Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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麗しのランディ・ローズ

 少し前に見つけたのですが......、なんと...なんと! あのランディ・ローズの貴重な映像がMPEGファイルで公開されているサイトがあるのです!!!

 カナダの音楽番組「After Hours」にオジーが出演した時の映像なのですが、ブートの中では一番有名なものだと思います。もちろん、「After Hours」の録画テープがブートレッグとして販売されていたりするのは知っていますし、最近ではDVD化しているのでしょうが、手軽にMPEGファイルでネットで拝めるのが本当に素晴らしい!

 ランディ・ローズ....、サイト内で幾度となく話題にしているので度々ご覧くださる方には名前くらいは知ってもらえたと思いますが、ここで少しだけ紹介します。


 ランディ・ローズは、1956/12/6生まれ、母親が運営する音楽学校でギターを幼い頃から習い始め、後に自らギターをレッスンするようになります。20歳の頃に、クワイエット・ライオットというバンドを結成し、やがてデビューを果しますが、レコードがリリースできたのは日本のみでした。(2ndまでランディは在籍しますが、2枚とも残念ながら日本のみで全米リリースは果せませんでした。)
 そんな折り、当時、ブラックサバスで名を馳せていたオジー・オズボーンが、バンドを脱退、ソロ活動のためにギタリストを探しているという情報を耳にし、彼のオーディションを受けます。それまでたくさんのギタリストが受けてもオジーはなかなか決めかねていたのにも関らず、ほんの数音を弾いただけでオジーはランディを即決してしまうのです。 
 それからまもなく、オジーのソロ1st「Blizard of Ozz」がリリースされ、またたく間に全米/全英で大ヒット。サバスを脱退し落ち目になると思われていたオジーの復活以上に、若干23歳のギタリスト、ランディ・ローズは注目され、一躍ギターヒーローに躍り出ます。2nd「Diary of A Madman」も大ヒットし、全ては順調そのものでした。

 ....しかし、1982/3/19早朝、悲劇は起こります。ランディとツアー同行していたメイクアップアーティストと、ツアーバスの運転手が、セスナ機の墜落により亡くなりました。3人とも遺体の状態は酷く、即死だったそうです。ちなみにこのバスの運転手がセスナの操縦免許を持っていたそうでセスナ機を操縦していました。後日、検死の結果、操縦士からは大量のコカインが検出されたそうです。(常時摂取していたそうです。)

 不思議なのは.....、ランディは飛行機が大嫌いだったはずなのに、たまたま起きていたランディは搭乗の誘いで乗ってしまったそうなのです。

享年25。......あまりにも若過ぎる死でした。
ランディが大好きなのは、もちろん夭逝したからではありません。あんなに華奢(167cm/47kg)で、優しそうな青年なのに、水玉模様のフライングVから放たれるサウンドは悪魔と天使が混じり合うかの様なとてつもないものだったからです。そして真面目で練習熱心、常にひたむきだったという話は、当時の自分の思い描くギタリスト像からは到底考えられないことでした。


気になった方はぜひ見て下さい。
http://www.randy-rhoads.com/oz/video.htm

「After Hours」の音源は、オジーのへろへろなボーカルが初めて聴く人には痛いかもしれませんが(服装もかなり逝ってるけど。w)、なによりランディの動く姿が拝めます。「Crazy Train」と「Mr.Crowley」がおすすめです。 ランディ没後5年後に在籍時のライヴ盤「Tribute」がリリースされた時に作られたプロモのほうが初めて聴く(見る)人にはおすすめかも。(音程もまとも)「Crazy Train Video」となっているのがそれです。こちらは「Tribute」に収録されている「Crazy Train」が音源として使われていますが、プロモ映像のひたすら飛んで行く水玉Vを見ていると思わず涙が出てしまいます....。この時のオジーはかっこいいね。

 本当...「Crazy Train」はかっこいい.....。
メタルバンドなのに、メジャーの曲調なのがいい。オジーのにはそういうのけっこう多いのも好きな理由かも。あんまりテンポも速くないし。あと、歌詞が大好き。ギターは、イントロが最高! スイッチングでカチカチやるランディの表情がなんとも。その直後のネックベンドも(強引にネックを曲げて音程を下げるテクニックです。)、ピックングハーモニクスが高音できゅう〜って鳴るのとか、もう最高!
「Mr.Crowley」のクラシカルでダークな雰囲気はまさしくクロウリーマジック。後半の圧巻のギターソロ、エンディングで、フィードバックをかましながらのけ反るランディの姿に激萌え!

ちなみにMPEGファイルはでかいです。

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