Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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獅子吼のベリアル

 昨日のNHK「特報首都圏」で、「祭り」を取り上げていました。......祭りと言ってもお御輿を担いでわっしょいやる「祭り」ではありません。いわゆる2chでのある話題に関して大騒ぎになる「祭り」のことです。......NHKの番組宣伝では「有名人や企業など、特定の個人や団体を攻撃する材料を見つけると、ネット上で不特定多数が連帯して意見交換で盛り上がる。」と書かれていました。

 「インターネット上の掲示板での」と紹介されていましたが、もちろん2chのこと。取り上げられる掲示板も2chのスレッドですし、書き込んだ人の座談会をNHKが設けたらしいのですが、おそらく2ちゃんねらー。

そんな2chの「祭り」。取り上げられ方はややマイナスなイメージのように思えました。


 中でも個人的に気になったのは、時として祭りによって社会に大きな影響を与える事もある、ということでした。例として先日の山口の母子殺人事件の公判での弁護に対しての批判、弁護人への懲戒請求、ベストセラーにもなった「嫌韓流」をランキング一位にさせること、が取り上げられていました。

 2ch内で団結して大きな力となり世の中を動かしていく、変えていく、そういう流れが個人的には怖いのです。なにも2chだけにはとどまらず、前にも似た様なことを書いたかもしれませんが、ブログで誰もが意見を、瞬時に大量に発信出来、共有することができる今日、それらが負へのエネルギーだった場合、思いもよらぬ影響を及ぼすかもしれないことが、とても対岸の火事とは思えないのです。

 先述の座談会でのやりとりのなかで、「祭り」には、悪を懲らしめる要素の他に、「いじめの論理にも当てはまる」ようなことを言っていた人がいました。弁護士への懲戒請求を呼びかけた祭りで半ばふざけ半分で送った人もいたようですし、中には脅迫文を送りつけたものもいたようです。 全ての祭りが悪いとはもちろん思っていません。前からくどく言っていますが、2chにいる人達もまた全てが悪いわけではありません。ただ、時には結果として世の中を悪い方へ大きく動かしていってしまうかもしれない......ことがとても心配になります。


 少し語弊があるかもしれませんが、先述の例で言えば、本をランキングで一位にさせたことなどは、情報操作のようにも思えます。これは2chだけではなくて、たくさんの読者を抱えたブログの管理人へ企業がお金を密に払って良いレビューを書かせる、ということも同様だと思います。(番組でも取り上げられていました) もう少し偏った見方をするとすれば、悪い言論もそれが大多数の人間がそれに同意すれば、世の中をそういう方向へ動かしていけてしまうのではないか、ということです。もちろん本のベストセラーの様に「流行らせる」事も可能なわけです。

 インターネットなどの通信が普及していなかった時代には、瞬時に大多数の意見が1つになるようなことは難しかったと思います。地域レベルでの口コミなどで局地的な騒ぎで済んだ筈だったのが、今ではそうはいきません。よく日本人は他人に合わせたがると言われます。ネットで祭りになっているのを目の当たりにしてそれに安易に同調してしまう.....というのも少なくないのではないでしょうか。


 ..........書いていて、ふと思ったのですが、何となくベリアルに通じるところがあるようにも思えてきました。ベリアル.....堕天使のエリート、ベリアルです。善良な言動は極端に嫌い怠る代わりに、悪徳にかける情熱は並外れにある.......どんな低俗は内容でも巧みな話術で周りを納得させてしまう.............「祭り」そのものが時としてベリアルのような......風にも思えなくもないなと........感じました。


 
 どうでもいいようなことかもしれませんが..........座談会に参加した人の中で自宅で2chを見る様子を映させてもらっていた人がいたのですが、それがどうもNHKがイメージを決めつけたがっている様な気がして........。秋葉原に住んでいてゲーム制作に携わる若い人で、部屋に入るなりフィギュアが現れて、すかさずカメラがズームアップ。w 座談会の人達もまあ、お構いもなく「燃料投下で炎上!」とか「マッチポンプ」だとか言葉を連発し、話し方や笑い方がどことなくxxxxxな感じ。なんか終始ニタニタしてる感じなんです。

.........まあ、キモヲタのオメーに言われたくねーよゴルァッ!(#゚Д゚);y=ー(・ω・)・∴ターン  ........って突っ込まれそうですが。でも........やっぱり自分とは違う様な...........................。

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