Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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真夏の夜の恐怖の二本立て

書き貯めてあったものがいくつもあって、これもその1つ。タイトル通り8月中に書いたものです。


 ここ数日間に、立て続けに悪夢を見ました。
............夢なんて見たのは久しぶりでした。以前はよく見たのですが、ここ1年ほど全く見ませんでした。人の夢なんてどうでもいいのは分かっていますが、結構恐怖だったし、夢の内容をはっきりと覚えているので、忘れるのは勿体無いないので、ちょっとメモっておこうと思います。


 1つめの夢の舞台は、真夏の時期の、のどかな田舎。どうやら小学生になってしまっていて、お昼休みか放課後に友達数人と校内で遊んでいる場面。肝心のきっかけをよく憶えていないのですが、確か、開かずの部屋に何かの拍子で入ってしまい、友達とふざけているうちに、何かに当たってその途端、黒い霧のような気体に包まれてしまったんです。

 黒い霧はすぐ消えてしまい、今のは一体何だったの?....という感じで特に何も変化はなく気にも留めず、教室に戻ろうとしたら、顔を引きつらせた先生達が立っていて、今すぐ校内から出てけ、って言うんです。まあ開かずの間に入ってしまったのは悪かったとは思いましたが、どうやらそういうレベルの話ではないようで、とにかく物凄い形相で、デッキブラシやモップなどで叩いて追い出そうとするのです。

 分けも分からずにとにかく追い出されて、仕方ないので家に帰ったのですが、家の前で親が出迎えていて、悲しそうな表情で立ち尽くしていました。どういうわけか家の中へ入れてもらえないのです。先ほどの先生と同じ様に、汚いものを追い払うかの様に、物干竿などで叩いてくるのです。「なんで、なんで入れさせてくれないの......!?」と泣きわめいても変わらず追い出そうとします。そして一言。
「感染るからもう家には居られない......」

 この言葉で、どうやら自分の身に何か悪い事が起きていることに気付き、仕方無く、近くの遊び場である神社へ行く事にしました。神社へたどり着く途中、同じく学校から追い出された友達に出会い、やっぱり同じ様な目に遭ったようでした。その後、結局追い出された友達全員が神社へと集まって来ました。みんなから話を聞いてわかったことは、どうやら治療不可能な感染病にかかってしまったこと、長くても数日以内に死んでしまう、ということでした。

 みんなしばらく泣いていました。..........為す術のない感染病に掛かってしまった以上、どうする事も出来ず、その日は神社で夜を明かす事にしました。どこからか漂ってくる夕食のおいしそうな匂い、笑い声、綺麗な夜空.........あまりにも辛い時間でした。

 いつしか泣き疲れて眠っていたのですが、突然のうめき声で目が覚めました。辺りを見渡すと、そこには目を疑う様な光景が..........。

 友達のひとりが、暑い暑いと悶えているのですが、足下を見ると、体が溶けているのです。みるみるうちに体全体が溶けてスライム状になってしまい、顔だけがその上に乗っかっている様な状態になりました。その状態で、苦しみながら這って助けを求めるのですが、もちろんどうしようもなく、これがいつか自分の身に起こる事なのだと思うと、もう見るのが怖くて逃げ出してしまいました。

 翌朝、悲劇の現場へ行ってみると、頭蓋骨が残っている以外には何もなく、ナメクジの這った跡の様な跡があるだけでした。

...............それからというもの、それぞれ友達の最期を目撃したくないために、境内のあちこちに散らばりその後を過ごすのですが、一日一日と、どこかで最期の声が聞こえるのでした。そしてとうとう自分の身にも起こる時が来ました。急に足が火傷をしたかのような物凄い熱さを感じたかと思うと、みるみるうちにその熱が上へ上がって来るのです。いよいよ上半身へその熱が来る............というところで、目が覚めました。


............もう、全身、汗でびっしょり。こんなに怖い夢を見たのは初めてです。しかもこういう内容も初めて見た夢だったのと、妙にリアルだったせいで、本当に怖かったです。・゚・(ノД`)・゚・コワカッタヨ- 


 2つめの夢はその数日後に見ました。こちらは初めに見た夢と比べればそれほど怖くはなかったです。というよりむしろ楽しめた感じです。(それでも途中怖かったけど)

 舞台は、どうやら近未来。とてつもなく巨大で高くそびえる塔の中に住んでいる様で、塔自体が都市を形成しているようでした。住居もあるし公園も、お店も、あらゆるものが塔の中にあるのです。ただしデザインや雰囲気は、現在の高層ビルのそれとさほど変わらない感じ。ただ規模がとにかく巨大で、1フロアの広さが数平方km程あって、階層は、確認出来る範囲は500階分ほどで、どうやら塔の真ん中辺りにいるよう。その上下にさらに階が続いている様です。一生、その塔の中で暮らす人も多い程、この塔では、インフラ、経済などのシステムが完全に整っている感じなのです。

 年齢は最初の夢と同じく、なぜか小学生。高学年?ぽかったです。学校では、魔法と科学を融合させた技術を教わる内容で、体育、国語、算数....などどの授業もその技術を利用したカリキュラムでした。ある呪文(いにしえの文章)を読解し、そこからある数式に当てはめると、ある現象を起こせたりするようで、いわゆる「魔法」の類いのようです。例えばそれは国語と算数の授業内容を応用したもので、それに理科の授業で教わった内容を応用すると、魔獣やマシンが生み出せたりするようなのです。

 そんなある日、この塔の中のある階層で、マッドサイエンティストが強力な力で魔獣を作り出しそれらを放ち、秩序を崩壊させ、この塔はおろか、この世界自体をも支配しようとしている、ということが授業で知らされ、このままではいずれこの階層も支配されるだろうということで、それに立ち向かうことに.........。(ありがちな設定だなあ...)

 仲の良い友達数人でグループを作り、まずは、情報収集、そして対抗するべく武器や、魔法を見つけ出し、会得することに。それぞれ得手不得手があるのようで、RPGで言えば、戦士や魔法使いみたいな感じで、それぞれ異なるスキルを目指すことにしました。それで何故か自分には、社会科と理科の授業を内容を活かす方面....回復系魔法使い.....プリーストみたいな感じ? この夢の行く末から判断するとどうやらそんな感じでした。他の友達は、戦士(それぞれ武器系と武術系)に、召還術師、魔法使い、で、自分を含めて5人パーティ。

 先にバラしてしまうと、なぜか自分だけその後ずっと単独行動で、最後のおいしい場面が見られませんでした。与えられた役目は、まずこの塔の歴史を知る事と各階の把握でした。出かける前に、まずは装備を整えるということで、自分たちが住んでいる階より、2、3階上にあるキュリオシティ(Curio-city)で買い物。大したお金も持っていないので、ろくなものが買えず、とりあえず調査するだけだったので、戦闘することはないだろうと、武器系は買わず、なぜかアクセサリーを買ってしまいました。ちょうどこの癲狂院のアイコンみたいなペンダントで、インセーンブレイカーという緑色の十字架でした。他の皆は更に上へ目指すというので、こちらは下へ向かう事に。

 キュリオシティの古本屋や図書館で調べたところでは、数千年前に、地上に大災害が起こり、地上から離れて暮らさなくてはいけなくなり、塔を建設したということらしく、この塔だけでなく各地にいくつか同じ様に巨大な塔があるようでした。地上に近い階層には、災害や疫病から防ぐ技術が残されているようで、とりあえずそれを求めに下へ下へ進んでいきました。

 人が住んでいる最下層より下の階は未知の世界で、現代の人々にはまったく分からないようでした。テレポートの魔法も会得していないし移動マシンを持っていない今は、1つのエレベーターを降りていくしかないので、それに乗ったのですが、下降する途中に上の方で爆発の様な衝撃が感じられたかと思った途端、いきなり急降下。なんとか止まり、扉を開けた先には、廃墟が広がる闇の世界でした。

 どうやら病院だったらしく、無数の病室、カルテらしき書類が散乱。少し辺りを歩き始めたら..............いきなり後ろから何者かによって羽交い締めされてしまい、振り返ると、包帯ぐるぐる巻きの人間が...............! さらに数人現れ、ゾンビ状態の人間や、なんと最初に見た夢の中に出てきた、スライム状の上に人間の頭部がくっ付いている状態のものまで.......。しかも、黒目と白目が反転してる....。怖過ぎ。ここからRPGじゃなくていきなりホラーに......。戦う武器は持っていないのでどうしようもなく、羽交い締め状態を振りほどき、逃げ出す事に。.............しかし、廊下の壁からいきなりにょきっと手が出てきたり、床から人の頭が出てきたりして、もうお化け屋敷状態。
 とにかくひたすら階段を上り、一先ず元の階層へ逃げる事にしました。それでもそこらじゅうから、ゾンビ達が現れ、なんとかして少しでも倒していかないと先へ進めそうになく、辺りを見渡すと消火器の様なものが階段の踊り場に備え付けられていて、なにやら十字架が描かれています。もしかして聖水? とにかくそれを取り出しゾンビ達に振りかけると、効果があるようで、じゅうじゅう煙を上げながらダメージを受けている様子。落ちていた鉄パイプに聖水を振りかけ、それを武器になんとか先に進み、やっとのことで元の階層にたどり着く事が出来ました。

 たまたま上の階層へ向かった友達も戻ってきており、話によると、上は上で魔獣だらけだとか。どうやら下へ向かっているらしく、先ほど降りた病院跡よりもさらに下の階層に、重大なアイテムがあるらしく、それを奪いたがっているらしいのです。どういうわけか、おまえが下へ行ったのだからそれを見つけてこい、ってことになってしまって..........再び下の階層へ向かう事に....。ただし武器が必要なので再度キュリオシティへ。病院の金庫室からくすねてきたお金で武器を買うつもりです。(泥棒じゃねーか....いいのか?w) 陳列されている武器の中で、効果がありそうなものがいくつかあって、ソウルイーター、ゾンビキラー、スカルスプリッター、などがあった中から、対ゾンビに最も効果のありそうなゾンビキラーにして、おまけにボトルタイプの聖水を数個買って、装備を整え、いざ最下層へ。


 その後のことは実は良く憶えていません。あまりに長い夢だったので途中で目が覚めてしまいました。惜しい......。ただ、最後のところだけは少し憶えていて、確か、再び友達と合流したのですが、既に中クラスのボス(?)を倒してしまった後で、ちょっと悔しかった。友達に混じって得体の知れない魔獣がいたのですが、どうやら魔獣合成や科学融合で、キメラを生み出していたらしく、しかもとてつもなく強そう。なんでも最初は道ばたをうろついていた野良猫を元にあらゆる動物や昆虫などを合成していったとか........。炎を吹きながら斧を振り回しているんだもの。他のみんなもすごく強くなっている感じだったし........なんか自分だけ弱っちいまんまのような気がして、残念でした.........。もう少し夢が続いていたらねえ。

 ...............という具合に、なぜかすごくリアルな夢を見てしまいました。しかもこういう内容は初めてでした。

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