Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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Bat a thousand



 7月から8月頭にかけて制作したものです。ネットの知り合いの自作ゲームのタイトル画面用に作りました。
.........当初は素材オーダーによる文字入れで、タイトル画面ではなくゲーム中に表示する文字の制作でした。それが結果的にタイトル画面まで作ることになりました。

 素材のオーダーなんて、コンテンツ自体が放置気味なので誰もオーダーする人なんていないのですが、本音を言えば実はあんまりオーダーされたくなかったりします。オーダーされたくないというのは、面識の無い一見さんのオーダーです。ですから間違っても今回オーダーしてくださった知り合いの方のことを指しているわけではありません。もう知り合って2、3年になりますからね。理由は、自分と依頼人の嗜好が合っていない場合や、そういう場合でさらに無茶な注文をしてきたりする人が多くて、その場合大抵、自分にしてみれば良くない出来になります。.........ただ、素材のオーダーがきっかけで現在もやりとりしている人がいるのもまた事実なので、難しいところです。だからこれからも出来たら少しずつ素材を追加していきたいな....とは思っています。そういう人にたくさん出会いたいから。


 話を戻して.....................、
 オーダーされたのはこれが最初ではなく、もともとはゲーム内に自作曲を使っていただくことがきっかけでした。それのずっと延長線。ある曲についてもう少し長さが欲しいというので、長尺バージョンを作ったり、素材オーダーでも羊皮紙を使った巻物風の素材を作ったりしましたし、うちのサイトで素材ではない画像が他サイトで直リンされていた時には、良いアドバイスを頂いたり、お互いお世話になっていたりします。
 普段はめったにメールでやりとりしたりはしないんですけど.....そういうメールが来ると他の話題で盛り上がったり........してます。w  楽しいし何かタメになったりするのでありがたいです。普段のメールではずいぶんハジけちゃってて面白過ぎる人ですが、自分よりも.....たぶん一回り年上かそれくらいじゃないかと思うのですが、そんなこともあってか時には興味深いお話をしていただけるのですよ。 


 とはいうものの..........7月中にオーダーされてその後もあれこれとオーダーされた時は少し投げやりになってしまいそうでした。というのも、あの頃は、「ルシフェリウム」サイトデザインの制作中だったし不具合の解決に頭を悩ませていましたし.....、プライベートでは、まあ.....その...親の入院騒ぎがありまして、実を言うとそれどころじゃなかったり.....しました。周りには一切話しませんでしたが。このブログの更新もろくにできなかったのもそれのせいだったりします。

 でもまあ入院騒ぎも無事退院できたこともあって(その時はまだ直前でしたが)、なんだか心の変わり様と言うか、どうせ作るんだったら自分が満足出来る物にしようかな.....って思う様になって。いやもう本当、あの時だけは事のすべてをテキトーに済ませたかったのです。サイトデザインの不具合だってもうそのままにしちゃえとか、素材のオーダーだって自分に不満があってもオーダー内容そのままに沿った出来で作ればいいや.....って思っていました。この方からも他の方からも良く言われるのですが、作品作りに妥協しない人ですね、なんて言われます。当の本人はそんなつもりじゃないのです。負けず嫌いだとか偏執だったりするのもありますが、たぶん相手に恥をかかせたくないからっていうのが今考えてみると大きいような気がします。その気持ちに戻って、時間を掛けてでも良いものを作ろうかな.........って思い直しました。


 実際、そうして作ってみた作品の反応は良くて、今回のオーダーで言えば、当初のオーダー内容とはまったく異なる仕様になりましたし、サンプルで見せてもらったタイトル画面がさびしかったので、ここまでやったのだからついでに作ってしまおうと思って作ってしまいました。結局本来のオーダーではないタイトル画面の制作の方に時間が掛かりました。w  でもそれでよかったのです。ヴェルヴェティーンもルシフェリウムも今回の作品も、みなそれぞれ気に入ってくれた様ですし。みな自由に作らせてくれるのも本当に有り難かったです。これは.........本当に嬉しいことなんですよ。おまかせしてくれるということは、うぬぼれているかもしれませんが悪い物は作らないと信じてくれているからですよね...........?  自分としてもみな人柄の良い方達だと思っているし、出来ればこの関わりを失いたくない...と願っています。だからこそ、してあげたいと思うのかもしれません。


 でも少し大げさですね。プロでもないし日常のいたるところで見かけるプロのデザインと比べてしまえば、おそらく月とスッポンでしょう。もしお金をもらってもおかしくない出来だ.....なんて言われるとしたらこの上ない褒め言葉かもしれません。自分でも不満......というよりは次の課題がいつもあります。そういう課題をその人達が与えてくれるとも言えるかもしれません。「情けは人のためならず」ではないですが、結局は巡り回って.....自分のところに巡ってきてくれるのだと思います。


 .............すっかり作品の製作過程のメモを書くのを忘れてました。続けて次回書きます。
ちなみに記事タイトル、野球のバットのBatでした.....。先日の満月の空はけっこう画像の雰囲気に似てました。(もっと暗かったけど)

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