Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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RIP

 3/19はランディが亡くなった日。
..........毎年必ず巡ってくるし取り立てて何か思ったりすることは特にはないけど...........、彼岸前なので、この日が来るともうすぐ春が訪れるののを感じさせてくれます。辺りが桜色に染まり人で賑わう公園に、ギターケースぶら下げてひょっこり姿を現しているんじゃないかと思ってしまう程、華奢な彼。ずっと昔にいなくなった人だけど、今でもどこかにいるような気がしてたまらない。
歴史に「もしも」はいろいろな想像をかき立てるけど、もしもランディがオジーに出逢っていなければ、たぶん今でも生きているだろうし、たぶん彼の存在を知る事はなかったでしょう。

 妙に懐かしく思うのは、きっと自分がその頃、肺炎で入院していたからだと思っています。うつろな目で、蛍光灯からぶらさがったひもを支点にぐるぐると回る飛行機の模型を眺めていたり、病室の窓から見える空をぼんやり眺めていたりしていました。入院している間はベッドから離れる事は出来なかったし、見えるものはそれくらいでした。退院でき、病院から外へ出られた時に吹いた風が脆弱な自分をさらっていってしまいそうに感じたのをよく憶えています。やけに青く澄んだ空は少し悲しそうに見えたりもしました。

 あれから20年余り。あの時、この世のどこかで大好きな人がいなくなってしまっていたとはね..............。


 .....こんなに目が潤むのは、花粉症のせいだけじゃないかも。
ランディ、わたしはあなたを忘れない。

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