Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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葬式での考え事

 先週、母方の祖父が亡くなり葬式がありました。
かなり高齢だったし年が明けてから具合も芳しくなかったようなので、遅かれ早かれ来るとは思っていました。

 母方ということで、つまり祖父の家からしてみれば自分は外孫に当たることもあって、もう何年もお家へ訪れた事はありませんでしたし、親戚と呼ばれる人達もさっぱり分かりませんでした。母も知らない人も少なくなかった様なので、仕方ない事かもしれませんが。.......そういえば、(母方の)いとこもいるのですが、思い返してみると会った記憶がなかったり.......。それくらい疎遠でした。


 葬式は地方によっていろいろ習わしやしきたりなどがある様ですが、群馬県では簡略化させる(=あまりお金をかけない)方針だそうで、親戚がいるお隣の埼玉県なんかだと、ずいぶん大仰しく行う様です。..........葬式についてろくに知らない自分が言うのも憚れますが、あっさりしていてもいいかな、とは思ったりします。よく分からないですが.......お金の掛け具合で、故人の魂の行方に違いが出るのでしょうか........? 気持ちの問題、と言いたいところですが、霊魂はどう思っているか知る由が無いので難しいところです。


 
 以下、気付いた点をいくつか。
斎場(火葬場)は、父方の祖父が亡くなったときも同じ場所で行ったのですが、今回は、時間が空いているあいだ外に出ていろいろ見て回ってみました。そこで気になったのが「灰塚」と呼ばれる塚。たくさんのぬいぐるみや子供の衣服がぶらさがっていたのですが、あれって.........。名前から予想はつきますが、なぜかお供え物が子供関係のものばかりなのが気になりました。

 斎場は、最近では珍しいと思いますが、町外れにあります。都市部などでは住宅地などに混じって普通に在る様ですが、さすが田舎(w、小高い丘にあります。よく...火葬場では霊が出るとか、写真を撮るとxxxxxxだとか言われたりしますが、そんな都市部ではどうなのでしょう。........あんまり気にならない???  そこの斎場はやたら大きくて、炉がいくつもずらっと並んでいて気味が悪いです。ほとんど毎日、次々と運ばれてきてはあの炉へ入っていくのだなと考えたりしてしまうと、また次から次へといろいろ考え込んでしまいます。

 そんなことだから、遺骨を見るのはもちろん辛いし、箸でつかむのも辛いです。.........辛くない人なんていないのだろうけど。祖父が亡くなったときは、壺(が入った箱)を持ったのですが、まだ温かくて。ああいう箏ひとつひとつを、いろいろと頭の中で考えてしまうんです。


 斎場の隣がすごい竹やぶで、初めて地面から突き出ているタケノコを見ました。にょっきりと地面から顔を出している様が、みょうに萌える。辺りを見渡してみると、それから成長して大きくなったがまだ皮に包まれたままの若い竹もちらほら。今年、生えてもうあんなに大きくなるとは.........竹の成長は恐ろしいものがあります。よく安易に竹を庭に植えてはいけないと言いますが、それには頷けます。地下茎が隣家へ潜って芽を出したりしたら、静かなるテロ行為だもん。w


 斎場へ行く途中、前も目にして爆笑してしまいそうだった建物があります。八百屋とスナックと居酒屋が1つの建物に入っているのですが、その名前がすごい。「ルパン青果」ときたら残りが「スナック不二子」「居酒屋 五ェ門」だもん。ルパン三世のファンなのかなあ.....。.あの辺りでは有名なのかも。

 あとは...........いとこの子供も連れられてきていたのですが、みな女の子だと思っていたら、その中に男の子がいてびっくり。何でびっくりかっていうと、女の子にしか見えなかったから。癖っ毛らしく、ウェーブのかかった髪が伸ばしてあって、年も4、5歳だったから本当に分かりませんでした。みな騙されていました。w どうりでパンツルックだったわけだ。その子供らは、手作りのおそろいで、ベルベットの服を、喪服代わりに着ていました。女の子なのにあの年でパンツルックのいでたちだなんて、カッコいいなあ....なんて思っていたのに......,それでも癖っ毛の長髪が決まり過ぎで、なんだかファッションセンスが良過ぎ。...........ふと思ったけど、ゴスロリの格好って喪服として........使えないか。でもレースのヴェールを被ったりとか、黒一色のとかだったらOKな気もするけど。


 ゴスロリっていったら、たまたま2chのオカルト版で、葬式での出来事で....みたいなスレで、「ゴスロリ爺ちゃん」だなんて話題になっていたのを目にしたのですが、それ.........やっと意味が分かりました。母方の祖父がそれでした。口を閉じるために頭から顎にかけて帯で結んであるのですが、それがなぜかフリルが付いているんです。頭の方はわずかに帽子状になっていたので、どことなくボンネットみたいな感じにも見えました。本当、可愛らしい感じで、確かにヘッドドレスと見まがう感じで「巷で言われるゴスロリ」と言われる気もしなくもないですが、でもあれはゴスロリではないです。敢えて言えばロリータファッションかも。


 

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