Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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今更ですが。

 今更な話題で恥ずかしいのですが、トリノオリンピックについての感想。

 実はオリンピックが開催されても、「ああ、そう....」程度の関心しかありませんでした。そういえば代表選手に選ばれるのが誰だとか色々騒いでいたなあ.....と思い返す程度で、どの種目がメダルに近くて、結局どんな選手が出場するのかさえ知りませんでした。

 開会してから閉会するまで夜のNHKで連日特番をやっていて、それを見ていたことが嵌まるきっかけだったと思います。そう.......開会直後こそ関心がありませんでしたが、連日番組を見ているうちに嵌まってしまったんです。

 そもそも、冬季オリンピックというのは、参加国も夏のオリンピックと比べると少ないし、夏のオリンピックの間に行われる間接的なものという見方をしていました。ところがところが!、見ているうちにその見方が大きく変わりました。

 冬季オリンピックは、雪上や氷上で行うわけですから、歩いたり走ったりするわけではなくて、当然滑るわけですよね。ということは、スピードもそれらよりもずっと出るわけです。スーパー大回転の、あのかっこよさ! すごい勢いで駆け抜ける.....滑り抜けるというほうが適当かもしれませんが、とにかくスピード感溢れる感じがテレビからでもすごく伝わって来て、興奮しました。リュージュなんかは素人の自分が仮に乗せられたら失神するんじゃないかと思う位、スピード出ていますよね。弾丸の様に突き抜けていく様は、この冬季ならではですよね。映し具合が良かったのでしょう。これは全ての種目の映像に言えた事ですが、とても臨場感があって、カメラの前を横切る時に聴こえてくる風の音、滑る音.....瞬間瞬間を切り裂いてゆくかの様に感じられました。

 また、滑るが故の華麗さにも感動させられました。モーグルやハーフパイプ、エアリアルなどの、あのアクロバティックな回転ときたら! かっこよかったですよね....。おまけにスピード感もあるし、見ていてちっとも飽きないんです。夏季の種目にも全くそういう要素がないわけではないですが、やっぱり冬季の方が圧倒的ですよね。フィギュアなんかも言わずもがな華麗で、おもわず釘付けになってしまう程でした。BGMに被ってしまってあまり聞こえませんでしたが、時々エッジがリンクを滑る際に削ってゆく、「シャッ」という音が実に耳に心地よくて、ああいう音も素敵だなと気付かされました。

 そんなことを感じつつ日本人選手達の活躍ももちろん期待していました。初めの方のスノボ関係が残念な事に総雪崩してしまい、その後のスピードスケートもわずかな差で実に惜しい結果になってしまい、本当に残念でした。振り返ると、運が良ければなかなかの数に達したはずですよね.......。でもそこが難しく、スポーツならではの厳しさなのでしょうね。もちろん自分には選手達を責めるなんてことは微塵もありません。ああいうのは到底ムリなので、出来るだけでもよくやったと思えてしまいます。


 そんな中、特に応援していたのが........まあ同じ様な人がたくさんいたと思いますが、カーリングと女子フィギュア。カーリングは騒がれる前から、ちょっと気になってました。.......だって選手達がかわいんだもの。(# ゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン
他の種目と比べるとかなり地味ではありますが、戦略的な要素がありますし、なかなか見ていて面白いのです。それに加えて選手達が........ね。ちょいぽっちゃりな感じで、真剣な眼差しでごしごし磨いていくところが、なんか妙にかわいくて。シネ(# ゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン
NHKの解説者もまた、マリリンショットだの勝手に名前付けて叫びまくってるし......みんな萌えてたのね.......。土曜の深夜の生中継のとかは何だかんだ言って見てたりしたし...あはは。 結局、メダルには届きませんでしたが、個人的には楽しく見られてそれでも満足でした。

 これでメダルは今回はゼロかと危惧されていた中、最後に金メダル獲ったのが、うまく出来過ぎていると思える位、ドラマティックで感動的でしたよね。実は.....出場した3人の中で一番好感が持てたのが荒川選手でした。(ちょっと話がそれますが、なんとなく....ヴァイオリニストの千住真理子さんに似ている雰囲気があるように感じました。) 発言なんかを聞いてもしっかりしている感じでしたし..........何て言うかあんまり顔に感情を出さない代わりに、その奥に潜むふつふつと燃える焔のようなものがあるように思えてしまう、風格みたいなものにすっかりやられてしまいました。実際の演技を見ても、競技ではないのだと思わせてしまう程、すごく伸びやかで、自然で、本人もそれを味わっているかの様に見えていたので、あれなら仮にメダルが獲れなくてもいいかな、と個人的には思っていました。魅了する、という言葉が本当にぴったりな演技でした。

 そのメダルが今回日本の唯一のものとなりましたが、国民の溜飲を下げただけではない、もっと価値のあるものになりましたね。荒川選手を初め、いろいろな選手のエピソードが番組等で紹介されましたが、ああいうのを知るとやっぱり応援してあげたくなるしメダルも獲ってもらいたいと思ってしまいます。でもそれを言うならば他の各国の選手達だって同じですよね。そこが勝負の世界の厳しさですけど.........。

 今回のトリノオリンピック。こんなに素直に感動できたことが自分にとっても嬉しい出来事でした。

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