Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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いつもと違う音楽

 このところよく聴いている音楽は、いつもとは違い最近の音楽。
......普段、オジーにヴァンヘイレン、サバスなど聴いていますが、やっぱり違うものも聴きたくなります。でも結局自分に合いそうなのを見つけられなくて、結局そのままいつものを聴く........みたいな感じになっていました。それでも以前から気になっていたバンドがあって、ようやく聴いてみようという気になりいくつかCDを買いました。

 それらのバンドはいつも聴いているジャンル(ハードロック、メタル)とはちょっと違い、ラウドロックとか呼ばれたりするジャンルです。とはいっても、あまりロックなどに関心のない人にはどれも同じに聞こえてしまうのかもしれませんが。


アマゾンで購入したCDはこれらです。

LINKIN PARK 「ハイブリッド・セオリー」 / 試聴はこちら
LINKIN PARK 「メテオラ」 / 試聴はこちら
EVANESCENCE 「フォールン」
SLIPKNOT 「アイオワ」 / 試聴はこちら
NICKELBACK 「シルヴァー・サイド・アップ」
coba 「ディア・モデストマン」

 最後だけ妙にジャンルが飛んでいますがw、それ以外の5つは前述の、前々から気になっていたバンドです。特にリンキンパークとエヴァネッセンスは、試聴する前から雑誌などで取り上げられた記事から判断しても、自分に合いそうだなと思っていたし、実際試聴して「当たり」だと確信できました。

 リンキンパークは、メロディがキャッチーですが変にメロディアスにまとまってしまうのではなくて、ラップが時おり入っているところがメロディとの対比でいうと無機質な感じで、その明確なカラーが抑揚のあるフックを生み出している様な気がします。 また、重厚なギターサウンドによる激しい部分と、ピアノやシンセ中心の静かな部分との、サウンドの対比もまたダイナミックで、そういうところが素晴らしいと思います。マイナーキーの曲が多いですが、それほど暗い印象はなく、どこか憂いのある様な洗練された雰囲気です。

 エヴァネッセンスは、女性版リンキンパークなんて表現されたのを目にしましたが、ちょっと違うかも。たしかにギターのリフのリズムや、静と動の明確なサウンドの対比など、似通っている部分もありますが、エヴァネッセンスにはラップはほとんど入っていませんし、ピアノやストリングスが多くアコースティックなサウンドが比べると多いと思います。こちらの方が普段ロックなどを聴かない人にはすんなり聴けそうです。リンキンパークもサウンドはハードながらメロディがキャッチーなので、こっちも聴き易いとは思いますが、とにかくどちらもお勧めです。


 スリップノットも以前から気になっていたバンドだったのですが、ボーカルに明確なメロディ(音程)のない、デスに近いものがあるようだったので聴くのをためらっていました。こちらは上の2つとは違って、すごく大きな範疇で捉えればラウドロックとも言えそうですが、エクストリームメタルとか呼ばれています。でも、向こう(アメリカ)では売れているし、日本にも夏フェスなどで度々来ていますし、メジャーな存在である以上その良さは確かなものに違いありません。
 なので、とりあえず試聴くらいはしようと思って、アマゾンのサイトで試聴してみたのですが、とある曲が「他の曲と比べると」異常な程キャッチーで、とにかくこの曲だけは聴きたいと思って購入を決めました。

 その曲は、「My Plague」というタイトルで、どうやら映画のバイオハザードの主題歌だったようです。それもあってなのか、サビの部分だけ妙に浮く程キャッチーなメロディになっています。これにすごく嵌まってしまって、延々とこの1曲だけを聴き続けたりしています。あとは、「Left Behind」、「the Shape」なども同様にキャッチーなので、これらが収録されている「アイオワ」は初めてスリップノットを聴くにはお勧めなのかもしれません。また、「My Plague」と「Left Behind」のプロモ映像のDVD付きです。「My Plague」プロモ内には、映画「バイオハザード」の映像らしきものが部分的に入っていますね。(...バイオハザードの映画は見た事ないんです.....)

 ちなみにこのスリップノット、知っている人には言わずもがなですが、メンバー全員マスクを付けています。ホラーっぽいものばかりで彼らのいでたちはゾンビみたいな感じです。おまけにメンバーが9人という大人数もあって、ちょっと怖い。w そんなビジュアル面から、際物(その時の流行や好みをあてこんで売り込む...という意味で)的な見方をされがちなのですが、実は皆実力の持ち主で、例えばギターに関して言えば、ダウンチューニングで激歪みなサウンドなのにリズムはタイトで輪郭も明瞭です。それに、「アイオワ」は2ndアルバムですが、3rdアルバムではそれまでなかった速弾きのギターソロが入っているそうですし、デビュー前にギターを教えていた事もあるということなので、かなりの巧者なのでしょう。

 そんなわけでスリップノットは個人的には大当たりでした。完全にまいっています。本当に凄い。夏フェスで日本に何度も来てるそうだけど..........、見てみたいかも。リンキンパークなんかも出てそうだし。
 夏フェスっていったらすっかり日本でも定着した感がありますが、未だに「Ozzfest」が日本で実現していない(....はず。ちょっと最近、音楽雑誌に目を通していないので....)んですよね。いろんなバンドが出ますが、名前の通り、オジーやブラックサバスが出るのですから、ぜひ見てみたいものです。他にも、マリリンマンソンなんかも過去に出ていたそうだから、ぜったい満足出来るはず。メタルの帝王オジーの名を冠したフェスだもの。


 ニッケルバックは......カナディアンロックのニューカマーと聞いていたので、期待していました。でも、ちょっとイメージしていたサウンドと違っていて今のところインパクトはいまひとつ...です。同じくカナダのバンドである、ハーレム・スキャーレムみたいなのではと勝手に思っていたんです。ハーレムスキャーレムは、いわゆるメロディックハードロックで、ハードなサウンドながら親しみやすいポップなメロディで日本受けし易いサウンドだったので、自分も好きでよく聴いていました。
 でも、ニッケルバックは、CD帯にも書かれていましたが、オーガニックなロック、という感じで、個人的には70年代ハードロックの良いところを継承しつつモダンなサウンドでやっている....そんな風に感じました。メロディがハーレム程キャッチーに聞こえなかったから、インパクトがいまひとつだと思っただけで、内容自体は凄く良いと思います。実際、ヒットしていますし。
 今回買ったアルバムは、ジャケットが印象的で、目から鉛の涙を流しているジャケです。このイメージから結構ハードでフックが効いたサウンドかな...と思ってしまったんですよね。あのジャケはリンキンパークなんかと同じジャンルみたいに思えてしまいます。


 cobaだけ邦楽でバンドでもなくソロですが、名前は知っていたものの特に気になっていたわけでもなく、衝動買いした感じです。たまたま、テレビ場組の「美の巨人たち」のエンディングテーマになっていたのを聴いて、良さそうだったので他のも聴いてみたくなったんです。その曲は「Dear modestman」というタイトルで、収録されているアルバムを調べてみたら、他にもタイアップされている曲がいくつもあったので、それなら中身も良いのではと購入を決めました。

 アコーディオン奏者ですので、ほぼ全編に渡りインストなのですが、それを忘れさせてくれるようなアコーディオンのエモーショナルなプレイでした。それまでじっくりとアコーディオンのプレイを聴いた事がなかったのもあってすごく印象に残りました。「ふいご(蛇腹)」で音量を劇的に変化できるので、それのおかげであたかも息づいているかの様なサウンドになるわけです。考えてみると、アコーディオンほど音量を多用に変化させ、またそれが特徴である楽器は他には見当たらない気がします。

 曲も、アコーディオンというと思いつく音楽がタンゴなのですが、収録されている曲には、そういうアクはなくてポップです。イージーリスニング的なものや、打ち込みを多用したサウンドや、和風なもの、沖縄民謡風など、多彩でした。中でも、琴との組み合わせは意外にもマッチしていて気に入りました。曲調も奇を衒ったものでもなく、全く違和感がありませんでした。


 というわけで、ほとんどが今まで聴いた事のないジャンルのものだったので、どれも新鮮です。ここ1ヶ月程ずっとローテーションしています。


 まだ発売されていなかったので買えなかったのですが、あともう1枚買おうと思っていたのがあります。もう発売されているので近いうちに買うつもりでいますが、山下達郎のCD。NHKで放送していたアニメ「名探偵ポワロとマーブル」のOP/EDテーマが収録されているもので、シングルカットもされているのでそれで良いかなとも思ったのですが、数年ぶりのヤマタツの新譜だということなので、せっかくなのでアルバムにしようと思っています。

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