Diary of a Madman

癲狂院に置かれた或る一冊のノートブック
狂気の記憶が焼き付いた、深淵なる倒錯の記録の数々。
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最近見てる番組

 「人間講座」(http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200312/mon.html)で、樋口一葉を取りあげているのがあって、見てます。一葉の作品を読んだことがあるといっても、本の巻末に載っている略歴くらいしか知らないし、なにより気に入った作品の作者がどう生きて何を感じ取って作品を生みだしたのか...ということが非常に気になるタチなので、そんな自分にまさにうってつけの番組です。

 番組は....(現時点では)一葉の人生を詳しく解説するみたいだけど、作品の解説とかってしてくれないのかなあ......。これから、かな? 少しくらいなら自分でもわかるけれど、「詳しく」しりたいし。一葉の家の目の前が吉原だったってことが「たけくらべ」に少なからず影響していることは分かるし、「おおつごもり」も、貧しかったのがにじみ出ているような気もする。

 そんな彼女が、紙幣の顔になるとは....。あの世で何を思うのでしょうね。そういえば、その五千円紙幣に印刷される一葉の肖像なのですが、なんか「違う」。よく一葉の肖像として使い回されている、穏やかそうな表情のものと若干異なり、なんというか....ちょっと骨張っていて、老けてみえるし、ちょっとキツそうな表情、にも見える.......。

 なんかそれでも1枚ピン札を保管しそうな予感。
 人間講座、っていったら、昔、安藤忠雄のもあったね!「建築に夢を見た」とかだったかな。あれも見たぞ!まさかご本人自らはなしてくれるとはね、ためになったよ。....あの人って、必ずと言っていい程、建築とはおおよそ関係なさそうな話題をひっぱりだしてきて、ずばっと核心を言い切ってしまう。

 話を戻して。
人間講座のサイトを見て気になったのが、水曜日の「日本語を問い直す」というテーマ。 ......自分が言える資格もないのだけど...、最近の日本語はどうも乱雑な扱い方/使われ方をしているなあと常々感じます。海外の言葉を安易にカタカナ語で済ましてしまったり、言葉の誤用も平気で使われるケースも増えてきているし、日本古来の風情のある言葉は失われつつあるし..、そんな時代だからこそ、日本語を問い直す、というテーマはまさに打ってつけ、だと思います。

 いつかこのままだと、英語が第2公用語になった時、とんでもない日本語になっていそうで......怖い、です。

 それと、もう一つ見始めた番組が、BSなのですが、「パリ五次元紀行」という番組。
毎回パリと繋がリのあった人物(日本人だけかな?)を取りあげて、それをパリ市内のタクシー運転手がその取りあげる人物とやりとりしている....という架空のストーリーで綴られていくのですが、映像/音楽共に綺麗! 映像は、故意にエフェクトがかけられていて、紫や緑色の色調になっていたりして、アートを見ているような感覚で楽しめます。
 それとタクシーの後部座席に、これまたとびきり綺麗なパリジェンヌがいるんです。どうも、そのパリジェンヌが取りあげる人物のことを知りたがっていて、その人物のことを知っている(という設定)運転手に聞くためにタクシーに乗っている、っていう感じ......のようです。(しかし本当に綺麗だったねえ、見とれそうな程。ぉぃ)

......本当、フランスって、老若男女問わず、みんな綺麗です。景色も日本みたいに混み合っていなく、とてもすっきりしていて、建物は洗練されているデザインだし、どこを撮っても、サマになってしまうような景色ばかり。
 そりゃあ、フランスに魂を奪われる日本人がいても不思議じゃないのもうなずける。

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