Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。

ギュスターヴ・モロー アーカイブ
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 あと買ったものは、泉鏡花の作品。
鏡花は明治時代の作家ですが、あのミステリアスでファンタジーな物語が自分にぴったりで、いろいろ買い込んでしまいました。
「外科室」......かつで恋に落ちた男女が、外科医と患者として邂逅する...という話。「高野聖」......山中で男が謎の魔女にたぶらかされていく話。.....などなど。ぅぅ.......わくわく。堪能できそうだよ。

 それと、視覚デザイン研究所からシリーズで出ているもので、
絵画の見かた、マリアのウインク、ヴィーナスの片思い、悪魔のダンス、オレ達に明日はない、計5册を一挙に購入。どれもイラストを多用し、簡潔な文章で説明されていてとてもわかりやすく、なにより楽しめる内容が、GOOD。それぞれのシリーズの内容は、有名画家の紹介、聖書のシーンを取りあげた絵画/聖書の説明、同様に、神話、悪魔、黙示録....が取りあげられている絵画の紹介/解説になっています。神話や聖書、悪魔などが、絵画などと一緒にわかるので、一石二鳥!......悪魔に関しては、すでに悪魔辞典や堕天使に関する本を持っているので、それ自体は知っているけれど、絵画は知らないので。
 イエス、ヨハネ、ユダ、マリア、ヤコブ、アダム、イヴとかはもちろん、ロトも載ってます。w 悪魔は、ルシファー、ベリアル、アスモデウス、メフィストフェレス、ベルゼブル、サタン、サキュバス、リリス、リリム、リーパーなどなど、.......。もう思わずにまっと笑ってしまいます。 思いっきりツボ。.......そういえば、バールが出てこなかったなあ。ないの?

どれもとにかくイイ(*゚ー゚)b
 絵画っていったら!!!
今年も「夢の美術館」が放送されるのです!!!
しかも今回はなんと「印象派100選」。
絵画の中で最も人気がありポピュラーな分野。
ルノワール、モネ、マネ、ドガ、セザンヌ、辺りはもちろん、ドラクロワ、ゴーギャン、ゴッホ、などもばっちり押さえてあるようです。

 そして、個人的には.........、
モロー、「サロメ」 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ビアズリー、「サロメ:クライマックス」 キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
ドレ、「ダンテ神曲」 キタ━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━!!!
ロートレック、「ムーランルージュ」 wwwヘ√レvv──(゚∀゚)──wwwヘ√レvv─ピキーン!
萌絵......。_| ̄|.....○コロコロ

 今回も、美術評論家の重鎮、高階秀爾が登場。
あの人、国立西洋美術館の館長をしていたと思ったら....今は大原美術館の館長になっていた....。大原美術館は、えっと.....岡山の倉敷だったかな......? 大原美術館に、モローの絵があるんだよねーーー! 今回100選に入っているモローの2点のうちの1つは、その大原美術館所蔵の「雅歌」という絵。

 この「夢の美術館」、ハイビジョンではすでに放送されたようだけど....BSは1/4、地上波は放送未定になっていたけど、おそらく4月頃じゃないかな。(イタリア100選のときは春分の日だったし) ....うちはBS見られるので、1/4にまたーり堪能しようと思います。.......5時間ぶっ続けで放送だもんね......、たのしみです。

http://www.nhk.or.jp/yumebi/

† 17:20 | トラックバック | Topへ▲ †

 う〜〜ん、やっぱり30分番組だから、急ぎ足の紹介になってしまうのは仕方ないか....。でも大満足!あぁ、狂える....最狂!

 よくモローは、夢を描く画家だとか、絵で表すデカダンス文学だとか言われるけれど、見れば見る程、納得。神話や聖書の何の変哲もない物語を、劇的にドラマティックに表現してしまうのです!「ありえない世界を創り出す」ために1つの絵に取りかかる前に、膨大な資料を集め、デッサンを幾度となく描いていたようで、そのリアルな表現がより見る人をその世界へ誘うのかもしれません。

 たぶん....神話やファンタジーっぽいのが好きな人には気に入ってもらえるような気がするのです。あと.....「兄くん」も一応チェキだね。w 千影みたいなキャラが好きなら、たぶん、モローの描くサロメにも気に入ってもらえると思います。

 そういえば、モローの描く女性は.......みな微乳(美乳とも書くけどw)だったりします。間違っても巨乳の女性は出てきません。体格もスレンダー過ぎる程、筋肉が見えるくらい、身体が引き締まっています。(別に筋骨隆々というわけではなくて)....中性的だとも言われていますね。それに比べて男が綺麗に描き過ぎ、かも。表情はもちろん好きですが。ルーベンスなどの様に肉感な女性は、本当、出てこないし、表情も、モロー独特。.....あの俯き、瞳を閉じた表情、あれは最高!レダ、ヘロデ王の前で踊るサロメ、オルペウスの首を抱くトラキアの娘、青年と死、刺青のサロメ、どれも大好き! 踊るサロメとトラキアの娘、青年と死は特にね。

 ファンタジーっぽいのも、好き。
若い頃の作品なので、あんまり評価はよくないようだけれど、「アルベレスの戦いの後で逃げ出すダリウス」、「ハムレット」、「飼い馬に喰い殺されるディオメデス」などなど、好きです。人物のポーズがたまらなく好き。毒杯をあおぐハムレットの、腕を食いちぎられるディオメデスの、仰け反ったポーズ。     

 ダークでエッジの効いたのも大好きだ。ヨカナーンの血滴る生首が一番強烈だけど、「求婚者達」の、オデゥッセウスが50人皆殺ししてしまう絵は凄すぎる....。

 だけど、結局の所、モローの絵で一番目立ってしまうのは、ファムファタルだということ....。運命に逆らうことが出来ずに目の前の女に破滅させられる男の姿........これだよねえ、やっぱり。...なんか一歩間違うと、女王様と奴隷みたいな構図になってしまいそうだけど。全く別物です。

 番組でも、どうもそこが強調されていて、それ自体は間違いではないけれど、取りあげる絵の多くがそうした倒錯したものだったので、初めてモローを知った人の中には、ちょっとやばいところに逝っちゃってる人、とも思われかねない気がしました。「メッサリーナ」を取りあげてたし。でもまあ、デカダンスには、あの堕落は必要だし、逆らえない運命がよく表れているし。

 とにかく、番組を見て改めてモローの良さを実感しました。間違いなくこれからもずっとお気に入りです。

† 23:40 | トラックバック | Topへ▲ †

 2週間も待たされた...。あう、もう待切れない。
今夜9:30からNHK教育で「世界美術館紀行」でお気に入りの画家、ギュスターヴ・モローの個人美術館"ギュスターヴ・モロー美術館」を取りあげるのです。 油彩画のサロメ、ユピテルとセメレー、キマイラにガラテア......

わくわくわくわく。

 でも心残りが。
「出現」には油彩画と水彩画があって、モローは後年油彩をあまり好まなかったようでその「出現」の油彩画は、サロメとヨナカーンこそきちっと描かれているものの、他の背景の建物の柱や、水彩画では描かれているシタールのような楽器を持った人物が描かれていなかったりするのです。その水彩画はモロー美術館にはなくて、ルーヴル美術館に、あるんです.......。いや、どちらも最高なのですが。
「オイディプスとスフィンクス」も「ヘロデ王の前で踊るサロメ」も取りあげられないのか......ぐすん。

それはともかく、モローの番組が拝めるのだから......文句は、ないか。

† 19:44 | トラックバック | Topへ▲ †

 日曜日、東京上野の国立西洋美術館へ行ってきたのですが、ちょうど、特別展でレンブラントをやっていて、とても嬉しかった。
 レンブラントは、17世紀のオランダの画架で、バロックの巨匠、ルーベンスと肩を並べる巨匠です。「夜警」が超有名なので、ああ、あれかと気付かれる人もいるでしょうね...。国宝級の「夜警」は持ってこられなかったようで、残念ですが、まあよく考えればそれは当然のこと。「超」有名なのだから。もうオランダ以外に出ることはまずないのではないでしょうか。まさしく門外不出の傑作なわけですね。

 それでも、「聖ペテロの否認」、「悲嘆にくれる預言者エレミヤ」、などの傑作の絵画はもちろん、たくさんの数を残した版画も多数展示されていて、かなり感激でした。レンブラント・ライトと後に呼ばれる程、特徴的で優れた光と闇の表現技法、これには、完全に参ってしまいました。人物を照らし出す具合が本当に上手いのです。それによって、ダイナミックに劇的な場面を描き出す、そのリアルさに、本当、息を飲みます。

 まったく、そのような絵画が間近で見られたとは、幸運でした。
前回展示されたのは、20年程前だったらしいので、そうめったには拝めないはず。カタログも買いました。オールカラーで2000円ちょっとなのは、個人的に「買い」。うれしいうれしい。チケットが1300円ってのも、納得&充分元は取れました。
 ついでに、というかもちろん常設展の方も見逃せず、じっくりと見てきました。松方幸次郎が集めたコレクション、すなわち「松方コレクション」が西洋美術館の所蔵物なわけです。氏が好きだった、ロダンのコレクション数は世界でも有名ですし、フランス印象派、ルノワール、モネ、マネなどの絵画も多数あり、氏に感謝すべきでしょうね。もちろんそれ以外にも、巨匠達の絵画、ゴッホ、ゴーガン、ピカソ、ドラクロワ、クールベ、ルーベンス、ルオー、ミロなどなど、きちっと押さえてあるし、うむぅ、さすが国立西洋美術館。

 そして個人的には、モローだ。
「牢獄のサロメ」、「ピエタ」の2点が拝めた......!!!!
意外に小さかったのですが、サロメの方は、はあ、やっぱり最高。この「牢獄〜」のは、他の「出現」などのサロメとは違い、俯き加減の、もの憂う表情がなんとも。その奥で、いままさにヨハネが斬首されようとしている.....。常設展示のほうのカタログも買って気付いたのだけれど、「聖なる象」が展示されてえいなかった。きっと、絵が痛まない様に、定期的にしまっておく時期だったのだろう、うぅ残念。

 終わりは、お楽しみのミュージアムショップ。
レンブラントは、自画像の版画がプリントされたTシャツと、「聖ペテロの否認」がプリントされたトートバッグをお買い上げ。モローは、ポストカードが運良く2つともあったので、もちろんお買い上げ。展示してある絵が全てポストカードになっているわけではないので、やはりモローは有名、ということなのかな。ちょっと安心したよ。他にも、モネの「睡蓮」のクリアファイルとか便箋とかもよかったのだけど。

 とにかくご満悦。
初めてこんなに長く絵を見ました。特別展3時間+常設展2時間で5時間ず〜っと見てたもん。やっぱりある程度、絵に付いて知っておくと、とても楽しくあの空間に酔うことができる、と感じました。

 しかし、レンブラント展の方は人が多かった....。
個人的に気になったのは...カップルで見に来てた人達。羨ましいよぅ。.......独り身にはかなり堪える...。くそぅ、今度見に来る時は....、って、たぶん無理です。
・゚・(ノД`)ヽ(゚д゚)ヨチヨチ

国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

† 23:14 | トラックバック | Topへ▲ †

 来週の、世界美術館紀行、
なんと!!!ギュスターヴ・モロー美術館が放送されるのです!!!!
.......モローなんて、物好きにしか相手にされていないのでは、なんて思っていたのですが、どうやらそうでもないみたい? モローの美術館は、実は個人美術館の先駆けなんです。そういうこともあって、美術館巡りのこの番組で、取りあげられるのかな.....。

 サロメ、トラキアの娘、オルフェウス、ガラテア、ユピテル、セメレー、スフィンクス、モーゼ、ぅぅぅ、今から楽しみ。

 実は、明日、東京へいくことになって......ついでに国立西洋美術館でも観てこようかなと思っています。実はあそこでも(全然関係ないが、西洋美術館ってコルビュジェが設計したんですよね。)モローの作品が拝めるのです!もちろんお目当てはそれだけではないけれど......。「牢獄のサロメ」とかあるんだ......。西洋美術館は、昔、中学の頃行ったけど、あの時は画家の名前や作品なんか全然知らなかったから、あれだったけど、今はかなり知っているから、わくわく。

 来週の今頃は、モローの絵で萌え死にしてることでしょう.......。
_| ̄|....○ コロコロ  (←ヨカナーン?いや、多分、自分だ.。)

† 22:33 | トラックバック | Topへ▲ †

 またまた本屋でのはなし。
いつものように物色していると「死刑全書」という本を見つけて、「拷問全書」とかあるのは知っていたけど......、うむぅ、入荷しましたか......。って、ちょっと手にとると.........、
 表紙が、モローの「出現」だっ!
http://images-jp.amazon.com/images/P/4562034785.09.LZZZZZZZ.jpg
踊るサロメが手をかざす先に宙を浮くヨハネの生首がぼわっと「出現」している絵、です。あの絵は超個人的に萌えなのです。

........だけどどうして「死刑全書」のカバーにサロメの絵が........。
「拷問」といえば、やはり数々の拷問器具を開発したトルケマダ。
話はいっきに変わるのですが、所有しているMIDI音源にコルグのN1Rというのがあるのですが、友人の同人ゲームの曲作りにおいて今回はこのN1Rを多用しているのですが、それまであまり使ったことがなく音色もどんなのが入っているのか知らず、マニュアル巻末の音色リスト片手に音色を探していたりしました。.......そこで妙な音色名が。

「Torquemada」..........
あり? これってひょっとしてあのトルケマダ???
こんな音色を用意したコルグのマニアックさにちょっとびっくりしました。で、どんな音色かと思いチェックしてみると......あれ、ほわ〜っとした柔らかなシンセストリングスの音色じゃん、どうしてこれがあのトルケマダになるの???っと理解できなかったのですが.........、
低音域を弾いた途端、

「ギャァっっ!!」

あ、レイヤースプリットで1つの音色に高音域と低音域に別々の音色があてられていたのね....。納得しました。でも、こんな叫び声入った音色って何に使えばいいんだろう........。弱く弾いても「ぎゃおぎゃお」泣かれるしなあ。ハンマーのカツーンっていう打音の入った音色とかなら使えるのだけど。(実際使った。)むぅぅ...。

 本屋の話に戻して.......、学生は夏休みに入ったわけで、読書感想文のための本がたくさん陳列されていたりして定番ものとかもたくさん並んでいたので、樋口一葉を探してみたのですが......、ない。
 1册もないのです。
そんなぁ.........。ちょっとへこんだ。
といいつつもアマゾンで少し前に買った「闇桜」を読んでいます。復刊されたもののようで、巻末の解説が戦前の頃に書かれたものになってるし。当然、注釈など一切なし。読みにくい。
 でも「闇桜」だもの。このタイトルで購入したようなもの。このネーミングにはやられます。綺麗な明るいイメージの桜に闇というダークな言葉をもってくるのが。

 あの人のはどれも短編で暇を見て読むのにちょうどよくていいです。でも、読点がないんですよね、句点ばっかりで。当時の文章って言うのはそういう書き方だったんですかねえ? 使われている言葉も知らないのが多くて、短いとはいえども自分にはけっこうしんどかったりします。
 一葉が流行るのは(紙幣発行の)来年ですかねえ。

† 23:54 | トラックバック | Topへ▲ †

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