの(上段左と中央)だと着物の中からわんさかとネズミたちを召還しているようにも見えたので、「Summoner」もいいかなあと思って、悩みましたが「Guardian」より馴染みの薄い「Summoner」にしました。


 ちなみにソーサレスが使う魔法っていうのも作る前は漠然とした内容で別にどうでもよいことでした。そもそものアイデアは、振りかざす扇に魔力が込められていて、そこにネズミを乗せると耳が大きくなって空を飛べる、というつもりでした。空を飛んだり宙に浮かんでいたりするアイデアは昔から好きな要素です。それだけで世界は広がりファンタジックな雰囲気にもなるのでついついやってしまいます。


 話を戻して、その後ようやく本来のアイデアを具体化できたのが上段右のものです。下書きもこういう配置でした。扇からネズミが次々を飛び立って(この絵では反時計回りに進んでいます)、最後にうまく飛び立っていく様子です。 上段中央ではまだ線画しか用意していなかったテーブルも配置して、イラストの枠もオーナメントで飾りました。まだまだ描き込みたかった箇所が山ほどあるのですが、一応の形としてなんとか出来た、という具合でしょうか。

 ちなみに下段の2枚は、おまけです。........おまけというよりはこれだけ作り込んだんだよ〜〜〜っっっ!!!っていう作者の遠吠えの具体化みたいなものでしょうか。実を言うと左の着物の柄はきものの本を参考にして描いたものです。つまり元ネタがあるというわけです。主に参考にしたのは中央の花柄と少々参考にした裾の部分です。その参考元は、「美しいキモノ」の2007年の秋号の裏表紙の広告です。美しいキモノNo.221 広告の片隅に「琳派百図展」とあったので調べてみると、その名の通り「琳派」の図柄をきものに活かし、それを毎年制作・発表しているようです。

..............そもそもの話、なぜ着物姿を描こうかと思ったのには理由があります。初めて描く人物画なので、いきなり難しいポーズを描くのは無謀過ぎます。また洋服だと体型のラインを描かなくてはいけません。これも初めては難しいと思い、それならわざと寸胴にするくらいの和服の立ち姿にすれば楽なのではないかと思ったからです。確かに身体のラインは比較的楽でしたが、制作途中で気づいたのですが、きものはそのシンプルな体型ゆえに、写真ならともかく描くとなるとあまりにもあっさりしすぎて、他の要素で補わないと味気ないものになってしまうようでした。それで苦労したのがきものの柄でした。琳派の柄は比較的シンプルなモチーフの連続ですし、「けばい」ということもない。それでいて気品があって華やかさもあるという、まさに日本の美のバランスを上手く保ったデザインであると思います。

 また参考にした広告の写真がとても良かったのです。まずトーンが黒とアイボリーの組み合わせでした。このトーンの組み合わせはお気に入りのひとつです。大好きなフランスの紅茶の銘柄であるマリアージュ・フレールのパッケージもそうですね。とにかく重厚さと気品さ、派手ではないが華やかさがあり落ち着きがある、そんなイメージを表すトーンだと思っています。アイボリーはきもの、黒は背景のテーブルと家具でした。最初は気づかなかったのですがよく見ると、壁にかかっていた額縁が彩度を落として壁の色と同化されていました。レタッチされていますね。
 それを見てしまったので、西洋風の室内に琳派の柄のきものは合うのではないかと思い、どうせなら同じ植物をモチーフとして多用するアール・ヌーヴォー様式の室内が良いと思って、これも様式から則って別のものから参考にしました。ただしトーンは黒と金色を基調にしました。それが下段右のもの。..............でもまだ未完成のままです。PhotoshopElementsで塗りつぶしかグラデーション塗りをしただけです。よく見ると影もない....という有り様ですので、ちょっと単独で見せるのは恥ずかしいものがありますが、これのせいで丸2日はかかったものですから何が何でも背景にしてやる!と意気込んだのでした。w これを作らなかったら年内に投函できたもん。


 そんなアイデアでしたが、もっとさかのぼるとこのアイデアにたどり着く前に2つほど漠然としたアイデアがありました。12月の初め頃.....ちょうどブログでうんうん唸っていた最中ですね。1つは、背中にネコの刺青を施した女性が横たわっていて、ネズミたちがそれを見て驚いているというもの。2つめは、カジノでポーカーをするネコとネズミで、ネズミは女性、ネコは男性で頭部だけがそれぞれ動物に置き換わっていて、目は萌えイラストのそれ、みたいな感じで、共に黒を基調としたドレスとスーツを纏っていて、ロイヤルストレートフラッシュか何かでネズミが勝つ場面というものでした。前者はサロメも好きだしマネのオランピアみたいな雰囲気でいけたら良いなと直感的に感じたのですが、よく考えてみると年初めにはがきで刺青やヌードはないよなあ.....と考え直してやむなくボツにしました。背中だけ見せる程度ならいいよなあ、なんて改めたりもしたのですが、構図的に難しいし、クラシックの絵画を参考にするのはあまりにも無謀でしたのでやめにしました。後者のものはけっこう乗り気でした。ラ・トゥールの「いかさま師」みたいに背中にカードを隠し持っていてネコ男をぎゃふんと言わせる....みたいなアイデアも浮かんで、決め台詞は「あけましておめでとう」をもじって「負けましておめでとう」なんてのも思いついてひとりでにんまりとしていました。w でも............カジノの風景なんて細かそうだしキラキラ輝く様な室内を描くのはやっぱり無謀とも思えたし、構図もふたりが対峙しているポーズにしなくてはいけないし、衣服もレースを使ったドレス....なんてものは、いきなり手出しできるようなものでもないので.........アイデアは良かったのですがやむなくこれもボツにしました。でもいつかどちらも描いてみたいアイデアです。なので盗らないでね。 ...............少し前のブログを読み返すと何となく雰囲気が読み取れると思います。


 最終的に決めた年賀状のアイデアも、元をたどればそれらの2つのアイデアが元になっているとも言えます。あの左手を挙げたポーズは、ずばりモローのサロメからです。びしっと手を挙げて扇をふりかざして凛とした表情で臨む.....そういうスタイルが個人的には最高のシチュエーションなので、立ち姿で最小限の動きで表すポーズといったらそれしか自分の好みには似合わないのです。また、何者かが危機を必ず救ってやる、というのも好きなシチュエーションの1つです。とりわけそれが悪魔だったり堕天使だったり....あやしげな魔力の助けで救うのがお気に入りです。イラスト内に入れた文面もそういうわけです。「光輝があなたを守り、天の光があなたの人生を照らしますように」というメッセージです。年賀状に付けるメッセージにふさわしいものですし、それは作った自分に対しての意味でもあります。


 諸々の要素を1つにすると冒頭に載せたイラストになるというわけです。


制作の話はまた別に書きます。(くどい)

........あ、あと、年賀状の手書きメッセージが乱れていたのは徹夜明けのせいにしたいです。(ぉぃ

† 23:43 | トラックバック | Topへ▲ †

 ...............年賀状ですが.....................、
誠に誠に申し訳ありませんが、今年は大幅にお送りするのが遅れる事になりそうです。
いまだにまだ下書きをしていたり.........するんです。(´・ω・`)
なんでこんなに時間が掛かったかと言えば、それは単に技量不足としかいえないのですが、
とにかく、投函できるのは、年が明けてからなのではないかと思います。
この十日間ほどずっと年賀状制作に時間を割いていたのですが...........まったく本当に.........こんなに遅れてしまって.........申し訳ありません。

今年は31日大晦日も年賀状制作です。
............やっぱり自分には人物を描くのは難しすぎました。
カチャy=ー( ゚д゚)・∵. ターン

† 20:01 | コメント (2) | トラックバック | Topへ▲ †

ウワーン.........気づいたらもう今年も残りが10日しかないよぅ。
年賀状..........全然出来てない...........。
おまけに体調を崩してたからネタも全然練ってない...............。

喪中のような植物だけじゃなくて動物、人物を描かなくちゃいけないのに〜〜〜っ!!!
個人的難易度だと、
植物<<<動物<<背景<<<<越えられない壁<<<<人物
なのに...........。ハードルを3つも越えなくちゃいけないのに、しかも越えられない壁が.........。・゚・(ノД`)・゚・

やっぱりネズミだけにしようかな...........。
ネズミは相対的に小さい動物だから.........案外レイアウト面でも苦労しそうだし、本当にどうしよう。

どうにかなるさでどうにかなるわけないよ〜〜〜〜。
うぅぅぅ、今度は誰を降臨させたらいいんだーーーー!!!

ほんとうにほんとうにほんとうに出来ないかもしれない......年賀状。
このままだと元日に投函する確率が高いです。まだ10日もありますが、無理です。
しかし遅れて届いた場合は、それを挽回して納得させるだけの出来映えにしなくてはイメージダウンだし..........。

(´;ω;`)ブワッ
(つд⊂)エーン
・゚・(ノД`)・゚・
( ;∀;)
つд`)ウウッ

† 21:45 | コメント (2) | トラックバック | Topへ▲ †

 喪中の次は年賀状です。
さあ......本当に本当にどうしようか。
こちらは自分用なので絵柄は何でも良い。だから好き勝手に色んな絵にチャレンジしています。チャレンジ.....は少し大げさかもしれませんが、絵がうまくなりたいのでいつもその時の今よりも少し高いハードルを設定しているつもりです。

 しかし今年はアイデアが浮かばないばかりか、喪中の方が自分の労力以上に良い出来になってしまったので、大問題どころか超大問題へと発展してしまいました。.........喪中のスイレンみたいな人物ではないもののほうがやっぱり描きやすい。だって楕円形を描くだけだもん。w 去年のイノシシから、いわゆるアニメ塗りみたいなのを始めてみましたが、慣れていないせいか難しいです。画風はそれまで描いてきたものと何ら変わっていないので変わったのが塗り方だけなのですが、あの塗りたい色を決める、探し当てる、のが非常に苦手です。紙に絵の具を使って塗る場合と勝手が違う気がして。パレットで色を混ぜ合わせて色を作りますが、ソフトだとそんなことはありませんよね、Photoshopなどの場合。しかも色見本が小さくて分かりづらいし.......他の人はどう色を決めているのでしょう。

 色々、機会があるたびにCGの描き方をネットで調べるのですが、影とかハイライトの場合、色を決めて塗らないで、下地の色に近い色を適当に選び、焼き込みレイヤーにして塗っていく方法を採っている人をけっこう見かけました。確かにそれだとおのずと下地の色にマッチした色になりますね。

......なーんて描き方を見てこれなら描けるぞ!と意気込んでも、実際に描くとそうはならなかったり.................。

詰まる所、腕次第、ってことです............。

 今年はどうしても人物を描きたいんです。←これが自分にはすごい高いハードルなんです。前にも愚痴りましたが、動物ならば不細工だろうが各パーツのバランスが崩れていても、まあOKなのですが、人物はそうもいかないですから.....。よくパーツのバランスが見事に崩れて、いかにも初めて描きました! みたいな絵をたまにネットでも見かけますが、あれは........他人に見せるのはキツい....キツ過ぎます。いや誰もが通ってきた道なのかもしれませんが、どうしても自分はイヤなので、あれこれ策を探っている、というわけです。


 汚い人間なので、人物キャラが上手く掛けなかった場合、今年の年賀状、たぶん動物のみになると思います。w
(´;ω;`)ブワッ なんて薄汚い........。

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 なんとか作り終えました。
当初は去年ほどではないものの、よくある油彩画の風景画みたいなものにしようと思っていたのですが、今回は時間が本当になかったので、とにかく短時間で作れる画風のものを、と考えました。前に、去年はモネ風だったから今年は山水画みたいなのでどう? と言われたことがあったので、和風のものの方がいいかなと思い、そうなれば短時間で描ける→絵が単純化されている→琳派......ということで琳派風にすることにしました。


 琳派をご存知の方ならば、言われなくとも絵を見てすぐにわかると思います。琳派といえば尾形光琳や俵屋宗達が有名です。琳派とは宗達光琳派ですね。俵屋宗達は正確な生没年や詳しい人物像なども未だに分かっていない、謎な画家のひとりですが、おそらく安土桃山時代の末から江戸初期にかけて生きた画家であろうといわれています。光琳は江戸中期、このふたりが琳派のオーソリティとして、元々は京都に興った芸術でしたが19世紀以降は次第に江戸へと移り、酒井抱一や鈴木其一などが活躍し、これらを江戸琳派と呼んだりもします。

琳派は、絵画のみならず工芸品にまで広く範囲を広げ、絵を様々な媒体へ活かすために、使われるモチーフをパターン化している点などに気づかされます。光琳は有名な「燕子花屏風」で型紙を使って....今で言えばコピペですね.....燕子花のモチーフをシンプルながらそれを反復させ、リズム感のある配置、大胆に余白を活かした空間、そんなところが個人的には好きです。


 光琳や宗達も好きですが、以前、琳派展を見にいって、酒井抱一や鈴木其一の絵にいたく感激しました。先述の通り江戸琳派のカテゴリーに入る画家です。何というか叙情的で、どこか瑞々しさを感じさせる.....そんなところが好きです。


 さて、そんな先人たちの絵を参考に、絵を描いてみました。琳派の絵にはスイレンは描かれていないモチーフだと思いますが、この平面的で、単なる円形であるスイレンの葉を活かすには、やはり単純ゆえにパターン化して絵に流れとリズムを生み出すのが良いと思い、手前から二手に分かれ、やや右斜め上へゆるやかにうねるような流れを感じさせるようにスイレンの葉を配置してみました。その際に、葉の大きさと葉の切れ目を上手く配置し、重複しないように気をつけ、流れのポイントとなる箇所にはやや大きめの葉を置いてみました。

 モネのスイレン画で、水面に映る風景が素敵なので、最初からそうしようと考えていました。実際、限られたスペースでたくさん描くには、同じ方向から描くよりも上下それぞれに描く方が隠れずに掛けますし、空間も活かせます。琳派ではそういう水面に映るような絵はないと思うので、なかなかよいアイデアではないかと思っています。

それで、水面に映る植物は特に決めておらず単にアシのような植物を描いておけば良いや、なんて安易に考えていたのですが、それではどうもいまくいかない。単に風景を写しているだけのように思われてしまって、どうもかっこわるい。これならいっそスイレンのみにしようかとも考えました。大胆に余白を活かすことも琳派の特徴ですから。でも大きな屏風ならともかくハガキ大にスイレンの葉だけというのは、ちょっと物足りないように思われて.........琳派の画家がこぞってモチーフにした燕子花を描いてみることにしました。

 燕子花は花をネットで調べた程度であとは好き勝手に描きました。葉茎の部分は燕子花のそれではないと思います。でもそれでもいいんです。今回は現実に似ていなくても似合ってさえすればそれでOKにすることにしました。燕子花の花も単純化させてそれを1つ1つ部分的に変化させています。


 制作に使ったソフトは.......「Expression」というソフトにいつもの「Photoshop Elements」、それに「Fireworks」です。「Expression」というのは実は無料のソフトです。バージョンが上がるにつれ販売メーカーが変わり、現在はマイクロソフトだったと思いますが、どういうわけかバージョン3のものを無料で公開しています。それを知ったのは1年くらい前で落としてみたもののこれといって使っていませんでした。イラストレーター系のドローソフトです。フリーでも描けますがベジェやスプラインで描いていくあれです。

 今回は制作のほとんどをそのExpressionで作りました。燕子花の花とスイレンの葉の塗りをPhotoshopで、ExpressionからPhotoshopへ出力できなくて困っていたのですが、試しにFireworksで開いてみたらエラーもなく再現されたのでほっとしました。Fireworksは塗りの後、文字入れで再度使いました。何かと柔軟にサポートしてくれるFireworksは頼りになります。ちなみにバージョンは4。何年前のだ。w

 塗りは案外らくにできました。スイレン葉は、ブラシを「ドライブラシ(散布)」か何かを選んでExpressionでべた塗りしてあったうぐいす色の下地の上から暗赤紫色で一度フチを中心に塗り、その後部分的に濃い緑色で塗りました。本当はその後、影や立体的に感じさせる塗りをしてみたのですが、画風に合わず結局使いませんでした。今回はとにかく平面的。影はなし。でもそれがいい感じです。

背景は屏風にあるような箔が貼られているものにしてみました。群青色や黒などを制作途中に試してみたりしましたが、琳派の絵を見ていて気づいたのですが、シンプルな絵なだけに背景が複雑なテクスチャをしていたほうが、それが対比となって良いコントラストになるのではないかと思い、琳派に倣いました。ただし喪中用なので金箔は無理ですから銀箔にしました。去年のイノシシの年賀状もそうでしたが背景は素材に頼るのもよいかもしれません。


 宛名面はおまけ。
通信面が水面に映る上下反転絵なら表は逆にして背景にしてみようとアイデアが浮かび、印刷がその分面倒でしたが、その甲斐はあったと思います。


 個人的にはとても気に入っています。久々に思い描いた通りのものが出来ました。........でも.....技術的には相変わらず中学1年生レベル..............。こんなのを使って親の面目は立つのかどうか......心配です。だいたい去年も描き終わってから気づきましたが、歴史に名を残す大家に倣おうとすること自体、甚だしく無謀なのです。モネを降臨させようと思ったら光琳を降臨させてしまったとか、そんな寒いオチもこの出来映えだったら恥ずかし気もなく言えそうです。w

 だって今回は時間を掛けなかったのはもとより、使ったソフトは無料ソフト、タブレットも必要ない描き方................手を抜いたわけではないのですが、絵を描くことに対してナメ過ぎです。だからいつまでたってもろくな絵が描けないのだと思います。・゚・(ノД`)・゚・シクシク

 というわけなので、まさかとは思いますが.............喪中用などに使わないでくださいね。素材ではありませんので。


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