Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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イラガ

 先日のお彼岸にお墓参りをしたときのことです。

 張り切ってお墓の掃除をと、率先して墓石を掃除していたところ、突然飛び上がるほどの突き刺す様な痛みが指先に走りました。指先近くの墓石を見てみると、そこには黄緑色のトゲトゲの芋虫が。そうです、イラガの幼虫です。ライム色の体に青色の筋が背中に入り全身がトゲに覆われた、体長2、3cmの芋虫。うちの庭木(エゴノキ)に毎年発生するので、見慣れたものだったのですが、まさかよその敷地でしかもお墓参りで、こんな目に遭うとは。

 こちらからは見えないところに居たようで、迂闊でした。.........と言いたいところですが、実を言うと、共に墓石を拭いていた父の濡れ雑巾に何故かくっついていて、それが自分の手に当たったのです。というわけで、イラガは父の差し金だったということ。w お墓のすぐ近くに大木があるので、案外そこからポトリと落ちてきたのかもしれませんが、もしそうだったらなお危険です。

 イラガに刺されたのは初めてだったのですが、本当に痛いです。十本くらいの針で一度に刺された様な、もしくは熱いヤカンに触れてしまった火傷のような、そんな感じでした。刺されたのは中指の第一関節。いちおう患部を揉み上げるようにして毒を出し流水で洗い流し、痛みも和らぎ大した腫れにもならずその日は終わろうとしていました。

 
 ところが! 夜から猛烈に痒くなり、たまらず掻きむしったところ中指がぱんぱんに赤く晴れ上がってしまいました。翌日、少しは腫れが引いているかなと思いきや、まるで変化なし。何かの拍子で患部を触れてしまうと痒みが襲ってきてしばらく掻いてしまうという繰り返し。ふだん園芸作業で蚊に数十カ所刺されても案外痒みは我慢出来るものなのですが、そういう痒みとは違うんです。痛痒くてどうしようもない。

 そんなこんなで腫れが一向に引かず、中指の第二間接部分を曲げる事も出来ないくらいに腫れてしまい、さすがに拙いと思い、ネットでイラガのことを調べ素直に医者に診てもらった方が良いと思い、その日の午後に近くの皮膚科へ。

 
 皮膚科の先生いわく、ひどい腫れらしく、診察では軟膏を塗ってもらい、ステロイドの軟膏薬とアレルギー症状を鎮める内服薬を処方してもらいました。ネットで調べたところステロイド薬が効くとのことだったので、この軟膏で腫れも引くよね......と安心できるのかと思っていたら、全然ひかない、むしろ腫れが一層酷くなってきている感じで、(軟膏でべとべとになるので覆ってもらった)手袋を取ってみると、中指どころか手の甲までが赤く晴れ上がっていました。えぇぇぇ、もしかしステロイド剤のせいなのでは、と勘ぐってしまいましたが、(昼間刺されたとすると)夜に腫れてくるケースがあるようです。

 刺されたのが利き手の左手だから、もう不便でしかたありません。早く治すためにしっかり用法を守って、1日三回、軟膏を塗り直し薬も内服しましたよ。

 その翌日も翌々日も変わらず、本当に治るのかな.....と不安になっていたのですが、その夜から徐々に腫れが引いていきました。ちょうど処方された内服薬を全て飲みきった後です。それからは一気に治っていきました。今ではほぼ完治しています。よかったよかった。


 ちなみに......イラガはチャドクガなどと違い、毒針毛を持たず毒の注入だけなので症状はそれらより軽いと思っていたのですが、イラガでも「クロシタアオイラガ」は毒針毛を持ち症状も長引くとの事。これだ、刺されたのは。毒針毛を持つ虫に刺された場合は、掻くのは厳禁なんですよね。掻くことで刺さった毛が皮膚に入り込んで、症状が酷く長引くからです。あぁぁ、知らずに刺された直後、チャドクガじゃないから大丈夫だとつい掻いてしまったのがまずかったのかも。
 

 
 .........チラ裏。診察で呼ばれる時に、「君」づけで名前を呼ばれました。「○○○○く〜ん!どうぞ〜」みたいな。w 顔を見てすぐに「あ、○○さんですね。w」って看護士さんには訂正されたけど先生は「若いから『君』でもいいよね」と。どう考えても君で呼ばれる年じゃないのに、お世辞でもちょっと嬉しかったです。というか....最近の名付けで「優」の字が多いからそのせい?

 
(2008/09/28)

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