Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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年賀状絵のはなし

 今年の年賀状のアイデアは、半年以上も前から用意していました。その時から萌え絵に挑戦したいと思っていたので、女のコのキャラが登場するものが欲しかったのです。となるとウサギならばバニー一択なのかもしれませんが、さすがにいきなりバニーは無謀なので出来ませんでした。動物のウサギも登場する「不思議の国のアリス」がぴったりでした。「不思議の国のアリス」は誰でも知っていますし去年映画も公開されました。仮に萌え感たっぷりでもそれなりにポップで受け入れられ易いのではないかとも考えました。

 「不思議の国のアリス」の本は、アーサー・ラッカムの挿絵のものを持っています。ラッカムの作風が好きで画集目当てで買った意味合いもあります。緻密な描写だけどポップで、動きやポーズが上手くて…とにかくその作風が好きです。


 実際に年賀状に描いたシロウサギとアリスは本に登場するものとはかけ離れてしまっていますが、自分ではこれでとりあえず良かったと思っています。アリスでは、赤のタータンチェック柄のスカート+白のノースリーブジャケット+紺色のチェック柄のネクタイそれにちっちゃなトップハット。安全ピンやら鎖やらトゲトゲのリストバンド、ドクターマーチンなんかを取り入れればUKゴスパンクになるのですが、それだとちょっと激しすぎるので、清楚でポップな雰囲気が感じられるコーデにしてみました。というか上記のコーデは以前から描いてみたかったんです。加えて話に出てくる、女王の扇と手袋を持たせました。扇は特にどういうものか本では書かれていなかったのですが、配色上、黒色が良さそうだったので、黒の羽根扇子にしてみました。

 シロウサギの纏っているジャケットとパンツは、実はアトリエBOZに載っているものを参考にしています。生地の色は黒なのですが、アリスの赤色と対比させる為に紺色にしました。


 使用したものは、ファーボのアートマスターに付属していたPhotoshopのエレメンツとPainterのエッセンシャル(どちらもバージョン3.0)にペンタブのファーボ、それとチェック柄と懐中時計の文字盤の作成にExpressionを使っています。

 ペン入れはエッセンシャルで塗りはエレメンツ。ペン入れはPainterが向いているというのは以前からネットで情報を得ていたのですが、なぜそうなのか今回改めてググってわかりました。Photoshopにはペンタブ補正機能がないようで、縮小した状態でペン入れするとカクカクなってしまうらしいのです。また別の情報だと、ペンタブには実態かなりの情報が送られているようなのですが、Painterなどの補正機能があるものは、その情報から余分なものを取り除いているそうだとか。ともかくエッセンシャルでペン入れするほうがキレイに出来るのでそうしました。ただし手持ちのバージョンでいえば欲しいブラシはエレメンツのほうに色々あって、そこが残念です。どうもエッセンシャルの画材では筆圧に対してブラシの太さが変わらなくて、ベタな線画になってしまいました。


 ペン入れに関しては実はそれ以前に、アナログで描くつもりでした。
今回、ペン入れは一つの挑戦でした。今までの数少ない経験ではソフト上でのペン入れがどうもダメで、線が太かったりカクカクしたりと自信がなかったので、子供の頃から紙には描きまくっているので久しぶりに線画を紙でやってみようと思ったのです。どうせなら付けペンでペン入れしたほうがキレイに描けるんじゃないかと思って色々調べて、トレース台、各種ペン先とペン軸、パイロットの製図用インクを買いそろえ、ペン入れに臨みました。…結果、付けペンは初めてだったので、ちょっと無謀でした。でもペンの強弱の付け方が自分には合ってそうな気がしましたし、初めてにしては悪い出来ではありませんでした。が、ちょっと線が太い。Gペンでは通常の筆圧での線は太い気がしました。丸ペンあたりがいけそうな気もしましたが、ともかく描く練習をしないと臨む線は描けないのでしょう。買った以上使いこなしたいので頑張ります。

 トレース台は裏返して、違和感ないかチェックするのにも向いていますし、ペン入れの際に下書きしたものの上にペン入れ用の紙を置いてペン入れするのにも向いています。一番安いアイシーの「Arty Pro」のA4サイズにしました。他にステッドラーの自由曲線も買ってちょこっと線画に使ってみました。がとにかくどれも修行が必要でした。…頑張らないと!


 結局、紆余曲折あってエッセンシャルでペン入れしたのですが、それをまた修正する作業も大変でした。ペン入れに慣れていないせいだと思います。ペン入れしたものを再度ペン入れしたようなものです。w

 
 塗りはいくらか慣れているので多少は楽でしたが、影の塗りにいろいろ試行錯誤が必要でした。描画モードの乗算で済ませるのか、あるいは影の色を描画色で選んでそれを塗るのか、また影がどの部分にかかるのか、濃さは…などなどまだまだ課題が山積みです。ただし基本的な色を置く作業は多少こなれたかなとも感じています。

 ラッパと懐中時計の金属表現にも苦労しました。3DCGの経験を活かして、金属っていうのは拡散反射の具合や映り込みが大事な事を思い出して、ひとつひとつレイヤーごとに塗りを重ねていきました。…なんとかそれらしく塗れたでしょうか? ですがまだ納得いかないです。あれじゃあ一昔前のイラストの金属表現みたいな気がして。今は2011年なんだぞ。


 ああ、背景のトランプや植物のクリスマスローズはExpressionで作りました。カードの変形や配置もそちらで。クリスマスローズは配色上、緑色が欲しくて植物なら何でも良かったのですが時期的にこれしかないだろうと思って。

 
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 今回、いろいろ時間をかけて目標の達成を試みたのですが、どうにか及第点にはたどり着けたかなと多少思っています。これが最低ラインのスタートライン。現時点での目標とするのは、天広直人さんと和泉つばすっていうイラストレーターさん。和泉つばすって言う人は、「ましろ色シンフォニー」のキャラデザした人らしいことを最近ググって知りました。以前ちらっと書きましたが、ネット上のあぷろだで「ましろ色」のスクショやイラストカットを見てからお気に入りの絵師になりました。ゆえにゲームはしたことないのですが、とにかくかっちりしていて塗りもキレイて、キャラも可愛くて! 今回描いた絵も天広さんとつばすさんの作風を足して2で割って、それを100倍くらい劣化させたものになりました。w

 …天広さんには画集や本をいろいろ買っているからまあ良いのですが、つばすさんには一銭もお金を落としていないのが心残りです。ネット上で見つけたイラストであれこれ言うのが悪い気がして。かといってゲームは買えないし(Macだしそもそもプレイする時間もないし…)、どうしたらいいんだろう…コミケ?かな…。でもこんな軟弱なのが超満員の会場で生き残れるんだろうか。行き倒れしそうな気がしてこわい。w

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