Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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足鍵盤

img 先日、足鍵盤を手に入れました。エレクトーンやオルガンに付いている足鍵盤部分だけのもので、ペダルベースなどとも呼ばれているものです。メーカーはローランドで、PK-5A という機種です。音源は内蔵されておらず、ペダルベースタイプのMIDIコントローラーという感じです。外部のMIDI音源に繋がなければ音は出ません。

 なぜ、足鍵盤が欲しかったかと言うと、ギターのみだと歪ませたサウンド時に複雑なコードサウンドを構成しにくく、ソロ(メロディ)を練ったりする場合には、鍵盤と違ってバッキングとメロディを同時に演奏しにくいと思っていたからです。クリーントーンで複雑なコードサウンドは構成出来ますし、リードとバッキングを織り交ぜたフレーズも出来ますが、歪ませた場合はそうはいきません。
 3和音はともかく4和音を全て鳴らしたりすると、ぐっちゃぐちゃになってしまいサウンドが不明瞭になってしまいます。また、ギターのお供として定番のリズムマシンやシーケンサーに打ち込んだものをバッキングとして、メロディを弾いたりしますが、確かにそれでも構わないのですが、あらかじめ設定したコード進行でしか再生されませんので、特定のコード進行上でソロなどを考えたりする.....という場合には問題ありませんが、ギターで曲作りするときには、自由が効かないと思うのです。

 もちろんギターのみでもリフは作れますし、どうしても、というわけでもないのですが、例えばマイナートニック中心のリフをそのキーのbVI△-bVII△-Im の流れに当てはめたかったりすると、その場合ギターのみではそのサウンドは分からないし、仮にその後のコード進行を、VII△-bII△なんて言う風にしたくて更にリフを考えたくなっても、シーケンサーなどではコード進行の設定をその都度変えなくてはいけないので、フレキシブルには対応できないと思うのです。

 そう常々考えていたのですが、足鍵盤というものは需要がないためか手に入れづらいようなのです。楽器屋にはないし、ネットで探してもほとんど見つからない状況で、製造しているメーカーもごくわずかなのが現状なので、足鍵盤を利用している人は..........ほとんどいないのかもしれません。それにもし使うといっても、(ハモンド)オルガンのためのオプション位にしか考えられていないでしょうし、バンドでやるならベースがいるので足鍵盤でベースを鳴らす必要もないわけですし。

 現在入手可能なのは、ハモンドのXPK-100と、ローランドのPK-5Aのたった2つのみです。この2機種についてネットで調べた結果、モノ/ポリはもちろん、オクターバー機能やドラムモードなどまであって、デザイン上から自分にはPK-5Aの方がよさそうだったのでこれにしようと思っていました。
 が、しかしネットで探して取り扱っているお店は2店舗だけで、最初に問い合わせた所はリスト表示しているくせに在庫無しで取り扱いしていないとかいうし、次に問い合わせたお店は在庫もわずかながらあるというので、ここにしようと思っていたのですが、問合せの際に品番の変更の事を教えてくれてそれでもう一度ネット検索したら、いつもお世話になっているサウンドハウスにあるではありませんか!

 どういうことかというと、この書き込みではPK-5Aと書いてきましたが、それまではPK-5という機種だと思っていたのです。実際ローランドのサイトにはそうなっていましたので、ちっとも疑いませんでした。ところがいつのまにか機能に違いはないもののマイナーチェンジしていたようで、PK-5Aとなっているのでした。(ローランドのサイトにもろくに製品情報が載っておらず、現行品なのかどうかも最初はわからなかったのですが、どうやら一応現行品のようです。)それで再度検索したら、サウンドハウスのページがひっかかって、しかも値段も一番安く、当初購入を決めていたお店の値段と5000円も安かったのでした。
 (二番目に問い合わせた、某楽器屋さん、ごめんなさい。すごく対応が良くて有り難かったです。中古のシンセなども多数扱っていると言うし、今度はそちらでお世話になりたいです....。)

 ネットで調べていた時に、ごくわずかですがユーザーとおぼしきコメントを見つけたりしたのですが、どうやらプログレ系の人がほとんどでした。とりわけRush。プログレはバンド名くらいしか知らないのですが、どうやらモーグのTaurus(アナログシンセのペダルベースとして名器です)を使っていた様で、それの影響らしいです。Taurusっていうと、かつてリッチーやイングヴェイもライヴの際に足下においていたと思うのですが、なぜかそれらのファンには遭遇できませんでした。(ただしTaurus所有のファンはいましたが。他の機材もコンプしている凄い人でした.....)
 
(後日確認したところ....、2年程前のギター雑誌に載っていたイングヴェイの機材に、PK-5がありました。)

 確かに........通常、バンドでやる場合にはペダルベースなんて必要ないわけです。でも! このローランドのPK-5Aは、ベース音域だけでなく全ての音域をトランスポーズできるので、鳴らすMIDI音源にレイヤー音色などにして中音域以上で弾けば、キーボードがいなくてもパッドを鳴らせたりできるわけだし(しかもPK-5Aにはオクターバー機能もあるからそれを使えば音数が倍に!! これにハーモナイザーなどでハモらせればっ......)、足で操作出来るMIDIコントローラーなのだから、サンプルを鳴らしたりなんかもできるはず...........。アイデア次第ではかなり使えるかも!


 ただ......唯一の欠点といえば、複雑なフレーズが弾けない、ということ。
イスに座って弾けば両足で弾けるけど、立って弾くとなるとどう考えたって片足のみでしか弾けない....。まあ、タコとかイカなら話は別だけど............。
 あ、あともうひとつ気になる点があった。狭い室内では、意外に場所をとります。w 思っていたよりでかい。しかもけっこう重い。(8kg)

 
 とにかくギタリストには意外におすすめです。

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