Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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待ちわびたカレンダー

 うぅ、やっとカレンダーが届きました。......注文したのは去年の年末だというのに。

買ったカレンダーはね、フェルメールの!!!
かなり嬉しいです。

去年、都美で「栄光のオランダ・フランドル絵画展」を見に行って、お目当てのフェルメールの絵(「画家のアトリエ」)を間近に見られて(とはいってもこの絵のみ分厚いガラスケース&柵で1メートルくらい離れてでしたが)、感激してしまい、それ以来すっかり虜になってしまいました。

 フェルメールはかなり謎の多い人で、なおかつ生前に描かれた絵の数も大変少なく、約36枚くらいしか見つかっていません。また、超人気の画家でもあるので、狙われ易く、実際、2枚程盗まれてしまい今も行方不明(だったはず)。絵も各国に散らばっている状態ですからどこも門外不出状態なので、お目にかかれる事は難しい。(日本国内には1点もありません) 

 ですから、この展示を知って、見に行かなくてどーすんの!って感じで、ほとんどこのフェルメールのたった1点目当てでわざわざ都美に行った様なものです。......というか、実際、ほとんどの人がそうだったと思いますが。事実、フェルメールの絵は、大トリ扱いで、館内出口直前に前述の様に、この絵のみ柵+大袈裟なガラスケースに護られて展示されていて、それを見るのにえらい時間が掛かってしまいました。だって物凄い人だかりなんだもの!!! そこだけすごいの。5、60人くらい固まってて全然動かないんだもの! 遠くからでは全然拝めないし、これを見ずして帰れるか!って感じで、もう覚悟決めてとりあえず並んで、30分くらい並んで、ようやく絵の前に..............!!!!

 絵の分からない自分にも一瞬見ただけで、この絵は今まで飾られていた絵とはまるで違う!!!ってピーンと感じました。......本当に違うんですよ。空間というか、なんか空気が描かれている様な感じに見えるんです。色彩は物凄く綺麗で、深みのある物静かな雰囲気なのに、どこか生々しいというか、不思議な錯覚に陥る様な...........何と言ったら良いやら、言葉では表現できないです.........。


 フェルメールの絵は以前から知っていましたが、それほど有名な画家だとは知りませんでした。初めて見たのは、高校の音楽の教科書の表紙なっていた絵かな。......当時、フェルメールなんて名前どころか美術の知識もなかったにも関わらず、「この絵、なんか不思議な絵.....。」と感じたのを憶えています。何故かその絵が気に入ってしまい、その教科書だけは片付けず、ずっと手元に残してありました。その絵は「音楽のレッスン」というタイトルのもので、展示されていたものと同じ感じで、室内で後ろ向きにピアノに向かっている女性が描かれている絵です。この絵には、ちょうどピアノの真上に鏡が掛けられていて、ピアノを弾いている人物の表情が映っているんです。その隣で(おそらく先生)男性が弾く様子を窺っています。.....どことなく、恋人同士にも見えてしまいそうな...俯く顔と横顔が何ともいい感じなのです。


 フェルメールといえば! 青の魔力を存分に活かした画家です。 個人的にこのネタはお気に入りです。だって、大好きなラピスラズリだから! そう、フェルメールは、当時、金と同じ位高価だったラピスラズリを絵具にして、青い部分はもちろん、下地として他の色の部分にも塗っていたそうなんです。影の黒い部分、肌の部分、青色でないのに塗ってあるのだそうです。ラピスラズリの深く鮮やかな青色が、見る人に直感的に何か訴えているのでしょうね。まあ、他にもフェルメールのネタは尽きないのですが、とりあえず今回はここまで。収集つかなくなります。w


 本当、フェルメールのカレンダーが部屋に飾れるだなんて嬉し過ぎ!  モローの絵が一瞬、頭の中から消えてしまいそうな.....程だから。w あの展示でも......そういえば、レンブラントやルーベンスといった巨匠たちの絵もあったのですが、あの時だけは、巨匠たちの絵もフェルメールの絵に座を譲るしかなかったですね。もちろんすごく良かったけど。有名なルーベンスの自画像があったし、レンブラントも、ああやっぱりこの光と影はレンブラントだけだよ.....って思っていたけど、最後のフェルメールに全部持っていかれちゃった。w

 カレンダーが今になって届いたのは、もうひとつの品物がちっとも揃わないからだ.......。未だに入荷されていない状態で自動的にフェルメールの方だけ発送されたという訳なんです。そっちのちっとも来ない品はね.........ビアズリーのカレンダー。......2つもカレンダー買ってどーすんだよって感じだけど、こっちは画集の代わりで買った様なものだから。 3〜5週間かかるなんて.......何やってんだ〜。発送予定は3月上旬って.........あはは。w 気長に待つよ。ビアズリーのカレンダーも部屋に飾るだけで、部屋の雰囲気が変わってしまう.....くらいだから。
Beardsley, Aubrey 2005 Calendar

Vermeer 2005 Calendar: Master of Light
 「真珠の耳飾りをした少女」.....この深いまなざしと瑞々しさ....最高!激萌え!

あ、書き忘れる所だった....。 なんだかまた日本にフェルメールの絵が来るとか耳にしたけど.........。本当だったら絶対行く!

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