Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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1ハムストラトに改造

 ギターが届き簡単に音出しチェックを済ませると、すぐにギターパーツの注文にとりかかりました。ギターと同じくサウンドハウスでもよかったのですが、穴無しの黒色ピックガードだけはなかったので、ギターワークスで注文しました。

 以前にも書いた通り、黒ピックガード、1ハム、1ボリューム、プッシュロック式スイッチポットでコイルタップ、という仕様に憧れていて、今回それを実現するための改造です。スイッチポットはプッシュ/プル式の構造の方が壊れにくいそうですが、敢えて操作性を重視してプッシュロック式にしました。コイルタップは取り付けた際にリア側のコイルを活かす配線にしました。よりストラトのリアピックアップに近づけようと考えました。


 パーツは揃ったのですが、これからが実は大変なのでした。改造らしい改造は初めてですし、それぞれしなくてはいけない作業があります。きちんと採寸する→きちんと穴を開ける→きちんと配線を考える→きちんとハンダ付けをする…。くどいですが自分にはこの「きちんと」という正確性が実になくて、また不器用でもあるのでここをきっちりやらなくては悲惨な事になることは想像に難くないことはわかりきっていましたので、ひとつひとつチェックしながら作業を進めていきました。

 採寸は元のピックガードからもちろん採りました。ビス止めの穴はそれで済みましたしボリュームポットの穴もだいたい同じ位置に、あとはハムバッカーの位置ですがこれはフロント/センターのシングルピックアップに合わせて、取り付けるハムバッカーのビス止めの片側を元のリアシングルピックアップのビス止めに合わせた位置、に取り付ける事にしました。

 穴あけは、電動ドリルでギュイーンと簡単に済ませそうなのですが、しかしドリルはほとんど使った事も無かったので、まずは使わないトレモロの裏ブタで練習してから臨みました。穴あけはハムバッカーの穴開けですこし苦労しました。並べて穴を開けるのが難しいんです。穴の周りに穴を開けていく事にしてそれをニッパで切り繋いで開け、サンドペーパーで整えました。最初はこりゃとんでもないガタガタの穴になっちゃったな…と思っていたものの、丁寧にヤスリがけを行ったら意外に綺麗な長方形になりました。近くで見ても素人っぽくない!…良かったです。

 
 次は(自分にとって)最大の難関であるハンダ付け。1ボリュームとはいえ、スイッチポットです。このスイッチポット、端子が密集しているうえに端子の穴が小さいのです。付けるハンダは必要最低限にしなくてはいけません。線の予備ハンダをまず行いそれからハンダ付けなのですが、どうもいきなり上手くいかなそうだったので、穴開け同様、取り外したピックアップおよびポットで練習してから臨みました。

 コードを手に取って、ハンダも手に取り、さらにハンダこても手に持たないといけないのは、もう大変でした。さらに言えば、線をハンダ付けしたい対象物(ポットなど)が動かないようにしないといけませんし、かなり苦労しました。ピックアップやポットをピックガードに取り付けてからハンダ付けを行うのが普通なのだと思いますが、それだとハンダ付けしづらそうでしたので外した状態で行いました。「こてで対象物を熱してそこへハンダを流し込む」これを念頭において頑張りました。結果、ハンダてんこもりにならずに済みました。…というよりハンダ付けが面白くなってしまいました。w


 接続し終えたところで、音出しチェック。…なんだかボリュームをしぼっても音が消えません。コイルタップは出来ている様なのですが、音が消えない…というよりボリュームの変化が無い様子。なんだかトーン回路になっているようでした。完全にトーン回路になっているのならアースに流れて音は一切出ないはずだし…? 知識不足の自分には最後まで原因が特定出来なかったのですが、ジャックからボリュームポットへ繋ぐホット/コールド(アース)がよく繋がっていなかった感じです。もしくはボリュームポットの1番端子がきちんとアースへ繋がれていなかった?感じでした。端子をポットへ押し付けてやるとノイズも減ったしボリュームも効くようになりました。


 なんとかトラブルも解消し、組み立てて弦を張り、いよいよ試奏です。
きちんとプッシュ/プッシュでハムバッカーからコイルタップされます。ハムバッカーはギターワークスオリジナルのピックアップにしたのですが、紹介ではミッドローにピークがあると書かれていましたが、このギターで自分のセッティングでは、音に締まりがあって高域もきっちり出る、ストレートなハムバッカーでした。ただピッキングハーモニクスが手持ちの他のギターと比べると若干出しにくい印象でした。思ったほど倍音が出る感じはしません。バッキングよりもリードの方が似合う感じでした。(バッキングに向かないという意味ではありません) サステインもあるしハイフレットになると音が細くなるという感じもあまりしませんでした。

 コイルタップにすると、ストラトのジャリパキのサウンドが思いのほか出て改造した甲斐がありました。クランチのカッティングも良いし、クリーンでのアルペジオもキラキラする感じで似合っていました。


 あとはドレスアップです。黒ピックガードと黒ジャックプレートには交換したのですが、ブラックパーツに交換するものが、ペグ、トレモロ、テンションピン、ストラップピンとまだまだあります。メイプル指板のネックにも替えたいです。調べてみたところ、ブラックパーツのシンクロトレモロが思った程なく、ちょっと困っています。プレイテックのストラトのトレモロは弦ピッチが10.5mmのようで、フェンダージャパン、USA、ゴトーあたりのトレモロのピッチとはどれも合いません。テレキャスのピッチと一致するようなのですが、トレモロはもちろんありませんし…。新品は諦めてヤフオクで探すのが一番かも。プラックパーツのシンクロトレモロが付いた安ギターというのなら、フォトジェニックに1つあって、他にもワタナベ楽器がオーダーしたランディVタイプのものにも付いています。そのふたつのトレモロの弦ピッチがいくらかは分からないし、仮に問い合わせて返事があってピッチも一致したとしても、15000円前後もするし…、ピックアップ4000円、ピックガード、スイッチポット共に2000円と、すでに本体の5980円を超えています。w 追加パーツ代のほうがギター本体より高いんだもん。


 …でも下のシャーベルのギターと比べれば、フロイドローズ搭載+取り付け費足しても、1/8〜1/6くらいで済むレベルかも? 偶然見つけたのですが、自分の思い描いているイメージにそっくりなんです。リンク先のシャーベル。色も今回届いたソニックブルーの色にそっくりです。マッチングヘッド、意外にいいなあ。次は塗装かなあ…。

Charvel USA Custom Shop San Dimas Robins Egg Blue
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